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2006年3月

2006年3月31日 (金)

開幕はしたけれど

 今日は妻の1日遅れの誕生日祝いで、行きつけの肉屋で極上のサーロインステーキ肉を買ってきて焼く。この肉屋の肉はスーパーとは一味違って本当にいい肉を使っていて何か祝い事があると必ずここの肉を買うことになる。今日は焼き方にも拘って、ミディアムレアにシンプルに焼き上げてガーリックと西洋わさびだけで頂いた。まあ、普段はこんなもの食べないけど今日は開幕だし、妻はステーキが好きなのでたまにはいいでしょう。ちなみに普段我々夫婦は殆どパスタを食べています・・・。勿論、いろいろ工夫して。

 と言うことでとても楽しいお祝いの日になるはずだったのが、ベイスターズが情けない試合をやってくれたおかげで・・・。1回の裏、僕は本気で怒ってテレビを見ていたようだが、勝ち負けに関わらず出来の悪い試合を見るのは出来の悪い映画を見るのと同じくらいに腹が立つのだ。だから今日の試合のことはこれ以上は書くまい。ただ、1回の裏、1アウトランナー、2,3塁から4番の李の打席で、ベイスターズベンチが内野守備を前進守備陣形に指示を出したのがどうしても解せなかった。1回なら普通は3塁走者を帰しても、2塁走者を帰さない守備陣形を取るべきで、長距離砲の李にはせいぜい犠牲フライでも打たせておけ、くらいの気持ちで行かないと、1点を惜しんで大量失点してしまう結果となった。映画で言えば、コンディションの悪い役者に対してさらに間違った演出を監督がしてしまったようなものだと思う。相川の強気の内角攻め一辺倒のリードも気になる。捕手のリードは、まずは外角。「調子の悪い投手こそ、アウトローの真っ直ぐを投げさせよ」と言うのは野村監督の言葉だが、これは下手な役者にこそ基本的なかつ舌を大事にさせよと言うのと同じことだと思う。オープン戦の鶴岡捕手はそれが出来ていたし、相川も去年はそこがよかったのに、今年はWBCの悪影響か、里崎みたいなリードをしている。そりゃね、WBCに行くような投手にはインコース立て続けに投げさせてもコントロールできるかもしれないが、制球ままならない若手の岸本にインコースばかり投げさせても駄目ですよ。相手を見て自分の理想をどうするかを考える。これは指導者の立場である僕にも充分勉強になることである。

 明日は土肥が完封でもしないと中々流れがベイスターズにはこなくなるだろう。頑張れ!ベイスターズ!

 せっかくの誕生祝だったのに、野球の結果で、僕も大人気なく不機嫌になってしまって反省しております。妻にはコートを買ってあげなくては・・・。

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2006年3月29日 (水)

ヒストリー・オブ・バイオレンス

      Wpa1024_768   夕方までに脚本のノルマの4分の3を仕上げることが出来たので、夜はデビッド・クローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を観に関内まで。この横浜ニューテアトルは伊勢崎町で次々と潰れる映画館が多い中頑張っている老舗映画館でかつては洋画の名画座だった。ただ、映写に難あり。終始画面の一部分のピントがあっていなかった・・・。予算的に大変でしょうが、このあたりは何とかして欲しいです。まあ、映画と劇場の雰囲気はぴったり合っていましたが、多分東劇よりも・・・。

 映画のほうは中々の傑作。と言うか新作ではこれがいまのところ一番かなあ。昔、黒沢清監督とクローネンバーグの話をしていて「基本的に拳銃の撃ちあいシーンが撮りたい監督なのではないか?」と言うことになったが、これはまさにそれを裏付ける映画であった。とにかく無駄なシーンは一つもなし。バイオレンスシーンとエロシーンを力強い映像と、ハワード・ショワのゴージャスな音楽で盛り上げて(?)、いや盛り上がりはしないけど、官能的に描き上げていく。映画の内容はいたってシンプルで、昔の中西部の田舎舞台の殴りこみアクションもののジャンルに近い。ジョン・フリンの「組織」とか、ジョナサン・デミの「怒りの山河」とか・・・。これピーター・フォンダ主演でも充分成り立つんじゃないか。悪役のエド・ハリスも、ウイリアム・ハートも70年代アメリカ映画顔だ。子供とのやりとりや奥さんとのシーンの簡潔(エロシーン以外)さは、見習うべきところが多い。都合3回あるアクションシーンも素晴らしい。彼の強さはスティーブン・セガールの比ではない。そしてその瞬殺のテクニックゆえにラストの寒々とした夕食シーンが胸に染みるのだ。まさに暴力を見せることで暴力について考える映画だった。つまりこれこそ本当の「暴力映画」だろう。

 クローネンバーグ60代だが、冒頭の長回しなどまだまだ若々しい。40代の僕も、まだまだ映画撮りたくなりました。

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2006年3月28日 (火)

4月2日は

 4月2日の舞台挨拶は、丹羽さんのMCで、僕と諏訪太朗さん、山中聡さん、それになんと妻の滝本ゆにが舞台挨拶をやることになりました!

