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2006年5月14日 - 2006年5月20日

2006年5月20日 (土)

新耳袋 撮影

 雨の中、午後から所沢のハウススタジオで『怪談新耳袋』撮影。今日は嶋田久作デーなので、個人的に嶋田さんと親しい篠崎誠君と所沢の駅で待ち合わせして向かう。篠崎君とは、ある映画の企画の話もあったので、とぼとぼ歩きながらネタについて話たりする。久々に残酷グランギニョールをやろうかとか殆ど雑談レベルの話をしながらロケセットに到着すると、井口君がまだ撮影をやっていた。しかし、これがまあ何と言うか、いかにも井口君らしいと言うか、ベースのモニター映像見ているだけで僕も篠崎君も録音部に怒られないように笑いを堪えるのが大変だった。81歳の老人幽霊が、お風呂場で嶋田久作さんにキスを迫ると言うシーンなのだがどう見ても、これは怖くないのだが、老人役の役者さんの怪演もあって、相当に爆笑ものの「変な」ものになりそうだった。『新耳袋』の場合、こういった「変な」ものもジャンルとしてありなので、楽しい。井口君は最近他でも70代の老婆同士のレズの爆笑短編を撮って、老婆同士のディープキスシーンとか撮ったようだが、本当にやりたいことが一貫している監督さんですね。

 その楽しい井口組が40分ほど押してしまったので、僕の方の開始が1時間弱遅れることになってしまったのだが、これはかなりのプレッシャーになってしまった。何せ、所沢は遠いので22時までに撮影を終わらせなくてはいけないと言うルールが我々監督には課せられているのだ。撮影開始時間は16時30分だったから、食事時間を除くと5時間程度で全てを撮らなくてはいけない。この日、僕が割り出したカット数は32カット。時速にすると1時間で6カット撮らなくてはいけない計算だ。しかも、この回は赤い幽霊を際立たせる為に水を使った凝ったライティングをお願いしたので、幽霊カットのライティングには時間を要することになり、大変なことになってしまった。それでもメインの俳優が嶋田さんだったので芝居に関しての悩みは全くなく、幽霊役の五十嵐さんも普段僕がワークショップで教えている子なので、芝居演出と言う観点では楽な撮影だった。撮影照明の踏ん張りもあって、なんとか鬼畜な時間にはならずに終了できたが、それでもギリギリセーフと言った感じかな?ここまで3本を撮り終えたが、今回はライティングに凝ったいわばいままでの僕が撮った『怪談新耳袋』シリーズの集大成的なものになりそうで、現場はいつになくきついが、作品的にはかなり面白くなりそうだ。

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2006年5月17日 (水)

5月16日 風邪のちコメンタリー

 13,14日のロケの寒さが堪えたのか、ストレス故に免疫力が落ちたのか、この日は朝から風邪のせいで喉に激しい痛みと発熱っぽい脱力感。『怪談新耳袋』のロケは撮休だったけど、DVDコメンタリーの収録でBsiへ行かなくてはならず、気力を振り絞って出かける。そのついでに、ドリマックスプロデューサーの田沢君に出産祝いを渡しにいく。本当はもっと早く渡さなくてはいけなかったのに、ここのところ「新耳袋」にかかりきりだったので出産後1ヶ月も経ってから渡すことにもなってしまった。買ったのはすぐだったのにね・・・。子供の肌着ってすぐに着られなくなってしまうので、これを見立てた奥さんは気が気ではなかったようだ。コメンタリーは無事に終了するも、風邪の症状が結構苦しかったので、雑談も交わす暇もなく帰宅。そのまま就寝。19日までに治さなくては・・・。

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5月14日 御殿場ロケ 星野真理はうまい!でも撮影はきつい!

