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2006年10月1日 - 2006年10月7日

2006年10月 7日 (土)

BSi アkデミー 2日目

Bsiアカデミーの2回目の講義は黒沢清監督登場。映画とは何か?を真剣に語り。スピルバーグの「JAWS」を題材に、黒沢さんが気に入った「演出」を検証していく。僕はこれは大変面白かった。鮫退治に向かうまでいかに脚本と演出に労力を裂いているか、当然、そこに費やされる時間も短くはない。それが70年代後半ハリウッドの一つの定型になってしまったことの面白さと危惧を語った。クリント・イーストウッドやジョン・ウエインなら1分で鮫退治に向かうところが、ロイ・シャイダーでは10分かかってしまう。これと対極にあるのがロバート・ゼメキスの「バックトウ・ザ・フィーチャー」であるとの比較も。 そして、鮫退治に向かった男たちが大海原を船に乗って駆けていく姿、それが実にいい表情をして、笑顔まで浮かべる芝居を俳優たちにつけている。それがこの映画を単なる動物パニック映画以上の格に仕上げているのだ。等等。

 実に明快にシーンを検証し、クレバーな切り口で解明していく。黒沢さんにスピルバーグの全作品検証してもらいたいくらいだと思った。

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2006年10月 6日 (金)

女優・林由美香

Yumika

Book 女優・林由美香

販売元:洋泉社
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大雨と嵐の中「女優・林由美香」が届く。林由美香さんを知る人も、またこの本で初めて林由美香さんを知る人にも読んで欲しい力作だと思います。僕自身もこの本に1筆寄せています。僕なんかの一文は正直恥ずかしいものですが、急逝したピンク・AV界のスター女優林由美香さんを知るには値段以上に価値がある女優本です。特に、彼女自身のエッセイを読めるのが嬉しい。田野辺さん、直井さん、柳下さんたちの努力の結晶がまさに追悼本に相応しい出来上がりとなりました。

 僕自身は林由美香さんとの交流は常に吉行由実さんを通じてのもので、『血を吸う宇宙』のDVDの特典映像として撮影された『血を吸う宇宙 外伝』の現場に撮影当日急遽来ることになってきてくれたのが出会いでした。と、言ってもその後しばらく交流はなくて、次にあったのが『憧れの女教師 汚された純白』と言う吉行さんが監督するピンク映画の現場で、この時は自分は役者としてこの映画に出演していて、林由美香さん演じるピンク女優そのままの役を撮る、アチャラカな映画監督の役だった。両方の作品共に楽しい現場だったのだが、林由美香さんと直接会話することはあまりなかった。それでも、彼女の普段からもスター女優としてのオーラは漂っていて、とても華のある素敵な女優さんだった。監督と、女優としてもう一度お仕事がしたかったと本気で思う。

 今年はカメラマンの高瀬さんが亡くなったが、毎年、年若い友人や知人が去っていくような気がする。とても素敵な本なのだが、1ページ1ページめくるごとに寂寥感がわいてくるのは自分もそれなりに年取ってしまったからなのだろうか・・・。

 この本を創る事に尽力した、田野辺さん、柳下さん、直井君、林田さんには敬意を表します。素敵な本をありがとうございました。僕は、末席に名前を連ねられただけで嬉しいです。

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2006年10月 5日 (木)

田中登監督逝去

実録 阿部定 実録 阿部定

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/12/22
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 夕方から紀尾井町の角川ヘラルド映画で次回作の脚本打ち合わせとキャスティング打ち合わせ。メインはほぼ固まるが、最終的な調整にもう少しかかりそう。でもこの企画は面白い。始まったら大変だろうけど・・・。打ち合わせ終了後四谷の「忍」と言う牛タン屋で食事。狭いけど趣のある店で、ちょっと離れたところにあるのに満員なのは余程人気があるのだろう。茹でた牛タンがメチャクチャ美味い。http://www.yotsuya2.com/sinobu/

ああ、美味しいけど、また身体に悪いもの食べてしまったかなあとか思って帰ると、田中登監督が亡くなったのを知った。

 がーん。69歳だったのかあ。藤田敏八、神代辰巳、そして田中登と日活ロマンポルノを代表する監督がこれで3人も亡くなられたことになる。田中登監督と言えば上に記した「実録阿部定」が有名だが、僕はなんと言っても「(秘)色情めす市場」が最高傑作だと思う。モノクロパートカラーだが、パートカラーになるのはセックスシーンではなくて、知恵遅れの弟が鶏を連れて通天閣の非常階段を登り、その鶏が飛べなかったことに絶望し、そこに首吊り自殺するまでを隠し撮りで撮影し、村田英雄の『王将』がそこに流れると言う衝撃的なものだった。とにかく、大阪のスラム街、あいりん地区などにたくましく生きる人々を田中登監督はモノクロ映像でドキュメンタリーのように描き出す。日本最大の吹き溜まり、ドヤ街である釜ヶ崎にオールロケーションしているのも凄い。映画の煽情的なタイトルとは違って、いわゆるセックスシーンは殆ど出てこない。ただただ、スラムで猥雑に生きる男女を生々しく描き出すのだ。この映画の主役を演じていた芹明香さんは観音様のように美しかった。「(秘)色情めす市場」は、日活ロマンポルノに留まることない、戦後日本映画の代表的傑作だったと言える。ご冥福をお祈りします(最近こればっかだなあ)。

