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2006年8月25日 (金)

ケータイ刑事 THE MOVIE DVD

 「ケータイ刑事 THE MOVIE プレミアムエディション」のサンプルを戴く。舞と泪のダンスをマルチアングルで見られる構成は本当にありがたい。特に黒川芽以が「最初はあまり巧くないけど、段々巧くなっていく」と言う場面を曲が短かったので、カットせざるを得なく、こうした形でファンの方々に見ていただけるのは嬉しい。ただ、1曲の中で明らかに捨てている部分もそのまま入っているのでだらしないカットになってしまっているのを見られるのはちょっと恥ずかしい。

 メイキング映像は懐かしくもあるがやはりこれも恥ずかしい。思えば、昔はメイキング班と映画の現場スタッフと言うのは犬猿の仲であった。いまは、DVカメラの小さなものを1台メイキングディレクターが持って静かに撮っているが、昔はメイキングでもベーカムのワンチェーンが必ず入り、3,4人はメイキングスタッフが来ていたので、当然本編の撮影の邪魔になったのだ。今でこそ、DVDの特典映像にメイキングをつけるのは当たり前になったが、20年位前はメイキングの使い道も番宣的に使うか、よくてメイキングビデオを創るくらいだった。メイキングに力を入れ始めたのは傑作メイキング「マルサの女をマルサする」の伊丹プロ作品からではないだろうか?僕らの世代はそうでもなかったが、ちょっと上の世代の助監督さんたちはメイキングを目の敵にしていた。ビデオのスタッフとフィルムの映画のスタッフがいまよりももっとセクショナリティで仲が悪かったと言うのもあるかもしれない。また役者さんによっては「素の顔」を撮られるのを本気で嫌がっていた。秋吉久美子さんなんか、メイキングカメラの赤いランプを見つけただけで芝居をやめてしまい、メイキング班をセットから追い出して撮影再会なんてのはざらだった。ある芸能人が監督する映画に故若山富三郎さんが出演していた現場に僕は応援の助監督としていたことがあるが、この時大胆にもメイキング班はセット脇でお休みになっている若山さんに近づいていって「○○監督の演出はどうでしょう?」と聞いた。若山さんは烈火の如く怒って「いいわけねえだろう!俺は市川崑や深作欣二と言う監督と仕事してんだぞ!いい監督と言うのはそういう人のことを言うんだ。俺は○○が可愛いから出てるけど、○○が゙監督するってのは意味が違うんだよ!」と怒鳴り散らしていた。この映像が使われたかどうかはしらないが、宣伝と考えればとてもメイキングで使われる内容ではなかったろう。映画の現場が、いまよりも敷居の高い場所であったのは間違いない。世代も変わって、「素の顔」を見せることに抵抗がない役者も増え、ビデオカメラで映画を撮る時代になってきて、現場での意識にも変化が生じているかもしれない。

 今日は夕方から脚本打ち合わせで四谷に行かなくては・・・。

 

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