20065_020 この日は早朝出発で御殿場へ。思った以上に早く到着するが、霧が出ていて表の実景が撮れず。そのまま中の撮影へ突入するも、助監督の段取りが非常に悪くて実際撮影が始まったのは9時40分。この日は、奥さんも旅館のおかみ役で出演してくれたのだが、トイレ休憩の間に撮ったこのスナップの僕の顔が現場の様子を表している。

 それでも撮影、照明が頑張ってくれたおかげでかなりいい画が撮れたと思う。今回は画面の色調をカメラ内で調整したり、後処理で色づけしたりするのではなく、物語の進行に従って、心情表現を、窓の外の光にフィルターを使って色調を整えて表現してみると言う方法に挑んでみた。中川信夫をやってみたかったのだ。そのぶん、現場は大変なことになったのだが、この日は泊まりもでもあったので、凝った画作りができた。現場に来てくれていたキングレコードの山口さんもモニターの画像を見て満足そうだったので一安心。古い日本家屋に行くとどうしてもこういった画を作りたくなってしまうなあ。障子って、灯りを凝りたくなってしまうんですよね。金谷さんのカメラワークもダイナミックでなかなかいい。

 俳優部では、星野真理さんの職人的芝居技に感心する。こういう短い撮影の場合、芝居に時間がかけられないので、的確に過不足ない表現を淡々とやってくれる役者には随分と助けられる。本来、役者は皆こうあるべし!と、僕は常々思っていて、現場で僕(私)の芝居はどうだったかと言う演技論を仕掛けてくる役者は映画向きではないと思う。と言うか、芝居は出来て当然なので、いまさら自分の映画で演技論なんか考えたくないので、星野さんは僕の現場にとっては理想的な役者であると言える。うちの奥さんとの星野さんとのやりとりは中々お芝居を楽しめるシーンになったのではないかと思う。 うちの奥さんも芝居上手だからね。滝本ゆには、奈良岡朋子になれると思うんだけどなあ・・・。幽霊役の阿久根裕子はワークショップで知り合って、仕事の現場で一緒になるのは初めてだったが、彼女も役の儚さを確り表現できていてビジュアル中心の幽霊の中で、美しい亡霊を演じてくれて素晴らしかった。あと、『東京ゾンビ』の監督で「殺し屋1」などの脚本家、佐藤佐吉さんとは初対面だったが、今回は俳優として「汗臭い座頭市」の亡霊を楽しそうに演じてくれてこれもまた中々面白かった。

 と言うわけで、撮影スタッフと俳優部のおかげで作品の方は楽しい仕上がりになりそうだ。若い助監督には大きな問題はあるけどね。次の撮影は19日。今度は現場で怒らないで最後まで乗り切りたいです。と言うか、こんなに怒りながら現場を進めたのは初めてだったよ。

 

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怪談新耳袋 クランクイン

5月13日(土)

 井口昇組からのクランクイン。僕も朝から撮影に立ち会う。予報より雨が早く降り始めたようで、予定していた場所ではなく雨用に考えていた高架下での撮影に切り替わる。それにしても寒い。僕は普通に5月の軽装だったのでかなり寒かった。撮影は、現場見ているだけで相当に笑えてしまう井口君らしい内容で、何と言うか「奇異」と言う言葉が一番当てはまるものになりそうだ。この話の主役の桐谷美鈴さんは華があって中々可愛かった。芝居の方はまだまだ改善点はあると思うが、今後の鍛え方次第では大きく飛躍しそうな大物感がある。まずは、声に一つ難点があるので、発声、滑舌を普段から確りと鍛え上げれば一流の女優になれるかもしれない。アンドリウチルドレンの一人らしい逸材だろう。

 僕は翌日自分の撮影なので17時頃引き揚げる。夜は奥さんの実家で母の日を家族全員揃ってお寿司を食べながらお祝い。身体が冷え切っていたのでお寿司よりも、添付のインスタントのお吸い物の方が美味しく感じてしまった。食事後に、義父が行っている俳句会の話になって、同人誌を見せてもらうが、これが中々笑えた。「シェープアップシェープアップと秋の空」とか、かなり変な句を書いている人が投稿していて、決して受けを狙ったわけではない老人の天然の発想がおかしい。絶対に狙っては書けない種類のもので、「ギャグ」の勉強になる。

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