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2006年2月5日 - 2006年2月11日

2006年2月11日 (土)

山中貞雄 河内山宗俊

 次の雷のコンテ割りの勉強のため山中貞雄の「河内山宗俊」を見る。この映画は日活ビデオで出ていた時代は音声がかなり悪かったのだけど、DVD化されてかなり聞き取れるようになった。何せ70年前の映画ですからね。ブックレットに我が敬愛する鈴木則文と、山田宏一、それに仲間の青山真治(最近会っていないけど)らが文章書いていてどれも興味深い内容だった。殆ど動かずにフィックスで表現されたカット割。そして、ここぞとばかりに感情の動きを演出する雪。青山言うところの「心意気」山田宏一言うことろのラストの「ワイルドバンチ」的アクション。狭い路地とどぶ川の水しぶきが圧倒的迫力で映画的な感情、エモーショナルな至福のときを与えてくれる。映画は82分。いつから映画は90分を超えるのが当たり前になってしまったのか、それこそペキンパーやセルジオ・レオーネの一部の大作映画以外は本来90分と言う不文律が守られていたはずだったのに・・・。鈴木則文が思うように、僕もフィックスで表現するカット構成をもっと学ばなくてはいけないだろう。戦前の映画は見るたびに常に発見がある。現在の映画を見るより1億倍も斬新な発想で撮られている映画が多いので実に刺激的だ。純粋に映画表現と言うものを考えるならやはり封切映画より古典を見るべきだと言う思いはさらに強くなった。忙しくて行けないが、マキノ雅弘の特集を新文芸座と新しいユーロスペースでやっているが、見たい映画に限ってスケジュールが合わないのが悔しい。

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2006年2月10日 (金)

関東横断

 朝早くから雷のロケハンで小田原方面へ。小田原って神奈川だけど殆ど静岡ですよねえ。移動中に車窓から美しく見える富士の近さを見ながらそんなことを思う。今日は、美術と僕だけのロケハン。美術の平野さんは僕が学生時代から見て好きだった久世=向田ドラマでも美術やっていたベテランの方で、そういうベテランスタッフの頑張りがケータイ刑事を支えている。映画のバベルの塔の乱舞の間であるとか、雷の2話目の屋根裏のセットとか予算以上のものを作れるのはやはりベテランの蓄積があっての上だと思う。

 午前中にロケハンを終わらせて、慌てて東京へとんぼ帰り、1月に撮った短編「幻影シャッフル」のりテイクの為に広尾へ。よりによって忙しい主役の阿久根裕子のシーンでリテイクとなってしまった。これはそんなに難しくない撮影だったんだけど、自分でカメラもやっているので消耗が激しい。その後、アフレコもあって、今日の作業量はちょっと尋常ではない。でも、アフレコ終わった後で編集ラッシュを見たらなかなか出来がいいので一安心。と言うか、素人カメラマンの僕の撮影がなかなかいいのだ。今回は室内は照明をできるだけ落として外光と絞りの開きだけで撮ると言うビルモス・ジグモンドもどきをやってみたわけだが、光の感じが当初思っていたよりずっと綺麗で、尚且つ陰影がはっきりしていて、普通の映画でもこれくらいの大胆な撮影できないものかなと思う。一方外は、基本的に晴れの日を狙って、全カットに青空を入れ込み、さらに室内とは逆に空色が消えない程度まで絞るだけ絞って、フィルムで言ういわゆる減感の状態で撮ったのがなかなかよかった。偽タルコフスキーみたいにもなるじゃないか。「刑事まつり」2本撮った時は、下手糞なカメラワークを狙ってみたんだけど、安里麻里に「どうやったらこんな変なカメラワークになるのかが凄いですよね」とか言われたんで、俺でもうまく撮れるんだというところをみせたかったのだ。とは言え、イマジナリーとか平気で無視しているので相変わらず変なところもありますが・・・。

 と言うわけで、使ったカメラはVX2000だけど、なんか撮影と言うものに非常に自信を得てしまった。誰か、自主映画の撮影に雇ってくれないかな。とは言えカットごとの色合いはばらばらだったりするので、安定した仕事ぶりとは言えないか・・・。でも、照明はもっと暗くてもいいと思うんだけどなあ。日本映画の場合。役者の肌の色がどれだけ肌色になるかが、ひとつの目安になっているようだが、顔の色なんか映画に合わせていろいろ陰影がもっとあってもいいと思うのだが、「ケータイ刑事」のような作品の場合は被写体の肌の美しさとか確り撮らないといけないと思いますけどね。

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2006年2月 9日 (木)

伊福部昭氏逝去

 つい、一昨日、FM川崎の番組で伊福部さんの大映時代のCDをかけてプチ伊福部昭特集をやったばかりだったので驚く。何か胸が騒いだのかなあ。まさかお亡くなりになられるなんて思いもよらなかった。戦後の日本映画を代表する作曲家だと思いますが、ニュースは「ゴジラの作曲家」ばっかり。でも伊福部さんが本当によかったのは、先日ラジオで流してもらった「座頭市シリーズ」など三隅研次作品を中心にした大映時代劇における叙情性とダイナミックな音楽構成こそ評価されるべきなのではないかと思う。いまは各映画会社ごとにまとまったサントラ版も出ているので、この機会に是非「ゴジラ」だけじゃない伊福部サウンドも知ってほしいところだ。

