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2006年7月2日 - 2006年7月8日

2006年7月 8日 (土)

HOSTEL

イーライ・ロスの「HOSTEL」の感想も忘れないうちに書いておこう。(あ、下記のURL踏む時にはパソコンスピーカーのVOL下げてください)

http://www.hostelfilm.com/

『怪談新耳袋 最終夜』の仕上げ中に三宅君から輸入盤を戴いて観た、タランティーノ製作、イーライ・ロス監督による残酷ホラー映画だ。全米では既に相当な話題になって、4月に中原昌也君から『佐々木さん絶対観た方がいいいい!絶対これ撮りたくなります!」と言われていたので、観たのだがその直後に体調も壊して(映画のせいではありません)レビューしてませんでした。

 日本での公開もまだ決まっていないので、ネタバレは避けますが、思った以上にメジャー感のある映画です。香港の「ダルマ女」とか、そういった都市伝説を題材にしてるのだけど、前半30分近いユルユルのエロ描写をどう捉えるかで結構好き嫌いが決まるかもしれない。中盤のハードコアな残酷描写とのメリハリという意味ではいいのかもしれないが、生理的にアメリカのポルノ映画にありがちな「まったりとした明るい緩いエロ」に耐えられないと次のステージへ進むのはつらいかな?エロ→残酷→リベンジアクションと言う具合に楽しむエピソードが次々に変わるので前半を乗り切ると一気呵成に楽しめる。ただ、敵対する側が非常に具体的な組織なので、『悪魔のいけにえ』のように『理不尽な悪による恐怖』と言うのが希薄になっていくのがちょっと残念だったか・・・。そういった意味では「恐怖とは何か?」を追求している人たちには不満が残る映画なのかもしれない。同じ時期に見たトビー・フーパーの『悪魔の沼』と比べてしまうと、やはり『恐怖』と言うインパクトには欠ける。その分、後半のリベンジを楽しめるかどうかと言うところか・・・。

 そう言えば、天才高橋洋さんと『発狂する唇』の次回作のネタに「フィリピンの2000の狂人」と言うプロットを作ったことがあったが、その時の話に「HOSTEL」はちょっと似ているかもしれない。でも、イーライ・ロスより高橋洋が創った物語の方が実は何倍もインパクトがあって面白かったのだが・・・最後まで行く直前に「普通には纏めたくないですねえ」と言うところで止まってしまったのであった。時代が3,4年早すぎたか・・・。これを機にもう一度トライしてみたくなった。 でもまあそれやると成功はする可能性は高いがリスクもかなりありそうだ。それに高橋さん忙しそうで、一瀬さんとの仕事もあるだろうし、そっちが当然優先されるべきだろうからちょっと声はかけにくいっす。

 ちなみに上記に張った「HOSTEL」の予告は安易には見ないように。音も凄いけど、残酷描写苦手の人は踏まないようにしてください。本当に気持ち悪いです。特に「ケータイ刑事」とかを良く見ている健全な青少年の皆さんは見ない様に。多分この映画は18歳未満禁止でしょうから。

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2006年7月 7日 (金)

不愉快な阪神3連戦

 久々に不愉快な3連戦だった。昨日は恵みの雨に助けられたものの、火曜は那須野の4球自滅、今日はエラーに走塁牽制死と若手のふがいなさに野球を見るのがつらくなる。我々はプロのプレーを楽しみに観ているのであって、2軍の試合やキャンプ中じゃないのだから、選手の成長を我慢しながら見ようとは思わない。それに今日のようなミスが彼らにいい影響を与えると思えない。本質的に「頭を駆使」していないから同じミスを繰り返すだろう。彼らに成長はあるのか?

 今日ミスをした連中は実は沖縄キャンプでも実に不真面目な態度で強化トレーニングに臨んでいたをこの目で見ていたので本当に腹が立った。プロ意識が足りない彼らを野放しにしておく首脳陣にも問題ありだ。故障者続出で起用せざるを得ないのだろうが、技術の問題ではなく『意識』の低さがこの阪神3連戦では露呈してしまった。まあだからベイスターズは最下位にいるのだろう。TBSは僕を球団に派遣してはくれまいか・・・。球団フロントとして、3年でいいチームにしてみせる自信はありますよ。

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2006年7月 6日 (木)

風間杜夫 アーカイブスシアター Vol1

 朝はミサイルニュースで目を覚ます。

 昼から、新宿御苑の某社でWebサイト上映の契約。詳細は決定してからになりますが、そのうちいろいろな映画作家のところへも行くんじゃなかろうか?先週は利重剛だったそうな。

 その後、奥さんと一緒に新宿の紀伊国屋ホールで「風間杜夫アーカイブス 黄昏にカウントコール」と言う芝居を観る。

http://www.rup.co.jp/index2.html

 うちの奥さんが前の事務所で風間杜夫さんと一緒のマネージャーだった関係もあったのと、主役の一人の今井あずささんが妻の友人だったので席を取っておいて貰ったのだ。実は僕は映画は死ぬほど観ているのですが、演劇鑑賞と言うのが苦手で、中々腰が重いのだが、今回は妻に誘われたこともあったのだけど、先月紀伊国屋の前を通った時に何か勘が働いたのだった。

