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2008年6月

2008年6月30日 (月)

東京少女 無事にクランクアップ

Sn340203  「東京少女 岡本杏理編」無事にクランクアップ。岡本杏理さんは「さん」と呼ぶにふさわしくとても落ち着いて明るい13歳でした。岡本さんは立っているだけで華がある。画になる人だと思います。これは映画にとってはとても重要なことですね。ロングの引きの画のなかにおいても風景に埋没せずに魅力を放てる存在だと思います。今回はワンカットワンカットロケーション場所に拘って、一つもおざなりのロケーションがない中で撮ったのですが、どのロケ場所でも彼女は映えていたと思います。僕の中では「東京少女」と言うタイトルに相応しい作品が撮れたのではないかと考えています。岡本さんはもう少しで14歳ですけど、14歳と言えば僕が本格的に映画を1人で観に行きはじめた頃でもあります。精神的な意味でも大人の仲間入りをしていく丁度その入口に立つ年ごろではないかと思いますが、そう言った大人と子供の間にある、この時代だけにある魅力を最終的には画面に焼き付けることが出来れば今回の仕事は成功なのではないかと思いますので、今後の仕上げも気を抜かずに頑張ります!

 と言うわけで、今日は一日休んで、明日からまた「トリコンリターンズ!!!」の仕上げに戻って、7月の完成を目指します。これってもう「メイキングDVD」の発売告知がされているんですね。映画の方はこれからが勝負の仕上げですが・・・。

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2008年6月27日 (金)

東京少女 岡本杏理編クランクイン

 根津のロケセットからクランクイン。午前中はスピードアップで約1時間ほど予定を早めて終了。午後からは荒川の土手~水門に移動して撮影。この荒川土手のシーンはこの作品のテーマそのものを撮る部分でもあり、昨日も書いたように「光」の力が必要になってくる部分でもあったので、午前中に巻いた(予定より早く進んだ)分、時間をかけてじっくりと粘らせて貰う。予算が潤沢であれ、そうではないものであれ、撮影そのものにもメリハリを持って撮っていくことが僕は重要だと思う。スタッフワークは人間の力と自然の力の両方が混ざり合って初めて力を発揮するものであり、そのスタッフの持つ力を最大限に引き出していくためには、集中力を一気に吐き出させるような工夫が必要となってくるからだ。全てのシーンがうまくいくことは中々難しい。でも、このシーンだけは絶対にうまくいかせたい。と言う部分を脚本から読み取ることは監督の仕事においては最初にやるべき仕事の一つだと思う。

 と言うわけで、今日の午後の撮影はじっくり雲待ちをして、一度撮ってもさらにいい光が来たらそのカットはリテイクまですると言う念の入れようで、それぞれのスタッフが拘りを存分に満足させる仕事が出来て、僕自身も思い通りのカットを撮ることが出来た。荒川のキラメキのシーンはたぶん編集してもいいシーンとして残るだろう。主役の岡本杏理も見事にそれに答えてくれた。

 

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2008年6月26日 (木)

明日からクランクイン

 明日から「東京少女 岡本杏理編」のクランクイン。今日は妻と共に共演者の新人の個人レッスンで某所へ。数日前に顔合わせした時より、心を開いてくれてなんとかなりそう。こう言う時は妻がいてくれるので一安心。後は天気かなあ。明日撮るシーンは綺麗な太陽の光がほんの少しでも射してほしいんだよなあ。すくなくても明日の午後だけでも光が欲しいです。

 この2ヵ月で「東京少女 桜庭ななみ編」→映画「トリコン!!!リターンズ」→「東京少女 岡本杏理編」と3本クランクインを迎えているので、イン前日の緊張感のようなものはさすがにないけど、3本ともにチーフ助監督とカメラマンが違うってのはやはりそれぞれ違った緊張はありますね。なあなあではやれないので、僕はスタッフがこうやって変わっていく中で撮るのも全然大丈夫です。ただ、カメラマンは初めての人なのでどこまで自分の生理と合うかどうかはちょっと怖いですけどね。こればかりは人間が動く仕事なので、マニュアル通りにはいかないです。ここ最近では一番細かな狙いを書いた割本を創ったのもそのせいです。あとは、天候が良くって撮影が順調に行くことを望むだけです。

