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2008年2月27日 (水)

鈴木則文作品をブルーレイディスクで観る

 午前中いくつかの案件で電話連絡を受けたり待ったりして、午後ジムで汗を流して帰ったら米のサイトで購入した鈴木則文2本立てブルーレイが届いていた。勿論東映ビデオではブルーレイは制作していないので、アメリカ製の正式逆輸入盤。日本映画の海外ブルーレイと言うのは、アニメではあったけど、実写では初めてではないでしょうか?それが鈴木則文2本立てと言うのが凄い。と言っても実は「千葉真一2本立て」で、偶然にも「少林寺拳法」と「忍者武芸帖 百地三太夫」が組み合わさってしまっただけなんですけどね。で、早速高画質でこの2本を久々に観たわけですが・・・。
 正直、当時の東映シネスコをハイビジョン画質で観るってのは同時に撮影の粗探しみたいなことになってしまうなと言うのが正直なところ。アナモフィックレンズでさらにワイドになると画面が歪んでしまうだけじゃなくって、引き画ではフォーカスが来ていない部分が多くなって、それが忠実に再現されてしまうと言う皮肉な結果に・・・。それでも、殆ど初号のような美しい画面は素晴らしかった。
 映画の方は改めて語るまでもない。「百地三太夫」は特に傑作だ。80年に公開された東映最後の東映シネスコ。同時上映の中島貞夫「さらば友よ 実録大物死刑囚」ともどもこういった2本立てプログラムピクチュアとしても最後だったんじゃないだろうか?活劇映画のお手本と言うか東映映画のいいところが全て詰まったような傑作で、今観てもその面白さは遜色ない。アクション監督千葉真一と言うのも中々いいけど、その後の「激突 家光の乱心」と言うのがほぼ同じコンセプトで創られながらたいした映画になっていないことを考えると、やはり鈴木則文監督の演出が良かったんだろう。「少林寺拳法」もそうなんだけど、アクションとアクションを結ぶ緩急にメリハリがあって、この時代の東映映画と言うのは実はこの緩急を捉えた映画が少なくって、何年か前に高橋洋さんと「不良番長」をリメイクしようとして昔の時代の東映映画を観直してそのあまりの出来の悪さに辟易したことがあったけど、鈴木則文監督の評価と言うのはまさに加藤泰の一番弟子として、映画の王道を捉えた、スタンダードな娯楽映画を娯楽映画としてきちんと魅せる腕を持った監督であることを評価しなくてはいけないことを確信させる。

 そう言った意味で昨年シネマヴェーラで特集上映が組まれたことは特筆に値する出来事だったのだ。

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