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2007年6月10日 - 2007年6月16日

2007年6月16日 (土)

PC熱過ぎ

 朝からずーーーっとパソコンの前でパチパチプロットを書いていたら、いつの間にか汗が噴出してきて、辟易する。
 輸入PCゲームをやるために入れている、「NVIDIA GeForce 6200」 と言うビデオカードが中途半端なスペックの癖にやたらに高温になってしまう。コア温度が61度は許容範囲らしいけど、マシンにとって許容範囲でも僕にとっては許容範囲ではないので、デスクトップは諦めて、フラッシュメモリに原稿を入れて、ノートで家の中を部屋から部屋へと涼しい場所を探して放浪しながら書く。

  まあエアコンいれりゃ済む話なんだけど、今日は空気も乾燥していてPCの前にさえいなけりゃ耐えられる温度なのと、今から暑がっていたら、猛暑と呼ばれる今年は乗り切れないだろうと言う判断。
 さすがに夕方になると涼しくなってきたが、今日は能率の悪い日であった。20インチの横長液晶モニターも暑くなる原因の一つなんだよなあ。 PS3が欧米とリージョン統一されたから、もうPCゲームやることもあんまりないし、インターネット環境での映像ダウンロードにはPS3使えるようになるだろうから、次からPCはもうできるだけ簡素なものにしようかなあ。ただ、無線LANがまだ時折切れる時があるからPS3だけでの接続環境はまだ早いだろう。

 来週は「ケータイ刑事銭形海」撮影残~「多村仁選手PV」撮影。そういえば今日から九十九里で田沢君の3話も撮入したようだが、熱中症には気をつけなきゃね。撮影の無事を祈っております。

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怪談新耳袋 試写

怪談新耳袋 絶叫編 右 DVD 怪談新耳袋 絶叫編 右

販売元:キングレコード、ビーエス・アイ
発売日:2007/07/11
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 妻が出演している「怪談新耳袋」の最新作試写を観に、夜から、五反田のイマジカへ。今回は50分の中篇2本。中々現場は大変だったと聞くが、ドラマの方は2本共に中々力作だった。村上、三宅両監督は限られた条件の中で本当に頑張ったと思います。このシリーズもこれでまた新しい方向性が見えてきたというか・・・、実話心霊タッチではないタッチに持っていったのが成功の要因ではないかと思う。主役の小出早織ちゃんは、かなり嫌な女と、可愛い女の2役を演じていますが、この悪役っぷりが中々素晴らしかったと思う。DVDの予約も、前作の遥かに上回る数字で(これはちょっと悔しい)、「銭形雷」のDVD売り上げも好調だったし、明日から「舞妓Haaaaan」も公開されるし、小出早織どんどん来ていますね。どんどん売れて欲しいものであります。
 試写の後は、妻と共に打ち上げにお邪魔。スタッフも照明の木村さんは「学校の階段」で一緒だったし、撮影の伊藤さんは「先生道」で一緒だったので、屈託なく話が出来た。あと、三宅組の脚本を書いた鈴木卓爾とは僕が初めてチーフ助監督務めた黒沢清「奴らは今夜もやって来た」の現場以来の再会で、彼が美術助手として参加していたのを僕も覚えていた。だって、瀬々さんの『雷魚』なんかでも顕著だったようにかなり個性的ですから・・・顔が。そう言えば今日の打ち上げでは長宗我部さんと共に「デメキング」の主役コンビが並んでいましたな。彼も去年「こわい女」で話題になりましたね。小出早織ちゃんや原作の木原さんも礼儀正しく挨拶に来てくれて、中々楽しい打ち上げでした。

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2007年6月14日 (木)

ケータイ刑事 銭形海 舞台化決定!