 帰宅後は清水宏の「何故彼女等はそうなったか」をHDD鑑賞。冒頭のロングショットの情景と見せて、ゆっくりカメラが動いて行くとどこまでも動いて行って遂には学校の廊下までドリーしていく長回しに仰天。以下、戦前からも導入部には必ず使っていた横移動のショットが効果的に物語に観客を引きずりこむ。それにしても、香川京子は可愛い。80分ちょっとの映画なので一気に観てしまう。「東京少女」には全く関係ないけど、清水宏の才を改めて感服させられる。いま「按摩と女」のリメイクが公開中で黒川さんも出ているから観なくちゃいかんなあと思いつつ、あの予告篇を観ると躊躇してしまって未だに未見だが、あの映画の公開で清水宏と言う作家にもう少しスポットが当たっても良かったかなあと思いつつも、1年前に既にシネマヴェーラ渋谷で特集上映があったばかりなので、これくらいの盛り上がりでもいいのかもしれない。

 とにかく明日の天気が一番心配。特に今回の作品は。

 

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2008年6月25日 (水)

東京少女 衣装合わせ 脚本読み

 夕方から「東京少女」の衣装合わせと脚本読み顔合わせ。8月主役の岡本杏理ちゃんは清潔感があって、品が良く、可愛いですね。今回は脇役もこの枠初登場の芸達者なそれでいて個性的な人たちで固めて貰っているので、芝居の方は中々楽しめそう。前回の僕が撮った「東京少女」は「東京」の部分がちょっと乏しかったので、そこに今回は拘ってみたいなと、それも大都会のイメージの東京ではなく、どこか懐かしい、時代に取り残された下町文化の中の市井の人々の人情や機微を描くことで昭和的な「東京」と言うものを表現できないかなと考えています。だから、現代なのだけど現代ではないかもしれないそんな風景にこだわったロケ場所になっています。しかし、この拘って選んできたロケ場所も「太陽」の力がないと途端に殆ど意味のないことになってしまうので、なんとか晴れてほしいものです。光と言うものが実に偉大なものであると言うのは、自分で撮影照明やって感じたことですが、この光を味方につけるかどうかで映画、ドラマの画の力、魅力と言うものが半減したり倍増したりするものだと、役者さんもどれだけ光を味方に付けられるかこれが大事だと思いますね。僕は「お芝居」と同程度か、それ以上に画面における光の優位性と言うことを感じたりします。特に、今回のように風景に拘って演出をしようと思う時は特にですね。じゃあ梅雨時に撮影なんかするなよ。と、突っ込まれてしまいそうですが、なかなかこの1本の為にスケジュールを動かすなんてことが出来るはずもなく、後は運を天に任せるのみ。ゲーテ曰く「もっと光を!」ではないですが、「東京少女」がより魅力的に映る為にも光(フォース)の力を私にと望みます。

 

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2008年6月23日 (月)

雨中のロケハン

 去年の今頃もこう言う表題でブログを書いた気がしますが、梅雨時の撮影は恒例となっていますね。一番困ったのは、クランクインの日に梅雨入りを迎えた「銭形泪」のミュージカル編。何せ「雨が降らない村で雨乞いをやる」と言う物語ですからね。この時ばかりは雨が降りそうな日は撮影を避けて、ケータイ刑事シリーズでも異例の長いロケーションだった気がします。昨日は、根津界隈を歩きながらロケハンし荒川方面へも行きましたが、雨が降って雲が低かったのでひたすら情景が暗くてなんだかうんざりする行程でした。まあ「トリコンリターンズ!!!」の時のように、ロケハン時は快晴で心地よく、ロケ当日雨降り。と言うのよりは遙かにましではありますが・・・。この間監督ロケハンで選んできた日は快晴だったのに、メインロケハン当日雨が降ると光が悪くって技術スタッフのモチベーションも下がる一方なので出来ればロケハン時も撮影時も晴れているのが理想ではありますね。

 今回は東京の中でも時代に忘れられてしまったような、古い東京の下町でロケーションもロケセットも統一して、ゆったりとした時間の流れの中で消えていく市井の人々を描いていけたらなあと思っています。根津界隈は数年前に撮った「穴」のロケ以来ですが、5年前と全く変わらない街並みで時間を忘れさせてくれる街です。是非、一度お散歩することをお勧めしますよ。美味しい店もたくさんあるし。

 夜は参考に家にある映画を調べていくと、成瀬巳喜男の「秋立ちぬ」と言う今年かなり気に入った映画に今回の物語の構造が似ている気がして、「秋立ちぬ」を勉強することに。別にこれをこのままどうこうしようとかは思わないけど自分の脳内モチベーションを上げる為に観るのです。にしても傑作過ぎるな・・・「秋立ちぬ」は。

 

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2008年6月22日 (日)

