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2007年9月

2007年9月30日 (日)

今日もデスクワーク三重奏と 秀子の車掌さん

 朝から脚本の直しをやって、どうしても一つの壁にぶちあたりつつ、編集でもいろいろ考えなくてはいけなくて悩む。おまけにまだ風邪が感知していないので鼻が詰まって頭が重い。ダブルヘッダーの横浜ーヤクルト戦が中止になったのがまだ救いで、今日もデスクワークに集中。
 夜は食事しながら成瀬の「秀子の車掌さん」を見る。つらつらと流れるように気持ちよく観てしまえるのはやはり演出が巧いからなんだろう。55分程度の長さも短いとは感じない。のどかに思わせながら結構意地悪なラストなのだが、勝見庸太郎演じるバス会社(と言えるものなのかあれは)社長が、『仁義なき戦い』のヤマモリ親分並に秀逸な悪役を演じていて楽しい。高峰秀子のアイドル映画として撮られたこの成瀬作品にも、二人並んで会話しながら歩くシーンが出てくるが、こう言うサイズでこう言うドリーは中々カメラマンに注文しても実現できないのは道路がセットだったりするからなのかな? 歩く二人を捉えるには一番最適な撮り方だと思うんだけど、最近の映画、テレビドラマでは中々見かけません。

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2007年9月29日 (土)

多忙

 今朝は早くから脚本直し&脚本の勉強&先日撮ったばかりの銭形海の編集。風邪がまだ完璧ではないのに、かなりハードなデスクワークをこなす。ちょっといっぱいいっぱいかなあ。まだまだ頑張らなくてはね。上がってきた銭形海の編集は中々うまくいっているのではないかと思うが編集はまだまだ修正したい箇所が多い。特に音楽シーンは時間かけてもやりこみたいかも。

 とにかく仕事して稼がなくてはね。本当は1本の映画をじっくり煮詰めたい気もするが、やはり現場が重なった方が自分のモチベーションはあがるから中々難しい。ただ今日などはちょっと精神的にきつかった。脚本、準備、編集全部違う作品と言うのははじめてかもしれない。

 夜はインド映画のミュージカルシーンを観て少しは癒されようと思うが、銭形海のバーボンお別れ編も見なくてはならずこちらもお仕事モード。高村最終回はいつも僕が撮っていて、大概はスケールが妙に大きくなることもあったが、加藤くんの高村側のドラマに則した内容の最終回も良かった。僕が撮るとベタな泣きのシーンに行ってしまう所を、篠崎演出は爽やかな方向にラストを纏めていてこれも良かったと思った。今僕が撮っている4話も加藤君のものだけど、こうした小さな推理劇は中々うまい。

 さて明日からも休みはなさそうで、体力的にも精神的にもどこで抜くか考えないといけない時期にきているかも。

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風邪引き帰郷

親の見舞いと親戚への挨拶を兼ねて北海道へ妻と2泊3日の旅行。
 しかし、銭形海撮影中にひいてしまった風邪が悪化して最悪のコンディション。まあ撮影中に悪化するよりはましだけど札幌は昼間でも16~18度とすっかり寒くて、中々調子も戻らないまま東京へ帰ることに。札幌で食したちょっと早めの白子がうまかったのが救いか・・・。この時期は夏の終わりの雲丹や秋、冬の味覚のはしりを食すことができるので案外食にはいいかも。後は、いい店をちゃんと案内してくれる人を知っているかどうかは大きい。値段もそれなりに頑張れないときついかも。いや、他の食べ物はともかく寿司屋は高い拙いは勿論多いが、安い美味いは中々ないと思う。職人のかなりの意地と繊細な心配りがどうしても必要になってくるからで、その職人の腕に払う金はやはりけちっては美味いものは食べられないのではないかと思う。

 基本的に病院とホテルに引きこもり、夜は2晩とも寿司屋という3日間であった。

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2007年9月25日 (火)

