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2006年2月10日 (金)

関東横断

 朝早くから雷のロケハンで小田原方面へ。小田原って神奈川だけど殆ど静岡ですよねえ。移動中に車窓から美しく見える富士の近さを見ながらそんなことを思う。今日は、美術と僕だけのロケハン。美術の平野さんは僕が学生時代から見て好きだった久世=向田ドラマでも美術やっていたベテランの方で、そういうベテランスタッフの頑張りがケータイ刑事を支えている。映画のバベルの塔の乱舞の間であるとか、雷の2話目の屋根裏のセットとか予算以上のものを作れるのはやはりベテランの蓄積があっての上だと思う。

 午前中にロケハンを終わらせて、慌てて東京へとんぼ帰り、1月に撮った短編「幻影シャッフル」のりテイクの為に広尾へ。よりによって忙しい主役の阿久根裕子のシーンでリテイクとなってしまった。これはそんなに難しくない撮影だったんだけど、自分でカメラもやっているので消耗が激しい。その後、アフレコもあって、今日の作業量はちょっと尋常ではない。でも、アフレコ終わった後で編集ラッシュを見たらなかなか出来がいいので一安心。と言うか、素人カメラマンの僕の撮影がなかなかいいのだ。今回は室内は照明をできるだけ落として外光と絞りの開きだけで撮ると言うビルモス・ジグモンドもどきをやってみたわけだが、光の感じが当初思っていたよりずっと綺麗で、尚且つ陰影がはっきりしていて、普通の映画でもこれくらいの大胆な撮影できないものかなと思う。一方外は、基本的に晴れの日を狙って、全カットに青空を入れ込み、さらに室内とは逆に空色が消えない程度まで絞るだけ絞って、フィルムで言ういわゆる減感の状態で撮ったのがなかなかよかった。偽タルコフスキーみたいにもなるじゃないか。「刑事まつり」2本撮った時は、下手糞なカメラワークを狙ってみたんだけど、安里麻里に「どうやったらこんな変なカメラワークになるのかが凄いですよね」とか言われたんで、俺でもうまく撮れるんだというところをみせたかったのだ。とは言え、イマジナリーとか平気で無視しているので相変わらず変なところもありますが・・・。

 と言うわけで、使ったカメラはVX2000だけど、なんか撮影と言うものに非常に自信を得てしまった。誰か、自主映画の撮影に雇ってくれないかな。とは言えカットごとの色合いはばらばらだったりするので、安定した仕事ぶりとは言えないか・・・。でも、照明はもっと暗くてもいいと思うんだけどなあ。日本映画の場合。役者の肌の色がどれだけ肌色になるかが、ひとつの目安になっているようだが、顔の色なんか映画に合わせていろいろ陰影がもっとあってもいいと思うのだが、「ケータイ刑事」のような作品の場合は被写体の肌の美しさとか確り撮らないといけないと思いますけどね。

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