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2006年1月15日 - 2006年1月21日

2006年1月21日 (土)

ケータイ刑事 THE MOVIE 予告編のおはなし

2005 今日は東京も激しい雪降り。自宅の仕事部屋の窓から見た風景もこんな具合。奥さんは、昼前に鈴木浩介監督の「こまねずみ常次郎」に出演するために出かけていったが、僕は自宅作業。

明日から撮影なので今日は朝からカット割り。短編なので、昼までにやり終えて午後からは「銭形雷」のプロット書き。勘が働いて本来土日の撮影を日月に延期したのだが正解であった。助監督時代に染み付いた勘は鈍っていないかも。

 ところで巷に流れる「ケータイ刑事 THE MOVIE」の予告編は実は僕が自分で造った予告編である。

http://www.showtime.jp/tbs_bbb/trailer/tr_zenigatamovie_01.html

 もともと本編の監督が予告を拵えるなんてことはないのだが、今回に限ってはいろいろあって僕が作ることになってしまった。僕も、長崎俊一監督「誘惑者」の特報作りが予告最後の仕事だから、かれこれ16年ぶりの予告編監督だ。とは言え、僕は使う画と構成を考えただけで、編集の大永君が中心になって作ってくれたものである。「血を吸う宇宙」で予告編をつくってくれた松江哲明君のブログではこの映画の予告を作りたかったと書いてくれていたけど、残念。本人が作ってしまっていたのだよ。コンセプトは70年代~80年代初頭の角川映画や東宝東和の予告のようなコケオドシ予告。予算があれば内海賢二さんに大袈裟なナレーションを入れて欲しかった。コケオドシの字幕~メインテーマで人物紹介して、スローバラードの歌でコピー字幕を嘗め出ししていくと言う構成は、かつての角川映画なんかで多用していた構成だと思う。最後に「もう大人にはまかせておけない」(渡邊睦月作)と言う一言を入れたのは丹羽さんの注文で、これは誰が言っているかわかりますよね。

 最近は予告編で楽しめるものが少なくなった。昔は予告見るのが激しく楽しみだったのに、近頃はさっさと本編やって欲しいと思う。そんな僕が選ぶ予告編ベストスリー

1、キャノンボール  2 オルカ(知らないだろうなあ) 3 タワーリングインフェルノ どれもこれも、本編と偽りありのマヤカシの予告で、しかし、それが楽しかった。あ、「ケータイ刑事 THE MOVIE」は本編も面白いですけどね。

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2006年1月20日 (金)

かあちゃん 中川信夫などなど

 明後日から撮影の短編映画「幻影シャッフル」の脚本直し。こういう映画作りは1年ぶりかな。久々に自主映画的方法論で撮る映画だ。自主映画をやるときは徹底して普段やれないことをやろうと思うので、これはこれで楽しいが1年に1回でいいね。ゾンビメイクの人も見つかって、一応Webで公開するのには恥ずかしくないものができそうだ。でもまあ、自分がカメラもやるのでティストは「刑事まつり」風にめちゃくちゃなものになりそうだけど、ちょっと残酷グロホラーを久々にやれそうで嬉しい。脚本は、昼までに仕上げてアプレに送ってしまったので、その後は「銭形雷」のトリックのお勉強。トリックに関しては個人的な蓄積がないので、中々苦労します。

 その後中川信夫の「かあちゃん」をスカパーで見る。初見ではないはずなのだが、もうすっかり忘れていた。しかしこれは傑作です。黒沢治安の美術がまず素晴らしい。殆どセット撮影なんだが、成瀬=中古智コンビとはまた違った独特のオープンセットを堪能。的確で無駄のないカットと芝居に泣かされる。「三丁目の夕日」は未見だけど、こう言うものとは違うんだろうなあ。骨太でありながら、実にポジティブなキャラクター造形は役者の力もあるだろうが、映画への志の高さを感じさせた。

 夜はゆうばり映画祭のことで数件電話で話をする。いろいろ行き違いがあったようで、多分は僕は不参加になると思います。それぞれが間違ったことはしていないのに、確認のし忘れが誤解を招き、しかもこっちは蚊帳の外で進んでいた話なのでなんとなく後味が悪い。気晴らしに、「川口浩探検隊・魔獣バラナーゴの回」をDVDで見て笑う。

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2006年1月19日 (木)

闇打つ心臓は傑作

12時からアプレで衣装合わせ。ようやく短編映画の形が見えてきた。

 その後、渋谷のシネカノン試写室で「闇打つ心臓」を鑑賞。久々に骨太の映画を見た。長崎俊一監督の作品としては「その後」「シナリオ山口百恵の背信」などに連なる、映画を検証する映画。と言うと、かなり堅苦しく感じるが、これが実に笑える。構成は現在のリンゴオと稲子の後日談、リメイクである現在進行形の子殺しの若い男女、かつての「闇打つ心臓」の8ミリ映像の再撮、そして、この映画でどうしても若い男、つまりかつての俺を「殴りたい」を連発する内藤剛志のフェイクドキュメント、が同時並行に描かれるが、現在のリンゴオと稲子のエピソードは長崎俊一90年代の最高傑作「最後のドライブ」(テレビ)を彷彿とさせる芝居のダイナミズムで圧倒的迫力で描かれるが、若い男女のリメイクはどこか「現代」の希薄感を感じさせ、かつての8ミリ版の男女に比べると冷静でクールだ。でも一番笑えるのは、唐突に挿入される内藤剛志の「殴りたい」エピソードで、この内藤さんのフェイクドキュメント芝居が、誰がどう見ても、脚本どおりに怒っているようにしか見えない。室井さんとのフィクションの芝居ではあんなに迫力があったのに、このドキュメント部分の内藤さんはどこか滑稽に見える。乃至は芝居に憑かれた「星一徹」のような狂人にすら見える。そこがたまらなくおかしい。これは、実際の内藤さんのキャラを知っているから笑えるのかもしれない。それを知らないと、相当に危ない役者にみえるかも。23年ぶりのリメイクは、換骨堕胎してまた新しい傑作を生み出したと言える。少なくてもここ10年の長崎作品ではベストだろう。それにしても、あの82年版「闇打つ心臓」から、こんなに爽やかなラストが生まれるとは想像もしなかったろう。20年間に渡る壮大な映画の解体がここに行われたのだ。