 お芝居の方は、かなり面白く、楽しめました。とにかく、銀ちゃん時代の風間杜夫大爆発と言った感じで、役者の巧さを堪能。風間さんは本当に巧い。最近は小劇場とか役者の芝居が巧くなくても舞台成立していますが、舞台こそ「ノリ」とか「センス」じゃなくて、役者の芝居が本当に巧くないと絶対に成立しないものだと思っているので、今回のように芝居の巧さを堪能できる舞台は本当に楽しい。演出は長谷川康夫さんで、つかこうへい劇団がかつて全盛時代にとっていた独特の「口立て」と言う演出による芝居だった。「口立て」と言うのは、演出家が口立てで俳優にセリフをつけながら芝居をつくっていくという方法で、予め台詞が用意された脚本と言うものはない。それだけに、役者の芝居が本当に巧くないとできない。これは何週間もリハーサルができる舞台独特の方法論ではないかと思う。風間さんだけじゃなく、今井さんはじめ出演している役者さんみんな素敵でした。本当に今日はみんな巧かったなあ。ちなみに、ダンススタジオの生徒役の真山さんと言う俳優さんは『血を吸う宇宙』で看守の一人を演じてくれていた人でした。

 風間杜夫さんの最近のフィルモグラフィを見ると、これだけ早口でまくし立てても絶対にかつ舌が確りしている特徴を生かした役柄と言ったものが、テレビや映画ではなかったと思う。風間さんと言うと、どこかひねた二枚目と言う印象がテレビや映画では強いが、この人の魅力はやはり、底抜けな明るさを持ったコメディだろう。パワフルで奔放な芝居は実は「モンティパイソン」みたいなものをやると絶対に面白いのになあと思う。風間杜夫と阿部寛主演のぶち切れたドタバタコメディとか撮ってみたいと言う欲望にかられました。

 終演後妻に連れられて風間さんを楽屋を訪ねると「舞台で映画の悪口を言ってしまいましたがアレは台詞ですから・・・気になさらないで」と優しく言ってくれたけど、つまらないテレビや映画より舞台の方が楽しいと言うのは本音ではないだろうか。そのくらい今回の舞台は風間杜夫さんが実に生き生きと輝いていた。5000円分の価値はあるのでお時間あれば是非、観に行ってください。詳細は下記。帰ってからも妻とはしばらく芝居談義。ベイスターズ雨天コールドで勝利。王監督休養の臨時ニュースで今日を終える。

 http://www.rup.co.jp/index2.html

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2006年7月 4日 (火)

『怪談新耳袋 最終夜』は傑作ぞろい!

怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX DVD 怪談新耳袋 最終夜 DVD-BOX

販売元:キングレコード
発売日:2006/07/05
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 キングレコードから送られてきていた『怪談新耳袋 最終夜』のサンプルを鑑賞。いつも仕上げ中には他の監督の作品は観ないので、今回も完成版を自分の作品と共に楽しむ。宣伝で言うわけではないけど今回のはレベルが高い。撮影条件はいままでで一番きつかったけど、各監督全員本当に頑張ったと言うことでしょう。

 このシリーズ面白いのだけど、いままでは正直当たり外れもあったのだが、今回の「最終夜」に関しては『外れ』なし。どれも力作で全て楽しめた。一番怖さの本領を発揮したのは三宅隆太監督で、いわゆる実録心霊ティストのホラーとしてはかなり水準が高いのではないかと思った。小さな間を大事にしているし、ホラー演出の時のサイズの選び方はどれも間違えていない。これは中々僕にはできない。井口君の『社長室』も中々怖い。井口君はいわゆるイグチイズムを除いた部分での演出に巧さを感じたので、一度監督の個性を少し抑えた娯楽作品をやらせてみてはどうかと思うがそういう勇気のあるプロデューサーいるだろうか?演出で魅せてくれる映画を作ってくれるに違いないと思うのだが・・・。ムラケンの『超能力』は中原昌也の年の離れた弟のような超能力少年のキャスティングが秀逸で、この作品の小池里奈が一番いい。吉田さんはベテランらしく安定した構成で楽しませてくれますが思った以上に『シャワー』がエロくてよかった。いままで『新耳袋』にはエロティックティストがなかったので、やはりホラーとエロはハマーフィルムの昔から表裏一体であると思っているので、これはよかった。脱ぎ捨てられた下着をパンしていくところとかね、直接描写じゃないところがベテランの味でいい。自分のでは撮影の時に感じていたより『旅館編』で撮った2本が、いわゆる「怪談映画」ティストとして思った以上に楽しめるのではないかと思った。特に『小田原提灯』は日本の怪談映画としてそう悪くない。佐藤家で撮った2本は怖いけど、ちょっと直接的過ぎたかなあと反省。それでも『絆創膏』の化け物の造形は満足。

 今回の成功の要因は、低予算故に1家族にしたことで『誰かがやってくれるだろう』と監督全員が登場人物の説明を省いて、とにかく物語りに直接切り込んでいったのがよかった。どの作品も設定説明なしに本題から始まる。これがまさに「怪談新耳袋」なのだ。それと、殆どをあの古いロケセットで撮ったのが良かったのかもしれない。中途半端に綺麗なハウススタジオに何本か出ちゃうと、どうしてもリアリティが不足する部分がある。勿論セットを建てられれば一番よいのだけれど、そうじゃない場合生活感のないスタジオで撮るのが一番つまらないからだ。そういった意味で、怪我の巧妙か、今回はセットの貧弱さが逆に怖さに通じたと思う。

 DVD明日発売なのでよろしくお願いします。

 BSiでの放送は7月8日(土)夜12時~12時30分、毎週、土日の放送です。

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