マサラなシーン

 久しぶりにギンギラの照明とフィルターでダンスシーンの撮影。「学校の階段」ではプロデューサーからやめてくれと言われて泣く泣く切らざるを得なかった踊り子ダンサーを従えて、90年代のインド映画のような明るくて能天気なそれでいてどこか郷愁とB級感覚そのもののダンスシーンを撮影。今日は殆どこのシーンの撮影に頭を費やす。これはインド映画のパクリではなく、インド映画の本質そのものに迫ってみようという試み。実は、2000年台に入ってからのインド映画のミュージカルシーンのMTV化にはかなり怒りを覚えていて、ドメスティックなヒンドウー映画独特のコテコテさが希薄となり、アジアの独特の屋台風味の味全てがマクドナルドのハンバーガーになってしまうかのような画一化されたアメリカのMTVみたいなものばかりなのがつまらないと思っていたので、インド映画が作らないなら自分で創ってしまおうと言う試みでもあった。しかし、こう言う冒険をやらせてくれるBsiと言うのは凄いと思う。年間もう50本近く撮っている強みと言うか、これがプログラムピクチュアの良さですね。他ではここまで過激なことはさせてもらえません。しかも1流のダンサー、振り付け師付きと言うのが素晴らしい。

加えて、こういう演出のシーンに大政絢の顔が映える!映える!顔つきが派手な美人顔なので、彼女のPVとしても大成功でしょう(編集で僕が妥協しなければ)

 という訳で、実は昨日からまた風邪気味だったのだけど、撮影が個人的には大いに盛り上がったので吹き飛びます。しかし、今年は風邪が流行ってますね。僕の周りも風邪引きばかりです。

 明日からは、ちょっと気の重い帰省で北海道へ。金曜には帰りますが、病気の母の見舞いは辛いですなあ。もう認知症ぽくてこちらのことがわかるかどうかもわからないし・・・。

 帰ったらすぐに別の監督のための脚本2稿を書かなくては・・・。一応パソコンも持っていくので、時間があったら書くかな。

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2007年9月23日 (日)

ケータイ刑事 銭形海 撮影

 ここ数日は銭形海の撮影を都内某所で。今回は殆どが室内のシーンの為にいかに演出が平板にならないか考え、室内での人物の出し入れと言う事ではやはり増村保造が一番だろうと、イン前には増村の「女体」なんかを参考に観た。この映画はマンション、大学の会議室、学長室などのシーンが殆どで、増村の映画では珍しいことではないオープンのシーンによる叙情性を全く排した演出が行われているので充分参考になったのだ。しかし、これがいざ現場に入ってみると実に難しく、狭い室内で行われていたと思われた、シネスコ画面の巧妙な人物の出し入れは実は相当に大きなセットを狭く撮ることで成立していたのだということが判明し、初日で敢え無く挫折。それでも「女体」に出てきたいくつかのカットの方法論は試せたのでよかったとするか・・・。2日目以降は、定点カメラによる2シーンワンカット長回しだとか、同じ室内のシーンをいかにダイナミックに撮れるかを考えた。

 ちなみに今回の相棒は五代さん。映画版以来役2年ぶりの登場となったわけですが、僕も山下真司さんの五代は何本も撮っているので、こちらからいわゆる「五代節」をどんどん仕掛けていくのが楽しかった。「あーーたね(あなたね)」とか、いきなり意味なく飛び出す山形弁だとか、ベタナ駄洒落とか、高村バーボンとはまた違った熱くて濃いギャグの連発こそが五代の持ち味なので、台本にはないアドリブをどんどんお願いすると、最初は忘れていたようだったが、本人も段々五代になって行って、いつの間にかモニターを見ていると、相手の女の子は変わっても、五代はなんにも変わっていない!と言ういい意味での「踏襲」の演出ができた。「男はつらいよシリーズ」などでは顕著ですが、やはりレギュラーキャラクターはある程度成立する年齢までは変えないほうが10年経っても同じギャグやっているという、そう言う円熟のエンターティメントが今の日本の映画にもテレビにも足りないので、やれることは全てやってみたいなと思いました。いやあ、いいですよ。山下五代完全復活です!

 加えてゲストは、「発狂する唇」の三輪ひとみ。「学校の階段」ではカメオ出演的な扱いだったのが、今回は完全に狂った女優役を怪演してもらいました。これは大成功。ラストの海を睨みつける顔は明らかにその瞬間が凍りつくホラーな表情になっています。

 夜、帰ってきたら、インドから国際郵便でミュージカル映画のDVDが届いていて、早速25日に撮るダンスシーンの勉強。堀北真希のダンスシーン以来のミュージカル仕立ての演出なので、ここには思い切り力を入れて撮ろうと思っています。あまり大きな音でDVDを観ていたら奥さんから怒られてしまった!

