« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

2007年10月

2007年10月29日 (月)

オリバーヒルシュビゲール インベーション

 午前中に「銭形海」のカット割をやって、昼からは川崎の109シネマへ妻と「インベーション」を観にいく。ジャック・フィニイの「盗まれた街」の4度目の映画化だそうだ。ドン・シーゲルの「盗まれた街」も、フィリップ・カウフマンの「SF ボディスナッチャー」も傑作なので、オリバー・ヒルシュビーゲルのこの映画化も期待して観に行ったが、期待を裏切らない身の丈にあった娯楽SFホラーだった。最初はカットが異様に細かくて、ちょっと観づらいなあと思っていたが、中盤からの逃亡編に話が進むと完全にニコール・キッドマン1人称の展開で、息をつく暇もなく、カーアクションのサービスも満載で、久しぶりにB級SF映画を堪能。いや、ニコール・キッドマンと007ダニエル・クレイグが主演なんだからB級映画ではないか。

 最近アメリカ映画ですらも脚本が面白くない映画が多いなあと、思っていたところだったが、「インベーション」の脚本構成は実に巧くできている。余計な贅肉を削ぎ落とし、無駄な恋愛話もなければ、無駄な破壊シーンもなく、ただただ、主人公を追い詰めて直線的に進む物語の遠心力が素晴らしい。日本映画も見習わなくてはならない脚本だろう。

 いい映画を観たなあと思って帰宅すると、先週アップした映画のラッシュがDVDに起こして届いていたので、早速チェック。うーん見事に「勝手にしやがれシリーズ」になってしまっているではないか・・・。同時にプロデューサーから音楽打ち合わせをしてくれとの連絡も入る。ラッシュをパソコンで観ながら編集箇所のチェックと音楽のアバウトなライン引きを同時にやったら、目がすっかりくたびれてしまった。仕上げは、もう少し計画的に進んで欲しいものだ。

 この間に「銭形海」のスタッフから連絡が入って、こちらは撮影もしていないのにもう仕上げスケジュールが確定。明後日は、ロケハンだ。

 

 

| | コメント (0)

娯楽と理想の鬩ぎあいの中で

 昼から2時間ほどジムで汗を流して、その後プロット打ち合わせ。ジムの方は風邪→撮影現場とおよそ1ヶ月ぶりだったのだけど、それほど体重に大きな変化がなかったので一安心。500グラムほど増えてはいたが、数回ジムに通えば落とせる許容範囲。

 打ち合わせの方は昨年からずっと練っては叩いているホラー企画。今は、安里麻里の紹介で知り合ったライターに練ってもらっているが、中々才ありそうなので楽しみ。僕の方が落ち着けば、もっと本格的に進むだろう。ところで彼は或る映画学校の出身なのだが、学校で教わったことと正反対のことをテレビ局や映画のプロデューサーから指摘されることが多くて苦労することがあったと言う。「プロットに心情を書くな」「出来事だけで物語を進めろ」が、実際に仕事に行くと「確り登場人物の心情を言葉で説明して欲しい」となるらしい。映画学校で教わることは理想だ。ただ、残念ながら選択肢はプロデューサー側にあるのだから、「説明して欲しい」と言われたらライターは説明しなくてはいけないと思う。しかし、自分が理想としている監督たちに教えられたことは間違ってはいないし、映画にとっても必要なことだ。しかし、仕事をすると言うことはまた別なことだと認識しなくてはいけない。映画もテレビドラマも商品だからだ。

 映画の二元化が激しく進んでいる状況は、企画者側だけではなく、こうした理想にとり付かれて、商業作品を拒否してしまう作家側にも責任はあるかもしれない。と、思う。もっとぎりぎりの鬩ぎあいの中で、娯楽と理想を両立させていく映画を創る努力をしなくてはいけないのではないかと思う。傷つくことを怖れずに、自分のプライドも時にはかなぐり捨てて裸一貫で頑張らなくてはいけないと思う。それが映画への本当の愛ではないだろうか?