ケータイ刑事 銭形海

      「BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件」



      【出演】

      大政絢

      草刈正雄

      大堀こういち

      林和義

      遠山俊也

      宝積有香

      諏訪太朗

      重松隆志

      迫田孝也



      演出:丹羽多聞アンドリウ

      作:林誠人

      音楽監督:遠藤浩二

      プロデューサー:小板洋司(ドリマックス)

      主催:BS-i ドリマックステレビジョン

      協力:NTTドコモグループ アックス



      チケット:全席指定 4500円

      チケット一般発売 2007年6月16日



      る・ひまわり TEL:03-3585-3478

      http://www.le-himawari.co.jp



      チケットぴあ TEL 0570-02-9999

      (Pコード378-139)

       0570-02-9988(オペレーター対応)



      イープラス http://eplus.jp/(パソコン&ケータイ)




      赤坂RED THEATER

      7月21日(土)―7月29日(日)

            7月
           21日(土)
           22日(日)
           23日(月)
           24日(火)
           25日(水)
           26日(木)
           27日(金)
           28日(土)
           29日(日)

            13:00
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            19:00
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      追加公演は未定



      ※開場は開演の30分前です。

      ※未就学児童のご入場はご遠慮いただいております。

      平日追加公演の可能性あり!

      スペシャル日替わりゲスト!

      水野晴郎(7月21日(土))

      森田正光(7月22日(日))

      国広富之(7月27日(金))

      金剛地剛志(7月28日(土)) ほかゲスト多数

    



      演劇人だけが殺される!という殺人事件が発生。

      赤坂REDシアターに捜査で来ていた海は、舞台上で新たな殺人事件に巻き込まれてしまう。

      舞台は、観客も容疑者となる「客席参加型舞台」として展開!!



      お問い合わせ:る・ひまわり 

      ℡03-3585-3478


と言う事だそうでございます。夏は赤坂に集合ですね。

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2007年6月13日 (水)

割り本作り

  助監督から割り本の催促が来たので今日は割り本作り。その前に、1話目の編集上がりのビデオが届いたので、捕り物部分を参考に見る。今回はライブで結構やらなくてはいけないので、僕の回でも試行錯誤いろいろ実験しなくては。という訳で午前中は割り本作り。次の撮影はまだだから油断していたら、その前にもう次の回の撮影も始まってしまうようで、本当は今日、明日は映画のプロット書きにあてるはずだったのにと思いながらも、今回は目線の演出で後半部分を撮る事に決める。

 「ケータイ刑事」は謎解き以降の部分がどうしても「銭型の謎解きの台詞」~「回想」~「また謎解きの台詞」と、言った具合に芝居から動きを奪ってしまって、ともすればモーションピクチュアとしての醍醐味に欠けてしまう恐れがあるので、今までは、回想と謎解きをワンカット表現してみたり、背景を合成させてみたり、少しでも「台詞」だけで、役者が止まってしまわないように工夫してきたのだけど、今回はちょっと目線劇のような形を演出できないかと、成瀬の本を読んだり、「乱れる」のワンシーンを見たりいろいろ考える。実は市川昆監督による金田一耕助シリーズのカット割をそのままやってみたりしたこともあったのだけど(銭形零)、本家本元に「犬神家の一族」をリメイクされたいまとなっては、石坂浩二の動きをケータイ刑事にさせるわけにもいかず、今回は地味ながら確りと地に足の着いた推理劇を組み立てていけないかと工夫する。今回は犯人の人間関係もひとつの重要なファクターになっている部分があるので、それなら成瀬はなんらか参考にならないかと思って見たのだけど・・・素晴らしすぎて・・・。ただ、もう一度思うことはあった。映画やドラマのテンポと言うのはカットが細かかったり、台詞と台詞の間を摘んで速いカット繋ぎにしたりすることが「テンポを出す」ことになると勘違いしている人もいるようだが、これは明らかに違うと言うこと。特に編集の間合いは芝居をいかに生かすかによって決定されるわけで、芝居が巧くない人のテンポを出す為に「間」を摘むと余計に台詞の音のリズムが壊れてしまう。そのあたりは、芝居の巧い人たちの映画を観ることによってしかいまや学べないが、こうした仕事を積み重ねていく中で、少しづつではあるが分かってくることもあるし、その為に映画を観ることで学ぶことも多い。

 しかし、改めて一番感じるのは「撮ったものよりよくなる編集」と言うものはやはりなくて、撮ったものが駄目だからカット繋ぎで誤魔化そうと言うことを考えるなら演出でやはりなんとかすべきなので、今日のような作業は極めて映画やドラマにとっては重要であると思う。

