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2007年11月

2007年11月29日 (木)

夏帆ちゃん

 夏帆ちゃん。報知映画新人賞受賞おめでとうございます。初めて、僕は夏帆ちゃんと会った日のことを忘れません。3年前の夏の終わる頃、丹羽さんに引きあわされてBsiで顔合わせした時、夏が似合うから夏帆ちゃんなのかなとかくだらないことを言って間を持たせた記憶があります。僕にとっては、あまりにジェネレーションが違いすぎる主役との出会いに、僕の方がちょっとドギマギしてしまいましたが、応接室に入ってきた瞬間から花が咲き乱れるくらいに華やかなオーラをその時から持っていました。それからクランクインまでの何日間かは、僕の奥さんも手伝ってくれて一緒に銭形零になるための特訓をしました。そして迎えたクランクインの日。夏帆ちゃんは全身全霊をかけて初日の長い1日を乗り切ってくれました。僕にとってはテレビドラマの初チーフディレクターの主演女優が夏帆ちゃんだったことは人に誇れる想い出になりました。

 あれから3年、夏帆ちゃんは見事に羽ばたいて映画女優としての一歩を大きく踏み出しました。あと、何年僕は映画を撮っていくかわからないけど、いつか成長した映画女優の夏帆ちゃんを主演に映画らしい映画を撮っていきたいなと思います。

 これからもより一層の飛躍を期待しております。僕たち夫婦は一生あなたの味方でいることでしょう。

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2007年11月28日 (水)

ガンファイターの最後と「東京少女」

 松竹の試写室で「東京少女」を観たり、DVDでドン・シーゲルの「ガンファイターの最後」を観たり。「東京少女」は夏帆ちゃん随分と成長したなあと。3年前に銭形零で必死に長台詞を言っていたあの夏帆ちゃんとはもう別人なのだなあと感慨も深く。

 「ガンファイターの最後」は、アラン・スミジー名義の映画で、ライナーノーツによれば主演のリチャードウイドマークが、監督のロバート・トッテンと折り合いが合わず、本来監督するはずであったドン・シーゲルがリリーフ監督を務めた映画で、これが「荒野のストレンジャー」やモンテ・ヘルマンの映画同様に世界三大難解西部劇とも言うべき妙な映画に仕上がっている。妙な映画といってもそれほど難しいわけではない。頑固で正義感の強い古い保安官が町の政治家たちに疎んじられて最後は無残な死を遂げると言う暗黒西部劇なのだが、なぜこのリチャード・ウイドマークが白昼乱射されて壮絶な死を遂げるのかよくわからない。それだけだ。アクションシーンはとにかく素晴らしい。銃撃戦で人が死ぬところは、必ずと言っていいほど1カットに収められ、しかも猛烈に短い。撃った、死んだ。が一瞬のうちに行われる。このアクションこそ映画のアクションだと思わせる演出なのだ。

 最後よくわからないけど、リチャード・ウイドマークが1人で教会に向かって歩いていくシーンはなぜか感動すら覚える。なんかよくわからんがこれは「男だなあ」と感じさせられる一瞬だ。こう言う時に用いるトラックバック撮影は実に効果的だった。

 こうした全てが映画的歓喜に満ちた演出による「ガンファイターの最後」はもっと広くの人の目に触れられることがあってもいいかなと思う。

ガンファイターの最後 DVD ガンファイターの最後

販売元:キング
発売日:2007/07/18
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2007年11月27日 (火)

メインPC入院

 メインPCが入院でこれはサブマシーンのノートPCで書いてますが、PC、メモリ全ての面でパワー不足なのでサクサク動かずなかなか更新する気力が起きません。ここ数日は「銭形海」の打ち上げとか、「トリコン!!!」のMAとか、テレビが新しくなったりとかそれなりに書くネタはたくさんあったんですが、仕事でも遊びでも情報集めと全てに使っていたPCが入院と言う具体的被害が一番大きかったです。おかげで脚本提出も遅れてしまったし・・・。