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2006年2月 8日 (水)

さすがに混乱

 今日は朝から銭形雷12,13話の美術打ち合わせ。ロケハン前に美打ちやるのはあんまり意味ないと思うんだけど、衣装や作り物の準備の為にやるのだな。これは。この行事は映画においてはありえない。映画はまず、何が何でもロケハンして、ハコ(ロケセット)を決めてから、美術部がセットのイメージを描いてきたりするんだけど、テレビではまず監督が撮り方の方向性から何から全部ここで説明しなくてはいけない。そこから一斉にスタッフが動き始めると言う感じだ。テレビにおいては助監督の仕事も監督がやらされたりすることがあるので、まあ助監督経験のある僕にとっては違和感ないけど自主映画出身監督たちは結構苦労するんじゃないだろう

 美打ち終了後、井口組の脚本打ち合わせを多聞さんとやって、その後もう一度脚本の林さん、坪田君と12,13話の脚本の最終打ち合わせ。これはかなりのトンデモ企画になるのでまだ書けないが、坪田君の脚本はかなり刺激的で面白い。ケータイ刑事史上初の○○シーンもあったりで、これは多聞さんがオーケーしてくれて本当によかった。

 夕方からは、有楽町へ移動して「ゆうばり映画祭」用のコメント撮り。舞台挨拶の変わりにビデオ映像で御免なさいと言う撮影。諏訪さんへの熱い思いを語って、台湾料理を食べて帰る。久々の台湾小皿となるが、10年位前に比べて半分くらいしか食べられないがな。帰ってイチゴを食べていると妻から顔色が悪いと指摘されて血圧測ったら160-100とかあって、妻が慌てて自分で測ると正常値で血圧計のせいではないことがわかり、命の危険を感じるがもう一度測りなおすと140-90でまあまあだった。測り方が悪いのか健康状態がよくないのかわからないけど最近血圧は安定していないなあ。来月は本当に休養しようっと。

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2006年2月 6日 (月)

川崎FM出演

今日は、午前中パソコンの出荷をして午後から武蔵小杉のタワープレイスにあるFM川崎でラジオの生出演。番組は俳優の岡村洋一さんがパーソナリティの「シネマストリート」。僕は川崎市民になるずっと前からこの番組には何かと出演させていただいている。本来は映画宣伝の為に出演していたのだけど、トークが盛り上がるので新作がなくても出演するようになり、映画だけではなく、靖国など時事問題や株の話やもちろん野球の話なんかもするようになったのであった。勿論、今日は『ケータイ刑事 THE MOVIE』の宣伝で、「ケータイ刑事」にまつわる曲をかけまくって、映画の裏話なんかをこってりと。岡村さんは時事問題を一緒に語りたかったようだが、今日は殆ど『ケータイ刑事』の話に終始してしまった。封切三日目ですからね。まだ頭の中には映画のことが殆ど占めているし・・・。とは言え、明日から雷の打ち合わせが本格的に始まるので切り替えなくちゃ

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2006年2月 5日 (日)

ケータイ刑事 THE MOVIE 公開

 昨日は池袋シネマサンシャインで舞台挨拶。トークは好きなので、緊張はしないけど、お客さんの入りは気になるのでやはり朝からちょっと緊張。13時に、奥さんに付き添ってもらって劇場入り。夏帆ちゃん会うたびに大人になると言うか、最初に零の現場であった時から比べると目線の位置が違うんだよなあ。舞台挨拶も堂々としたもので、確りしゃべれているので嬉しくなる。でも、やはり2階席まである劇場が立ち見になる中で挨拶するのは気持ちがいいもので、なかなか楽しかった。苦労してチケットを手に入れた皆さんは本当にご苦労様でした。楽しんでいただけましたでしょうか?

 3人は本当に仲がよくて、帰りのエレベーターの中で17歳の堀北さんが14歳の夏帆ちゃんの頬を触って「すごいすべすべー」と言っていたのが印象的だったが、堀北さんも我々の年代からすると充分過ぎるくらいにすべすべした頬をしているのでおかしかった。

 舞台挨拶の合間も彼女たちは取材攻勢で休む暇なし。僕は、3人娘とは別にMCの山内(ヤマノウチ)さんと共に社長室を控え室に宛がわれたので、のんびり過ごさせてもらい、シャラポワ対ヒンギスも最初から最後まで見てしまった。あと、お祝いにとBsiの中尾さんからベイスターズのお酒を頂いたのも嬉しかった。

 舞台挨拶終了後、休む間もなくBsiに移動して銭形雷の脚本打ち合わせ。監督も井口昇君決まって、才能ある監督にこの脚本を撮ってもらえるのが嬉しい。今回の脚本はかなり面白いです。同時に自分の監督する回の打ち合わせもあって終わって帰ったらもう12時近かった。いや、実に長い一日であった。ちなみに夏帆ちゃんは僕らと共にBsiに来てそのまま衣装合わせで日曜朝7時から撮影だって。頑張れ14歳!

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