 つまりやはり何を撮ろうとするかだ。

 早朝から割り本作りに専念できたので、昼から奥さんの車で緑山スタジオまで割り本を届けに行く。うちから緑山は川崎と横浜なので、実はそんなに遠くなかったと言うことに気がつく。思った以上に速く帰れたので、夕方からプロット書きに入る。

 夜は野球観戦。ナイスゲームでした。

 

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2007年6月11日 (月)

清水宏 「簪」

恥ずかしながら清水宏を見ようと思ったきっかけは、山田宏一氏「エジソン的回帰」を読んだ頃と数年前にフィルムメックスで特集上映されたことによるものだが、この時は結婚の時期と作品が立て込んでいて「母情」という戦後のプログラムピクチュアを1本観ただけに留まったが、初めて見るその演出技法と、編集の妙に随分と興奮させられた記憶がある。だが、現在ソフト化されていたビデオは廃盤となり、AMAZON中古で高価な値がつくものしかない。その清水宏の特集が7月からシネマヴェーラで有ると言うニュースは僕を小躍りさせたが、その前哨戦とも言う上映がラピュタ阿佐ヶ谷であった。「簪」という映画の上映である。

と言うわけで撮休の今日、『簪』を見てきた。映画が始まって驚かされるのは、最初のカットから7カットまで全てトラックバックカットという躍動感あるオープニングだ。最初は引きのトラックバックで、杉木立の中を巡礼の格好をした人々が来るところを縦の構図で捉え、次いでその一団から少し前方の方を歩く田中絹代のワンショットのトラックバックとなり、以下「団体旅行の湯治」に来たことを簡単に説明させる為の会話に、ツーショット、ワンショットの交互のカットが全て移動ショットで撮られる。で、最後に宿へ入っていくという説明カットがあって、次のカットは今度は長い横移動のカットで、廊下~部屋~縁側をワンカットで捉えて最後に田中絹代たちをまた捕らえる。縦のトラックバックが続いていたので、この横移動の長さにはまた結構度肝が抜かされる。このオープニングだけでも、映画は弛まない運動によって始まるべきということを思い知らされるのだ。

だが、驚くべきことに、映画はここで田中絹代の視点は外れ、斉藤達男の視点へとばっさり移ってしまう。この時初めてカメラはフィックスとなり、浮動していた田中絹代たちは棄てられてしまったかのように映画から除外される。ここが演出的にはとても重要なのだ。映画は斉藤達男と笠智衆など、長逗留の客たちのギャグっぽい話に移っていくが、この時の人物の出し入れがまた秀逸なのだ。

そんな中で、笠智衆が露天風呂の中で1本の簪を踏みつけ怪我をしてしまう。これは「情緒的だ」と、面白がる斉藤達男たちは持ち主の絹代に連絡すると絹代は駆けつけるが、温泉宿は東京の旦那の下へ帰りたくない絹代を含めた一種のユートピア的な場所へと変わっていく。だが、絹代がやってきたことで、湯治客たちの男女の人数構成に変化が出て、部屋割が微妙に変化し、段々そこは不快な場所に変わっていく。

ここでもう一度視点が大きく変わる。なんと、それまで主演のように物語を進めて言った斉藤達男があっと言う間に映画から姿を消してしまうのだ。それも子供の日記の文章で示されるだけだ。やがて、1人、1人ユートピアを構成していた人々は子供の日記によって去っていくことがわかり、絹代と淡い恋の関係になるかもしれなかった笠智衆までもが、たった1枚のはがきで去ってしまったことがわかる。しかも、田中絹代を除いた人々は東京で再会して新しいユートピアを築いたことが分かるという残酷な構造。

人々との別れのシーンを描くことなく、日記や手紙によって説明するだけで、映像が最後に描くのは雨の中、思い出の場所を巡って歩く孤独な田中絹代だけだ。彼女が露天風呂に簪を落として言ったように、田中絹代は人々に落とされ、忘れられようとしている。こうして東京へ戻る場所もない絹代の絶望を映して映画は終わる。

現在の物語の技法から言ってもかなり大胆で、しかも観る人間の心を突き刺すその才能は清水宏ならではのものではないかと思う。

かなりの傑作を堪能したので、7月からのシネマヴェーラは楽しみだ。

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