 「トリコン!!!」も「ケータイ刑事シリーズ」も仕上げはほとんどWebによるやりとりでダウンロードしまくりの状態なので、そろそろ自宅サーバー必要かなとか思っています。いま、PCは仕事とはまったく切り離せない存在になってしまった。だから「銭形海」と「トリコン!!!」の両方の仕上げが終わるまではなんとか耐えてくれと思ったのですが、見事に「トリコン!!!」MAの前日に動かなくなってしまいました。

 早く戻ってこないと、いろいろ不便でしょうがない。

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2007年11月25日 (日)

ケータイ刑事 文化祭

 夕方から妻と「ケータイ刑事文化祭」を観に新宿のシアターアプルへ。歌あり踊りありで楽しかったです。

 ところでPCはやはり状態がよくないので、明日から修理に出すことになりました。まあデーターのバックアップはとって、もう1台のノートPCに移したから問題ないけど、ネットゲームやPCパワーを必要とする高画質映像再生機能は使えないので残念。それと基本的にモバイル用の12インチPCなので画面が小さくて映像観るのには適していない。早く治って帰ってこないかなPC。と言うわけで更新もきっと減ると思います。

 映像と言えば、CATV用に使っていたブラウン管ハイビジョンテレビがヤフオクでいい値がついたので東芝のREGZAZ3500と言う37インチの液晶モニターを購入。明日届くんですが、これが臨時収入の「学校の階段」ネット配信印税を使ってもおつりが来る。購入時の半値がついたわけですが、いまハイビジョンブラウン管テレビは結構高く売れるようです。大事に使っておいてよかったと今更ながらに思う。

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2007年11月23日 (金)

パソコン奮戦記

 ここ数日更新しなかったのは、PCの具合がどうにも不安定だったため。特に厄介だったのは、起動してすぐに「DISK BOOT FAILURE, INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER 」と言うサインが出てWINXPを認識してくれないというもの。いろいろ調べた結果、ハードディスクの起動ファイルが損傷しているので修復しなければいけないというものだった。リカバリディスクを使って、回復コンソールを呼び出し、ブートコードを新たに書き込むという処置をした。まあ、これで完璧に治らないといよいよPCの修理と言うことになるのだが、正直このパソコンに変えて2年。かなりソフトをダウンロードさせているので全部入れ直しかよと思うとうんざり。願わくば、今朝の処置で治ってほしいところです。

 

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2007年11月20日 (火)

清水港代参夢道中

 先週10数年ぶりにマキノ雅弘の「清水港代参夢道中」を観た。明日の早朝も日本映画専門チャンネルで放送するので、改めて書き留めておこうと思う。

 「続清水港」のタイトルでも知られるこの映画は、実にくだらない物語だ。だが、突拍子もない映画でもある。題材は有名は「森の石松」。片岡千恵像扮する舞台の演出家が、散々やりつくされた「森の石松」の舞台公演の演出に不満を抱いて、ブチ切れてしまう。劇場の支配人の志村喬が「あんさんの好きなように新解釈でもなんでもええ好きにしなはれ」とか言うんだけど、頭のとんがった芸術家の演出家は納得できない。納得できないまま、オフィスのソファーでゴロッと横になりうたたねをするんだけど、ソファーから落ちた途端、なんとタイムスリップ!千恵像は「森の石松」になって、江戸時代にいるのだ。

 ここから「バック・トウ・ザ・フィチャー」的タイムパラドックスを使ったサスペンス喜劇になる。石松の千恵像は、自分がこれから殺されに行く「代参道中」の直前であることに気が付く。慌てふためくと、ヒロインが「それなら歴史と違うことをすれば死ななくてもすむんじゃありません」と、歴史にない恋太を伴った旅に出る。と言うのがメインストーリー。

 マキノが日本初のミュージカル映画「鴛鴦歌合戦」を撮ったのと同年に撮ったSF時代劇?の傑作なんだけど、昔の映画は本当に自由だったんだなと思わされる。しかも昭和14年と言う日本が戦争の真っただ中にいた時代に撮っているんだからすごい。