 夫婦で登壇するのは結婚祝いのパーティ以来と言うことになります。妻にとっては初めての舞台挨拶でもありますのでどうかお時間のある方は4月2日(日)新宿オスカー劇場までお越しください!

 4月2日(日)12時55分の回終了後です

 どうかよろしくお願いします!

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3月26日 新宿トーア

 この日は、宝積さんと林和義さんと共に新宿トーアでトーク。控え室で打ち合わせしたことをお互いすっかり忘れて宝積さんとは何度も顔を見合すことになってしまう。宝積さんに舞台の上で見つめられても、何も思い出せなくてすいません。会場は京都からと言うか、東京~大阪~京都と駆けつけてくれているファンがいて本当に嬉しい。

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 ところで新宿トーアでは昼は『ケータイ刑事』を上映して夜は、「SPL 狼よ静かに死ね」を上映しているわけですが、これはとにかく大傑作なので是非観ておいて欲しいアクション映画です。以前にも書きましたが、友人の谷垣建治君がドニーのアクションを手伝っていて、日本で効果音を入れる為に持ってきていたアビッドラッシュの一部を見せて貰ったときから傑作だと信じていました。『マトリックス』以降香港でも、CGを駆使したアクションが当たり前になってしまいましたが、この映画では初老のサモハンとドニー・イエンとの生身のアクションが本当に凄いです。『ケータイ刑事 THE MOVIE』を観たあとは是非この「SPL 狼よ静かに死ね』を見ることをお勧めします。

 さて、舞台挨拶の終わったあとは歌舞伎町の「天下一品」でラーメンを食べて帰宅。『阪神ー横浜』のオープン戦を少しだけ見るが、もうオープン戦らしいグダグダの展開だったのですぐにやめて、脚本とプロット書き。両方とも急ぎの仕事なので結構焦っています。なんだかんだで落ち着く暇がない日々が続く。

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2006年3月26日 (日)

大阪~京都 舞台挨拶ツアー

 大阪での舞台挨拶は通天閣そばのフェスティバルゲート中にあるシネコンだった。通天閣と言えば坂本順治の映画で有名だが、僕としては田中登監督の傑作「(秘)色情めす市場」の舞台としての方が印象深い。今回は通天閣へは登らなかったけど、街の印象は映画のままのところに感動する。古い佇まいの「スッポン生血屋」とか・・・。ディープなアジアを感じさせる大阪。映画館の方は周りとは全く違ってごく綺麗なシネコンで、満員御礼状態。トークの方はまあ、そこそこ話せたかなあ。

 午後から、阪急で京都へ移動し京極のシネラリーベへ。この映画館は高校の修学旅行の時に、「獄門島」と若松孝二の「天使の恍惚」の2本立てを観に入ったのを覚えている。何でそんなことを覚えているかと言うと、この映画館はこの2月まで「弥生座」と言う名画座で、職人さんの手書きの絵看板が有名だったところなのだ。あのちょっと似ていないけど、かなりレトロでモンドな絵看板の劇場で「ケータイ刑事 THE MOVIE」をかけてもらえると言うので当初喜んだのだが、3月から絵看板もなくなり劇場も改装してのスタートだったので、ちょっと寂しかった。それでも京極の雰囲気はまだ街に残っていて、つかの間の自由時間を黒川さん多聞さんらと共に錦市場へ出かけて行き、黒川さんは生麩を、僕は京都の漬物を買い込んだ。黒川さんは生麩で料理を作るのに凝っていてお店が閉まるぎりぎりに買い物が出来て本当に喜んでいた。舞台挨拶には、妻の兄嫁のお母さんがわざわざ観に来てくれて感動しました。

 舞台挨拶終了と共にタクシーで京都駅へ向かい、新幹線で帰京。わざわざ大阪と京都の両方へ観に来てくれたお客さんも結構いて本当にお疲れ様でした。僕は新横浜まで奥さんが迎えに来てくれたので帰宅までの家路は大分楽でした。