 と、言うわけで僕自身は大量生産しながら、娯楽と理想の鬩ぎあいの中で、新しい映画を創ることに希望を抱いている。

 

| | コメント (0)

浦島太郎の後裔

 昨日は終日休みで、撮影中にCSの日本映画専門チャンネルで放送されていた成瀬巳喜男の「浦島太郎の後裔」を観る。タイトルからは想像できない珍品。でも相当に社会風刺的な内容で、一応社会派に入るのかな?最初は戯曲の映画化なのかと思われるような演出(脚本も)で、物語そのものは退屈だったりするんだけど、後で調べるともとはキャプラの「スミス都へ帰る」なんだそうだ。ざっと物語を書いてみよう。

 ラジオ局で「あああああああうううううう!」と叫ぶことで、戦後すぐの国民の人気者になる浦島五郎は、新聞記者高峰秀子の勧めで、国会議事堂のテッペンで「ああああああううううう!」を叫び始めることになる。この「叫び」は戦争に負けた当時の人々の心を打つものとして、さらに浦島の人気は広まる。この浦島が国会議事堂の頂上で叫ぶ場面はミニチュアを使った円谷英二の演出になるが、ヒゲモジャの藤田進の雰囲気が「キングコング」のようにも見えないことはない。やがて、浦島はろくでもない政党に利用され、政党の大物の娘は浦島を一人占めしようと誘惑を始める。浦島の人気で、この財閥の手先の政党はやがて、第1党としての地位に登りつめていく。が、良心の呵責に耐えかねた浦島は党大会の演説に乗り込んで真実をぶちまける。

 と、ここまで書いてもメチャクチャなストーリーであることがわかる。これ、岡本喜八とかが後年描けばもっと軽くてコメディ活劇になったんだろうけど、成瀬の演出はいつもどおりで、街中を高峰秀子が歩くカットは「浮雲」や「乱れる」でも観られるような静かな活劇性の中で構成されていく。だから、どこか覚めているというか、ちっとも話が盛り上がらないままクライマックスに突入していく。大勢の観衆の前で演説する映画は多いが、僕はグル・ダッドの「渇き」を想像してしまった。

 成瀬の歴史の中でも相当に評判はよくない映画だが、僕には充分楽しめました。

| | コメント (0)

2007年10月27日 (土)

銭形海 4話 本日 ON AIR

 本日の23時~Bsiにて「ケータイ刑事 銭形海 セカンドシリーズ4話」がON AIRされます。先月の22日頃に撮っていた奴ですね。今回の見所は、大政さんが新たに歌う「恋の全国指名手配」のPVの一部が入っているところと、もう一つ、演出上初めて叙述トリックに挑んでみたことです。

 叙述トリックと言うのは絢辻行人の小説なんかでは有名なトリックですが、映像では「銭形シリーズ」では愛の時に一回やっているはずです。今回は叙述トリックがメインのストーリーではないのですが、脚本では表現できない演出でのみ表現できる叙述トリックを一部用いて見ました。それほど大きなエピソードではないので、さらっと見ている分にはわからないかもしれませんが、気が付いたら相当なミステリマニアと言えるかも知れません。もともと、今回はKJことミステリマニアの加藤淳也君の書いた脚本が謎解きに終始した内容なので、演出的にもかなりそこには気を使いました。一見地味な内容でほぼ室内だけの物語ですが、どこに嘘が仕掛けられているのか?を探して観ていただけるとまた楽しみも新たかと思われます。

| | コメント (1)

雨の中クランクアップ &美術打ち合わせ

 雨の横浜を流離いつつゲリラで撮影。まあ、こう言う時もポジティブに普段出来ないことをしようとカメラと役者を連れて通常の撮影では入れない場所で撮影。楽しかったがまともに芝居撮るより数段くたびれる。午後は稲城の農家に移動するも雨が降っていたので急遽スタッフにビニールハウス内での撮影が出来る場所がないか探してきてもらうが、これが瓢箪から駒で最初に見つけてきた農園よりいいロケ場所で、ロケの神には見放されていなかったことに喜ぶ。