 初見は「調布映画祭」と言う小さな映画祭で、黒沢清監督を連れて観に行った時だが、黒沢さんはタイムスリップしたばかりの千恵像が、自分が石松になったことをいまだ信じられずに鏡を覗き込んで、片目の自分を見る芝居のつけ方が「四谷怪談」そのものであることとか、そうかと思えば「ここは清水、静岡か、急行なら4時間で品川へ帰れるぞ」と、軽~い芝居で右往左往する芝居に感心したと言っていたのを思い出した。

 マキノは素晴らしい。日本映画専門チャンネルを観られる方は朝の6時にタイマーをセットしてHDDにダビングでもしてぜひとも見るべし。

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2007年11月18日 (日)

Webで音楽あわせ

 ここ数日は自宅作業。脚本書いて、メールで送られてくる「トリコン!!!」の音楽をチェックしたり。それにしても、自宅でいながらにして画面に仮当てした曲を聴けるというのはすごい。20曲以上の曲をMp3で曲のみ、Mp4で映像に音楽をあてたもの、と言う2種類のファイルが送られてきて、とりあえずMP3で曲を確認し、MP4の方はクイックタイムで開いて音楽の位置が間違っていないか?曲、リズムはこれでいいかをチェックし、今度はこちらが添付ファイルに1曲づつ指示を出す。すると、1日でまた直したものがファイルで届くので自宅でチェック。

 と言う流れなのだが、これはやはり光ファイバーのおかげなのだろうか?とにかくダウンロード時間も数秒ですむし、PCのパワーもそれなりなのなんらのストレスもなくチェックできる。音楽家とのコンセンサスも取りやすいし、何より自分が納得できるオーケーラインの曲が出来上がっていくのが早いのがいい。それも、これも音楽家の才能あってのものだと思いますが・・・。今回の作曲の上杉さんも音楽プロデュースの長岡さんも優秀なので、本当にイメージを超える曲が次々と出来てくる。70年代青春アクションならこれしかない!と言う感じです。

 26日のダビング作業がいよいよ楽しみになってきた。

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2007年11月15日 (木)

アトリのバターカステラ

 Sn340144  

朝から緑山スタジオの編集室で「銭形海」の本編集。前述の通りWebでデーターのやりとりをしていたせいで、短時間で終了。その後、昼過ぎから散歩がてらに「こどもの国」まで歩いて、「アトリ」と言うケーキ屋さんを探しに行く。実は、昨夜TVKの「ベイスターズクラブ」の中で紹介されていたケーキ屋さんだ。横浜ベイスターズに大田阿斗里投手(18)(186センチ、91キロ、右投げ、右打ち)と言う今年のドラフトで入った選手がいて、その名前が一緒なことから紹介されていたのだ。で、たまたま今日緑山スタジオに行くことになっていたので、足を伸ばしてみようと言うことになったわけです。編集の大塚さんや助手の村松さんに場所を聞くと、結構有名なケーキ屋さんらしくって、緑山で誰かお祝いがあると必ず頼むケーキ屋さんだということ。本店は長津田にあり、「こどもの国」のお店は支店らしい。

 と言う訳で昼食後、のんびり歩いたのだけど、これが結構な長さの道のりだった。おかげで、歩いたことのない町を散歩できて、小春日和だったせいもあって中々楽しかった。

 お店の方はすっかり新興住宅地になった中にあって、明るい雰囲気。で、「ベイスターズクラブ観ました」と言うと割引になりますと番組内で告知があったので、ちょっと気恥ずかしく「ベイスターズクラブ見たのですが」と小声で告げて確りと割引してもらって、「よこはまバターカステラ」を購入し、初めて乗る可愛い「こどもの国線」と言う2両編成の電車に乗って帰ってきた。

 「よこはまバターカステラ」の方は文明堂」や「中村屋」のカステラの半分の大きさで同じくらいの値段なので、多少割高感はあるが、ギュッと中身が詰まった食感で濃厚な味わいが絶妙。あんまりカステラ好きじゃないという妻も「美味しい」と食べていた。