仕上げとか準備とか

 今週はロケハンとか編集とか重なりつつ、今日の音楽打ち合わせの為に参考音楽曲をラッシュに貼り付ける為にCDをアマゾンで買ったり慌ただしい1週間でした。とりあえず、本日で「トリコン!!!リターンズ」の編集は終わり。編集の方向性がはっきりしてからはストレスなくオールラッシュにまで持ち込めたかなと思います。音楽は「キイハンター」やら「女必殺拳」「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」など東映アクション映画のサントラを参考にしましたが、これが今回は絶妙にあいましたね。もともと「トリコン!!!」の時も、生楽器中心の大衆的な青春アクション映画の雰囲気を蘇らせたかったのですが、今回はそれに加えてサスペンスアクション系とちょっとホラーな感じも出したかったので東映アクション音楽は前作からの発展系として違和感なくいけているのではないかと思われます。

 と言うわけで「トリコン!!!リターンズ」は、今日でひと段落。来月まで仕上げ作業も僕の手から離れます。明日からは「東京少女」のメインロケハン。これも脚本が中々いいので、演出の狙いもはっきりして楽しい仕事になりそうです。

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2008年6月18日 (水)

ブルーレイディスク版 ダーティハリーBOX 北米版

 海外サイトで購入した「ダーティハリー・アルティメット・コレクターズエディショイン」の北米版が届く。日本での発売金額は24800円。アマゾンで買っても18580円なんだけど北米版なら10000万以下で購入できる。しかもブルーレイはリージョンコードが一緒なので再生は全く問題なし、しかも、日本語字幕も普通についているし、何よりも山田康男の吹き替え音声もちゃんと収録されている。さらに、山のような特典映像。豪華なブックレットも日本版にはないハリーキャラハンの警察手帳のレプリカとかまでついていてこれでこの値段は凄い。しかし、北米版がこれからも普通に日本語字幕日本語吹き替え入りだとブルーレイディスクは海外版をまずは買うべきでしょうね。

 と言うわけで、さっそく、ドン・シーゲルの「ダーティハリー」を山田吹き替え版で鑑賞。フルハイビジョン画質に例の山田節炸裂の「ダーティハリー」に感動。僕らは山田イーストウッドで育ってきたので、これは本当に嬉しい限り。

 ちなみにこのアルティメットエディションはDVD版も発売されるようですが、それでもブルーレイよりか高いですね。

【初回限定生産】ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディション(7枚組) DVD 【初回限定生産】ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディション(7枚組)

販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2008/07/09
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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トリコン!!!リターンズ編集

 午後一から調布へ出向いて「トリコン!!!リターンズ」の編集。芝居部分の編集で手をつけるところはもうあまりないので、主にアクションシーンとかオープニングのビーチバレーのシーンの編集。音楽を仮に当てたりしながら編集していくと結構新しい発見もあったり。ちなみにいつもこのくらいの段階になるとよく組む編集の大永昌弘はサントラ楽曲をたくさん持って来て、当ててみたりするのだが、僕もそれを真似て前作のサントラと今回は70年代コテコテ東映映画や東映テレビドラマのサントラを持っていって仮あてする。と、これが中々にはまって面白かった。菊池俊輔とか八木正生とか鏑木創の曲が絶妙にあいまくる。日本の風景を舞台にフィルムノアール撮ると、こう言う曲が合ってしまうのはなぜなんだろう?若い編集部さんは、初めて耳にする「キイハンター」の楽曲に、「今これはお洒落ですねえ!」と感嘆してくれる。確かにファンクで、キレキレの楽曲だからねえ。

 とにかく今回もプログラムピクチュアのど根性をお見せします。いや、前作の1億倍くらいは面白いよまじで。

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2008年6月17日 (火)

幽霊と未亡人 ジョセフ・L・マンキウイッツ

幽霊と未亡人 DVD 幽霊と未亡人

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2006/10/13
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 今日は午前中から午後にかけて方々へメール連絡とそれに返事の電話の応対。いよいよ明後日から次の撮影準備の始まりだ。梅雨も今週中盤から戻ってくるようで、束の間の爽やかな日を妻と共に近くの動物公園まで出かけて行ってのんびり過ごす。以前にも書いたけど、僕が住んでいる新川崎には「夢見ヶ崎動物公園」と言う、古墳の上に創られた可愛い動物園があって無料開放されている。一番人気はレッサーパンダで、3匹いたんだけど1匹は今年お亡くなりになったようだ。家で淹れて持って行ったフレーバーコーヒーを爽やかな緑の下で飲むのがこんなに美味しいとは思わなかったが、こう言う爽やかな日もあと僅か、もうすぐ地獄の夏がやって来るので心行くまで満喫。しかし近くに静かなこう言う公園があるのはいいものだ。