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3月24日(金) 銭形泪ぶらりat大阪の味

 「幻影シャッフル」の本編を朝からやって、12時50分の新幹線で大阪行き。多聞さんは前日から打ち合わせで乗り込んでいたので大阪での合流となる。

 この日の夜は、大阪に詳しい黒川さんが仕切ると言うことになり、心斎橋の「菜々人」と言う野菜中心の店へ。なるほど趣向を凝らした野菜料理中心でどれもうまかったが、個人的には季節の野菜を味噌と共にクレープで巻いて食べる料理と、ジャコを揚げたものをトマトに乗せて食べるサラダがうまかった。その後は、アメリカ村へ移動して、これまた黒川さんお勧めの「だいげん」でたこせんを食す。えびせんの間にたこ焼きを挟んで食べるものだけど、これは東京にはないなあ。たこ焼きがやわらかいので、エビセンの間に潰してサンドイッチ状になるのが美味しい。とにかくこの日は、大阪を食した日であった。

 ホテルに戻って『怪談新耳袋』の脚本を書いたが、書き始めて違和感。よく考えたら僕が選出したものではない補欠の原作で書いていた。どうにも呆けているなあ。30分ほど無駄をしてしまった。これって、井口君が撮るものじゃないか・・・。よく朝その話を多聞さんにしたら「ケータイで井口の脚本も書いてるんだからそのまま井口にやればいいじゃないですか」と。その分ギャラ1、2万くらいもらえるかなあと野心を抱くが、残念既に削除していたあとだった。

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2006年3月21日 (火)

日本ーキューバ戦

 朝一で「幻影シャッフル」の追加撮影。エンドタイトル用の映像が欲しくなったで段取ってもらったんだけど、主役の女の子が1時間も遅刻。『刑事まつり』の時の中原昌也以来の1時間遅刻だったわけだが、この日はこのシーンだけの撮影なので別に影響もなし。でも中原君と違って一応プロの女優だから、事務所はちゃんと怒っておいて欲しいな。彼女の教育のためにも。

 と言うわけで、11試合開始には間に合わず。1回満塁のチャンスで多村と言う場面から見たわけですが・・・。正直、松坂のスライダーの制球がままならなかったので、結構ハラハラしてみていたわけだが、真っ直ぐの走りが良かったので何とか抑えられたと言う感じかな。こういう松坂はシーズン中も結構見られて回を重ねると大量失点にも繋がるピッチングだったが、最終戦と言うことで4回までで下げたのは正解だったろう。その後結構守乱などもあって、追い上げられたが、王監督の代打采配があたって9回に追加点を入れられたところが大きかった。王采配は継投は巧くないが、打線の入れ替えなど攻撃面での采配は中々だと思う。日本シリーズでもセリーグの本拠地で負ける事が多いのは、DHを使わない試合における投手~代打~継投のタイミングの勘が悪いことに起因している。横道にそれるが、僕はDHのない打線に投手を挟まなくてはいけない試合の方が采配の巧い下手が見られて楽しい。1点差で負けていて例えば6,7回の場面で代打を投入するのか、投手を信じて次の回まで投げさせるのか?試合の中で勝負の分かれ目を監督自信が握る数少ない「演出」にあたる部分だ。ちなみにわがベイスターズの牛島監督はどんなチャンスでも先発投手を7回以前に変える事は稀である。あくまで投手中心に見た采配だろう。その代わり王監督とは違って、打線をいじることはまずない。代打もない。守備の巧い打線を組んで少ない点を守りきって勝つ野球を目指している。どちらがいいと言うことはない。今回は、代打采配が勝負の分かれ目になった。そういう試合になったと言うだけだ。

 いずれにしろ、世界の頂点に立ったということは大きい。僕はナショナリズムは嫌いだが、今回の勝利は日本人にとても勇気を与えたと思う。そして日本のプロ野球界にも。今回のことで野球に興味を持った人たちは是非、ボールパークに足を運んで野球の醍醐味を直接体感して欲しいと思う。

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2006年3月20日 (月)

日本ー韓国戦

 とりあえず勝って良かった。ポイントは7回の攻撃なんだろうけど、やはりそこまでノーエラーで上原が頑張って先制させなかったことが大きかった。どっちが勝ってもおかしくなかったと思うが、韓国は不振の4番を引っ張ったのが一つの敗因だったかも。

 にしても多村バントもっとうまくなってくれい!

