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2007年7月29日 - 2007年8月4日

2007年8月 3日 (金)

デスノート

 或る企画の参考に「デスノート」を観た。この映画は観なくてはいけない映画だった。カメラマンが高瀬さんだったからだ。高瀬さんは昨年の9月に映画『西遊記』のカメラテストの最中に亡くなられた。僕は「スイートホーム」と言う黒沢清監督の映画で撮影助手とサード助監督と言う間柄で知り合ったが、その後高瀬さんはカメラマンになられ、僕は監督になった。或る映画を撮る時に高瀬さんにどうしてもお願いしたく、また、高瀬さんも快諾してくれたので、ほぼ行くことになったのだが、同じ会社の系列のもっと大作映画が決まってしまって、結局成就しなかった。その後も何度かお話したり、酒を呑んで歩いたりしたが、去年の6月「ケータイ刑事 銭形雷」の撮影現場に突然高瀬さんから電話がかかってきて、まさにドライ(芝居の段取り)が始まろうとしていた、しかも深夜だったので「すいませんいま」と言うと「あ、撮影中?ゴメンゴメンまた電話するわ」と切られてしまった。思えばこれが最後の会話になって、その最後の仕事がこの「デスノート」だった。

 で、長い前置きになりますが、「デスノート」は良くも悪くも見事に80年代日活撮影所映画だった。セントラルアーツや黒沢満さんの名前こそ入っていなかったが、紛れもない或る時代の「緩いアイドルサスペンス映画」であった。しかし、まさにこれこそが金子修介の真骨頂なのだ。設定自体がかなり緩くて、その緩さと金子監督の資質が微妙にマッチしていると言うか・・・。ただ、これが80億の興行収入を得ている事実を見逃してはいけない。この「緩さ」が恐らく観ている人達が入り易い要素なのではないかと思う。物語の構成は「刑事コロンボ」や「刑事古畑仁三郎」のような「予め犯人と分かった悪役を、知的な探偵がいかに追い詰めていくかを犯人側から描く」ジャンルのサスペンスミステリー。死神のCGなどが新しく色を添えるが、基本構成は変わらない。だが、難しい理屈を重ねて登場人物の背景を描き出すようなことはこの映画には一切ない。例えば松山ケンイチ演じる「L」と名乗る青年は、どう言う素性で国際的な権力を自由に操れる存在なのかはよく分からない。ただもうそう言う人なのです。と、行き成り登場してくるのだ。ここは「女子高校生にして現役刑事(デカ)」と言う「ケータイ刑事シリーズ」の設定と似たような虚構の設定だ。虚構だからこそ、金子監督はぼーんとそのままキャラクターを深く掘り下げることをせず「原作に似ている」と言うキャラだけを「L」に与えた。これが成功した所以ではないかと思う。このポイントはこの映画を商品として評価する上で非常に重要なファクターではないかと思う。

 このシリーズの次回作は大傑作「怪談」の中田秀夫監督が撮ると言う。中田さんは非常に生真面目な人なので、ここまで虚構の世界を緩く受け止めるかどうかはわからない。それだけに楽しみでは或る。

 高瀬さんのご冥福をお祈りして・・・。もうすぐお盆ですもんね。

 

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小出早織始球式 横浜スタジアム

 「ケータイ刑事(デカ) THE MOVIE 2 石川五右衛門一族の陰謀~決闘!ゴルゴダの森」のDVD発売の宣伝で、小出早織ちゃんが横浜ー巨人戦始球式を行いました。僕はこの映画の監督はやっていないのですが、銭形雷が横浜スタジアムで始球式をやると聞いては黙っていられず、多聞さんやBsiの大川さんの計らいで小出早織ちゃんの応援に行って来ました。