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2007年9月20日 (木)

告知

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販売元:角川エンタテインメント
発売日:2007/10/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

忘れないうちに最初の告知をしておこう。

皆さん11月11日は「学校の階段」DVD発売記念イベントが秋葉原であるようです。僕も呼ばれたってことは、当然主役のうちの誰かも来るってことで。まさか麻生候補みたいに男の僕1人でイベントをアキバでやるはずもないでしょうから。とりあえず11月11日のお昼頃は開けて置いてくださいませ。正式にいろいろ決まればまた告知していきます!

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銭形海セカンドシリーズ4話 クランクイン

明日から銭形海のクランクインで、割り本をドリマックスに届けに行きつつ、Bsiで別の回の脚本打ち合わせ。これは脚本のみ担当です。Bsには草刈さんが映画の宣伝で来ていて久々の再会を喜ぶ。いつ会っても爽やかですね。89年に最初に会った頃より爽やかな印象です最近の草刈さんは。

 帰ってから髪を切りに行って、身も心も清める感じに・・・。3ヶ月ぶりのケータイ刑事だが、今回はドラマ部分が事実上タイトになってしまったので、再度カットの数を減らすべき苦慮。それもこれもあのシーンに時間と金がかかってしまうからですね。前回は視線劇で乗り切ったけど、今回はキャスティングもキャスティングなので動きをいろいろ考えるが難しい。結局極めてオーソドックスな割を考える。
 明日乗り切れば大分楽なんだけど・・・。

 ケータイ刑事で一番難しいのは脚本書いていてもそうなんだけど、捕り物~謎解きのクライマックス部分ではなく、海が気が付く「寄せる悪のさざなみ」と「謎は解けたよワトソン君」の謎が解けたであろうことを映像で観客にも判らせる様に表現する場面。台詞で説明するのではなく、映像で見せる努力をしなくてはいけないのだが、そこが難しい。零や泪の時はもっと無邪気に撮っていたような気もするが・・・。明日は「謎は解けたよ」も「寄せる」も両方あるんですよ。

 たーすーけーてー海ちゃん♪

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2007年9月17日 (月)

川崎の焼肉とダンスレッスン

 昨日も今日も朝早くから起きて脚本書き。昨日の夜は、妻の家族と川崎の東天閣と言う焼肉レストランで食事会。東天閣は川崎焼肉ロードにある老舗のチェーン店。それだけに肉の質も厚さもハンパなくて美味い!それでいて安い。

 今朝も、敬老の日なので昼間にスパに行こうと言う誘いが入るが、僕は脚本書きと21日からクランクインする回のカット割をやらなくてはいけないので遠慮し、妻だけ行って貰う。今日は世間は連休なのだな。妻の父は耳が段々遠くなって口数も減ってきているが僕は大好きなのでできるだけ俳句の話とか、若い人達が話さない話題をするようにしているんだけど、今日はご一緒できなくて残念。

 午後一に帰宅した妻と入れ替わるように僕は、午後から学芸大学のダンスレッスン場へ行って振り付けの打ち合わせと、最初の振りを見せてもらいながら多少の注文を出して修正してもらう。このレッスン場はパパイヤ鈴木さんの「プランチャイム」と言う事務所の練習スタジオ。ここには堀北真希も黒川芽以も通っていたところで、いつもは助監督が彼女らの練習風景をビデオに撮ってきてくれていたので、ビデオの画面ではいつも見ていたが直接足を運ぶのは初めてでちょっと感慨深いものがあった。今回は、メインスタッフキャストが本編の撮影で出払っているので、先生のダンス見本を自らビデオを撮影して持ち帰り、DVDにダビング。これで先週から苦労してダビングしていたインド映画の勉強の成果が出せるかな?とりあえず、まだこのシーンの演出プランの前にやらなくてはいけないことが山積みなので、明日は朝から脚本の推敲をやって、関係各位に送り、昼はロケハン予定。

 それにしても暑い!まだまだ真夏の暑さでそろそろばてるかなとも思うが、今は重なる仕事に集中しているので大丈夫かな?銭形海の僕の撮影が終わったらすぐに2日ほど北海道へ帰らなくてはいけないが、その頃の体調に備えねば・・・。来月は、久しぶりにBsiをはなれて男性アイドル映画と言う未知の領域の仕事に挑戦ですから。殆ど女の子のアイドルしか撮った事のない僕で大丈夫かなあ。またすぐに銭形ユニットには戻ってきたいですが・・・。

