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2008年3月17日 (月)

マカロニウエスタン2本立て

十字架の長い列 DVD 十字架の長い列

販売元:エスピーオー
発売日:2003/11/07
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 マカロニウエスタンのビッグ3に次ぐ4番目の男として、マカロニファンにはお馴染みの名前アンソニー・ステファン。マカロニウエスタンを大きく大別すると、イーストウッドの名無し3部作や「ウエスタン」「夕陽のギャングたち」のようなセルジオ・レオーネによる確りとしたA級予算のマカロニウエスタン。それより、ちょっと格は落ちるけど「土曜洋画劇場」や「月曜ロードショー」の華だったフランコ・ネロ、ジュリアーノ・ジェンマらの70年代前半まではメジャー作品だったマカロニウエスタン「続荒野の用心棒」「荒野の1ドル銀貨」など。さらに、ちょっと格オチするのがこの4番目の男アンソニー・ステファンのB級マカロニだ。さらに格落ちするとテレビ東京でのみ放送されたジョージ・マーチンだのフェンルナンド・サンチョなど、ジェンマやネロのマカロニでは悪役だった連中が堂々と主人公を演じているのがあるけど、この中にもたまあに傑作があるから侮れない。

 と言うわけで、今日は「無宿のプロガンマン」と「十字架の長い列」と言う2本をスカパーで「ザシネマ」チャンネルで観た。2本ともにSPOからDVD発売されていて、デジベに落としたニュープリント版があるせいなのか、この放送も奇麗なプリントでの放送だった。
 僕が外国映画を観るようになったきっかけは、幼少時に観たハマーフィルムの怪奇映画であり、小学生の頃に夢中でテレビで観たマカロニウエスタンだった。初めておこずかいを貯めて買ったLPレコードは2枚組のマカロニウエスタン音楽集だった。そのLPの中に入っていて中々観ることができず、一度だけ深夜に観たことがあったのが「無宿のプロガンマン」だった。ドン・パウエルと言う黒人歌手によるカッコイイテーマ曲(当時のLPのライナーノーツによる)が中学生の脳内を痺れさせた。で、久々に観ましたが、ストーリーは語るべきものは特にないですね。マカロニウエスタンは物語を楽しむものじゃなくって、哀愁のテーマ曲に酔いながら、あり得ないガンアクションを楽しむ映画ですから・・・。それにしても、第4の男アンソニー・ステファンは、遠目にはイーストウッドにも見えるし、近くによるとフランコ・ネロにも見えなくはないけど、トータルではもっさりとした印象のオジサンですね。

 「十字架の長い列」は、同じようなキャラの賞金稼ぎステファンに、
ウイリアム・バーガーの牧師で殺し屋と言ういかにもなキャラが絡む映画です。このウイリアム・バーガーのキャラクター、日本で演じたら絶対故岸田森が演じたらはまり役になるんじゃないかって、つまりクールなんだけど濃い、あり得ない個性の立ったキャラと言うことですね。このウイリアム・バーガーがなんか、蓮根みたいな7発同時に弾が出る多銃身のライフルを持っていて、これがなんか見た目凄そうなんですが、実際にはどういう効力があるかよくわからない。1回の発射で数名倒すわけでもないし、1回の発射で扉をぶち破ったりするわけでもない。ただ7発の弾が同時に発射されて、「1人の」敵を倒すだけなんですね。で、これを何回も発射して7,8人くらいを殺すんですが、つまり8人殺す間に56発は使っているわけでなんとも効率の悪いライフルだなあと。
 エンディングは、もう「夕陽のガンマン」の決闘シーンをカメラアングル、カット割りごとぱくって盛り上げるのが素晴らしい。でも、時々引き金なめのカットだとか、結構ギミックでスタイリッシュな構図で撮影されていて、やはりこれもイタリア映画なんだなあと。最近、ダリオ・アルジェントをちょっと見直してまして、マカロニウエスタンに通じる泥臭いスタイリッシュさを感じました。ベルトッリの映画なんかも通じるところはあると思いますよ。

 マカロニウエスタンは、ストーリーを効率よく昇華させて楽しむアメリカ映画とは違う魅力持った、ヨーロッパに生まれた娯楽映画の一つの典型ではないかと思われます。
 監督のセルジオ・ガローネは「女囚ファイル 美女集団監禁~ゲシュタポSM収容所」(日本公開題名「ナチ女収容所 続・悪魔の生体実験」)なんて言う映画も撮ってますね。

  

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