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2007年8月

2007年8月31日 (金)

銭形海でベイスターズ勝利!

 今夜ほどBsiで仕事させていただいて嬉しかった日はないと言う位の興奮。多聞さんとドリマの小板さんには感謝感謝。

 と言う訳で、今夜は多聞さん、小板さん、大政絢ちゃん、それに大政さんの事務所スタッフとうちの奥さんが加わって横浜スタジアムで横浜ー中日戦鑑賞。僕は皇太子が東京ドームの試合を観に来た時の堀内のような役割で、主に大政さんへの野球の解説とベイスターズ応援のやり方を解説。

 試合のほうは、ベイスターズ三浦対ドラゴンズ川上のエース対決で前半は息詰まる投手戦。しかし、均衡を破ったのは中日で、それをベイスターズが追いつくも、8回に三浦から変わった木塚ー那須野の乱丁で1点を勝ち越され、もうこれで終わりか、と言う8回裏に村田のヒットに始まる一挙4得点の逆転、最終回はクルーン登板もこれもまたクルーンの乱調で1点差と土俵際に詰め寄られ、辛くも勝利。と言う野球の試合を観にいったものとしては最高にサスペンスフルでありながら大団円を迎えると言う至福の試合。ベイスターズファンとしては中継ぎ~抑えに不安は残ったものの、エース川上を打ち砕いての逆転勝利は何よりも嬉しかった。終わってヒーローインタビューの相川、内川を背に全員で記念写真まで撮りました。

 大政さんもツインバットのメガホン叩いてベイスターズの応援。村田の本塁打、相川の逆転打、そして最後のクルーンがヒデノリを打ち取ったところでは多聞さんも大政さんも全員で立ち上がって万歳!と、大興奮の一夜!

 もう皆さんベイスターズファンですね。もう長年ベイスターズファンをやってきたものとしては至福の至りでありました。

 何にせよ今夜は最高!昼間は未だ苦しかった風邪が吹き飛ぶほどの勝利でした。

と、ここまで書いていたら「銭形海セカンドシリーズ 第4話」の脚本原稿が加藤淳也君から届く。加藤君も途中まで観戦していたのですが、この脚本の最後の直しを入れる為にベイスターズの勝ち越しを見ずに帰ったのでした・・・。明日はこの脚本打ち合わせだ。

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2007年8月30日 (木)

夏の終わりに・・・ケータイ刑事 舞台中継 試写

朝からまたまた体調が思わしくない。涼しくなったのに、汗ばかりかいて咳が再発。同時に身体が重たくなって、かぜを引きなおしてしまった模様。この1年で8キロほど減量したわけですが、体力と言うか抵抗力も落ちているのかな・・・。と言うわけで、午前中にプロットを提出し午後はベッドで休養。
 夕方からは、妻と某所で打ち上げパーティに参加。そこで「ケータイ刑事 舞台」のビデオ試写を観たのだが、これが中々傑作。何が傑作かと言うと、舞台はもう観ていたのでともかく、テレビ版のカット割り構成編集が的確で、とても見やすい。テレビの舞台中継ものとしては出色の出来上がりになっているのは、多聞さんがドラマ畑の人間であると同時にバラエティ経験もあるからなのかと思う。舞台鑑賞は僕より詳しい妻が「これは本当に良く出来た舞台中継。大体が舞台中継をテレビで見るとがっがりするものが多いのが、これだけ確りカットを割ってくれるととても楽しく見られる」と言っていた。
 宴会は歌あり踊りありご馳走ありで楽しかったが、僕は途中から風邪の症状が重たくなってきて、咳が止まらず。結局23時の散会までいて、妻と2人で静かに帰宅。
 この夏は、本当に体調不良に悩まされた夏であった

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2007年8月26日 (日)