 スタッフの皆様お疲れでございました。今回は助監督宮崎の成長が見られたことと、撮影今泉さんとの出会いが特に収穫。ザキこと宮崎は「発狂する唇」では応援助監督として参加しながら、その個性的な顔立ちから、ラストファイトのには役者として活躍し、『血を吸う宇宙』以降は助監督として、映画の時は必ずいるので、こう言う低予算作品でチーフを任せることで力を発揮して成長の姿を見せてくれたのは素直に嬉しい。あとは、クランクインの日に支払い忘れで携帯電話を止めなきゃ完璧だな。『リング』貞子の目のアップの実は彼の目の睫を抜いた姿です。

 夕方撮影を無事に終わると感慨に浸る間もなく赤坂に1人移動して、銭形海13話の美術打ち合わせ。会議室に入った途端にスイッチが切り替わって数時間前まで撮影していたことなどすっかり忘れて、銭形スタッフと共に次回のプランを議論しあう。今回の脚本は三宅君、いままで撮ってきた銭形海よりもスケールが大きな話で、それでいて、シリアスな展開なので、チープにならないように心掛ける。このシリーズを撮り続けていると、どうしても『「ケータイ刑事」の世界観だから』と言う理由で、チープでもいいと言う安易な発想になって行き易いが、そう言うことには甘えずに出来るだけリアリティと虚構のせめぎあいをする努力をしないと、いい作品は生まれないと思う。つまり「くだらないことこそ、必死にやらないと人は笑ってもくれないし、楽しんでももらえない」と言う事なのではないかと思う。だから、奇想天外な物語であっても予算枠を確り守った作品作りをしなくてはいけないのだ。

 と、既に頭は来週撮影に入る銭形モード。

 とりあえず、今日一日はゆっくり休んで日本シリーズでも楽しもう。

| | コメント (1)

2007年10月26日 (金)

uwaaaa

今日は横浜で聞き込みのシーンがあるのに雨ぢゃないかあ

| | コメント (0)

2007年10月25日 (木)

アクション

 ここ数日はカースタントや殺陣師が入ってのアクションシーンを連日。彼らも一時期は全くスケジュールがなくて、大変だったけど皆親方クラスが出てきてくれるのはやはり世間に「アクション」の需要がないからだろう。20年くらいまでなら1週間に数本の刑事アクションドラマがあったし、ほんの数年前まではVシネマがあった。それらが皆無になってしまった現在、後継者の方も少ないような話を聞いた。アクション映画に人気がなくて、日本でもアクションスター不在の折、スタントを目指す、或いはアクションも出来る俳優を目指す人が減ってきているのだろうか・・・。

 数日前、黒沢清監督が新聞で「日本映画の反映」の裏に娯楽映画と趣味の映画の二分化が行われてしまって、死ぬまで娯楽映画を撮り続けたトリフォーのようには我々は生きられないのか?と語っていたが、まさにそんな時代を生きざる得ないのが辛いところだ。

 この映画の二分化と言う現象はどうにもならないものなのだろうか?と言いながら明日も撮影現場へ向かうのであった。大きな悩みの前に明日の雨が心配だ。明日は、昼は現場で夜は銭形海の美術打ち合わせ・・・。クランアップ後即、クランクインです。

| | コメント (0)

2007年10月21日 (日)

撮影順調

 ようやく主役3人のキャラも掴めてきて中々楽しい撮影になってきました。日を追うごとに自分のワールドに映画がなっていく予感。スタッフもキャストも実に自由な風の中で仕事しております。今日は朱延平ギャグをやってしまったし・・・。

 まあでも主役3人が格好良ければいいか。久々に1シーン1カットを駆使しております。

| | コメント (0)

2007年10月18日 (木)

