« 御礼 | トップページ | 企画打ち合わせ & 横浜スタジアム »

2007年7月17日 (火)

ホラー短編衣裳合わせ アルトマン「ボウイ&キーチ」

 朝から恵比寿の某社でホラー短編の衣裳合わせ。今回の主役は福永真梨佳ちゃんと、うちの奥さんです。福永さんは今年の初め頃に「先生道 大霊界先生」で一緒に仕事して以来、佐々木組はショートフィルム2本目の主演となります。衣裳合わせの方は淡々と粛々と進みましたが、初めてのシステムでの仕事でちょっとした戸惑いも。そう言えば今日は祝日のせいかT口さんが最後まで衣裳合わせに付き合ってくれて、いろいろ銭形家の姉妹のその後の話なんかも聞けて楽しかったです。一見強面ですが僕ら夫婦はこのT口さんが大好きなんです。

 午後には劇用写真も撮り終わって解散。僕と奥さんは恵比寿で時間を潰したり千疋屋でフルーツケーキを食べたりして、夕方、ぴあフィルムフェスティバルのロバート・アルトマン特集「ボウイ&キーチ」を観に渋谷東急へ。劇場近辺で中原昌也君に会ったり劇場で柳下さんに会ったり、中原君は今日3本観るけど「ボウイ&キーチ」は外したそうだが、僕と柳下さんは「ボウイ&キーチ」を選んでしまったのは何故なんだろう?と言う話に。僕なんかはリアルタイムに「ナッシュビル」も「ボウイ&キーチ」も知っていて、アルトマンと言えばここいらあたりの映画がやはり核になってくるのではないかと言う意見は一致したのだけど、柳下さんもカルトで言えば「BIRD★SHT」なんだろうけど、やはり70年代にメジャーで撮ろうとしていた「ロンググッドバイ」「ギャンブラー」「ボウイ&キーチ」の頃が一番良かったのではないかと言っていた。80年代以降の、アルトマン映画は実は僕も苦手だったりするのだけど、これは食わず嫌いと言う部分もあったりはします。

 で33年ぶりにスクリーンで観た「ボウイ&キーチ」はやはり最高でした。しかし、当時中学生だった僕にとってきつかったこの映画は、33年経って観てもやはり妙な映画ではあった。いや、基本的には「俺たちに明日はない」なんかより一億倍も切なくていい映画なんだけど、前半と後半の演出法が見事に違っていて、前半のあの異常なズーミングやワンシーンワカット攻勢とあくまで物語りに感情移入を拒絶するとさえ思える客観手法とボウイとキーチが一緒になってからカットバック主体の主観手法を使い分けている。ひょっとしてユナイトへの配慮?なんて不謹慎なことさえ思ってしまった。まあ、アルトマンがユナイトに必死で気を使ってもマイケル・チミノがその数年後に叩き潰してしまうわけですが・・・。それにしても、重苦しくて切ない犯罪青春恋愛映画だった。劇伴音楽を一切使わない、BGMは全て当時のラジオ放送(主にラジオドラマ)から聞こえてくる音のみと言う生々しい演出も迫力があった。

 しかし、まあこれも良い子の若い監督たちはくれぐれも真似しないことを祈りますね。

 と、思って見ていたら、今回のホラー短編で助監督をやる若林が観に来ていて、現場での仕事ぶりはいざ知らず、中々勉強家で頑張っているなと思った。映画を観ることは、特に70年代のアメリカ映画を観ることは非常にいいことなのでこれからも映画は観続けて欲しいね。なんて声はかけずにロビーで追加の衣裳の指示を出して帰宅。

 アルトマンに清水宏と他にも今月は観たい映画が山ほどあるのに忙しいなあ。

 

|

« 御礼 | トップページ | 企画打ち合わせ & 横浜スタジアム »

コメント

かなりホラーには興味が湧きます。

佐々木さんが監督した新耳の「小田原提灯」なんか最高でした。

投稿: 敏峰順次郎 | 2007年7月17日 (火) 13時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 御礼 | トップページ | 企画打ち合わせ & 横浜スタジアム »