坪島孝追悼 「愛のきずな」

某連ドラのプロットを書いていてちょっと詰まったので、スカパーで録ってあったミステリー「愛のきずな」を観て頭を冷やそうと思ったが、あまりの珍品ぶりに身震いしてしまったので、忘れないうちに書き留めておこうと思う。原作は松本清張の短編ミステリー「たづたづし」。監督は「クレージーキャッツ映画」や「若大将シリーズ」で御馴染みの坪島孝。主演が藤田まことと園まり、で、ミステリーかと思いきや映画は園まりのアイドル歌謡映画としてナベプロが製作している。
 奥さんの親が会社の社長で、本人は至ってうだつがあがらないサラリーマン藤田まことが、不幸そうな女園まりを雨の日に拾う。園まりは佐藤允の暴力亭主に散々苦しめられていて家出をしてしまった人妻なのだ。2人はエロイ関係になるが、女に暴力亭主がいることを知り、藤田は二人の関係が露見するのを怖れて森の中で園まりを絞殺してしまう。が、一度死んだ園まりはいきなり蘇生。全ての記憶を忘れてしまう。藤田は今度はそんな園まりを愛おしくなって、地位も家族も棄てて会社の金を横領し2人で逃げようとする。が、雨の列車の中で佐藤允と偶然出会い、園まりは記憶を取り戻す。藤田と佐藤は列車のデッキで格闘し、佐藤は列車か突き落とされる。瀕死の藤田は必死で園に助けを求めるが、記憶を取り戻した園は藤田まことを突き落としてしまう。そして、再び雨の中で見知らぬ男に拾われて・・・と言うものだが、坪島孝の演出が藤田まことの怯え演技にクレージー映画のような笑いのセンスをそのまま持ち込んでいるのでどうしてもブッラクな笑いの方向へ行く。そして、ラストのデッキのアクションは当時としても現在から観ても下手糞以外の何者でもなく、まるで「シベリア超特急」の列車のように完全に止まっているとしか思えないセットの列車で繰り広げられる。しかし、あまりにも堂々と撮っているので逆に感動すら覚え始める。例えば今村昌平の「赤い殺意」の列車デッキのシーンとは対照的なと言うか・・・。藤田まことが血塗れのまま列車のデッキにしがみついている背景のスクリーンプロセスの合わなさ加減とか、思わず笑ってしまうレベルなのだ。しかし、なんともいえない魅力がある。
 
 真面目に撮ればかなり良質なフィルムノワールになった脚本がキャスティングと演出と企画の方向でかなりおかしなことになってしまった映画だろう。藤田まことと言う人は改めて名優であると言うことも見直した映画だった。

 と、これを書いたのは実は一昨日だったのだが、昨日坪島孝監督が今月の12日にご逝去なされていたことを知った。坪島孝監督の映画について語ることなど今まで殆どなかったが、偶然とは言え因縁めいたものを感じた。プログラムピクチュア好きの監督でも、同じ時代の古澤憲吾監督については語られる機会が多かったのに対して坪島監督はあまり批評に上ることもなかった。ただ、「愛のきずな」のような映画もあったと言う事で、今後いろいろ研究されることが進むといいなと思います。
 しかし、映画の研究なんかもう誰もやってくれないんだろうなあ。

「映画秘宝」は坪島特集を組むべきだと思う。知らない映画が多すぎる。

 改めてご冥福をお祈りいたします。

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2007年8月23日 (木)

原因はアレルギー

 咳があまりに止まらないので、呼吸器科の病院で徹底検査。まあ肺は綺麗だし、重たい病気ではないが、どうやらこの暑さで身体がアレルギー体質になったのではないかと言う診断。風邪が引き金だったのだけど、丁度風邪を引いた頃に梅雨が終わって酷暑になり、抵抗力が弱っているところへ、暑い外と寒い室内(電車)の繰り返しで身体が喘息性のアレルギー体質になってしまったのではないかと言うことだった。つまり風邪が引き金となり、この猛暑、酷暑が身体を痛めてしまったということだ。そう言う患者さんは結構いるらしい。
 とにかく、涼しくなれば治るでしょうとのこと。それまでは咳止めの強い薬を貰ってきたので、これでなんとか逃げ切らなくては。
 それにしても、風邪は万病の元と言うが本当にそうですね。

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2007年8月22日 (水)