クランクイン

Sn340132 朝、横浜の大桟橋のアクションシーンからクランクイン。インと言うと何がしかの緊張感があるが、今回の主人公たちは初主演映画ながら実にリラックスしているように見えるのは世代の差なのだろうか・・・。僕の方は、さすがに今年9本目のクランクインなので平常心。撮影の今泉さんが淡々とこちらの意図を汲んで現場を進めてくれるので嬉しい。

 午後は赤レンガ近くで車の走りと止め撮り。止め撮りと言うのは車を止めたまま走っているように見せて撮る方法で、助監督時代に黒沢清組で学んだが、僕はわざと背景の一部をぼやかして画に入れて撮影するのが好き。虚構と実像が成立するギリギリのラインを綱渡りしているようでドキドキする。

 その後、本当は病院のシーンのロケだったのだけど、明日は雨予報と言うことで急遽、スケジュールを入れ替えて、夕景のシーンを撮りに根岸公園へ行く。これが3ページもあったのだが、なんと4カット約40分で撮影完了。僕の中でも早撮り最短記録ではないかな?ロケハンでカメラポジションをほぼ決めていたと言うのもあるが、若い主人公たちが頑張ってくれた。

 このブログを読んでいる助監督さんは間違っても次回作でこう言うことを読んでスケジュールを組まないように。火事場の馬鹿力と言うか、予定変更で少ない時間を使って撮らなくてはいけないというモチベーションから生まれたことで、いつもできるわけではない。時間と金はやはりかけた分だけのものになりますからね。でもこう言うのは中々スリリングで楽しかった。

 

 

| | コメント (0)

2007年10月17日 (水)

野良猫ロックでお勉強

野良猫ロック コンプリートDVD-BOX DVD 野良猫ロック コンプリートDVD-BOX

販売元:日活
発売日:2006/12/08
Amazon.co.jpで詳細を確認する

と言う訳で今年の初めに撮り貯めていた「野良猫ロックシリーズ」を片っ端から観た。長谷部安春監督で「野良猫ロック」「野良猫ロック セックスハンター」「野良猫ロック マシンアニマル」藤田敏八監督で「野良猫ロック ワイルドジャンボ」と「野良猫ロック暴走集団71」長谷部監督の1作目はホリプロの日活の共同制作で和田アキコ主演のアイドル映画として企画されていた。2作目が「ワイルドジャンボ」で1作目の和田アキコの出演場面が流用されていたり、途中で売り出し中のホリプロのタレントが野村真樹、にしきのあきらが出てきたりするから、一応アイドル路線の流れは踏襲していたと見える。
 で、今見返すと改めていい意味で緩い。シネスコ画面を大胆に使った構図が両監督共に散見されるが、藤田作品の方が圧倒的に「変」である。前にも書いたがこの監督は「青春映画の旗手」なんかじゃなくって、ブニュエルの変態趣味映画にも似た畸形性を持った監督だったと思う。
 一方長谷部作品の方は横浜の街のロケーション撮影のシーンに迫力を感じるが、なんと言っても登場人物たちの極端なキャラクター設定が素晴らしい。特にどの作品通じても出てくる藤竜也と郷瑛次の衣裳、芝居が素晴らしい。70年代前半の時代への挫折と撮影所崩壊前夜の憤りとが合間ってなんとも言えないムードの映画群になっている。

 とりあえず今回は手持ちカメラの使い方を学びました。

| | コメント (0)

イン前日

 明日「トリコン!!!」のクランクインなので、昼はゆっくり過ごしながらカット割をやる。ドラマと違って割り本を創らなくてもいいので、基本的には芝居を観て長回しでいけるところまでは行こうかなあと。それと、彼らの魅力をできるだけ生かす為に、できるだけ彼らの日常に近い台詞回しや芝居に持って行きたいので、現場でエチュード的なこともやってみようかなと。思い立つ。時間がないから段取り通りに行かせないといけない面もあるが、それは脚本構成が確りしていないとできないので、今回のような緩い脚本内容だと逆にアドリブなんかを巧く生かしてハプニング的な面白さを狙ってみようかなと。いや、どんな仕事でも新しいことに挑戦していかないと仕事を続ける意味がありませんからね。