 ベイスターズの「アトリ」も、早く成長して1軍で投げられるスター選手となって、このお菓子屋さんにいい想い出を与えてあげられるといいなと思いました。頼むよ、本当に。

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明治神宮野球大会決勝

Sn340142  朝から妻と野球デート。妻が熱狂的な高校野球ファンでしかも横浜高校ファンなので、僕はどちらかと言うと付き添いの感じ。相手は甲子園春の選抜優勝高校の常葉菊川高校(静岡)。これは、中々面白い試合だった。8回まで投手戦。お互い4安打1失点くらいできていたのが、8回裏と9回表に点を取り合って1点差で辛くも常葉菊川が逃げ切るという展開。前半~中盤のレベルの高い投手戦から、ちょっと投手のスタミナが切れて制球が乱れるとお互いに畳み込むような打撃戦に変わると言うまさに野球の醍醐味を満喫した試合だった。両校共に来年の春の選抜出場はほぼ決定だろうから、このまま無事に成長していけばかなり楽しみな2チームと言うことになる。

 午後からは、大学の部で東洋大対早稲田を観戦。早稲田はマスコミを騒がせたハンカチ王子こと斉藤が登板し、東洋大は今年のドラフトナンバーワン候補大場が登板。こちらも5回までお互いに1安打無失点に抑える投手戦。僕らはもともと高校の部だけを見るつもりだったが、大学の方も大場対斉藤と言う好投手の投げあいを見たくてそのまま観戦。こちらも見応えのある試合だった。

 帰ってきたら、昨夜修正をお願いした「銭形海」の編集ラッシュがWEBで閲覧できるようになっていたので確認。殆ど修正の必要性なし。尺調もほぼオーケーで明日の作業が楽になる。

 夜は近くの焼き鳥屋で妻と夕食を楽しみ帰宅後、『映画秘宝』のオールタイムベストテンを書く。こちらも明日が締め切りだった。

 

 

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2007年11月14日 (水)

打ち合わせ

今日も朝から一所懸命働く。赤坂をあっちへ行ったりこっちへ行ったり、脚本打ち合わせと効果打ち合わせをそれぞれ。「トリコン!!!」の方はこれで後はダビング作業を待つだけになった。音楽の感触がいいので楽しみだ。夕方帰宅してからは銭形海の編集準備。Web上にアップされた映像をダウンロードして編集プランを練り、編集箇所を書き出してメールで編集部に送る。これで15日の作業が圧縮できる。悩むべきところはまた悩めばいいし。

 くたびれたら「トリコン!!!」のデモ曲を聞くようにしている。これが中々いいんですよ。70年代~80年代前半のアコースティックな和製ロックの雰囲気が出ていて素晴らしい。いまは打ち込みのデモ曲だけど、これを生バンドで演奏してくれるかと思うと今からわくわくする。

 今まで僕が撮った映画のどれにも似ていないと思いますよ。なんせ、男性アイドル映画ですものねえ。

 明日は公式行事がないので、ちょっと休憩。神宮球場へ「明治神宮野球大会高校決勝」を観にいって来ます。

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2007年11月13日 (火)

訃報二題

 紫垣達郎氏と草薙幸二郎氏が相次いで亡くなられた。紫垣さんはセントラルアーツのプロデューサーで、代表作は松田優作の数々の東映セントラルフィルムの映画だろうか。「最も危険な遊戯」から「野獣死すべし」まで、その後は「ビーバップハイスクール」と言えば紫垣さんだった。僕は個人的に面識があって、実は紫垣さんは世田谷区のとある場所の地主さんで、不動産屋さんも「紫垣さんの紹介なら保証人なしで」と入居させてくれたので、随分と助かったことがあった。助監督時代だったので、助監督のような職業の人間が東京で部屋を借りるのはバブルで家賃が高騰してた時代と言うこともあって中々大変だったのだ。

