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2006年1月8日 - 2006年1月14日

2006年1月10日 (火)

輪廻

http://www.j-horror.com/

 日にちは前後するが、今年最初に見た映画は清水崇監督の『輪廻』だった。1月7日初日に川崎のチネチッタで見たが、なかなかの傑作だったのではないか?清水の映画は自主映画以外は全て見てきているが、今回の出来が一番いいと思った。描写で怖がらせる作風も健在だが、物語そのもので怖がらせ、面白がらせようと言う演出技術に磨きがかかっている。封切ったばかりなので、いろいろ書くとネタバレするのでやめておきますが、幽霊表現ももうそろそろ飽食状態なので、オーソドックスではあるがこの方法論を貫き通して欲しいと思う。

お正月に酷いドラマばかりを見ていたので少し頭をクリーニングできたかな。物語をそのもので怖がらせたりと言う演出技術は脚本だけではなくて、一つの話をどういったカットと間合いで楽しませるかと言う演出技術なのだが、『里見八犬伝』だとか、『女王蜂』だとか、本来絶対に面白くなる題材をどうやったらこんなにつまらなくなるのかと言う演出しかしていない。『里見八犬伝』なんか、『銭形零』の撮影の頃から準備していて、泣く泣く優秀な助監督をとられてしまったと言うのに、約1年の準備をかけて、撮影日数も予算も映画に負けない製作費をかけているのに、『輪廻』の1億光年分の1も面白くなかった。『輪廻』がこの後どういう批評を受けていくのかわからないが、作品の出来と言うものの判断基準を「好み」や「わかりやすさ」だけではなく、批評できる思想が欲しいところだ。

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2006年1月 9日 (月)

ケータイ刑事 銭形雷

http://www.bs-i.co.jp/zenigatarai/

 昨夜は「ケータイ刑事銭形雷」のONAIRだった。もらっているビデオが画像が劣化していたので、ハイビジョン画質で初めて完成品を見る。テレビドラマは初号試写と言うのがないから、ここで全ての出来をチェックすることになる。自分で見た感想は、暗部が潰れすぎたかなあと、雷の顔に関しては素晴らしい上がりになっていたけど、冒頭の資料室とかちょっと暗すぎたかな。でも、「Jホラー」タッチでと言うこちらの要請にスタッフが答えた形なのでよしとするか・・・。放送終わったあとだからネタばらしすると、今回の構造は「サスペリア2」だ。最初の脚本打ち合わせで三宅君から「今回はアルジェントやりたいんですよ」と言われ「サスペリア2」の完全版DVDを買って見直したら構造がよく似ていた。「サスペリア2」は「サスペリア」よりも以前に撮られたサスペンススリラーの傑作で、お話自体は突っ込みどころが満載なのだが「サスペリア」のようなオカルトホラーではない。ヒッチコックとアルドリッチの初老の○チガイ婆さんものの融合とでも言うべきか・・・。だから当初は犯人役が外人男だったものを、金髪の外人女にしたのは、「SAYURI」のパロディと言うこともあるが、犯人を狂った金髪の外国人女で行きたいと言う思いが強かったためだ。それでもまあ、アルジェントをこの枠で完全に再現するのは難しいので、三宅君とはまた何か別の機会にダリオ・アルジェントに挑戦したいと思います。いや、アルジェント追求してアイドル物やるとかなりヤバイですから。アーシア・アルジェントみたいには銭形姉妹にはできないです。

 銭形雷役の小出沙織ちゃんは可愛く撮れていたので安心した。自分で一番気に入ったカットは、幽霊を確認する為にベランダに駆け寄り屋上を見上げる時の顔。撮影の時もテストで見て、これは可愛いと思ったので、カメラマンに頼んでズームしてもらったが、編集の時も実は最初で5分オーバーだったのに、このカットは結構粘って使った。普通のドラマの間尺なら、あと1,2秒前でカットするとこなんだけど・・・。沙織ちゃんは実に真面目な性格で、謎解きの台詞など自分では知らない言語などは徹底的に調べて来て撮影に臨んでくれる。脚本にも、感覚だけで芝居をやろうとする中堅俳優に見せてやりたいくらいに、実に多くのことを書き込んでいる。事件に絡む言葉は高校生ではまだ知らない言葉がたくさん出てくる。それを理解しないまま撮影に臨むのが嫌なようだ。当たり前のことなんだが、やらない若い子が結構多いからね。業界に流されず、「銭形雷」で脚本に自分の思いを書き込みながら撮影に臨んでいたことを忘れないでいて欲しいと切に願います。沙織ちゃんは努力家です。こう言う子の努力は必ずや報われて、大スターになって欲しいと思う。

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