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2007年7月22日 - 2007年7月28日

2007年7月27日 (金)

昨日 今日

 昨日はホラー短編のカラコレで1話目を終了させ、今日は夕方から久々に紀尾井町の角川映画で『学校の階段』の取材。ホラー短編の方は、遠藤浩二の音楽効果が付くとどう見てもこれは『新耳』のノリ。出てくる亡霊も金髪の幼女だったりするし、かなり楽しい出来上がりになりそうです。そう言えば現場に映画美学校出身のスタッフの男の子がいて(篠崎ゼミらしい)、うちの奥さんに「佐々木監督は金髪がお好きなんですか?」なんて聞いていたらしいけど、まあ、好きかな。エロイ意味はありません。日本の風景の中に現れる金髪の中に何か禍々しいものを感じ取るんですよね。これは幼少の頃に観た、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』『怪奇大作戦』など円谷プロの特撮ドラマに出てくる金髪女が大概は恐怖の存在として登場していたからだと思うんですよね。テレスドンの時の地底人とか、『吸血地獄』とか・・・。あ!『学校の階段』にも金髪外国人一人入れて置けばよかったかなあ。

 それにしても、風邪が未だ完璧ではないので、いろいろ準備しなくてはいけないことがあるのに出来ないのは焦る。夏風邪は苦しいですね。ちょっと治ったかと思って外出すると、いきなり35度近い外気でサウナ責めされて、電車に乗ると一気に急速冷凍されて、体調を整えることが出来ない。中々風邪も治りにくくなるわけでです。今日も体調が悪かったので、夜の呑み会は中止にして帰宅。

 それにしてもベイスターズは完全に自力の無さだとか数年間負け続けたメンタル面の弱さが出ているなあ。ここ踏ん張らないと夏後半から秋は全く野球を楽しめなくなるのに・・・。巨人、阪神、中日のクライマックスシリーズなんか観たくもないからね!

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2007年7月25日 (水)

1日だけのワークショップ 女子中高生編

 病み上がりの身体を押して、13時から「月刊デビュー」主催の「サマーキャンプ」の一環で「女子中高校生」の為のワークショップをアプレで。熱は下がったけどやはり身体が思うようではなく、なんとなく自分の身体の形のモビルスーツを自分で操るようなぎこちなさ。ワークショップのほうは、若い子達が興味津々のオーディション攻略法とか。恐らくもっと簡単な攻略法が聞けると思ってきたと思うが、結局はお芝居の基礎を鍛えなさいとか、清潔感ある服装でとか、当たり前だけど当たり前のことが出来ない世の中なので徹底するようにとか極めて硬い話をする。
 後半は実践的にある映画の一場面を演技してもらって寸評することに。最後は、『怪談新耳袋 幽霊屋敷と呼ばれる家』を大きな画面に上映して、中学3年の頃の堀北真希がどう言う芝居をちゃんとしていたかを感じてもらう。が、このショートホラーを観ているうちに半分くらいの子が本気で怖がり始め、ラストに幽霊がチョイ映る箇所では3,4人の子が飛び跳ねて怖がっていた・・・。
 終わった時にはそのインパクトが強すぎて、ワークショップが納涼ホラー体感となり、しーんと言う空気に。最後は楽しそうに質問してくれたけど、自分が作ったホラーを本気で怖がってくれたのが嬉しかった。

 しかし、終わったらまたしても身体に風邪の重たい雰囲気が戻ってきたので、主催者側と雑談をする時間もなく即効で帰宅。ああ、夏風邪はひつこいなあ
 

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24日 発熱

朝起きたら38,3度の熱。近所の病院に行って血液検査をしたら白血球の数値が以上に跳ね上がり、熱は39度近くまで・・・。それでも喉が腫れていないので風邪かどうかはわからない・・が多分風邪だろうと抗生剤を処方される。午後になっても熱は一向に下がらなかったので、親戚がやっている病院へ。そこで初めて「いやいや喉が真っ赤に腫れていますから風邪の症状が重たいのです」と診断されほっとする。近所の病院は基本的に息子の代になっているが今日は珍しく先代の院長だった。もう80近いからいろいろ見落としはあるのかな。

 後ほどネットで調べたらアデノウイルスと言うまたの名を「プール熱」と言う典型的な夏風邪の症状だったことが判明。近くの老医にはすっかりと脅かされちまったぜ。

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2007年7月23日 (月)