 残念ながら監督になってからはセントラルアーツで1本だけ撮らせてもらった「GO CRAZY」と言う東映Vシネマの製作の時にセントラルアーツの事務所で顔を合わせるだけで、一緒に仕事をする機会はなかった。

 草薙さんは、その紫垣さんがプロデュースしたセントラルの映画の数々に出演していたバイプレーヤーだ。勿論日活映画頃から出演作は数限りなく、アクション映画~ロマンポルノの時代まで数多く出演している。僕は長崎俊一監督の作品でご一緒させてもらったことがあった。

 70年代後半~80年代の日本映画を代表する映画に関わっていた方たちだ。ご冥福を祈ると同時に、我々も頑張らなくてはいけないなと改めて思った。

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2007年11月11日 (日)

学校の階段 DVD発売記念イベント

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 朝から秋葉原の石丸電気で「学校の階段」DVDイベント。9時30分に助監督の宮崎と待ち合わせして石丸電気へ。秋葉原もやはり変わったなあと再確認。駅前は綺麗になりましたよね。

 イベント会場の楽屋に着くと、もう黒川さんは1時間以上も前に来てサインを書いていました。この日は、雨模様でどうなるか心配だったけど「私のファンは雨なんか関係なく来ます!」と芽以ちゃんの心強い一言。打ち合わせはかなり適当にやって、とにかく楽しいトークをしましょうと言う事になる。こう言うイベントの参加は初めてですね。劇場での舞台挨拶とはまた違った雰囲気で、映画の話も尽きているので、とにかく黒川芽以の太鼓持ちに徹しようと、舞台に上がってから「黒川芽以のちょっといい話」をしてみたが、時間が短くてもっと「いい話」はあるのにタイムアウト。助監督宮崎はこう言うイベント初参加だったが、ジャンケンに参加したり楽しそうだったのでよかった。

 今日は、時間がないのにイベント梯子なので、イベント中にアドレナリンを集中させ、後は慌しい移動また移動。二箇所目の「ソフマップ」は、黒川さんを15時40分の新幹線に乗せなくてはいけないために時間ばかりが気になるイベントとなり、フリートークは禁じられる。イベント終了後は黒川さんも楽しかったようで本当に良かった。僕も壇上は楽しかったです。来年も一緒に仕事しましょうと約束。帰りは角川のIさんと30分ほどお茶をして、秋葉原を一人でぶらつく暇もなく帰宅。Iさんとは、会場とはまた打って変わって日本映画の現状についてシビアにしかし前向きに語る。これも短いながら楽しかった。

 帰宅後、「トリコン!!!」のダビングに向けた効果音のアイディアをファイルに纏めるのに集中する。

 「トリコン!!!」はくだらないけど、思った以上に?面白い映画になりそう。

 

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2007年11月 9日 (金)

プロ野球合同トライアウト見学

 先日、仕上げの合間を縫ってよみうりランドのジャイアンツ球場へプロ野球合同トライアウトを観にいってきました。トライアウトと言うのは、今シーズンでプロ野球界を自由契約、つまり戦力外として解雇された選手たちが、再雇用先を見つけるために最後に挑戦するテストみたいなものです。内容は、12球団のスカウトたちが見守る中、シート打撃を行います。投手は打者4人がアウトになるまで投げ続け、打者は4人1組になって最後の投手が投げ終わるまで打席に立ち続けます。

 僕は妻と2人でお弁当を持って暢気にみていましたが、選手にとっては死活問題。毎年TBSで彼らの模様を追ったドキュメントを.『バース・デイ』と言う番組内で放送していますが、本当にこのトライアウト一つにも悲喜交々のドラマがあります。全くの無名で消えていく選手もいれば、ほんの数日前まで日本シリーズで投げていた投手もいました。華やかであればあるほど、このトライアウトには悲哀のようなものを感じます。ただ、さすがに自由契約になった選手にはそれだけの理由があり、投手は140キロを超える選手がほんの1握り。そして打者もそんな130キロ代のヘロヘロ球を打てない。普通の野球と違って、やはり観ているのはつらいものがありました。