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2006年3月17日 (金)

WBC メキシコーアメリカ戦

 うーん。わからないものだ。てっきり日本の準決勝進出を諦めていたら、メキシコがアメリカを下してしまった。この試合、メキシコにはもう決勝進出の望みはないし、アメリカは決勝進出がかかっているので、一方的な展開でアメリカが勝つのかと思っていたが、あにはからんや、堂々とした試合だった。日本が敗者復活したことなんかより、メキシコが誇りを賭けてアメリカに挑んでいった試合振りが素晴らしかった。

 僕も最初はただぼんやりと試合の行方を眺めていたのだが、メキシコの先制ホームランをあのデビッドソン審判がまたとんでもない判定を下したところから俄然試合は面白くなった。誰が見ても(ビデオでははっきりと)本塁打とわかる当たりを、エンタイトルツーベースとされたメキシコ。この試合の立場なら、やる気がなくなることだってあり得る。ところが、違った。走者を2塁に置いて、2番ホルヘ・カントウはクレメンスの高めの球をしぶとくセンター前へ落とすタイムリーヒットで1点を稼いだ。その後もメキシコのファインプレーの連続に、正直、昨日の日本対韓国戦の何十倍も感動させられた。

 勝っても決して決勝ラウンドへは上がれない。それでも、彼らはこの試合に己の誇りを賭けた。事実上のメリットはない。でも、これが本当のスポーツの醍醐味。感動だ。試合終了と共に僕はうっすら感動の泪を浮かべてしまったがそれは日本が復活できたからではない。彼らの『男らしさ』に感動したのだ。野球魂ガッツ!まさにジョン・フォードの世界だ。

 スポーツと同じくらいに感動できる映画も創らないと駄目ですな。頑張ろう。

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WBC 日本ー韓国

 負けたものは仕方がない。気持ちを入れ替えてペナントを楽しもう。敗因はそりゃ大会の在りよう含めていろいろあるとは思うが、困難と言われていた野球の世界大会を開催できたことだけでもよしとしなくてはいけないのかもしれない。野球を取り巻く環境はまだまだ改善の余地がある。ボールの世界統一規格。ストライクゾーン。開催時期の問題などなど。MLBが半ば強引に進めた今回の大会は、選手の選定などまだまだ未成熟な大会だったと言えよう。MLBは先日の審判の誤審に関しても、公正な審判員の配置に関しても日本からの質問状にもまともに答えられないようだし、そういったプレーとはまた別なところでの改善を早急にしていかないといけないと思う。

 まあ、それでも3試合それなりに楽しめたので、気持ちを切り替え、これからはベイスターズの方に集中します。

 そのベイスターズはオープン戦3連勝中。この時期の成績はあてにならないが、新外国人投手獲得も今日発表されたし、きっちりとした野球で勝ち星を拾っていってほしいものだ。

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2006年3月15日 (水)

WBCとオープン戦

 朝9時から日本ーメキシコ戦に釘付け。日本の勝敗も気になるが、やはりベイスターズの選手の動向が一番気になってしまう。その多村が2回にやらかしてしまった。ノーアウトランナー1,2塁から、ワンアウト2,3塁へ走者を進めるバント。ノーアウトランナー1塁の走者を2塁へ進める戦術は、試合後半には生きてくるが、早い回でアウト一つをくれてやるのは決して効率のいい攻撃とはいえない。だが、1,2塁の走者を2,3塁へ送ると犠牲フライは勿論、内野ゴロでも1点は取れるので俄然効率がいい攻撃方法となる。だが、この場合バント処理に出てくる三塁手にバントゴロをとらせる以外に成功の確率は低いし、バント空振りの場合2塁走者が帰塁できずにアウトになることがあるのでかなり難しい。この場合のバントはゴロが転がってから2塁走者がスタートするのでは遅いので投手が投げた段階で走りだなくてはいけない。

 だが、2回の表の多村のバントは最悪な結果となった。捕手の前に転がったのである。しかも、多村はそれをファールと勝手に判断して1塁へ走りそうとはしなかった。結果はサード、そしてファーストのゲッツー。多村の犠打は昨年はゼロで、それが横浜クオリティと言ってしまえばそれまでが、こういう場面でのバント失敗は投手のメンタリティにも影響を与え、往々にして次の相手の回に失点する原因ともなってしまったりするものだ。幸い、松坂の精神力がそれを上回ったわけだが、なんと4回にも全く同じシチュエーションで多村を迎えることになった。この場合、2回のバント失敗は多村も、ベンチも当然頭をよぎったろう。だが、王監督は迷わず多村へバント指令を出した。もしもう一度バント失敗するようなことがあれば、チームの先取点と言う可能性は限りなく低くなる。そんなこちらの不安をよそに多村は見事に、バントを決め、走者を2,3塁へ進め、小笠原のタイムリーを生んだ。僕はこの時、多村をフリーには打たさせず、バント指示を出した王監督の采配に賛辞を送りたいと思う。