 と、イン前日にして思い切り開き直る。とにかく、中途半端なウエルメイドだけは今回はやめておこう。

 夕方はスタッフルームに顔を出して助監督に明日の一番手のシーンの段取りの指示を出し、そのままBsiで銭形海の脚本打ち合わせ。「トリコン!!!」クランクアップの日かその翌日に美術打ち合わせになりそうで、痺れるスケジュールだ。思い起こせば初めて4年前に『ケータイ刑事』シリーズを撮った時も、ハードな映画の撮影、徹夜明けに家に帰らずそのまま拉致されるようにロケハン車に乗せられてロケハンしたなあ。あの時と同じくらいハードです。ってそう言えばあのアクション短編の撮影と今回の初日は撮影場所が一緒じゃないか!

| | コメント (0)

2007年10月16日 (火)

準備の毎日

 Photo_2 ここ数日は「トリコン!!!」のロケハン~美術打ち合わせ~ロケハン、そしていよいよ今日が衣裳合わせ。今回は初顔合わせの俳優さんばかりで、一緒に仕事をしたことがある役者は少女役の遠藤真宙ちゃん1人(写真)。真宙ちゃんはスターダストの子で芝居も巧いし可愛いので将来が楽しみ。夏帆さんや、大政絢さんのようになって欲しいです。

 と言うわけで今日が顔合わせでもあったので、脚本読みも兼ねての衣裳合わせ。 いろいろ大変な準備であったが、主演の3人がナイスガイなので仕事はやりやすそう。彼らの特徴をこちらがいかに掴んで魅力的に撮るかが僕の課題。なにせ、この4年間殆どが女の子主演のものばかりでしたから、唯一の男性主人公は「恋する日曜日 文学の唄」の利重剛だけだものね。でも、今日の衣裳合わせでかなりビジュアル的には成功しそうだし、脚本読みでもキャラの特徴と彼ら自身の特徴を結構掴めたのでよかった。でも、初日からアクションシーンとは痺れます。

 帰ってきたら三宅君から銭形海の脚本が届いていて、読んでいたら多聞さんから電話が来て明日脚本打ち合わせに。明後日から「トリコン」クランクインでも容赦なし。でも、zenigataを撮れるのは嬉しいので苦労はない。大体イン前の前日って野球観にいったりリラックスするからいいんだよね。Bsiもある意味リラックスできるし・・・。

 と言うわけで明日から臨戦態勢ですが頑張ります。

| | コメント (1)

2007年10月12日 (金)

反省

 今日はよかれと思ってやっていたことが結果的に人に迷惑をかけることになり大反省。いろいろと僕にも言い分はありますが、迷惑がかかってしまったことは事実。これからはもっと繊細に動かなくてはいけませんね。ちょっと、現在の仕事の動きにもいろいろ疑問があって、そういったところに今回の事件でかなりグロッキー気味。

 しばらく姿を消したい気分です。が、逃げられないのが監督稼業。とにかく家族の為に、映画の神様におこられない為にも頑張らなくちゃ。

| | コメント (2)

ダグラス・サークBOXが届いた!

ダグラス・サーク コレクション DVD-BOX 1(初回限定生産) DVD ダグラス・サーク コレクション DVD-BOX 1(初回限定生産)

販売元:キングレコード
発売日:2007/10/10
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 今日は懸案事項を待っていたが一向に埒が明かないと言うか、連絡がないので助監督からのロケハンの準備だけ報告を聞いたりして、午後から妻と母親の誕生日の品を買いに川崎の「さいか屋」へ。「さいか屋」はかつては川崎市を代表するデパートであったようだが、今は巨大ショッピングモールや量販店の影響ですっかり寂れた感があるけど、内装など昭和のデパートそのもので、今でも年配の川崎市民は「ご進物はさいか屋」と言う感じで高齢の客相手には人を集めているんじゃないかと思う。僕は、こう言う古いデパートが好きなので『母親への贈り物』ならそら「さいか屋」でしょうと出かけた。

