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2006年3月 3日 (金)

思ひ出の曲 デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク) を堪能。

 昨日は15時から京橋のフィルムセンターへ行くために朝から必死で原稿書きして、昼前には送ってしまった。

 観たかった映画は、ダグラス・サークのドイツ時代の「思ひでの曲」(デトレフ・ジールク名義)。ダグラス・サークのことを最初に知ったのはダニエル・シュミットの「人生の幻影」を20年ほど前に観てからだが、ドイツ時代の映画は今回が初鑑賞となる。上映前に前の方へ座ってぼーっとしていたら、席を探す中原昌也君と会って「失礼します」と隣に座ることとなり、男性と隣りあわせでの久々の映画鑑賞となってしまった。映画の方は大傑作。この映画は81分しかないのだが、娯楽映画は90分以内と言う法則がいつから崩れたんだろう。「思ひでの曲」は81分で、充分過ぎるくらいにミュージカルを、エロティックをギャグを芳醇な演出で楽しませてくれる。物語はたわいもないし、このあと何百回も物語の歴史が繰り返すことになる親子ものなのだが、とにかく場面転換の妙、人物配置の妙、全てにおいて素晴らしい。映画と言うものが、ストーリーではなくストーリーを語る演出で楽しむものだと言うことを改めて認識させてくれる。そして、なぜかこの時代にしてはエロイのだ。ダグラス・サークってこんなにエロかったかな?冒頭の着替え場面から始まって、そのままミュージカルシーンとなり、靴を履き替えるカットがとてもエロティックで、履き替えた足から踊る足へと韻を踏んで繋がるカット繋ぎは、音楽、エロ、展開の全てが一つになって感動すら覚える。やはり映画は技術と創り手の欲望が一つになった時傑作が生まれるんだと確信する。どちらが欠けても傑作は生まれないのだ。

 映画が終わって、外へ出ると柳下さんがいて、中原君が呼んだ女性ともども近くのターリーズコーヒーで雑談。いや、この面子が集まって映画の話をするのが僕は一番楽しいかもしれない。ここでは書けないちょっとやばめの話を中心にターリーズコーヒー内は爆笑の時間が続いたが、どうしても帰ってやらなくてはいけないことがあるので1時間ほどで僕は退席。実に後ろ髪ひかれる想い。Nakahara でも柳下さんが話してくれた企画はやりたいなあ。当然東映で。

 しかし、今日は素晴らしい映画を観て素晴らしい友人たちと映画の話をして本当に至福の時を過ごしました。話の内容は・・・だが・。『思ひでの曲』は3月21日(火曜)16時からもう一回フィルムセンターで上映されます。500円だから是非かけつけるべし。

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