 長打力が売りの多村は『打ちたい』と思っていたに違いないのだ。アメリカ戦の満塁機に凡退し、攻撃失敗の責任を感じていたろうから・・・。だが、チームのことを考えれば1点をとりにいく野球をしなくてはいけないのは自明の理だ。多村にバントをさせて小笠原で1点を取る。これに拘った王監督はチームを救い、そして多村も救った。バント成功しベンチへ引き揚げて来たときの多村の安堵した顔と言ったらなかった。そして、多村は次の打席、見事にセンター前にヒットを打って5点目を入れることになった。引っ張ってホームランではなく、センター前へ弾き飛ばして確実に1点を取るほうを選んだ多村。チームに点を加えると同時に選手のメンタリティも上げることになったこの采配が今日の勝ちを読んだと僕は思った。さて明日は韓国戦。勝って準決勝へ進もう!

 午後は横浜スタジアムへ横浜ーオリックスを観にいくが。こちらはどうしようもない試合だった・・・。村田のサヨナラホームランで勝ったが、まあ何と言うかオープン戦クオリティの試合だった。まあ古木、村田が復調してきているからいいか・・・。先発の那須野は調整失敗なのか前半戦は駄目そうだ。

 

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2006年3月14日 (火)

ケータイ一区切りとカサベテス祭り

 ケータイ刑事銭形雷の13話めのMAが終わって、これで一区切り。土曜に打ち上げも終わったし、14話めからはまた新しい雷が見られることでしょう。それにしても小出さんはなかなか器用だった。今回も活弁をうまくこなしてくれたが、銭形泪における落語の会くらいには上手にやれたんじゃないかと思う。

 所要があって早めにうちへ帰ったが、突然、プロデューサーのY氏から電話。これから川崎まで来てくれるというので小一時間ほど近くのファミレスでお話を聞く。先月頂いた話もそうだったが、中々にキワキワの企画であるが動けば大きいのでとりあえず前向きに考える。

 その後はDVDで、一人カサベテス祭り。「グロリア」「チャイニーズブッキーを殺した男」など。「グロリア」の方は柳下さんと会話したネタを本気で転がしてみようかなあと言う想いから・・・。にしてもカサベテス2本は重いぜ。最近、カサベテスみたいに芝居しないで普通に、とか演出している監督がいると聞いたがとんでもない。こんなに凝って演出、演技させている監督は他にいない。いや、別に演出と言うのは「芝居をつける」と言うことだけはないから・・・。地球を1周して芝居していないかの如くには見えるけど、経験の少ない役者には絶対にできない演出だろう。ピーター・フォークもベン・ギャザラもジーナ・ローランズも巧いからできるんだよなあ。でもこのフリー演出と言うかフリージャズのように譜面関係なく役者に役の心情から動きまで任せて撮ると言う方法論は余程信頼関係が構築できていないと難しいのではないだろうか?あと、商業映画的環境では難しいでしょうね。だけど、例えば『グロリア』の冒頭のアパートメントの焦燥感とサスペンスなんかは、そのぎりぎりの境界線上で成立しているんだよなあ。その『グロリア』はその後の映画に影響を与えて、「レオン」だとかそのものずばりのシャロン・ストーンのリメイクやらを生み出した。どれもオリジナル『グロリア』にははるか及びませんが・・・。

 『ケータイ刑事』で一度このフリー演出で撮ったらどうなるかな?まあ、時間がないとできないだろうけど、一度冒険してみたくもある。黒川芽以ならやれるかな?でも自分には向いていない演出方法かも・・・。

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2006年3月11日 (土)

藤田敏八 秋吉久美子 妹

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 明日は銭形雷のアフレコなので、こちらも朝から予習をする。ちょっと普通のアフレコではないし、小出さんも初めてだろうから丁寧にやってあげないといけないかなと台本を広げてみるが、しかし、とは言え、やってみないとこればかりはなんとも言えない。初めてめての試みだからなあ。いよいよ、13話の完成が大詰めだ。どうなることやら・・・。