 帰ってからベッドに横になって山田宏一さんの「エジソン回帰」を読んでいたら「幽霊と未亡人」がどうしても観たくなってDVD鑑賞。物語を役者とカメラワークで見事に語り切る演出に舌を捲く。これは凄い。何が凄いって、どのシーンのお芝居も殆どカットバックを多用せずに僅かなカメラの動きと滑らかな俳優の自然な動きがリンクしていて、大がかりなセット撮影だからこそ許される演出でもあるのだが、まだまだ現代映画はこの1949年の映画を超えることはできない・・・どころか、潤沢な俳優とセットを考えると寧ろ退化の一途を辿っているのではないかとさえ思わせる。いや、確実にそうなんだけどね。CGを駆使すれば、カメラワークの自由度は広がるかもしれないが逆に自由になり過ぎて、「映画的な何か」を確実に失っている。一映画ファンとして観れば「映画って本当にいいものですね」とも言えるが、映画作りを現在進行形で進めていく立場としてはある種の絶望感を感じさせられたりもする。「幽霊と未亡人」は、それくらい演出の優位性が映画において確立された映画でもあるのだ。

 毎日少しは「映画」に近づくために努力をしているつもりだが、まだまだ学ぶべきことは多すぎる。いやあ、あと100年くらい生きたいわ。

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2008年6月15日 (日)

自宅作業でふらふら

 昨日はライターの方から脚本が届いたのと、一昨日に編集したラッシュのDVDが届いた時間がほぼ一緒でどっちを先に手をつけようかと悩むがまずは脚本を読む。その後、ラッシュチェックを昼までやって、午後からはジムへ行き汗を流す。夜は野球観戦するも本日も途中離脱の展開。本当にベイスターズは記録的な弱さ。チームの浮沈に自分の精神状態が全て左右されてしまうのは嫌なので、負けそうになると最近は現実逃避で仕事へはいりこむ。うーん、なんかおかしいっすねえ。本当は逆なのになあ。4月以降の僕は別作品のロケハンと撮影を同じ日にやったり、例年以上の仕事量をこなしている気がするのだけど、これは野球から逃げるいい方便になっているせいなのかもしれない。ベイスターズが強かったら、この多忙さに加えて野球観戦率が上がりますからね。体が持たなかったかも。

 と言うわけで夜からは、「トリコンリターンズ!!!」の音楽あわせを自宅のパソコンで作業。何曲かは前作からそのまま使うので、曲の入れ具合で編集にも影響あるか試していく。困ったことに、曲を入れ込むと長いと思っていたシーンがどんどん短く感じられるようになる。自分で言うのもなんだけどほぼ編集が終わりつつある今回の「トリコンリターンズ!!!」音が入らなくてもかなり面白いんですよ。やはり脚本の構成が確りしているからかなと思う。気がつくと深夜の2時を過ぎていて、昨日は仕事が楽しい1日だった。

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2008年6月14日 (土)

中田秀夫監督結婚パーティ

 Photo

 昨日は渋谷の某所で中田秀夫監督の結婚パーティ。しかし、あわや大失態をやらかすところだった。朝「トリコン!!! リターンズ」の編集で柴崎の東映ラボテックまで行ったら、プロデューサーの八木さんから「あれ監督随分軽装で、今日は中田監督の結婚パーティですよね」と言われ、焦る。「トリコン!!!」の助監督達はみんな結婚式の手伝いで朝から出払ったと言うのだ。慌てて自宅へ連絡、妻に案内状を確認して貰うと確かに13日だった。編集の方は順調で、夕方一度家へ戻って着替えてから夜パーティ会場へ向かったが、もう少しで欠席するところだった。監督本人からも電話を頂いて「出席していただけますよね?」と確認されて快諾していたのでこれは失礼にならずに済んで良かった。単純に僕が結婚式とは土日にあるものと言う思い込みから案内状を頂いたその日にカレンダーに予定を書き込んだ段階で間違えていたのだった・・・。

 結婚パーティは盛大で、中田さんは紳士的で立派で奥さんは若くて美人だった。中田さんの出身が日活のせいか、懐かしい日活関係者が多かったように思いました。最初は諏訪太朗やBOBAとばかり歓談していて、これではいつものBsiの会と一緒になってしまう・・・。と思って場内を歩き回ったけど結局清水崇とか柳ユーレイさんとか知っている人ばかりだったので、人間関係が重複しているだけなんだなと諦め、中田さんにもちゃんと挨拶をして写真を一緒に撮っていただき帰ってきました。

 中田組と佐々木組は結構スタッフが重複していたりして、特に演出部はそのまんまなんですが、この日働いていた宮崎と小菅は「トリコン!!!リターンズ」のあと、すぐに同じプロダクションで別の映画の準備に入って本日がクランクイン。インの前の日にこれだけ働いて次の日早朝から撮影と言うのはタフと言わざるを得ない。宮崎はいい助監督になったとこの日も中田監督と話したので、早く監督になってほしいなあと思います。

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2008年6月12日 (木)

