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2006年7月 4日 (火)

『怪談新耳袋 最終夜』は傑作ぞろい!

怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX DVD 怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

販売元:キングレコード
発売日:2006/07/05
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 キングレコードから送られてきていた『怪談新耳袋 最終夜』のサンプルを鑑賞。いつも仕上げ中には他の監督の作品は観ないので、今回も完成版を自分の作品と共に楽しむ。宣伝で言うわけではないけど今回のはレベルが高い。撮影条件はいままでで一番きつかったけど、各監督全員本当に頑張ったと言うことでしょう。

 このシリーズ面白いのだけど、いままでは正直当たり外れもあったのだが、今回の「最終夜」に関しては『外れ』なし。どれも力作で全て楽しめた。一番怖さの本領を発揮したのは三宅隆太監督で、いわゆる実録心霊ティストのホラーとしてはかなり水準が高いのではないかと思った。小さな間を大事にしているし、ホラー演出の時のサイズの選び方はどれも間違えていない。これは中々僕にはできない。井口君の『社長室』も中々怖い。井口君はいわゆるイグチイズムを除いた部分での演出に巧さを感じたので、一度監督の個性を少し抑えた娯楽作品をやらせてみてはどうかと思うがそういう勇気のあるプロデューサーいるだろうか?演出で魅せてくれる映画を作ってくれるに違いないと思うのだが・・・。ムラケンの『超能力』は中原昌也の年の離れた弟のような超能力少年のキャスティングが秀逸で、この作品の小池里奈が一番いい。吉田さんはベテランらしく安定した構成で楽しませてくれますが思った以上に『シャワー』がエロくてよかった。いままで『新耳袋』にはエロティックティストがなかったので、やはりホラーとエロはハマーフィルムの昔から表裏一体であると思っているので、これはよかった。脱ぎ捨てられた下着をパンしていくところとかね、直接描写じゃないところがベテランの味でいい。自分のでは撮影の時に感じていたより『旅館編』で撮った2本が、いわゆる「怪談映画」ティストとして思った以上に楽しめるのではないかと思った。特に『小田原提灯』は日本の怪談映画としてそう悪くない。佐藤家で撮った2本は怖いけど、ちょっと直接的過ぎたかなあと反省。それでも『絆創膏』の化け物の造形は満足。

 今回の成功の要因は、低予算故に1家族にしたことで『誰かがやってくれるだろう』と監督全員が登場人物の説明を省いて、とにかく物語りに直接切り込んでいったのがよかった。どの作品も設定説明なしに本題から始まる。これがまさに「怪談新耳袋」なのだ。それと、殆どをあの古いロケセットで撮ったのが良かったのかもしれない。中途半端に綺麗なハウススタジオに何本か出ちゃうと、どうしてもリアリティが不足する部分がある。勿論セットを建てられれば一番よいのだけれど、そうじゃない場合生活感のないスタジオで撮るのが一番つまらないからだ。そういった意味で、怪我の巧妙か、今回はセットの貧弱さが逆に怖さに通じたと思う。

 DVD明日発売なのでよろしくお願いします。

 BSiでの放送は7月8日(土)夜12時~12時30分、毎週、土日の放送です。

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