インランド・エンパイヤ

Inland_banner2

http://www.kadokawa-gardencinema.jp/yebisu/

  朝一から妻と2人で「インランドエンパイヤ」鑑賞。純度の高いデビッド・リンチ映画。マルホランド・ドライブとかでも感じていたけど、今日の映画が一番ケネス・アンガーを思わせた。「スコルピオ・ライジング」とかね。ローラ・ダーンの血で汚されたハリウッドストリートとかは「ハリウッドバビロン」のオープニングスチールを思い起こさせたけど、それだけじゃない。エドワード・ホッパーの絵画もデビッド・リンチに似ているよなあ。とか思っていたら、これは既に滝本誠さんが言及されていたんですね。60年代のアメリカ実験映画は大学の頃にまとめて観たけど、どれも興奮させられるものばかりだった。当時は札幌の駅裏8号倉庫と言う場所で、灯油ストーブのニオイを感じながら、自分らで16ミリフイルムを映写して観たのだけど、今日の映画も恵比寿ガーデンプレイスのような場所ではなく、もっとアンダーグラウンドな場所で観るべき映画だったのではないかと感じた。
 映画のほうは「ロストハイウエイ」でこれくらいやってみました・・・『お、結構反応いいな。じゃあここまでやってみようかな』と「マルホランドドライブ」を制作。『うんうん、客もここまでは着いて来てくれるか・・・じゃあ、次はもっとどっかんとやってみようかな』と言う事で『インランドエンパイヤ』と言う感じだったのではないかと・・・。 前2作に比べると、脈絡のなさ、物語の不可解さはさらに過剰になっています。
 いずれにしろ、リンチの映画は脈絡を追ってはいけない。そこに繰り広げられる事象をただ追って楽しめばいいと思っているので、その意味で3時間はあっと言う間だった。ただ、時折辻褄が合いそうになる仕掛けをしてあるのが曲者。そんなものを信じて脳味噌を物語に委ねると、また脈絡なくどーんと突き放されていく。これはそこを楽しむ映画なのだ。「ごおおおおおおお」と言う全編を覆う重低音のノイズと共にただ自分を預けてしまえばいい。 しかし、3時間はやはり長いかな。特に恵比寿ガーデンシネマは『いまどき』場内飲食禁止なので、3時間飲まず食わずは辛かった。それと、僕の隣に座ったおっさんが、映画が辛くなってくると「うーん」「ああああ」と唸り声を上げるのも煩かった。まあ、気持ちはわかりますが・・・。
 リンチ初見の人にはきついかもしれない。これを観る前にケネス・アンガーとか近代アメリカ文化を多少なりとも予習して、せめてリンチの「ロストハイウエイ」とか「マルホランドドライブ」は勉強してから観にいったほうがいいかも。

 純度が高すぎて脳出血の怖れはある映画でした。

 映画が終わって妻は恵比寿でエステへ。僕も寄り道して帰ろうかなと思ったが、なんだか風邪気味なのでいそいそと帰宅。湘南新宿ラインを使えば15分ほどで最寄駅まで帰れるというのは有難い。家に帰ったら風邪はさらに酷くなってきたようで安静にする。夏風邪なんか久しぶりだ。これもデビッド・リンチの毒が強すぎたかな?

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ドン・シーゲルBOX

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遂に届いた!今年一番欲しかったDVDBOXだあ!
 本当は木曜に届いていたんだけど、金曜は撮影だったし土曜は舞台鑑賞があったので、ようやく本日「ドラブル」鑑賞。実に、33年ぶりの再見。封切り当時は「チャイナタウン」の併映作として札幌で観て以来の映画。
 オープニングからして痺れますよ。
・少年合唱団風の曲に合わせて寄宿舎の二人の少年が、軍の敷地に入っていってしまうところを、全てスチールで表現し、クレジットをダイスゲームの文字でお洒落に見せて行き、最後のカットで動画になる。と言う展開は「白い肌の異常な夜」に似ていますね。そこから少年たちがジョン・バーノンのスパイに誘拐されるところが物凄い早い。
・で、実はこの少年たちはイギリス情報部員のマイケル・ケインの息子で、ジョン・バーノンとハスッパ女のスパイコンビは情報局の隠し金を身代金に要求するが、上司のドナルド・プレゼンスと上層部は揉み消そうとするのでマイケル・ケインは一人で子供を救出に向かう。