 楽天の野村監督曰く「トライアウトで使える選手を見つけるということは、砂漠の砂の中からダイヤモンドの粒を見つけ出すみたいなもの」と言う事ですが、その言葉がリアルに心に響きます。

 そんな中、僕の目を惹いたのは千葉ロッテマリーンズを解雇された藤井宏海と言うまだ20歳そこそこの選手でした。甲子園を沸かせた福井高校のエース。ロッテ入団後は野手に転向した選手です。甲子園で人気選手だったせいか、彼が解雇されたことはスポーツ紙でも報道されたし、この日も一際声援が大きかった。しかし、結果はやはり残酷。自由契約になった投手たちの球に三振の山を築く藤井選手。気負いもあったのでしょう。野手としてはスカウトの目に留まることは出来なかったように見えました。だが、最後の投手が投げ終わった時でした。予定にない投手がマウンドに立ちました。藤井選手でした。高校時代はエースだった選手です。しかし、マリーンズ入団後は1度も実戦では投げていないはず。野手として、結果を出せなかった藤井選手、最後のアピールにとマウンドに立ったのでしょう。そこで彼が投げた球は最速で142キロ出ました。意地で投げた真っ直ぐでした。殆どの投手が130キロ台を計測していた中、藤井選手の球は確かに生きていました。彼の投げた真っ直ぐでトライアウトの幕も閉じました。日が傾き夕焼けに染まりかけたグランウンドを何人ものプロ野球選手が、去っていきました。これがプロ野球界との決別になる選手もいるでしょう。

 ちなみに、この日トライアウトに出場した選手の中から元日ハムの萩原投手、元巨人の斉藤選手はヤクルトに、元巨人の小関、元ソフトバンクの斉藤選手はわがベイスターズへの入団が決まりました。

 

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2007年11月 6日 (火)

トリコン!!!編集

 朝から東映ラボテックの地下の編集室で「トリコン!!!」の編集作業。東映ラボテックは、かつて東映化学工業と言っていた時代はよく仕事があって行っていたんだけど、今日は久しぶりの訪問。助監督の走りの頃にはピンク映画の助監督として何度も訪れていたが、あの頃既にピンクの監督だった廣木隆一監督といまはBsiで一緒に顔を合わせているのも感慨深いものがある。東映ラボテック自体は名前は変われど、建物は古めかしいまま。廊下や階段などの床や壁の朽ち方が中々怖い。ここでホラー1,2本撮れそう。

 作業自体は既にWeb上でもやりとりしていたので、早く夕方前には終わる。明日のオールラッシュにはなんとか間に合った。

 帰ってきたら、妻の両親の51年目の結婚記念日と言うことで家族で寿司を取って食べる。丁度「トリコン!!!」のラッシュを観ながら峰岸徹さんの笑い方が「その後の仁義なき戦い」の故成田三樹夫そっくりで、根津甚八に「ほらおまえ寿司食え寿司うわはははは」と言う場面を思い出して、何故か寿司を食べたかったところだったので丁度良かった。

 寿司を食べて帰ってきたら、大塚編集室から一昨日クランクアップの「ケータイ刑事銭形海」の編集上がりがWEbで届いていたので、チェック。本当は15日までに編集プランを纏め上げればいいので、さすがに「トリコン!!!」の編集を終えてから観ようと思ったが、ついついダウンロードしてしまったら観たくなって、結局チェック。2分以上長いので切らないといけないが、今のままでも充分上がりが良くって、編集の大塚さん曰く無駄なカットが1カットもないので大変かなあと言うことだが、何故長くなってしまったか原因もわかったので、安心。

 理由は、映画を撮り終えたばかりなので、僕の間合いが映画の間合いになっていて、つまり芝居が始まる前、終わった後の間合いまで全て移動の間をつけたりしているのが原因だった。殆どのシーンがミニクレーンダウンや、ゆったりとした移動カットで空絵からカメラが動くと人物が入ってくるという間が1シーンに数秒はある。でも、カメラワークと人物の出し入れに成功してしまっているために切りにくいと大塚さんは言うのだと思う。