すいばれ一家 男になりたい!と女番長ゲリラ

 柳下さんの呼びかけで「すいばれ一家 男になりたい!」のプリントが東映にも現存していないので有志で金を出し合ってプリント1本焼きましょう。と言うことになり、僕もたった1口ではありましたが乗らせていただきました。昨日はそのプリントでの上映2日目になるのかな?シネマヴェーラ渋谷で「すいばれ一家 男になりたい!」と「女番長ゲリラ」を鑑賞。

 「すいばれ一家 男になりたい!」は山城新伍の初主演らしいけど、この頃渡辺祐介監督のギャンブルものだとか、かなりハチャメチャなヤマシロ艶笑喜劇がいくつかあってこれもそう言う中で企画された一本なのだろう。山城さんご本人がこの頃の東映のスタッフの常軌を逸した過熱ぶりを楽しそうに語っていた。「あのな、ホンにピンクのカラスが出てくるって書いてあるんだよ。どうすんのかなって思っていたら、バケツ一杯のペンキを持って来て生きているカラスにぶっかけやがるの」とか・・・。

 映画の方は案外まともな東映京都の任侠映画のフォーマットに沿った映画だった。鈴木則文映画が他の東映低予算映画監督と違って素晴らしいのは、ハチャメチャな部分は露悪的なまでにハチャメチャなのだが、確りと情感を出すシーンの創り方が巧くって、演出だけで魅せてくれる魅力を再確認。小池朝雄の「けえええええ」と言う叫びに感動。僕の大好きな山城さんの「ハヒー」は都合5回ほど確認しました。しかし、プリント焼くのに金を出したから言うわけではないが東映ラボの焼きはもう少しなんとかならなかったのか・・・。最近はフリーのカメラマンも東映ラボで仕事をするようになって、コダックの現像も行うようになり、カメラマンによる細かなタイミング作業(色調整)が行われるようになったのであまり気にはならなくなったが、かつては東映ラボ=フジカラーフィルムの映画は全体の色調がブルーに強く転んでしまう傾向があって、それはそれで東映映画らしい色調ではあったんだけど、今回は当時のプリントより青が強く感じられた。昔、8ミリで映画を撮った記憶がある人ならフジカラーはブルーにコダックは赤や黄色に極端に出てしまう傾向があるのを覚えているだろうが、東映ラボで現像するフジカラーはその特徴が強く出てしまう。東映ラボの職人さんが、そっちの方が綺麗な色だと思っているからしょうがない。と、カメラマンの誰かに聞いた記憶があるが、この傾向は改善することはないのだろうか・・・。そう言えば明日から「トリコンリターンズ」は東映ラボにある編集室で作業が始まるから言ったら誰かに聞いてみよう。

 「女番長ゲリラ」はかつて札幌で女番長3本立てを観て以来の30年ぶりの再見。あがた木魚の「赤色エレジー」が主題歌であがた木魚も本人役で出演していた。これも、ハチャメチャな展開と映画的な情感が巧く調合された快作だった。しかし、池玲子を除いて杉本美樹も含めたスケバン女優たちの台詞の酷さを観て、こう言う映画には芝居なんかどうでもいいんだなと思って観ていたのを思い出す。これは決してネガティブな感想ではない。おっぱい振り乱してアクション演じる迫力があれば、棒読みの啖呵と音程外れっぱなしの主題歌でも許された時代があったんだなあと思った。

 数年前に高橋洋さんと「不良番長」のリメイクを東映で、当時のメンバーそのままで復活させようと1か月だけ企画に動いたことがあった。そこで高橋さんと当時の「不良番長」も含めて何本も70年代前半の東映東京製作のアクション映画を再見したが、そのあまりの投げやりな創りに絶望的な気持ちになったことがあった。ある日高橋さんが「同時期に映画界で全く評価されていない松林宗恵の「社長シリーズ」を観たが、東宝の潤沢なエンタティメントのクオリティの高さと比して、娯楽映画としてあまりに東映東京の低予算だからと投げやりに創っている酷さはなんなんでしょう?」と疑問を投げかけ、この内容は現代に決して通用するものではない。自ら企画を投げ出したことがあった。

 鈴木則文監督の再評価が始まったわけですが、当時の東映映画の中でもなぜ鈴木監督の映画が評価され他のプログラムピクチュアは色褪せてしまったのか?僕は鈴木監督の評価を決してサブカルチュアの中に留めることなく映画史に残る娯楽映画、当時の東映の投げやりな映画とは一線を画す映画であることを確り認識しておく必要があるのではないかと思うのですが、これは批評専門の方たちに是非とも論理的な検証をしてほしいところだと思います。

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2008年6月11日 (水)