 とまあ、いまこれを大金かけて描くととんでもないアクションシーンの連続になるのですが、ドン・シーゲルの演出は、無駄なカットは1カットもなく、かと言って退屈させることなく、もうどんどん話は先に進んでいくんですね。犯人側と主人公の動きをそれぞれ描き出してサスペンスとバイオレンスを奏でる方法論は「突破口」や「ダーティ・ハリー」と一緒。ジョン・バーノンとコンビの金髪女スパイがなんと言うか、自由な感じでいいんですよね。それでいて非情で。「突破口」でもマフィアの金を追う悪徳刑事をジョン・バーノンが演じていましたが、この人の悪役の雰囲気は本当に深みがあって、それでいて人間的でいい。そう、この頃のドン・シーゲルのアクション映画には人間臭さに満ちているんですよ。主人公も悪役も。この時代でも真新しかった物語ではないと思いますが、とにかくとにかく素晴らしいです。

 一見地味な映画ですが超一級品のエンタティメントですね。先日観た「ボウイ&キーチ」もそうだったけど、70年代のアメリカは世界映画的にも本当に素晴らしい傑作を残した稀有な時代なのかもしれないとさえ思ってしまった。

 さて、明日はいよいよデビッド・リンチの「インランドエンパイヤ」を観にいきますよ!

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2007年7月22日 (日)

ケータイ刑事 銭形海 舞台初日

 昼間は前日の撮影後の疲労が残って、デーゲームのオールスターもぼんやりと見たりしながら、夜は妻と「ケータイ刑事」の舞台を観に赤坂のレッドシアターへ。僕は映画は本当に何でもかんでも観る雑食人間なのですが、演劇に関しての観る目は素人だと思うんです。それでも若い頃は舞台も良く観にいっていて、映画やテレビでは味わえないライブ感を楽しめるものが好きで、学生時代は舞台そのものの空間を縦横無尽に使った「黒テント」や「赤テント」或いは「天井桟敷」と言った仕掛けのあるものが好きでした。やはり、テレビや映画とは違う臨場感を期待してしまうんですね。だから、簡素なセットで映画の1場面を再現するような芝居を観るのは退屈で苦手でした。まあ、映画でも淡々とした恋愛劇は苦手で、人がたくさん死んだりとか、幽霊が出たりとか、アクションが激しいとか、ミュージカルシーンが楽しいとか、そう言う映画しか好きじゃなかったくらいですから・・・。ゴダールの「気狂いピエロ」の中で、ジャン・ポール・ベルモンドがサミュエル・フラーに「映画って何なんだ?」と、聞くと通訳を介してフラーが
「映画は戦場だ。愛、憎悪、アクション、暴力、死、つまり感動だ」
と言う場面がありましたがまさにその通りだと思うんです。

 という訳で前説が長くなりましたが、「ケータイ刑事 銭形海」の舞台版ですが、これは本当にテレビや映画とは違う、ライブ感に満ち溢れた楽しい舞台でした。全編歌と踊りが楽しい。上演しているのは、ミニシアターなんですが、草刈さんの立ち居振る舞いはもう大劇場のエンタティメントの品位を完全に持ち込んでしまってるんですね。うちの奥さんはかつて、東宝の舞台で草刈さんや大地真央さんの舞台に出演していたりしていたんですが、うちの奥さん曰く「草刈さんの大政さんを見つめる表情は、まるで大地真央さんを見つめていた時の表情、立ち居振る舞いそのものだった」そうです。草刈さんは凄いですねえ。テレビの高村一平だけでは観ることができない、これは舞台ならではのものでしょう。例えば、大政さんが決めの表情を作るときとかって、映像だと必ず海のアップになっていたりするわけで、その時高村がどう言う表情をしていたのかは視聴者はわからないでしょう。こういった時の草刈さんが実に素晴らしい表情をしてたたずんでいるんですよ。これも舞台の醍醐味なんだなあと改めて考えさせられました。勿論、銭形海こと大政絢ちゃんやクイーン女優宝積さんの歌や踊りも素敵でした。皆本当に楽しそうだった。もっともっと歌うシーンが観たかったですね。 それと毎回の大政さん自身による劇場案内もライブでこれも楽しみの一つですね。

  終了してからは初日打ち上げにほんの少しだけお邪魔させていただいて一緒にビールで乾杯に参加させて戴きました。アンドリウさんが早速ダメ出しして次の改善点を打ち合わせしていましたが、もうすっかり舞台演出家が板についていました。それと、草刈さんが僕の顔を見るなり近寄って来てくれて「監督の2話凄く良かったよ!」と手をとってくれたのが嬉しかったですね。こんなスターに誉めて貰えるのは本当に嬉しい限りです。

 というわけで、本当に楽しい赤坂レッドシアターでの「ケータイ刑事 銭形海 舞台版」是非御覧になることをお勧めします。ワンダフル!マサオクサカリ!&アンドリウ!

 

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