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2007年9月16日 (日)

自宅作業と葬儀の日々

 最近は夜明けと共に起き出して、脚本書き、煮詰まってきたら4話のカット割りという具合なのですが、加藤淳也の脚本に線引きしていると、そのまま脚本の方の勉強にもなるということに気が付くが、同じケータイ刑事でも前回書いた雷と海ではキャラクターにはっきりとした違いあるので、ちょっと忙しすぎではあるがタイミング的には悪くなかったかも・・・。

 その間に不動産屋さんでマンションの更新手続きもしたり、夕方からは喪服に着替えて親戚のお通夜。猛暑の時期に引いていた風邪の時に通っていた病院の院長の奥さんが亡くなられたのだ。1ヶ月ほど前に病院に行った時は元気で受付に座っていたので、なんとも言えない気持ちになる。

 ところで、川崎に引っ越してきて何度か葬儀に出たけど、お通夜の後の通夜振る舞いが気前がいい。東京都心の葬儀は大概が焼香のみだったりしたこと多いけど、川崎では焼香の後に必ず立食の「お清め」と言う通夜振る舞いが行われて、お坊さんのお経の最中でも帰り際には必ずこの通夜振る舞いを食べて帰ることになる。北海道では、お寺や斎場でお通夜のとき、必ず列席者全員で坊さんのお経を最後まで聞いて、ついでにお説教なんかも聞いて、通夜振る舞いはようやくその後でという感じだ・・・。

 夜はインド映画のHDDダビングをようやく終わる。3年かかってチョイスしたものを打ち合わせまでに間に合わせる為に、3日間でやり直したのは大変くたびれた。でも、どうしても見つからない作品が何本かあって、数年前にダビングの後で誰かに差し上げてしまったような気がするが、誰だか忘れてしまった。もし、僕にインド映画の輸入DVDを貰った記憶がある人はメールで連絡ください。もう一度ダビングしなおしたら返却します。

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2007年9月14日 (金)

インド映画400本一気観

昨日は昼間は終日脚本書き。時々助監督から電話がかかってきて中断するので、ちょっとイライラ。夜はベイスターズが負けたので早めにHDDレコーダーを占拠して、約400近くのインド映画のミュージカルシーンの中から必要なものをピックアップしてHDに入れ込む。次の銭形で参考にしたかったのだ。実は3年くらい掛けて地味にやっていた作業だったのだが、今年の春頃にHDDレコーダーの調子がおかしくなって設定を初期化せざるを得なくてデーターが全て消えてしまったのだった。
 僕はインド映画を観る時には、海外DVDサイトでミュージカルシーンばかりを100曲分集めたアンソロジーを買って、その中から気に入ったシーンや女優が出ている作品を新たに買いなおすと言うことをしている。50年代のグル・ダッドの時代から最近の海外ロケメインの映画までいろいろ楽しめるが、やはり好きなのは90年代のインド映画だ。この時期のインド映画はそれまでの70年代までの純愛路線、80年代の残酷刺激路線、それらがジャンル横断されていて一番娯楽テンコ盛りとなっていて楽しい。だからミュージカルシーンを観て「ああ、なんて明るくて楽しいミュージカルシーンなんだろう」と思ってそのミュージカルシーンが入った映画を注文すると、実は両親を殺され妹を犯され、自ら両目を潰された男が復讐の為にギャングのボスを付け狙う。なんて言う残酷アクションドラマだったるする。しかも目が見えないのにバイクに乗ったりするのだ。

 話を昨夜の作業に戻すと、実は作業途中で挫折したので今夜続きをやらなくてはいけないのだった。

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2007年9月12日 (水)

忙しくなってきました

 昨日、今日と「ケータイ刑事 銭形海」のロケハン&脚本打ち合わせ。脚本の打ち合わせの方は、他の監督に提供する為の脚本です。このまま今月下旬まで1日も休めそうにありません。おかげで昨日の「発狂する唇」の渋谷での上映にも行けなかった・・・。脳内ハードディスクやメモリの容量はまだ大丈夫だが冷却装置の方が危ういかな・・・。
 それでも昨日、今日とベイスターズが2連勝しているので、大分気持ちは楽です。アドレナリンが出ているので仕事もはかどる・・・はず。
 という訳でブログの更新もしばらくはマメにできるかどうか・・・。