水野晴郎さん追悼

 水野さんが亡くなられた。丁度僕らがテレビの洋画劇場で映画を観はじめた頃に日テレの水曜ロードショーの枠で解説をはじめられた。72年か73年の頃だったと思う。当時テレビの洋画枠は老舗のテレ朝淀川長治、土曜映画劇場増田貴光、TBS月曜ロードショー荻昌弘、フジテレビのゴールデン洋画劇場の高嶋忠夫と必ず名物解説者がいた。勿論日曜の淀川さんが人気ナンバーワンだったが、その次に人気があったのが水野さんだった。当時から映画評論家ではない高島忠夫やホモ疑惑の増田貴光は中学生には人気がなかった。「いやー映画って本当に素晴らしいですね」この言葉で何度も映画を観に行きたいと思ったのは事実だ。印象的だったのはオルドリッチの「ヴェラクルス」と「人食いアメーバの恐怖(マックイーンの絶対の危機」。日テレは後発の洋画枠だったので、どうしても大作名画は日曜、次に月曜で、新作が早いのがフジテレビだったと思う。水曜の水野さんの枠での最初の目玉は「大空港」と「風と共に去りぬ」の前後編放送だった。

 僕が直接お会いしたのは「ケータイ刑事THE MOVIE」の撮影現場。当時からあまり夜は出歩けないと言うことで、水野さん知っている、近くのラーメン屋さんをお借りしての撮影だった。印象的だったのは初号試写を観に五反田のイマジカまで来ていただいた時のこと、場内でだれよりも声を上げて笑っていただき、初号試写の緊張感を吹き飛ばしてくれた。

 その時のこと。打ち上げでも壇上に立った時、「ケータイ刑事 THE MOVIE」がいかにすばらしいかを水曜ロードショーの解説を彷彿とさせる名調子で語ってくれた。中学生の頃から「風と共に去りぬ」を語っていたのと同じ口調で「いやあ、私は今日の映画を観て創っているスタッフの皆さんが本当に映画を愛してらっしゃるんだなあと感動しました。いやあ映画って、「ケータイ刑事THEMOVIE」って本当に素晴らしいものですね」と語ってくれた時、僕はとても感動したのを覚えている。

 水野さんと言えば水曜ロードショーの人であり後年は「シベリア超特急」の人だったが、若いころは「映画評論」誌上で東映時代劇が大好きで加藤泰を作家として誰よりも認めていた評論家であったと言うことも忘れてはならないだろう。水野晴郎企画 加藤泰監督による幻の企画「好色一代女」と言うものまであったのも事実だ。

 改めてご冥福をお祈りします。

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トリコンラッシュ

 昨日は「トリコンリターンズ」の編集ラッシュが届いたので何度も何度も見て修正箇所の書き出し。しかし最初のラッシュって大嫌い。よく知っている編集部はともかく、演出意図を掴んで編集されていないことが多いので、撮って演出が失敗だったかなあとがっかりすることが殆ど。でもよく観直していくと編集ポイントが微妙にずれていて、それを修正していくときっちりとしたものになるので安心するのだが、そこへ行くまでがちょっと大変。ドラマのように撮影段階でほぼ編集も決まっているようなシステムだとそう混乱はないのだが、「トリコン」のように現場に記録やTKがいないと一つのカットの意図が中々掴みとってくれていなかったりする時もあるので、大概は最初のラッシュが終わって編集に入れば解決するものだけど、初ラッシュは本当に恥ずかしい想いをすることが多いですね。現場に記録をつけないやり方ってのは今売れっ子の某監督さんがVシネ撮る時に初めて導入してしまったそうだけど、これは実に不便なやり方だと思います。

 それはそれとしてPCで編集を初めて、時々リビングの40インチモニターで確認すると観ている間合いが全く違うので小さな画面だけでの判断はやはり怖いなあと。例えば人物がフレームの外に出ていく間合いとか、物理的に大きな面積を目が追いかけて脳に伝える時間と小さな液晶で見て脳が判断する時間には差が出てしまうのが原因で、今回のように引き絵長回しが多いとPC画面では間延びしてしまうようなカットも、40インチ以上のモニターで見るとこれが丁度いい塩梅の長さにも感じられるし中々難しいです。でも映画は大きな画面で見るし、例えばBsiのハイビジョンドラマは16対9の大型モニターで観ている視聴者の方も多いと思うので、やはり大画面対応の編集でいかなくてはいけないと考えますね。

 

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2008年6月 9日 (月)

