« 初夏の木漏れ日 レッスンの日々 | トップページ | クランクイン  »

2008年5月 8日 (木)

衣装合わせ~神代「遠い明日」

 午前中に某企画のプロットを読んでプロデューサーにこれで脚本化できるなら進めて欲しいと連絡。これも実現したら結構意欲的なホラーになりそう。午後は赤坂で「東京少女」の衣装合わせ。スケジュールの都合で主役以外のキャラの衣装を合わせていくが、基本的に主役の衣装が決まらないと覆す可能性もあるので、いくつか合わせて決定は明日の主役の衣装合わせに持ち込むことに。なので、どんどん着せて確認の写真を撮ってと言う早い作業に。僕の衣装合わせは昔から「物凄く大変で結局全て新しくデザイン」か淡々と衣装部のセンスに任せて、それほど外れていない時はオーケーだしていく。と言う両極端。佐々木組衣装合わせは助監督のハードル高いと「発狂する唇」~「ケータイ刑事 THE MOVIE」でチーフをやっていた助監督に言われたことがあるが、今日は早かったです。

 帰って成瀬の「あらくれ」をダビングしようと予約していたのだが、最近買ったばかりの外付けHDDの予約に失敗し、落ち込む。今日はこの映画を観てクランクイン直前の脳の栄養にしようと思っていたが、1食抜いてしまったような感じ。が、気を取り直して何か栄養成分になる映画を観ようとスカパーをザッピングしていたら神代辰巳の「遠い明日」と言う三浦友和主演の東宝映画をやっていたので最後まで観てしまう。封切が79年で国広富之主演の「神様なぜ愛にも国境があるの」と2本立て公開で、僕はリアルタイム鑑賞しています。神代監督はこの年「赫い髪の女」「地獄」2本の傑作映画を撮っていて、この「遠い明日」は70年代最後の神代映画になった。そもそも三浦友和をアイドル映画の相手役から一本立ちさせようと東宝が様々な監督に三浦友和を預けて撮らせていた時代の映画で、実はこの頃の三浦友和映画は傑作が多い。西村潔「黄金のパートナー」だとか、岡本喜八の「姿三四郎」とか当時のキネ旬の評価はどれも高くはなかったが、今観直すとどれも傑作ぞろいだ。この「遠い明日」も、父の冤罪事件を晴らす社会派サスペンスの物語なのだが、相変わらず手持ち長回しを駆使して「お芝居の楽しさを」満喫させてくれる映画だった。おそらく三浦友和の端正過ぎる顔と、ルーズなサイズで長回ししまくる演出に違和感があったり、どこかで見ている側がショーケンを脳内置換してしまったりして比べたりするから評価が落ちたのかなと思うが、30年近く経って久々に観直すと、芝居にも映像にも迫力があって充分楽しめる映画になっていた。

 「東京少女」とは全く関係ないが、僕は撮影中や撮影が近づいた時にはできるだけ今の自分の仕事とはジャンルが遠そうな映画を観て、脳内リフレッシュすることを常としているので、この神代の「遠い明日」を観ることができたことは大変うれしいことであった。

 さて、明日は朝から「東京少女」の次に迫る映画のロケハンで横須賀へ行き、午後の遅い時間から「東京少女」の顔合わせ&衣装合わせです。

 

|

« 初夏の木漏れ日 レッスンの日々 | トップページ | クランクイン  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 初夏の木漏れ日 レッスンの日々 | トップページ | クランクイン  »