 試写後は、北海道から仕事で出てきた父と妻の3人でフレンチディナー。帰宅して電話で長崎さんに「かなり笑えました」と伝えると「それが正しい観方だ」と言われた。これは確信犯だね。とにかくいま一番お薦めかな。いや、「ケータイ刑事 THE MOVIE」がまずはお薦めですが・・・。

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2006年1月18日 (水)

銭形雷 打ち合わせ

 15時から脚本打ち合わせでBSiへ。その後、赤坂の飲み屋で多聞さん、ドリマックスプロデューサーの田沢君、脚本家の加藤君、中邨君らと飲む。多聞さんとは連荘の飲み会になってしまうが、僕は乾杯ビールの後はウーロン茶のみでお茶を濁す。この日も多聞さんから仰天アイディアが飛び出して、正直戸惑うが、やってないことをやるのは面白いので肩の力を抜いて考えて行こうと思う。同時に、田沢君とスケジュール調整をやって、いよいよ2月のスケジュールが固まる。

 帰りに多聞さんから、「ケータイ刑事 THE MOVIE オフィシャルガイドブック」と「銭形零DVDBOX」のサンプルを頂き、帰宅してから「ガイドブック」で妻と盛り上がる。なんで僕より助監督の宮崎の写真の方が多いんだよ!セカンド助監督は一番役者のそばにいるから当たり前なんだが、これが一番笑える。宮崎は映画「リング」で、貞子の眼を演じた非常に特徴のある顔をした男です。僕の映画では「発狂する唇」で助監督応援&血まみれ出演して以来の付き合いで、武術指導の熊欣欣に「チルドレン、チルドレン」と呼ばれていたのが印象深い。「ゾンビ極道」では女装の殺し屋を演じたし、つまりお化けみたいな子供みたいな女みたいな奴と言うことだ。

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2006年1月17日 (火)

ケータイ刑事 THE MOVIE お披露目

 昨日は「ケータイ刑事 THE MOVIE」のプレミア試写だった。大盛況で、先行発売の公式プログラムなんかもあっという間に売り切れて、開演前に余っていたら今日貰えるかもと言う甘い希望は素敵に打ち砕かれました。開演前に黒川芽以ちゃんや多聞さんらと雑談するが、満員の会場を見ながらキャストやプロデューサーと開演を待つのは映画作りのどの瞬間よりもワクワクするところだ。いよいよ、手塩にかけた娘(映画)を嫁出すようなそんな感じかな。本物のケータイ娘たちはまだまだ嫁にはいかないだろうけど・・・。そこで多聞さんから初日舞台挨拶の秘密プランを聞かされるが・・・。これは感動するんじゃないだろうか。みんな。

 映画のほうは、初号より圧倒的に場内の受けがよくて、人が見るたびに笑いが増えていくのは「発狂する唇」と同じ傾向で、観客の手ごたえを充分感じる。昨日来てくれた人たちは「ケータイ刑事」のファンが多かったせいもあるが、こちらが仕掛けたツボを見事に抑えて笑ってくれる。よくまあ、細かいところを見ていてくれるものだと感心する。この勢いで、2月4日を迎えたいものです。まさに迎春。

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2006年1月16日 (月)

ワークショップ&短編準備

 昨日まで三日間、ある俳優事務所が開いている新人役者のワークショップだった。今回は参加者が多いので2クラスに分けたが朝から晩まで一人一人の演技に集中してなんらかのコメントを与えるのは撮影より非常に労力を要する。しかも、相手は現役のグラビアアイドルから舞台俳優、地方から来るまったくの素人と様々なので、まとめて一言ポンと言うわけにも行かない。特に今回は来週選抜メンバーで短編映画を撮らなくてはいけないので、こっちも真剣だ。

 こうしたワークショップをやっていて最近思うんだけど、確りとした芝居をできる俳優が少ないと思う。昔は、新劇でしっかりと芝居の基礎を叩き込まれないと役者になれなかったと思うんだけど、そう言った価値観より「好きなこと」をやるためだけに役者と言う稼業を選んでいるいる人が多すぎるのではないだろうか?例えば「小劇場」がブームになって以降、その傾向が強く、映画もデジタルビデオカメラ(DV)とパソコン編集で簡単に映画が作られるようになってから映画の「小劇場芝居化」が進んでしまったように思う。プロとアマチュアの垣根がどんどんなくなってボーダーレスになっていくのと同時に、トータルな芝居、映画のクオリティがどんどん下がっている。

 僕個人は、DVで映画を撮る時と、仕事で作品作りをする時ははっきりとスタンスを変えるようにしている。自主映画には自主映画の方法論があって、そこではプロの仕事ではできないアンダーグラウンドな「地下映画」を目指すべきだし、仕事で映画やテレビを撮る時はより職人仕事に特化して映画表現をとことん追及するようにしている。世の中にはいろいろな映画があっていいと思うが、それを冷静に客観的に使い分けて楽しめる能力も必要だろう。

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