久々に会いました

 今日は午後から脚本打ち合わせで赤坂のBsiへ行く。そうしたら制作発表に来ていた黒川芽以ちゃんに会いました。これですね。

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080609-OHT1T00224.htm

 写真ではわかりにくいですが、水色に白い水玉の入った夏らしいワンピースを着ていました。黒川さんの素敵なところは久々に会うと声をあげて本当に嬉しそうなリアクションしてくれるところです。僕も久々に会った人には必ず笑顔で接するように心がけますが、黒川さんの「ああああああああ!久しぶりいい!」の声には負けます。挨拶は本当に大事ですね。

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東京少女 自己分析

東京少女」自己分析

この仕事の依頼が来た時、一番最初に考えたのがショートフィルム時代の「東京少女」の魅力をなんとかこの連続ドラマ枠にも持ち込めないか?と言うものでした。ショートフィルム時代の「東京少女」は新人女優の登竜門でありながら一方で、若手監督の力の発揮の場でもありPFF受賞者のようなインディーズ映画出身の監督が撮ることが多いシリーズだったようにも思えます。プロデューサーからは少女を魅力的に撮る。と言う大命題が出ている代わりにかなり作家的なショートフィルムが多かった。別にことさら作家的なものにこだわる必要性もないけど、シリーズ全体にあった浮遊感のようなもの。新人女優が主人公なので確りとした論理的なカット割りによる構造の映像作品ではなく、16ミリや極端に言うと8ミリで撮ったかのようなナチュラルな光と影による画面作りの魅力があった。一番典型的だったのは古厩監督による「東京少女セピア編 さよなら少女」の冒頭の手持ちによる長回し映像。これは16年前にタイムスリップして古厩の「この窓は君のもの」を初めてユーロスペースで見せられた時のような魅力に満ちていた。

こうしたインディーズ感ある浮遊感を技術的にドラマに持ち込むのは、システムの違いもあって簡単ではない。そこで、ちょっと意地悪だが脚本に描かれた芝居が終わってもカットをかけずに役者の反応を見ることにした。主人公は何かを企んでいるが、どこか心に迷いが出る。その少女独特の「迷い」を彼女自身の心に一瞬浮かぶリアルな「迷い」として撮ることはできないかと考えた。だから1シーンの終りは常にななみの表情で終わる構成になっている。しかも、カットがかからないので彼女なりに必死で芝居の緊張を持続させようとする、それでもカットがかからないので少しづつ迷いが生じる。その「迷い」の表情と緊張の鬩ぎ合いこそこの年代の少女の「フォトジェニック」な部分だけではない魅力に繋がるのではないかと思ったのです。出来上がった作品を改めて観て、いくつかのシーンでは巧く行っていたかなと思いました。家庭科教室で千夏に「オッケーだってゼッケン4番」と言ったあとの長い表情のカット~教室へのななみの顔~顔へのオーバーラップは可愛いいけどどこか不安定な表情を引き出せたかなと思います。

ただ天候不良だったので、ラストの屋上の芝居などいくつかのシーンが白バックになってしまい、光による映像の魅力をいま一つ生かせなかったのが残念でした。

桜庭ななみちゃんは将来性溢れる素晴らしい素材を持った少女なので、これからどんどん精進して飛翔して行ってほしいなあと思います。

そうそう、ななみと千夏の共通の友人役で出演した小松愛梨ちゃん。彼女は芝居が巧かった。脇役でしたが、確りとした芝居で主人公たちを支えてくれたと思います。こう言う存在が何気に作品には助けになるものです。

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2008年6月 8日 (日)

父のバースディ

 朝早くから起きて昨夜送られてきたドラマの脚本を読み、お勉強。明日打ち合わせだから本気モードで読む。昼前から、妻と妻の父、母、それに兄嫁の5人で蒲田の「梅の花」と言う豆腐料理屋までバースディ食事会。懐石料理をいただく。出てくる品の8割が豆腐料理だったけど美味しかった。個室も静かで、まるで蒲田らしくない空間だった。この店のチョイスは妻の父で、普段は銀座の店へ行くそうだが個室がとれなかったので蒲田の店になった。僕の父とかもそうだけど、この年代の人たちって同窓会とか頻繁にやっておりますね。僕なんか卒業以来一度もクラス会なんてものには出たことがない。でも、僕らの年代では多いのではないかなあ。でも、映画の現場で知り合った友人同士の同窓会のようなものは未だにやっていますね。

 帰りはラゾーナ川崎で買い物をして、夕方前に帰宅。テレビをつけたらベイスターズが相変わらず悲惨なことになっていたので、諦めてまた脚本のお勉強。しかしベイスターズもここまで弱いと観るモチベーションが全く上がらない。とりあえず、結果だけ見て諦める。と言う日々が続いております。しかし何とかしてほしいなあ。いい加減フロントも動かないとダメでしょう。

 とか思っていたら秋葉原でとんでもない事件が・・・。無差別殺人最近多いけど、社会全体の問題としてこう言う事件を捉えなくちゃいかんですよね。僕らはフィクションの中で人の生き死にを描きますけど、こんな短時間に人の命が奪われてしまうなんてあってはいけないことです。犯人は極刑にされるべきと思いますが、個人の自己責任だけではない原因も考えていかないと悲劇は繰り返されるのではないでしょうか?