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2007年9月11日 (火)

「サッド ヴァケイション」の☆1に怒る

 週刊文春を病院の待合で読んでいたら、おすぎが☆1を付けていた。作品が送り出されればどう言う評価を得てもしょうがないとは思うが、3行批評で☆1とされるたぐいの映画ではない。そう言う種類の映画ではないということだ。映画批評と言うものが力をなくしてしまった現在、青山のこう言う映画を雑誌の3行批評コーナーで取り上げることにも疑問が残る。まあ、世間に少しでも認知されればいいんだろうけど。おすぎさんは、きっちりとこの映画を批判でも全然いいから文章で批評すべきだろう。そうじゃないと、単に貶しているだけになってしまう。貶すのは批評家の仕事じゃないからね。紙媒体であれ、Web上であれ好みの問題ではなく相対的に映画を語っている文章を僕はもう数年も読んでいない気がする。

 畢竟、自分の周りの人たちの意見の方が間違いないと思ってしまう次第。

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ケータイ刑事 ロケハン&美打ち

 朝10時から新宿出発で都内のスタジオロケハン。昼食を挟んで美術打ち合わせ。今回は内容そのものよりサプライズなシーンを撮るのが結構大変。まあ僕は得意な分野だから大丈夫だと思うけど後は準備次第ですね。美打ち後はキャスティングの相談。いろいろ案が出てその場で交渉してもらったりまだ決まらないことが多い。最近はこのペースに慣れたので、直前までいろいろ決まりごとが遅くても僕の方は全然大丈夫。飛行機のパイロットと同じで航続距離が長いほど経験値があがると言う事かな。ドリマックスは体制が確りした会社なのでディレクターと言う形で外部から入る僕にとってはかなりやり易い会社だ。だからこちらの演出意図がぶれずに、彼らを信用しておけばまず間違いない。と言う事はこちらに考える余裕ができるわけで、この枠に関する限り監督業に専念できるのが嬉しい。

 夕方には家に帰って来て予習復習したり、J・G・バラードの「殺す」がAMAZONから送られて来ていたので一気に読んだりとか。「殺す」の話はまた今度書きます。これは今年の春から企画している映画の為に参考に読んでいる不条理サスペンスミステリーですね。ああ、時間が3倍は欲しいですね。

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2007年9月10日 (月)

「発狂する唇」

 その高橋洋さんと組んだ「発狂する唇」が、渋谷のシネマヴェーラ渋谷で2日間上映されることになりました。最近の僕の仕事に親しんだ人たちにはちょっと驚かれるようなものですが、紛れもなく高橋さんと僕が組んだ3本の映画の中では一番面白いんじゃないかと思います。当時はJホラーなどという言葉もなく、「リング」の撮影中に高橋さんと脚本を創り始め、1年かかって書き上げ、一瀬さんが苦労してプロデュースしてくれた映画です。香港からアクション監督を呼んで撮影した最初の日本映画だったりもしますが、とにかく先入観なしで観るのがお勧めです。

 http://www.cinemavera.com/timetable.html

 10日は「結婚の夜」11日は「怪談せむし男」と2本立てですので、「ケータイ刑事」や「学校の階段」で初めて僕の作品に触れた人には是非共に観て欲しい映画です。出演は三輪ひとみ、阿部寛、大杉漣、鈴木一真、吉行由美、栗林知美、諏訪太朗、夏川ひじり。

 僕も「怪談せむし男」が観たいので火曜は劇場に足を運んで久々にスクリーンで観てみようかなと思っています。間違いなく三輪ひとみの代表作ですね。

 但し 

 これ観て僕を嫌いにならないでね!

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2007年9月 9日 (日)