 と言うわけで、午後からはオープン戦を見に横浜スタジアムへ行こうかなと思ったが、雨天のため昼前に中止となってしまったので、渋谷に『忘れえぬ想い』と言う香港映画を観にいこうと思い立つ。この間見た「新世紀 MrBoo』と同じキャストで恋愛映画の傑作があると聞いたのでどうしてもみたかったのだが、出かけるタイミングを逸してしまった。今日で封切終了なので2番館落ちまで待つしかないか・・・。

 と言うわけで結局、2年前に日活ビデオの人から頂いた、『秋吉久美子BOX』を広げて「妹」を20年ぶりくらいに観た。当時はパキさん独特のぽやんとした70年代青春映画のイメージが強かったのだが、再見すると相当にいろいろな手を変え品を変え妙な演出をしているのが際立った傑作だった。少なくても、この映画に出てくるような人たちはリアルには存在しなかったろう。壊れた日常を具体的な映像イメージで次々と畳み掛けて来るのは、他の映画には絶対にない魅力だ。強いて言えばブニュエルの映画に一番近いんじゃないだろうか?当時はもっと同時代性の中の青春映画と言うか風俗映画のように見ていたのだが、全然違う。これって青春映画じゃなんかじゃないですよね。秋吉久美子と言う極めて魅力的な女優を起用しての素敵に破綻した映画だ。

 後年僕は秋吉久美子さんとも、藤田敏八さんとも仕事をする機会があった。秋吉さんは「誘惑者」と言う映画で助監督として知り合ったが、実際もっとコケティッシュで美しく、明るく、いままで出会った女優の中で一番女優さんらしい人だった。僕は撮影中随分仲良くさせてもらったので、業界にはいろいろ言う人もいるがもっとも素敵な女優の一人だと思う。ちなみに、『誘惑者』は草刈正雄さんと出会った映画でもある。藤田監督は「学校が危ない!」と言うオリジナルビデオで、俳優として柏原よしえさんの父親を演じてもらったが、憧れの監督に出演していただいて、こちらの方が緊張した思いがあったが、このビデオの撮影半年後に逝去なされてしまった。「妹」のようなとんがった映画を見るとまだまだ自分なんか駆け出しだなあと、この人たちには全然追いついてないなあと言う思いにさせられる。リアリズム糞食らえだな。

 

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2006年3月 8日 (水)

ケータイ刑事 THE MOVIE 凱旋上映決定

_016 『ケータイ刑事 THE MOVIE』の東京上映が好評につき3月25日から、新宿オスカーに帰ってきます。もともと多聞さんとしては、家族で見て楽しめる映画、特に低年齢層も含めて楽しめる映画にしたい。と言うことを最初の打ち合わせの時から言われていたので、何とか春休みの昼間に上映したいと言う想いが結実したのではないだろうか?

 一方、僕は大阪公開と共に大阪ドームでの横浜ベイスターズ対阪神タイガース戦を観戦したり、4月には広島公開と同時に広島市民球場での広島戦を観戦したりすると言う想いを結実させる為に地方公開へも行かねばと思うのであった。

 新宿オスカーはいまから、22年前の助監督時代にお金がなくてそれでもどうしても映画が見たくて、裏口から密かに忍び込もうとして見つかって逃げたことがあると言う映画館であります。高円寺に住んでいる頃は新宿でばかり映画を観ていたので、この劇場へも何度も足を運んだことがあるなあ。「逆噴射家族」とか「誰かにみられている」とかここで観た記憶がある・・・。最近では「ノロイ」と言う怖い映画をここで観ました。現在は友人のアクション監督谷垣建治君が参加したと言う「SPL 狼よ静かに死ね」と言う香港映画の傑作を上映中ですね。

 まあ、いずれにしろ素敵な企画がある予感です。

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2006年3月 6日 (月)

編集

 結局『幻影シャッフル』の方は大永くんの助けを借りることに・・・。素材をもうかなり編集しちゃっているので、彼の部屋のファイナルカットプロで出来ないのがもどかしい。とりあえず、オフラインの形で検討してもらって、最終的にはアプレのプレミアと言う編集ソフトでやることになる。これは仕事の方法論が途中で揺れたからこうなってしまったのだ。小さな金を気にして、大きな手間と使うことになってしまった。こちらももっと強引に進めるべきだったと反省。まあ、ワークショップから映画へと発展させていくなかでの模索状態だから仕方ないか。それにしても、打ち合わせしただけで対処法をすぐに見出す大永はやはりプロだ。素晴らしい。いろいろスタッフは変わっても彼だけにはいつも頼ることになってしまう。「画を繋ぐ人間が演出意図を理解しないまま繋ぐと大体おかしなことになるもんです」と言うのが最近の口癖だが、今回はプロでもないし、編集を志している人が繋いだわけじゃないのでしょうがないが、まあこちらは勉強にはなる。