 Cimg0605         写真は、ハマスタのブルペンで小出さんが投球練習を行っているのを打席に入って的になっている僕です。小出さんはこの時練習用の服なので映せません。メイキングにははいるんではないでしょうか?僕が打席に入っているのは、始球式の時のジャイアンツの1番打者が高橋ヨシノブーで、左打者なのでこうして左打席に入って、投げている時の感覚を掴み易くしているのです。大分以前にも書きましたが早織ちゃんは、本当に努力家で、偉いのは努力しているけど努力しています!と言うところを人には見せ付けないところですね。この日も、本当はマウンドから降りて投げてもよかったのですが、どうしてもマウンド上から投げたかったようで、蒸し暑いブルペンで何度も何度も自分が納得する球を投げられるまで練習をやめませんでした。早織ちゃんの球を受けていたベイスターズの吉川さんは本当にご苦労さまでした。しかし、僕が何気に握っていたこのマスコットバット。投手の人達が練習用に使うもののようで、実は三浦とか工藤も握っているものなのですかね?なんとも貴重な体験でした。しっかし、ブルペンは吹き抜けの場所で本当に蒸し暑かった。プロ野球の中継ぎ投手たちはこんな糞暑いところで待機しているなんて本当に大変ですね。

 その甲斐あってか、始球式ではフォームも決まり中々いい投球だったのではないでしょうか?

 Cimg0607 下の写真は始球式が終わって控え室に引き揚げてほっとしたところで撮った写真です。

 僕らは球場に残って野球観戦。結果は残念なものでしたが・・・。まあ、ベイスターズは若手がもっともっと頑張らなくちゃいけませんね。途中入団のマットホワイト投手が頑張ってこれからに期待させる内容だった以外は、ベイスターズファンには面白くもなんともない試合でした。吉村は下手に配球の読みを考えすぎているのか?得点圏での凡退が多すぎです。9回にリリーフした那須野はその後にリリーフした横山の落ち着きとは間逆の不甲斐なさ。あんなにリズムが悪くちゃ9回裏の逆転劇など望むべくもない・・・。ベイスターズの若手は小出早織の努力の姿をもっと見習ってもいいかもしれない。

  とは言え普段は入れないブルペンに入ったり、始球式直前にグラウンドの端に立てたりと大満足の1日でした。

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2007年8月 1日 (水)

清水宏大復活! 「東京の英雄」と「サヨンの鐘」

 2007062013401219 人に清水宏を観ろ観ろと薦めておいて風邪で全然観にいけなかった『清水宏大復活』ようやく観てきました。まあ、これからも一番観られなさそうなレアな2本立てだったからいいか。1本は無声映画時代の「東京の英雄」。冒頭の突貫小僧と土管と言う組み合わせから小津の「生まれては見たけれど」のようなコメディを想像したが、実は社会派のキレのいい活劇映画だった。母物とも言えるか・・・。無声映画とは言えサウンド版fだったんだけど、これはどうやら公開当時もこれだったようで、歌劇場面などの選曲が素晴らしい。「学校の階段」が75分で詰め込みすぎとか言われたこともあったが、この映画は61分で凄い詰め込み方をしている。とにかく冒頭の暢気な光景から後半の暗黒映画風味の演出から歌劇場面から怒涛の展開で楽しめました。
 もう一本の「サヨンの鐘」は戦時下国策の珍妙な映画だった。台湾の土俗的な民族高砂族の娘が李香蘭で、彼女がインディアンやアイヌ風の服を着た台湾の高砂地方の高地民族として登場してくる。冒頭10分ほど、ドキュメンタリー風にこの高砂族の風俗が描かれるのであるが、これがやらせなのか本当に高砂族なる人々がインディアンみたいな格好でいたのかどうかは不明。つまり野蛮な土民に日本人は言葉を教えて、名前を与えて、衣料や土木工事をやってあげてますよ。と言う紹介だ。まあ、簡単に言えば植民地支配なわけですが・・・。やがて、ドラマは始まり娘のサヨンの登場となるわけだが、この李香蘭が素晴らしい!もう、「アルプスの少女ハイジ」のように高原を歌い踊り、動物と戯れるのだ。それを清水宏はなんと、高原の足場の悪い道をトラックバックで延々と李香蘭に芝居をさせたうえで、唐突にミュージカルシーンに突入していくのだ。およそ、3分くらいの長回しのトラックバックで少年たちや動物と会話して、そこから♪♪♪。なんと言う大胆な手法だろうか?
オリジナルはハリウッド映画なんだろうけど、実に面白い。愉快だ。
 途中サヨンを巡って、戦地から帰還した若者同士が猟を競い合うアクションシーンの迫力。急斜面をロングで捉えて駆け下りていくと言うか転げ落ちていく若者たちの躍動感を演出する力は素晴らしい。「おまえら、戦争よりやっぱり女の方が好きだろ!」と言う素晴らしいシーンだ。
 全体的に物語性が薄く、単調な内容がちょっと気になるが、飽きてきたら李香蘭が歌ってくれるから別に宜しい。
 で、最後は物凄い唐突なラストを迎える。おいおい、そんなくだらない死に方をして国策映画でいいんかい?と言うラスト。でもエンディングは子供たちが湖の周りで何か素晴らしいものを見つけたらしいと言うことでよかったのかな?

 当時の日本がやはり他所の国で酷いことをしていたと言うことは如実にわかる映画ですが、でもなんとなく暢気な感じもあったな。ちなみに李香蘭は登場と同時に「あーーあああーーああーーー」と叫んで登場し、ちょっとターザンの風味も入っていたのであった。

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2007年7月30日 (月)

編集3連発!

 朝から広尾のアプレに行って8月9月分の多村仁選手ポッドキャストの編集と、今月頭に撮ったプラス1(アプレワークショップを元に創るショートムービー)の編集。多村選手のポッドキャストは濃厚なと言うか、普段スポーツ番組などでは絶対に聴けないインタビュー話の数々。あまりに面白くて、それでいて長いので2回に分けて配信することにしました。こちらはVOL1が8月6日、VOL2が9月6日配信の予定です。サイト内の6TOOLアドレスから行って是非観て下さい。

 プラス1の方は「虐め」問題をテーマにしたかなり重たい青春映画です。殆ど1シーン1カットで撮られていますが、普段は撮らない重厚な内容の映画なので中々気に入ってます。元々、或る映画の企画からヒントを得て、全く別物のショートフィルムを創ってみようと思ったのが原点。かなり「虐め問題」について調べたので、いろいろ書きたくなってしまったんですよね。でも、我々が共存共生していく為には避けて通れない問題だと思うのです。「虐め」問題は。それでいて、これを面白い映画にもしようと思うとかなり難しくって・・・。役者の卵たちのエチュードから、脚本を作り上げ、ワンシーンワンカットで撮った方法論は今回も成功しているようで、「銭形海」の2話目を撮った時期とほぼ同時期なので、ちょっとテーマは違いすぎますが、演出的にはいろいろ被るところもあります。この映画は、来年緒方明監督の映画なんかと一緒に劇場公開される予定です。

 編集終わって帰宅したら、相変わらず咳が酷くって夏風邪が治らないので明日は1週間ぶりに病院行く予定です。風邪引きでも全く先週から休めなかったですからね。明日、明後日はきちんと休養します。

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iの会

 昼は高校野球の神奈川大会の決勝をテレビで妻と観戦。川崎の桐光学園が甲子園出場を決めて盛り上がる。
 その後、夕暮れ時に都内の某屋上ビヤガーデンで毎年恒例Bsiの夏の陣。その名もiの会に夫婦で出席。今回は「ケータイ刑事 舞台版」の打ち上げに加えて、「恋する日曜日」「先生道」の打ち上げも兼ねていたので、まさにアンドリウチルドレンの若手女優集結と言った壮観な宴となりました。僕自身はまだ夏風邪がかなり残っていて、ちょっと体調が辛くもあったのですが、久々に会った草刈さんや金剛地さんそれに小出早織ちゃんなんかと歓談出来たのは楽しかったですね。でも一番楽しかったのは普段話す機会のないBsiの広報や業務と言った仕事をなさっている方たちと楽しくお話できたことだったかもしれません。
 宴会の途中で大雨と雷で、いつもより早めに終了。
 草刈さんの「アンドリウの仲間は楽しいいいぜええ!来年もまた集まろう!」で締めくくりました。

 その後2次会に行った人もいるけど、僕ら夫婦はそのまま帰宅。中々風邪が治りません・・・。

 尚、8月2日の横浜スタジアムの横浜対巨人戦に小出早織ちゃんが始球式することになりまして、僕も一緒に帯同して応援してこようと思っています。勿論小出早織ちゃんの始球式も、ベイスターズも!

 チケットはまだまだありますから、是非小出さんの始球式の応援に来て上げてくださいね。そしてまかり間違ってもウサギさんチームは応援せずに横浜ベイスターズの応援を宜しくお願いします!!!

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