高橋洋監督「狂気の海」鑑賞

 昼はジムで汗を流し、夕方まで広島ー横浜戦を見て、クルーンが打たれたところで外出。19時30分からの高橋洋監督「狂気の海」を観る為だ。
 会場はインディーズ映画に携わる人々が大勢来ていて、清水崇と片隅で映画の始まるのを待つ。清水は煙草を吸うから体中煙草の煙臭くなってしまった。
 映画は高橋ワールドフルスロットル!中原翔子オンステージ!と言う感じで「ソドムの市」をさらに深く濃厚にしたような特撮ポリティカルフィクションだった。高橋さんの映画では「ハーケンクロイツの男」などに一番近いかもしれない。室内での人物の動かし、特に中原翔子を最初にクローズアップで捉えて振り返りと同時に引き画でアクション繋ぎをすると言うカットは「ハーケンクロイツの男」にも全く同じカットが出てきて、『血を吸う宇宙』公開の時にテアトル新宿で「ハーケンクロイツの男」を特別上映した際に高橋さんがそのカットを実に僕は演出が巧い!と自画自賛していたカットだったのだが、その話を映画終了してからロビーで高橋さんに伝えると、全くそのことは忘れてしまってるようだった。でも、本人が数年前に自画自賛したようにこの人物の動かしは巧いといまでも思った。
 ところでこの映画には僕の撮った「ケータイ刑事銭形零1st最終回」で謎の爆弾犯の占星術師を演じ、今年撮った「恋する日曜日 卒業」で水沢エレナの母親役を演じた長宗我部陽子さんがFBIの捜査官で登場するが、彼女の美しさと芝居の巧さに驚いた。この映画は丁度「恋する日曜日」と全く同じ時期に撮影されており、僕の『恋日』で優しい母親役を演じた翌日には「狂気の海」で外国人の役を演じているのだから面白いものだ。どこか劇団で修行をしたようなことはないそうだが、あれだけの声量とメリハリの利いた芝居、虚構を確り演じてくれる女優は中々いないのでこれからも大事にしていかなくてはいけない一人だろう。

 しかし、高橋さんはどんどんこっちに針が振れた世界へ行ってしまうのかなあ。帰り際にそんな話をすると。「大丈夫ちゃんと真面目に仕事もやりますから」と言っていたけど、できれば次は予算の大きな映画で高橋さんと一緒に仕事をしたいものである。と、個人的には思った。

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銭形海準備中に 乙女ごころ三人姉妹 成瀬巳喜男

 明日からロケハンが始まるので、朝から脚本のお勉強。今回の加藤淳也の脚本も結構面白いのだが、その殆どが室内でのシーンで、前回が海辺での殺人目撃など起こっている事象それだけで映画的な撮り方を導入できたものが、今回は全てが室内。普通に撮れば常に壁をバックにした会話劇で、物語やトリックの面白さはあっても単調な演出になり兼ねない。
 そんな悩みを抱えながら、テレビをつけると成瀬巳喜男の「乙女ごころ三姉妹」を放送しているではないか。「成瀬巳喜男の世界へ」で山根貞男氏が細かに言及していた成瀬トーキー第1作の映画だ。確かにトーキー一作目らしい、音の演出が物語の進行に果たしている役割は大きかった。しかし、僕が驚かされるのはこれが75分の映画だということだ。しかも主人公は三人の姉妹でそれぞれのドラマが全て語られている。それで90分を超えないのはやはり、演出がサイレント映画を名残を残しているからなのではないか?と、思っていたら山根氏がやはりそこに言及していた。この夏に清水宏のサイレント映画を観た時に思ったことだが、サイレント映画と言うのは説明シーンと言うものが殆ど簡略化されて大胆にぽんと置かれてしまう。尚且つ時間の飛ばし方が実に大胆で、あっと言う間に人物の関係性が進んでいってしまうので、観ている方はのんびり観ているというよりより積極的に映画にのめりこんでいかないとおいてぼりを食わされてしまう。
 昨夜「天国と地獄」のドラマリメイクを観たが、これとは真逆の現象が起きていた。実に無駄な会話とカットが多いのである。いつまでも事件は進まず会話シーンがダラダラと続く。黒沢明の映画との比較はともかく、事件が起こるまでの人物説明が長くて僕なんかは途中で何度も退席してネットゲームの進行を確かめにいったくらいであった。
 それはともかくとして、「乙女ごころ三人姉妹」を観て、昔の映画はこんなに簡略に端的にそして大胆な演出がなされていたことへ驚く。そして、こう言う映画を観ると映画の神様に怒られないように我々も頑張らなくてはいけないなあと実感させられる。と同時にクランクインを控えて準備中の「銭形海」へのモチベーションが上がって行く。
 そういえばこの間の「銭形海」2話も成瀬の「女の中にいる他人」を観ながら撮ったことを思い出した。

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2007年9月 7日 (金)

台風一過

 昨夜台風の話題を書いたら旬の話題ブログに掲載されて、おかげで物凄いヒット数でした。これでまた少しは「ケータイ刑事」やドン・シーゲルのことを知ってくれた人がいるかしらん。