 大永君とはここ数年ずっと映画の技術論から映画を語れない人が多すぎて困ると愚痴の言い合いになってしまうが、一緒にやった『ケータイ刑事 THE MOVIE』にもその話は及んで、彼にとってもこの映画がいかに技術的に映画のクオリティが高いか自負していたので、そういった視点で映画を見てくれる人が少ないのが残念のようだった。ストーリーでしか映画を観ないからね。普通は。まあ、職人仕事とというのはいつの時代もそうだから仕方がないと言えば言えるか。しかしまあ、我々としてはそこはどうすることも出来ないので、自分らの仕事を信じるしかないのだ。温故知新。映画の歴史の中で最良の映画から学び続けて実践するしかない。

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2006年3月 4日 (土)

新世紀 Mr Boo

 原作本を読まなくてはいけない仕事が二つほどあって、両方共にホラーなので混乱する。いや、一つは原作の映画化ではないのだが、同じ原作者の小説からどうしてもヒントを得たかったから読み込んでいたのだが・・・。世間ではホラーブームが終わったと言う噂も聞くが、まだまだホラーのオファーは多い。本当は思い切りくだらないスラップスティックをやりたいのだが・・・。

 あんまり頭がホラーに固まるのもなんなんでと、2本のコメディをスカパーで観る。一本は黒沢清の「勝手にしやがれ 黄金計画」でもう一本は

「新世紀Mr.Boo!ホイさま カミさま ホトケさま」

 と言うふざけた映画だった。しかし、これが非常に面白かった。26年前のヒット香港映画のリメイクなんだけど、このリメイク具合がいいんですよね。ストーリーは、まああってないがごときものなんだけど、次々と予想外の展開となり、しかも現代のドラマにかつてのMrBooの名場面が唐突に再現されると言うことになる。それでいて、昔の香港映画のように話が横道にそれても放り投げっぱなしなのではなくて、うまくエピソードを繋いでいるのは脚本と演出が巧いからだろう。監督のワイ・カーフェイはジョニー・トウと組んで傑作を送り続けている監督だが、これは単独で監督している。「勝手にしやがれ 黄金計画」もそうだが、物理的な事象を映像で捉えることで観客の心をエモーショナルに捕まえると言う方法論はホラー演出と酷似している。一つ違うのはドタバタコメディこそ芸達者な人がいないと絶対に笑えないと言うことだろう。

 「勝手にしやがれ 黄金計画」の中で終盤、逃げている悪役の大鷹明良がいきなりトラックに轢かれると言うギャグカットを、ダミー人形と望遠レンズで撮っていて、極めて効果的な演出なのだが、同じ頃に撮られた「Door3」では、諏訪太朗扮する探偵が暴力的に唐突にトラックに轢かれる恐怖シーンを全く同じ演出の方法論で撮られていて興味深い。「同じことを前後のシチュエーションが変わるだけで笑えたり恐怖したりするんだから面白いよねえ」と黒沢監督本人から聞いた。実は僕も同じことを「ゾンビ極道」でやろうとしたのだが、主役の小沢仁志が「俺が自分でトラックに突っ込むから人形はいらねえ!」と特攻したので再現されることはなかった。

 いつか『ケータイ刑事』で用いてみたいところだ。

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2006年3月 3日 (金)

思ひ出の曲 デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク) を堪能。

 昨日は15時から京橋のフィルムセンターへ行くために朝から必死で原稿書きして、昼前には送ってしまった。

 観たかった映画は、ダグラス・サークのドイツ時代の「思ひでの曲」(デトレフ・ジールク名義)。ダグラス・サークのことを最初に知ったのはダニエル・シュミットの「人生の幻影」を20年ほど前に観てからだが、ドイツ時代の映画は今回が初鑑賞となる。上映前に前の方へ座ってぼーっとしていたら、席を探す中原昌也君と会って「失礼します」と隣に座ることとなり、男性と隣りあわせでの久々の映画鑑賞となってしまった。映画の方は大傑作。この映画は81分しかないのだが、娯楽映画は90分以内と言う法則がいつから崩れたんだろう。「思ひでの曲」は81分で、充分過ぎるくらいにミュージカルを、エロティックをギャグを芳醇な演出で楽しませてくれる。物語はたわいもないし、このあと何百回も物語の歴史が繰り返すことになる親子ものなのだが、とにかく場面転換の妙、人物配置の妙、全てにおいて素晴らしい。映画と言うものが、ストーリーではなくストーリーを語る演出で楽しむものだと言うことを改めて認識させてくれる。そして、なぜかこの時代にしてはエロイのだ。ダグラス・サークってこんなにエロかったかな?冒頭の着替え場面から始まって、そのままミュージカルシーンとなり、靴を履き替えるカットがとてもエロティックで、履き替えた足から踊る足へと韻を踏んで繋がるカット繋ぎは、音楽、エロ、展開の全てが一つになって感動すら覚える。やはり映画は技術と創り手の欲望が一つになった時傑作が生まれるんだと確信する。どちらが欠けても傑作は生まれないのだ。