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2006年10月 4日 (水)

Bsi アカデミー初日とダイエット日記

 2日の月曜はBsiアカデミーの初日。1次募集ではどれくらいな人が来るのか心配だったが結果は当初の予想を上回る入学人員でシナリオ作家協会の教場が満杯になるほどの人の入り。で、多聞さんの挨拶のあと、最初の講義を僕がやることになったのだが、やはり最初は緊張しますね。生徒たちもお互いにまだ顔も知らないし、熱心に聴いてくれているのと言う感じなので、少しも無駄のないように話をして、それから既成のドラマのワンシーンをアプレの若い役者を使ってシュミレーションし、それを見せて生徒たちにカットを割らせ、答え合わせのようにまず、音楽効果のついていないシーンを上映し、次に音楽効果がどのようにつけられたか、を上映し、ワンシーンの組み立てがどのようになっているのか、いったん解体しそれぞれで構築してみると言うことをやってみた。最初の講義にしてはいきなり核心に入って、急ぎ足でやってしまった感もあったが僕の次の講義が21日なので、とりあえず方向性を示せただけでもよかったのではないかと思う。

 2コマめは、篠崎君があるドラマの一部を抜粋し、やはりアプレの俳優を使って今度は生徒たちに直接演出をやらせて講評していくというものだった。これは最後列で見ていたのだがこちらも中々勉強になった。映画について真面目に考えていくにはこれは本当にいいかも。

 終わってから多聞さんたちと「かおたんラーメン」で食事をとるが、久々に夜の10時以降に酒を呑んだり油系つまみを食べたりしたので、火曜はスポーツクラブで1時間ほどウオーキングして、プールでコアウオーク。コアウオークはプール内で身体のコア(芯)の筋肉を鍛えることで内臓脂肪を減らそうというエクササイズ。結構効果があって、1ヶ月で約3キロほど絞れました。結構きついけど、ウオーキングしている時は映画のことを考えて走ったり集中できるので中々いいかも。

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2006年10月 1日 (日)

ヤクルト戦と銭形雷最終回

2006930 せっかく、9月30日のヤクルト戦を観にいって気持ちよかった話を書こうと思っていたら、今日大敗している・・・。本当は投手陣だけじゃなくて、野手の強化もベイスターズには絶対に必要だと言うことを書こうと思ったら、いきなり期待の若手2年目左腕の那須野がグダグダ投球で大量失点。何人かの野球評論家はベイスターズは若手が育ってきているので、これからが楽しみです。なんて言ってくれたりしているが、とんでもない。個人個人能力のある選手は集まっているが、チームの攻撃力に纏まれる実力を伴った選手は殆どいない。期待値だけなら負けないと言う選手はいても、チームを勝たせる攻撃力はない。一番大きい問題は組織としての精神力の弱さではないかと思う。野球のことはシーズン終了と同時に僕なりに総括したいのでここまでにしておきます。

 ところで、昨日は銭形雷の最終回だった。この最終回を僕が撮ることが決まった時は、もう田沢君が数週間後には「映画2」を撮ることが決まっていたので、一番気にしたことは、観終わった後に、もう一度小出早織の銭形雷に会いたくなる。そう言うラストにしなくてはいけないと思っていた。ロケ地を夕景の時間設定して見事に天気もはまってくれたのは助監督の塚原さんの尽力によるものだが、短い時間で小出さんと草刈さんも中々いい芝居をしてくれたと思う。

 ところで泪、零、雷と高村さんとのお別れシーンは、夕陽の中で敬礼して終わるパターンを最終回で踏襲しているが、これは『別れの敬礼』の仕草には「階級、性別、敵味方」などを超えたところで相手を認め合う瞬間の感動が生まれると確信しているからで、ジョン・フォードの西部劇ような別れのシーンのようになればいいなと不遜にも思って撮っている次第です。これは高村さんのキャラクターによるところが大きく、これが山下真司さんの時はもう少しドライになって、銭形零最終回では「Maybe next time」(運がよけりゃまた会おう)と言わせた。こちらは、セルジオ・レオーネの『夕陽のガンマン』のラストのリー・バンクリーフの台詞を現場で思い出して言ってもらったのだが、山下さんの場合はマカロニウエスタンの男っぽくてドライな雰囲気がいいかなと思ったからだ。僕の中には『相棒との別れ』=『西部劇』と言う何かが刷り込まれている。僕のデビュー作は草刈さん主演で北海道を舞台に西部劇を撮ったわけだが、いつかまた本気でウエスタンはやりたいなと思っています。パロディじゃなくて本気でね。

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