 と言う訳で昨夜の続きですが、この定点カメラ映像は今朝はもっと凄いことになっていて、激流の多摩川や鶴見川と共に救出活動の為にやってきて右往左往する消防署や警察の人達がLive映像として映し出されていて、迫力もあったけどやはり怖かった。定点カメラだから、まさにそこに映ってしまったもの。心霊写真じゃないけど、映したくてカメラを向けたのではなく暴力的にそこに災害が映し出されている映像と言うのは、演出家の意図とかそういった作為が一切介入しないものだけに冷徹でどんなことが起こってもこのカメラはひたすら撮り続けるのだろうなと、きっと人類の最後の日が来ても映し続けているのではないかと思った。

 という訳で、午前中は「ケータイ刑事 銭形海」のプロットを多聞さんにメールで送る。久々の脚本作品です。実現するかどうかわかりませんが、これと月末に撮る「銭形海4話」を入れると10月まで、4本進行中で、8月体調不良でこなせなかった分を一気に取り返そうと言う感じです。昼からは、また別の企画為に原作読み。しかし、昨夜の台風中継と今朝のプロット推敲に集中したせいか、本を広げたと思うと瞼が重くなって来て短編2本読んだところでやめて買い物。

 夜は月に一度の我が家の贅沢で高級霜降り肉のすき焼き。鹿島田商店街入り口にある「つちや」と言う肉屋の肉はとても良質なので、我が家は肉に関しては、基本スーパーは利用せずにその肉屋の安売り日を狙って買いに行く。それにしても舌先で解けるような肉は美味かった!明日はその反動で低カロリー食を食べなくちゃね。

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台風接近中!

 我が家のCATVには、国土交通省が多摩川、鶴見川に設置された数十箇所の定点監視カメラをそれぞれ15秒ずつくらいの長さで、24時間音楽に乗せて流しているチャンネルがある。川の水を監視する為のものなので、夜になると自動的に絞りが開くので、多摩川の河口から登戸あたりまでの上流まで様々な表情が見られるので、何も観る時がない時はBGMと共に環境ビデオのように楽しめるチャンネルで、夏は花火大会の模様も実況されているし、深夜のカップルのデートなんかも映しだされてしまったりしている。

 それが今夜は台風接近に伴い、本来の定点カメラの本領発揮と言う感じで多摩川が徐々に増水しつつある瞬間をLIVEで観ているのだが、これが中々怖い。波が荒れ狂い、いつも歩いている河川敷の公園に水が迫り始めている。いくつかのカメラは風で壊れたのか何も映っていないものもあるのが余計に不安感を掻き立てる。

 「岸辺のアルバム」と言う多摩川氾濫をドラマの中心に据えた、山田太一の傑作ドラマを思い出す。TBSの歴史を代表するドラマだった。そう言えばあれは岡野刑事さんこと、国広富之さんのデビュー作だったような気がする。

 何にせよ、被害が少ないことを祈るのみ。テレビでは湘南新宿ラインや横須賀線急行の明日の午前中までの運休が報道されているが、これは僕にとってはまともに直撃する事態なのだが、明日予定されていた「銭形海4話」の美術打ち合わせが月曜に変更されたので、仕事に支障はない・・・はずだ。

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2007年9月 5日 (水)

ジム~打ち合わせ~青空娘

 午前中は銭形海4話の脚本が送られてきたので、何度か読み直して問題のないことを確認。あとは、多聞さんの判断で入稿と言う段取りに。 

 昼間はジムで汗を流し、体重がまた少し減っていたのを確認。その後、新川崎まで来て貰ったライターのM君と脚本打ち合わせ。未だプロット段階の初期だが、中々これは面白い発想のプロット、まだまだ煮詰めなくてはいけないことも多いが、これは楽しみだ。彼は安里組のライターで、東宝でも企画書きをやっていたようだが、安里以外の監督と本格的に組むのは初めて。でも、さすが高橋洋門下生らしく映画的教養が高いので打ち合わせもスムーズに進む。 2時間ほどブレストして、新たなアイディア出し。

 帰って、夜は増村の「青空娘」を再見、感動。最近ちょっと面白い映画を観ていないので増村のこの映画の充実感に浸りながら、縦構図の人物の出し入れを学ぶ。若尾あややの、このポジティブさが「スチューワデス物語」の原点だろうか・・・。

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