 映画が終わって、外へ出ると柳下さんがいて、中原君が呼んだ女性ともども近くのターリーズコーヒーで雑談。いや、この面子が集まって映画の話をするのが僕は一番楽しいかもしれない。ここでは書けないちょっとやばめの話を中心にターリーズコーヒー内は爆笑の時間が続いたが、どうしても帰ってやらなくてはいけないことがあるので1時間ほどで僕は退席。実に後ろ髪ひかれる想い。Nakahara でも柳下さんが話してくれた企画はやりたいなあ。当然東映で。

 しかし、今日は素晴らしい映画を観て素晴らしい友人たちと映画の話をして本当に至福の時を過ごしました。話の内容は・・・だが・。『思ひでの曲』は3月21日(火曜)16時からもう一回フィルムセンターで上映されます。500円だから是非かけつけるべし。

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2006年3月 2日 (木)

憧れの家庭教師と精武家庭

 吉行由美監督の「憧れの家庭教師 汚された純白」についての文章を朝から書くために、この映画を朝からDVDで観る。林由美香さんの1周忌に出る記念本への寄稿だ。林由美香さんは、僕の映画では「血を吸う宇宙 外伝」にカメオ出演しているが、まさかこんな形でお別れするとは思っていなかった。『血を吸う~』の時は吉行さんに連れられて現場へ来たのだが、僕はカメラも兼ねていて撮影時以外は話もしなかったし、まともにお礼も言わなかったのではないだろうか・・・。実はこの「憧れの家庭教師」と言うピンク映画に僕も出演していて、林さんとは共演しているのだけど、この時もあんまり話さなかった。いつかちゃんとお話しなくては・・・と思っているうちにお亡くなりになられてしまった。人生、何かやり残すと取り返しのつかないことになるとつくづく思う。この映画は、吉行さんに『悪魔の刑事まつり』にノーギャラで出演してもらう代わりに、彼女の監督作に出演することになって、初めてオールアフレコを経験した映画でもあるが、自分が出てくるシーンはまともには見られない。この映画はある意味極めて監督の私的欲望から作られているところもあるのだが、それより時折出てくる林由美香と監督の吉行さん自身が演じている中年のピンク女優のシーンが妙に痛切でいい。

 午後からは頭を軽くするために「ドラゴンプロジェクト 精武家庭」をDVD鑑賞。Dragon_l

実に購入して1年かかっての鑑賞になったが、これがなかなか面白かった。物語は『スパイキッズ』の亜流ともいえる内容だが、ベテランと若手俳優のアクションが見事で英語字幕だけで一気に見入ってしまった。黄秋生(アンソニー・ウオン)も見事だが、鍾欣桐(ジリアン・チョン)が素晴らしく可愛い!そして、若い時から爺さんを演じていて本当に爺さんになった午馬(ウー・マ)がちゃんとカンフー披露してくれて香港映画が温かった時代を思い起こさせてくれる。他にも、ジリアンの相棒シャーリン・チョイや、「香港国際警察」や「赤裸特攻」で悪役を演じ、次世代のスター候補と言うべきダニエル・ウーなんかが脇役で出演していて言わばオールスターキャスト映画なんだけど、それぞれに見所があって本当に楽しい。香港のトップアイドル「ツインズ」は日本では全く人気ないが、出演している映画はなかなか面白い。監督のステファン・フェンは役者出身の人だそうだが小気味いい演出でなかなかいい。アクション監督は袁和平(ユアン・ウーピン)プロデューサーは成龍(ジャッキー・チェン)だった。日本では去年の東京国際映画祭で上映されたようだが、公開の見込みはあるのだろうか・・・。

 本当はこの「ツインズ」のアイドルアクションのような映画を『ケータイ刑事 THE MOVIE』ではやりたかったのだができなかった・・・。『ケータイ刑事』が好きな方には是非お勧めします。

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販売元:ジェネオン エンタテインメント
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