 帰ってからはAMAZONから届いていたダグラス・サークBOXのリーフレットを読んだり、中に入っていた「ぼくの彼女はどこ?」を観たり。ダグラス・サークなんか観ちゃうと今やっている仕事がちょっと虚しくなりそうになったので、黒沢清の「勝手にしやがれシリーズ」を勉強に観始める。ああ、早くゆっくりダグラス・サークを観たいなあ。映画をこれからいろいろ観ようという人たちには是非お勧めします。特に最近の恋愛映画しかみたことがない人たちには是非。潤沢なこれぞ映画と言う映画を観て欲しいなあ。「僕の彼女はどこ?」はダグラス・サーク初のカラー映画なんだけど、面白そうだったなあ。いや「勝手にしやがれシリーズ」も充分傑作ですけどね。

 しかし準備中の映画。いろいろタイムリミットよ。

| | コメント (0)

2007年10月11日 (木)

テコンドーが炸裂する時 と結婚記念日

 ゴールデンハーベスト製作の香港映画。74年に日本でも公開された「アンジェラ・マオの女活殺拳」の姉妹編。敬虔なクリスチャンの韓国人武道家の人々が、激悪な日本人道場の柔術家たちにとにかく酷い目にあって最後はアンジェラ・マオが立ち上がるという「そのまんまドラゴン怒りの鉄拳」な内容なんですが、実は主人公はブルース・リーの親友で本物のテコンドー家の李俊九と言う武道家。なので、「女活殺拳」ほどアンジェラ・マオが前面に出てくるわけではありません。それでも、脇役は豪華。日本人の道場主が、風間健と言うやはりブルース・リーの知り合いと言うだけで、東宝レコードから「フォーエバーブルースリー」と言う歌を発売し、しかも「ドラゴンへの道」のジャケットをそのまんま使ったパチモンを出したり、「ムサシ香港へ現る」なんて言う松竹映画で主演をやったり、筒井道隆君を創ったりした人が悪役のボス。その配下がサモ・ハンキンポー。ウオン・インシック(ドラゴンへの道で「あいててえ」と言う日本人を演じた韓国人)、味方がカーター・ワン。この人はジョン・カーペンターの「ゴースト・ハンターズ」で編み笠三人組の1人でした。
 長々とこの映画の説明書きましたが、今日の僕の心はこの映画のタイトルのままだったというそういう怒りに燃えたことがあったという日でした。
 昼は仕事で、そんな怒りを撒き散らして帰ったが、夜は平和に結婚記念日を祝いました。

| | コメント (1)

2007年10月10日 (水)

銭形海セカンド MA

 昨日は、朝から銭形海のMAを赤坂のスタジオで粛々と。と言うか今回は、遠藤の音楽を入れるタイミングに絶妙で、自画自賛するわけではないが本編後の自分のカット割りも的確だったので、中々良作に仕上がった。正直、久々に相棒が変わったので、それに沿って演出も多少変えざるを得ないかなあと思ったのだが、6月に撮った銭形と全く同じ方法論で構成して正解であった。三輪ひとみをゲストに呼んだのも大成功。それにしても、細かい指示は出していないのに今回の遠藤の音楽入れのタイミングとこちらの編集が見事にリンクしているのはやはり年間に何本も一緒にやっているからなんだろう。まさに呼吸があった仕事を職人として仕上げた。と言う感じで、今回もいい仕事させてもらいました。オンエアは10月27日23時~の予定です。
 本当は夜は横浜スタジアムで今シーズン最終戦を見ようかなと思って横浜に向かうが、結局途中下車で帰宅。スカパーで試合を観る。横浜ベイスターズの皆さん、お疲れ様でした。そして、多村選手のいるホークスはクライマックスシリーズ3戦目頑張れ! 