 で、これはやはりテレビドラマだから大胆にそういった間合いは切っていこうと思う。それでも充分今回は巧く行っていると思うので、どんなことでも対応できますです。

 と、風呂にでも入ろうと思っていたら、「トリコン!!!」の作曲家から劇伴が数曲クイックタイムに纏め上げられて届いたので、早速チェック。素晴らしい。未だデモ曲なんだけど、こちらの狙い通りのストライクゾーンに曲が出来つつあって、MAが楽しみになってきた。

 それにしても、画のチェックも音のチェックも全て自宅のパソコンでそのまま確認できるのは凄い時代になったものだと思う。ネット回線を光ファイバーに変えて、メモリーもPCパワーもスペックアップした為、ダウンロードもこれくらいの長さなら数秒で落とせる。ただ、今日のように矢継ぎ早に届くと、家にいても全く休めないこともあるので、要注意だ。

 さすがに疲労感が消えないもの。ここ数日は。

 

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2007年11月 1日 (木)

またまたクランクイン

 明日から、銭形海13話のクランクインで割り本をつくり、助監督に小杉まで受け取りに来てもらうことに。

 この間の映画は芝居を見てから、カメラマンととにかく一番いい引きの画を作ってもらってそこからどこまでカットを割らずに芝居を作れるかを考えたのだが、今回は予めカットを割らなくてはいけない。いずれにしろ、脚本の内容的にカットが細かくならざるを得ないから撮り方も変わってくるのはしょうがない。銭形海シリーズは今回で3本目。前2作は加藤淳也君の脚本で、ミステリ色が強い室内劇だったので、じっくりと演出していったが、今回の脚本は三宅君で、銭形雷最終回と同傾向のアクション刑事ドラマ風の内容。同じ銭形シリーズでもジャンルの違う傾向のものを撮れるのは楽しいと思う。でも、時間がない中で撮るのはアクションサスペンス風の方が大変かな。事前に割ったカット数が前2作をはるかに超えている。先週撮っていた「トリコン!!!」は1シーン1カットが多かったのでこの差は凄い。でも頑張らなくては。

 しかし、先週の今頃はまだ別の映画の撮影やっていたんだよなあ。

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準備とか仕上げとかいろいろ

 昨日は昼過ぎから、「トリコン!!!」の編集&音楽打ち合わせ。編集の方は最初の編集でストライクゾーンに大分近くなって繋がったきたので、後はよくなることを考えて楽しい作業ができそうでほっとする。音楽の方は音楽プロデューサーの長岡さんや作曲の上杉さんとイメージの擦り合わせ。撮ってきた映像が頑張って70年代的路地裏アクションに成功していたので、久々に和製ハードボイルドをやろうと盛り上がる。打ち合わせ終了後は、ドリマックスでロケハン打ち合わせや美術の原稿チェック。

 今日は朝から「銭形海」の為に東京中をロケハン。この間も美術の竹さんとは東京~横浜~東京と言うロケハンを敢行していて、大体同じ道を走るものだからデジャブになる。ロケ地は概ね満足だったのだが、明後日の予報が雨予報で今日ロケハンして来た場所が使えなくなる可能性もあるので、大きな気持ちでロケハンしておく。つまり土壇場の変更にいつでも対応できるようにしておこうと言うことだ。

 夜は日本シリーズを観ながら妻と越後豚で豚しゃぶ。美味しいが日本シリーズはつまらない。このまま中日の4連勝で終わってしまうのかな?最近は一方的なシリーズになることが多くて、やはりもつれて7戦目まではやって欲しいとも思うが・・・ファイターズ先発のルーキー吉川は頑張っていたと思うけどね。岩瀬が出てくる前にテレビから離れて、ロケハンのお浚いしながら割り本作りを途中まで。後は明日だな。

 とにかく空よ明後日は晴れてくれ!

Sn340133 写真はTBSへリポートロケハン中の助監督浜君と撮影の矢崎さん。

 

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