21日

暑い中、夕方からBsiで某ドラマ顔合わせその後脚本打ち合わせ。一昨日は家にいても別に何も感じなかったが、電車に乗って赤坂まで出るとまた咳が酷いことに。いったいどうしたんだろうなあ。夏風邪にしては長引きすぎ。もう一ヶ月ですよ。昨日は最終電車までいろいろな人の脚本打ち合わせにも立会い、お勉強。久々に脚本だけの方の仕事にもチャレンジするので同じシリーズの脚本打ち合わせに出席したのは中々勉強になった。ネタも被らずにすむし。クランクインが迫っているのでテッペン近くまで打ち合わせ。僕とKJだけは神奈川県民なので一足先に最終に飛び乗る。

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暑さにめげず打ち合わせ

暑い中、夕方からBsiで顔合わせその後脚本打ち合わせ。一昨日は家にいても別に何も感じなかったが、電車に乗って赤坂まで出るとまた咳が酷いことに。いったいどうしたんだろうなあ。夏風邪にしては長引きすぎ。もう一ヶ月ですよ。昨日は最終電車までいろいろな人の脚本打ち合わせにも立会い、お勉強。久々に脚本だけの方の仕事にもチャレンジするので同じシリーズの脚本打ち合わせに出席したのは中々勉強になった。ネタも被らずにすむし。クランクインが迫っているのでテッペン近くまで打ち合わせ。僕とKJだけは神奈川県民なので一足先に最終に飛び乗る。

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2007年8月19日 (日)

変貌する秋葉原

 今日はアキハバラフェスティバルと言うイベントに「学校の階段」DVD発売の宣伝ゲストで神楽坂恵さんと参加してきました。MCのデンジャラスの方たちはさすがに喋りのプロで、いつもより全然楽なトークショーでした。その時「監督も喋りがたちますなあ」と言われたけど、自分でも舞台に上がってアドリブでどんどん話が尽きないのは不思議だなあと。心のない面白トークが楽なだけなのかもしれないけど、芸人の人たちと話をするのは楽しいです。それにしても、デンジャラスの方たちもそうですが芸人の人たちと言うのは楽屋では本当に礼儀正しくてきとんとしています。助監督の若者も見習うべきですね。神楽坂さんは『学校の階段』の時とはまた違った髪形で、年齢相応と言うか映画よりずっと幼く見えました。

 イベント後は今日もまた角川のIさんと、そして神楽坂さんやその事務所の人たちとインド料理屋で昼食。ほうれん草とカッテージチーズのカレーが美味しかったです。ただ、ここでも映画に関するトークをやり過ぎて、段々咳が激しくなりもっと遊んでいたかったけど早々に帰宅。喉が再び腫れてきた感もあって、この1ヶ月夏風邪に悩まされています。本当にこの夏は風がひつこいなあ。

 そういえば秋葉原の駅前はヨドバシのビルが立ち、駅そのものも改装されて街自体が随分変わったなあと言う印象でした。ちょっと前はゴミゴミして、外国人が観光客が溢れていたりしたけど、開放感ある綺麗な雰囲気になっていましたね。昭和通の方は相変わらずなんでしょうが・・・。秋葉原は以前は価格ドットコムで探した安いパソコン部品を買いに行ったりしたけど、ほぼ2年ぶりくらいだったかな。

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2007年8月17日 (金)