 で、今日から別の作品のロケハン。その撮影が終わるとすぐにまた銭形海に戻ってと、肩が壊れるまで連投になりそうです。

| | コメント (4)

2007年10月 6日 (土)

広島佐々岡引退試合に 男村田本塁打!

 昼はライターとプロットの打ち合わせ。粛々と映画談義交えて中々楽しかった。いや楽しかっただけじゃあ、駄目なんだけど。プロットが面白くなりそうなので、あれやこれやと欠点を洗い出しながらブレスト。これは相当に面白くなりそうだが時間もかかりそう。「発狂する唇」も1年かかって書いたからこれもそれくらいはかかりそう。
 夜は、テレビで広島ー横浜の佐々岡引退試合を観る。佐々岡がいつ登板するのかなと思って観ていたら、なんと9回2アウトまで出てこなかった。通常は引退登板と言うのは1回表の先頭打者1人とか、7,8回の割とどうでもいい場面なのだが、ブラウン監督は何を考えたのか、本塁打王争いをしている村田の打席に佐々岡をマウンドへを送った。1球目のストライクを見逃したあとは全球ボール。1-3。よくある場面ではクソボール球でも茶番の空振り三振と言う事が多いが、村田にとっては1打席も無駄に出来ない打席。ところが、佐々岡が投げたボールは大きく高めに外れた。引退登板で4球は恥ずかしい。と思ったのか、村田はそのボール球をフルスイングすると、打球はそのままレフトスタンドへアーチを描いた。引退登板では珍しい被本塁打だった。村田はすまなそうにダイヤモンドを回り、捕手の倉に「すんません」と言う感じで帽子のつばを下げて一礼した。引退試合のホームランは初めて観たが一方で1打席も無駄に出来なかった村田が全力で振りぬいた姿にも感動した。引退試合といえど真剣勝負。4球を出させてしまう方が恥。それが広島のエースだった佐々岡への村田の敬意だったと思った。
  村田はこれで36本。本塁打王単独トップになったわけだが、佐々岡から敢えて打ったホームランはこれはこれで野球と言うスポーツの清々しい姿の一つを見たと感じた。村田は、引退投手から打った1本で本塁打王になったと言われない為にも、明日からの3試合で3本は打って欲しいとも思った。


 同時に、2年前に相手のホーム試合で引退登板を強行した佐々木投手と清原選手が演じた茶番を恥ずかしいと思った。横浜ベイスターズにその名を輝かせた大魔神佐々木主浩は、横浜スタジアムで引退登板をすべきであったのだ。
 

| | コメント (1)

2007年10月 5日 (金)

これは間違っているぞ!荒川良々

http://eiga.com/buzz/show/8933

 荒川良々と言うのは僕の『血を吸う宇宙』でタクシー運手手役を怪演していた俳優だが、彼の初主演映画はテアトル新宿で封切られた井口昇監督の「恋する幼虫」に間違いないだろうが!

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=4196

 WOWOWでも今年初めて映画を作った事になっていて、それなら俺のデビュー作はもとより、中田秀夫の「女優霊」や青山真治の「Helpless」はなんだったんだろう?かように歴史は捏造され曲解されていくのだろうか

 

| | コメント (0)

2007年10月 4日 (木)

銭形海 本編 

 風邪も治らぬまま緑山スタジオで粛々とケータイ刑事の本編集。物語の舞台が事務所と言う設定だけで、ロケーションの変化が少なかったのでサイズを思い切りワイドで引いたり次のカットをクローズアップにしたり画面変化のメリハリを工夫してみたが、その為に全体的にワイドレンズを多用することになって自分の理想的な画面作りには中々できなかった。かといって、標準レンズを使って同じことをするには引き尻がなくって、セット撮影じゃないとできないことはわかっていたので、どうにもできなかった。カットバックはもっと多用してもよかったかなとは思うが・・・。でも、犯罪再現シーンのリアルタイム1シーン1カットや歌のシーン、狂った三輪ひとみはうまくいったのでよしとするか!映像表現はまだまだ難しいことが多いですねえ。

| | コメント (1)

« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »