« 感染爆発~パンデミック・フルー | トップページ | サッドヴァケイション 映画芸術師1位選出 »

2008年1月14日 (月)

映画を語る日々

 昨日は角川映画のIさんと渋谷でホットバタードラムを呑みながら映画界に起こっている様々な問題を語ったり、映画について語ったり、新しい企画を熱っぽく語ったりした。業界にもまだ味方がいることが嬉しい。今日は、その企画に関して調べてメモ。今現在は、ホラーサスペンスの企画を進行させているが、こっちもある意味心理劇のサスペンスになるかどうか・・・。とりあえず「茶道」はもっと勉強しなくてはならないだろう。

【初回限定生産】スタンリー・キューブリック コレクション(10枚組み) DVD 【初回限定生産】スタンリー・キューブリック コレクション(10枚組み)

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2007/12/07
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 今日の午後はFM川崎の「岡村洋一のシネマストリート」の1000回記念に駆け付けつつ、スポンサーがワーナー系なので最近発売された「スタンリーキューブリック BOX」について語ったり、自分の新作の「トリコン!!!」について語ったり。しかし、この「キューブリック」について語ると言うのがなかなか厄介なことで、実際問題この監督の映画を的確に語るのは難しい。「フルメタルジャケット」公開の折に、ダゲレオ出版から発売されていた研究本のインタビューを読んでもその言説には物語を重視していると言ってみたり、いや、物語より映像なのだと言ってみたり、役者に興味がないと言いつつ、実は芝居が大事なのだと言ってみたり、本当は実は編集が一番好きだと言ってみたりと、一貫性がないし(実は監督の言説なんてそんなものかもしれないが)、出来上がっていく映画でも「シントメトリー」だの美術的な要素を語れても、映画総体としては、何か強烈な映画体験をさせてくれたことは実はない。高校生の時に「2001年宇宙の旅」を70ミリ上映でリバイバルした時に初めて観た時は映像と飛躍するイメージに圧倒されたが、「時計じかけのオレンジ」はそれほどの衝撃はなかった。僕は「時計じかけのオレンジ」のマルカム・マクダウエルを観ると「ダーティ・ハリー」のさそりことアンディ・ロビンソンをつい思い出してしまうのだが、暴力性と言うことではドン・シーゲルには及んでいないし、まあケン・ラッセル程度には面白いかなと言う。しかし、どれも20年近く再見していないので、また観たくなってしまったのは確かだ。映画が例えば、マキノ雅弘映画のように物語をより経済的なカット割りと芝居と編集で効率よく語りながら観客の感情を動かす装置だとして、その技術がより優れているのがいい映画だとするなら、キューブリックの映画は殆どそれには当てはまらない。「現金に体を張れ」と言う映画が一番これに近いかもしれないが、イギリスに渡って以降は上記の意味では決して優れた映画とは言えないかもしれない。ただ、映画の力や面白さは物語(この言葉もいろんな解釈があって難しいが)が円滑に進むことだけではない。キューブリックは前出の研究本で演劇を映画に一番近いと結びつけ、自分のオールタイムベストテンの2位にベルイマンを入れたりしているが、このあたりが僕には一番しっくりこないところなのかもしれない。ただ「2001年宇宙の旅」がブルーレイで発売されたら僕は真っ先に買うと思います。

 

|

« 感染爆発~パンデミック・フルー | トップページ | サッドヴァケイション 映画芸術師1位選出 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 感染爆発~パンデミック・フルー | トップページ | サッドヴァケイション 映画芸術師1位選出 »