悪趣味パニック映画 スネークフライト

スネーク・フライト DVD スネーク・フライト

販売元:東宝
発売日:2007/04/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

打ち合わせの中で観ておいた方がいいかなとDVDで「スネークフライト」鑑賞。まあ、こう言う映画を観るときこそ5,1chのスピーカーシステムを無理して導入している意味があるかなと言う無駄な体感度100パーセントのパニック映画。監督は「デッドコースター」や「セルラー」のデビッド・エリス。
 タイトル通りに、ハワイからLAへ向かう旅客機に毒蛇がうじゃうじゃ出たら嫌だなあと言う恐怖を思う存分感じさせてくれる。物語は単純で、コリアンマフィアによる殺人現場を目撃した青年をアメリカ本国の裁判で証言台に立たせるため、FBIのサミュエル・L・ジャクソンが護送任務につくのだが、コリアンマフィアは護送の旅客機ごと落としてしまえと、わざわざ世界中の何十匹と言う毒蛇を荷物に隠して乗り込ませるというもの。この蛇君たちは何故か全員オスで、メスが発するフェロモンを客たちのレイに沁み込ませてあるものだから、もう興奮して興奮して襲いまくると言うものなのだ。
 CGと本物の蛇をうまく使い分けてはいるが、やはり数多の動物パニック映画そうであるように、うじゃうじゃと出てそれだけで充分蛇嫌いな人にはたまらないのだが、何故かこの蛇たちは飛行機のトイレでエッチしているカップルだとか、下品なマッチョ男たちをトイレで襲って、女性の胸や男の股間にかぶりつくのだ。そこが、なんとも笑える。
 しかし、この映画が面白いのはそうした悪趣味満開の中にあって、きっちりと航空パニック映画の定石を全て踏んでいて、爽快感満点の純正ハリウッド娯楽映画になっているところにある。
 例えば、犠牲者の中に定年を間近に控えたおばさんCAが乗っていて、それが最後のフライトで赤ん坊救う為に自らを犠牲にしたり、我侭な黒人歌手がパニックになって主人公の拳銃を奪って余計なサスペンスを招いたり、当然、パイロットは蛇に噛まれて操縦不能になるのでサミュエル・L・ジャクソンが操縦桿を握らねばならず、さらに蛇を殲滅させるにはこれしかないと、無茶にも飛行機の窓に銃弾を打ち込んで、「エアポート75」のように大きな穴を開けて気圧の力で蛇を吹き飛ばしたり、ジャンルとしてのハリウッド娯楽映画の実力を見せ付けるのだ。
 それでいて、主人公がチャールトン・ヘストンではなく、サミュエル・L・ジャクソンだったりするので、キレキレの演技で笑わせてくれたりするのが新しくもある。まあこれも彼の定番演技ではあるのだが、彼をキャスティングに期待する演技を決して裏切らない。

 娯楽の定番を確りと演出しつつ、エロも悪趣味もお笑いも放り込んで、僕には中々お勉強になりました。

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2007年8月16日 (木)

14,15は打ち合わせ

 14日、15日と二日続けて脚本打ち合わせ。1本は映画、1本はドラマ。映画のほうは少し長い道のりになるかもしれない。15日はBsiで多聞さん、作家の加藤君との打ち合わせ。相変わらずBSiは活気があって5本以上の作品が同時に動いていて、まあ僕らの連ドラも入れると同時に10本以上の脚本打ち合わせを多聞さんはこなしていることになる。
 傑作を創る為には多作であることは正しい。若手の起用機会も多い。だが、現状若手がその機会を生かしているかと言うとそうでもない様子だ。
 この1本に命を賭けながらこの1本をきちんとスケジュールも守って創り上げるのは大変なことだが、スケジュールを守るのは当たり前。と言う前提から、「これしかない!」と言う作品を生み出す努力をしていかなければ、「予算とスケジュールさえあれば俺にも傑作が撮れる」と言うのは幻想だろうし、この時代はそんなこと言っていたら平気で5年も10年も撮れないことだってある。それはどんな大きな予算になっても、スケジュールと言うものは存在し、予算にも枠が出てくる。規模が広がればオーケーラインのハードルも上がるから、低予算を克服できないと結局予算がある現場へ行っても、「もっとハリウッド並みに予算があれば俺には傑作が撮れるのに」と言う事になるだけなのだ。
 プロデューサーが確りしていれば、予算に見合った脚本だろうから、監督は限られた条件の中でいかに最適な表現を使って、より面白く見せていくのかを考え選択していくことが必要かを考えなくてはいけない。

 夜は下北へ流れるが、何時になっても暑いのは変わらない。帰りの電車の中で小中理論の話を小中監督と話をする。小中理論と言うのは小中監督のお兄さんで脚本家の小中千昭さんが創り上げた幽霊表現についての理論で、それを分かり易くまとめたのが新書本「小中理論」だ。今更と言う人もいるかもしれないが、基本について考えるのは悪いことではない。と言うような話をしたかな。
 

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2007年8月10日 (金)

宝積有香芝居 疚しい理由

夕方から宝積有香さんと川田希さんの2人が組む新ユニット「カニクラ」の第1回公演を観に妻と2人で渋谷のギャラリー・ルデコと言うフリースペースへ。久しぶりの小劇場芝居鑑賞。しかし、これがかなりの「当たり」だった。芝居は小さなスペースをパイプで作った特設座席がコの字型に取り囲む空間で行われるのだが、僕の座った席は丁度宝積さんの目線の先で、殆ど座ったままの心理劇なので、約1時間僕は宝積さんの顔を凝視続けることになった。芝居の方は、大きなどんでん返しもある心理サスペンス劇で、1時間宝積有香1人を凝視続けても飽きない良く出来た脚本と演出だったと思う。それにヒロインとしての宝積さんがとにかくいい。美しくて可愛くて、それでいて邪悪なヒロインを見事に演じきっている。何より「自分の芝居を見せてやる!」と言う傲慢さが微塵も見えないのがいい。もっともっといろいろな役に挑戦してもらいたいものだと感心させられた芝居だった。

 終わって本人に挨拶に行ったら、やはり芝居しながら僕とマネージャーの金元さんとうちの奥さんの3人顔がしっかり見えたのは気になったようだった。まあ狭いからしょうがない。僕らは楽しかったよ。

 明日、明後日も芝居はやっているので興味の或る方、宝積さんの芝居を眼前で観たい方は是非お勧めします。
 8月11日 14時30分~ 17時~ 19時30分~
 8月12日 14時30分~

 渋谷ギャラリー・ルデコ4F(渋谷新南口徒歩1分)
 前売 1800円 当日2000円 (これはお得)
 

 全席自由席で、宝積さんを確り観ようと思うなら入場してすぐ右側のパイプ席に座ることをお勧めします。奥へ行ってしまうとずっと背中だけしか観えないかも。

 カニクラユニット旗揚げはまずは成功だったのではないでしょうか。

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トランスフォーマー

 川崎のチネチッタでスピルバーグプロデュース、監督マイケル・ベイの「トランスフォーマー」鑑賞。チネチッタは5回観にいくと一回無料になるので今日は無料招待の日。
 僕はこのオリジナルのアニメや玩具も全く知らなかったので、ポスターや予告から「宇宙戦争」のような暴力的な侵略怪獣映画を期待して観に行ってしまったら、思った以上にちゃんとしたジュブナイルロボットヒーローものでちょっと拍子抜けしてしまった。でも、冒頭のカタールでの戦闘はハンス・ジマー組みスティーブン・シャブロンスキーの音楽が大いに盛り上がって、相当に興奮する。特にこれはスピルバーグの意向も入ってのことか「引き画」によるアクションシーンが素晴らしい。だが、舞台がアメリカになると、脚本もなんだか停滞して、持てない君の主人公が動き始めると途端にカット割が無駄に細かくなって、その割にはどんどん映画は失速してしまい、マイケル・ベイは戦闘シーン以外は撮ってはいけないのではないかとさえ思えて苦痛になってくる。特に、中盤で善玉ロボットたちと少年の家でのコメディチックなシーンになるとグダグダで、僕の後ろで見ていたおばちゃん3人組は「もういいから早く行ってよ(物語を進めろと言う事だろう)」と文句をこぼすほどに・・・。カットが細かいとテンポが上がるわけではない、逆に単調でつまらなくなることもあると言う典型。
 後半のアクションシーンもやたらにものは破壊されるのだが、『宇宙戦争』のようなリアル感はなくって、ただただ特撮怪獣映画のように建物と車を破壊しまくるのみ。特に、車を跳ね飛ばしながらのアクションシーンが多かったのは辟易。おかげで、どっちのロボットが善玉か悪玉か判別つきづらくなり、数対のロボットが攻守に分かれて少年を守り、攻撃するのだが、この位置関係がさっぱりわからないので、アクションがエモーショナルな感情を呼び起こすこともなくダラダラ続く。
 このアクションの最中に、「グレムリン」のギズモがデザインされたトレーラーが破壊されるのだけど、「そうかこれは『ジョー・ダンテ』が撮れば傑作になったのではないか!と確信した。同じ機械が人間を襲うテーマの「スモールソルジャー」の方が予算は低いだろうけど、もっともっと興奮させられましたがね。
 しかし、繰り返しになるが軍隊が出てくると映画が締まって良かった。テーマ曲も「ザ・ロック」そっくりだが、中々戦意高揚曲としては秀逸だった

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2007年8月 9日 (木)

納品完了

 7月に撮っていた「ROBOT」制作のショートホラーの納品が完了。3話続きで、実は1話目はもう配信されているらしいんだけど、制作会社の人から電話が来て、ホラーの配信は初めてだったんですけど1回目の評判がよくって、「怖い怖い」と言うユーザーの声が多かったと誉められました。
 いやあ、小さな画面だったし、どう言うサイズで撮るのか試行錯誤だったわけですが、これはもう撮影の金谷氏と照明木村明夫氏がいろいろ考えて撮ってくれたおかげですね。結果は、お客さんが喜んでヒット数も増えてスポンサーも大喜びと、こう言う結果は嬉しいですね。ホラーが頭打ちなんて人もいるけど、紛い物はともかくちゃんとやればお客さんはまだまだ怖がりたがっていると思うんですよね。だから、「こんなもんだろう」ではなく、「これしかないですよ」と言う確信で生真面目に提供していくしかないのだと思うのです。

 まあ、でも仕事がうまく行ってよかった。撮影の頃にひいた風邪がいまだに治らないけど、ようやく快復の方向へ向かうでしょう。

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2007年8月 8日 (水)

打ち合わせ~神宮

昼は某女流監督、彼女が紹介してくれると言う若手脚本家と3人で打ち合わせ。彼女の映画の脚本を読んで、それが傑作だったので、主に演出面でいろいろ話をする。黒沢清の映画にも「羊たちの沈黙」にもなり得る企画なので、まずはエンタティメントとして成功するように撮った方がいいとか雑談交じりに。とにかく、彼女のこの企画や僕が考えている企画が商業映画の土壌で成功することが今の時代の閉塞性を打ち破る鍵だと思っている。と言うわけで、その傑作脚本を彼女と一緒に書いたと言うライターを紹介してもらったのだ。彼はドクトル高橋教え子で、10年ぶりに、「発狂~」の時のように1つの企画をじっくりに詰めることに決める。
 3時間ほど雑談交じりに打ち合わせをした後、僕は神宮へ野球観戦。ヤクルト=横浜戦吉村の2打席連続ホームランで暑気払い。試合後、風間トオルさんの誕生パーティへ招かれていた妻と恵比寿で合流して一緒に帰宅。咳がまた出てきた。中々夏風邪はしつこい。

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2007年8月 3日 (金)

デスノート

 或る企画の参考に「デスノート」を観た。この映画は観なくてはいけない映画だった。カメラマンが高瀬さんだったからだ。高瀬さんは昨年の9月に映画『西遊記』のカメラテストの最中に亡くなられた。僕は「スイートホーム」と言う黒沢清監督の映画で撮影助手とサード助監督と言う間柄で知り合ったが、その後高瀬さんはカメラマンになられ、僕は監督になった。或る映画を撮る時に高瀬さんにどうしてもお願いしたく、また、高瀬さんも快諾してくれたので、ほぼ行くことになったのだが、同じ会社の系列のもっと大作映画が決まってしまって、結局成就しなかった。その後も何度かお話したり、酒を呑んで歩いたりしたが、去年の6月「ケータイ刑事 銭形雷」の撮影現場に突然高瀬さんから電話がかかってきて、まさにドライ(芝居の段取り)が始まろうとしていた、しかも深夜だったので「すいませんいま」と言うと「あ、撮影中?ゴメンゴメンまた電話するわ」と切られてしまった。思えばこれが最後の会話になって、その最後の仕事がこの「デスノート」だった。

 で、長い前置きになりますが、「デスノート」は良くも悪くも見事に80年代日活撮影所映画だった。セントラルアーツや黒沢満さんの名前こそ入っていなかったが、紛れもない或る時代の「緩いアイドルサスペンス映画」であった。しかし、まさにこれこそが金子修介の真骨頂なのだ。設定自体がかなり緩くて、その緩さと金子監督の資質が微妙にマッチしていると言うか・・・。ただ、これが80億の興行収入を得ている事実を見逃してはいけない。この「緩さ」が恐らく観ている人達が入り易い要素なのではないかと思う。物語の構成は「刑事コロンボ」や「刑事古畑仁三郎」のような「予め犯人と分かった悪役を、知的な探偵がいかに追い詰めていくかを犯人側から描く」ジャンルのサスペンスミステリー。死神のCGなどが新しく色を添えるが、基本構成は変わらない。だが、難しい理屈を重ねて登場人物の背景を描き出すようなことはこの映画には一切ない。例えば松山ケンイチ演じる「L」と名乗る青年は、どう言う素性で国際的な権力を自由に操れる存在なのかはよく分からない。ただもうそう言う人なのです。と、行き成り登場してくるのだ。ここは「女子高校生にして現役刑事(デカ)」と言う「ケータイ刑事シリーズ」の設定と似たような虚構の設定だ。虚構だからこそ、金子監督はぼーんとそのままキャラクターを深く掘り下げることをせず「原作に似ている」と言うキャラだけを「L」に与えた。これが成功した所以ではないかと思う。このポイントはこの映画を商品として評価する上で非常に重要なファクターではないかと思う。

 このシリーズの次回作は大傑作「怪談」の中田秀夫監督が撮ると言う。中田さんは非常に生真面目な人なので、ここまで虚構の世界を緩く受け止めるかどうかはわからない。それだけに楽しみでは或る。

 高瀬さんのご冥福をお祈りして・・・。もうすぐお盆ですもんね。

 

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小出早織始球式 横浜スタジアム

 「ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森」のDVD発売の宣伝で、小出早織ちゃんが横浜ー巨人戦始球式を行いました。僕はこの映画の監督はやっていないのですが、銭形雷が横浜スタジアムで始球式をやると聞いては黙っていられず、多聞さんやBsiの大川さんの計らいで小出早織ちゃんの応援に行って来ました。

 Cimg0605         写真は、ハマスタのブルペンで小出さんが投球練習を行っているのを打席に入って的になっている僕です。小出さんはこの時練習用の服なので映せません。メイキングにははいるんではないでしょうか?僕が打席に入っているのは、始球式の時のジャイアンツの1番打者が高橋ヨシノブーで、左打者なのでこうして左打席に入って、投げている時の感覚を掴み易くしているのです。大分以前にも書きましたが早織ちゃんは、本当に努力家で、偉いのは努力しているけど努力しています!と言うところを人には見せ付けないところですね。この日も、本当はマウンドから降りて投げてもよかったのですが、どうしてもマウンド上から投げたかったようで、蒸し暑いブルペンで何度も何度も自分が納得する球を投げられるまで練習をやめませんでした。早織ちゃんの球を受けていたベイスターズの吉川さんは本当にご苦労さまでした。しかし、僕が何気に握っていたこのマスコットバット。投手の人達が練習用に使うもののようで、実は三浦とか工藤も握っているものなのですかね?なんとも貴重な体験でした。しっかし、ブルペンは吹き抜けの場所で本当に蒸し暑かった。プロ野球の中継ぎ投手たちはこんな糞暑いところで待機しているなんて本当に大変ですね。

 その甲斐あってか、始球式ではフォームも決まり中々いい投球だったのではないでしょうか?

 Cimg0607 下の写真は始球式が終わって控え室に引き揚げてほっとしたところで撮った写真です。

 僕らは球場に残って野球観戦。結果は残念なものでしたが・・・。まあ、ベイスターズは若手がもっともっと頑張らなくちゃいけませんね。途中入団のマットホワイト投手が頑張ってこれからに期待させる内容だった以外は、ベイスターズファンには面白くもなんともない試合でした。吉村は下手に配球の読みを考えすぎているのか?得点圏での凡退が多すぎです。9回にリリーフした那須野はその後にリリーフした横山の落ち着きとは間逆の不甲斐なさ。あんなにリズムが悪くちゃ9回裏の逆転劇など望むべくもない・・・。ベイスターズの若手は小出早織の努力の姿をもっと見習ってもいいかもしれない。

  とは言え普段は入れないブルペンに入ったり、始球式直前にグラウンドの端に立てたりと大満足の1日でした。

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2007年8月 1日 (水)

清水宏大復活! 「東京の英雄」と「サヨンの鐘」

 2007062013401219 人に清水宏を観ろ観ろと薦めておいて風邪で全然観にいけなかった『清水宏大復活』ようやく観てきました。まあ、これからも一番観られなさそうなレアな2本立てだったからいいか。1本は無声映画時代の「東京の英雄」。冒頭の突貫小僧と土管と言う組み合わせから小津の「生まれては見たけれど」のようなコメディを想像したが、実は社会派のキレのいい活劇映画だった。母物とも言えるか・・・。無声映画とは言えサウンド版fだったんだけど、これはどうやら公開当時もこれだったようで、歌劇場面などの選曲が素晴らしい。「学校の階段」が75分で詰め込みすぎとか言われたこともあったが、この映画は61分で凄い詰め込み方をしている。とにかく冒頭の暢気な光景から後半の暗黒映画風味の演出から歌劇場面から怒涛の展開で楽しめました。
 もう一本の「サヨンの鐘」は戦時下国策の珍妙な映画だった。台湾の土俗的な民族高砂族の娘が李香蘭で、彼女がインディアンやアイヌ風の服を着た台湾の高砂地方の高地民族として登場してくる。冒頭10分ほど、ドキュメンタリー風にこの高砂族の風俗が描かれるのであるが、これがやらせなのか本当に高砂族なる人々がインディアンみたいな格好でいたのかどうかは不明。つまり野蛮な土民に日本人は言葉を教えて、名前を与えて、衣料や土木工事をやってあげてますよ。と言う紹介だ。まあ、簡単に言えば植民地支配なわけですが・・・。やがて、ドラマは始まり娘のサヨンの登場となるわけだが、この李香蘭が素晴らしい!もう、「アルプスの少女ハイジ」のように高原を歌い踊り、動物と戯れるのだ。それを清水宏はなんと、高原の足場の悪い道をトラックバックで延々と李香蘭に芝居をさせたうえで、唐突にミュージカルシーンに突入していくのだ。およそ、3分くらいの長回しのトラックバックで少年たちや動物と会話して、そこから♪♪♪。なんと言う大胆な手法だろうか?
オリジナルはハリウッド映画なんだろうけど、実に面白い。愉快だ。
 途中サヨンを巡って、戦地から帰還した若者同士が猟を競い合うアクションシーンの迫力。急斜面をロングで捉えて駆け下りていくと言うか転げ落ちていく若者たちの躍動感を演出する力は素晴らしい。「おまえら、戦争よりやっぱり女の方が好きだろ!」と言う素晴らしいシーンだ。
 全体的に物語性が薄く、単調な内容がちょっと気になるが、飽きてきたら李香蘭が歌ってくれるから別に宜しい。
 で、最後は物凄い唐突なラストを迎える。おいおい、そんなくだらない死に方をして国策映画でいいんかい?と言うラスト。でもエンディングは子供たちが湖の周りで何か素晴らしいものを見つけたらしいと言うことでよかったのかな?

 当時の日本がやはり他所の国で酷いことをしていたと言うことは如実にわかる映画ですが、でもなんとなく暢気な感じもあったな。ちなみに李香蘭は登場と同時に「あーーあああーーああーーー」と叫んで登場し、ちょっとターザンの風味も入っていたのであった。

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