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2008年6月 7日 (土)

「東京少女 桜庭ななみ編第1話」 オンエア

本日の23時~Bsiにて僕の最新作「東京少女 桜庭ななみ編」がオンエアされます。僕は本日放送の1話目を撮りました。お時間があればぜひとも、初々しいななみちゃんの可愛い姿をどうぞご覧になってください。

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風間杜夫ひとり芝居鑑賞

 午前中は「トリコンリターンズ(仮題)」の編集について、アップ段階で指示できる部分をまとめて編集部にメールを送り、今後の仕上げスケジュールを確認。午後は夏から撮影が始まるドラマの原作を読み、夜は新宿の紀伊国屋ホールまで「風間杜夫ひとり芝居」を妻と共に鑑賞に出かけて行く。

 この芝居は風間さんが97年から続けてきたひとり芝居の完結編にあたるもので、僕は今回が初鑑賞。妻が昔所属していた現代制作舎と言う事務所で風間さんと同じマネージャーだった縁で、風間さんの芝居は時々観に行っていますがこのシリーズは未見でした。先日読売新聞に絶賛の劇評が出たせいなのか劇場内はチケット完売の超満員。商業演劇の観客層と言うのは、今でも新聞媒体の評価と興行面おいてはリンクするのだなあと思いました。芝居の方は、これは本当に面白い。一人芝居ですから、風間さんを堪能すると言う意味で、そして芝居と言うものを堪能する意味で大満足の舞台です。世の中にはいろいろな芝居をする役者さんがいると思いますが、風間さんのような「巧さ」が演劇界だけではなく、映画やテレビ界でももっともっと重宝されるべきだし、若い俳優さんはこう言う巧さをまずは目指してほしいなあと心の底から思いました。その為には、まずは基礎なんでしょうけど・・・。時々、小劇場も含めて若い人たちの芝居を観に行くと、勢いだけでやっていて、決して芝居の巧くない人たちの演劇を見せられることがありますが、舞台で芝居が下手なものを見せられることほど苦痛なものはない。それが、いつからか映画やテレビドラマにも「勢いだけ芝居」に価値観が与えられて「巧さ」と言うものの価値観がもうひとつ喜ばれなくなってしまっている感があるんです。そう言った意味で、今回の風間さんのひとり芝居のような芝居が評価を得て観客の共感も得てヒットしているのはとてもよいことなのではないかなと思いました。

 芝居が跳ねてからは、新宿の「犀門」で風間さんやその日鑑賞に来ていた長谷川康夫さんたちとの飲み会に妻と共に参加。そう言えば妻もかつては演劇界の人だったんです。演劇の人たちとの交流は慣れていないので、ちょっと緊張しましたが風間さんから演技の話など直接いろいろお話聞けたのは楽しかったです。いつか風間さんの芝居を思い切り活かせるような役を創って、映画やドラマの現場で再会できると嬉しいなと思いました。

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2008年6月 6日 (金)

不滅の熱球とかBsi脚本賞とか自転車で再び怪我とか

 昼は鈴木英夫の「不滅の熱球」をNHKBSで観る。日本プロ野球界に輝く沢村賞の名前を残した沢村栄治の伝記映画。木全公彦氏の鈴木監督のインタビューに沢村役の池部良がいかに野球音痴であったかを知るエピソードが記されているhttp://eiganokuni.com/blog/kimata/2006/05/post_1.html

 野球も映画も好きな自分にとっては素晴らしい野球人を描いた映画は、邦画洋画問わずに大好きなんです。サム・ウッドの「蘇る熱球」とか「打撃王」とか、本田猪四郎の「鉄腕稲尾物語」とか。そんな中ではそんなに野球映画としての興奮度はなかったでしたが、野球音痴池部良がよくぞ体得した沢村の独特のフォームや、恋人役司葉子の美しさなどで充分見応えのある映画になっていました。しかし、監督役の笠智衆はこれほどジャイアンツのユニフォームが似合わない人もいないと言うキャスティング。どう見ても野球の監督には見えないし、ベンチを出て独特のあの歩き方でマウンドへ向かう姿勢などかなり笑ってしまうのですが、そこがまた楽しかった。

 この映画を観た後は赤坂のBsiまで行って、Bsi新人脚本賞の授賞式に立ち会いました。一応この賞の一次審査員をやらせていただいているんですが、最初に自分が何冊も読んだ中から記憶に残って通過させた作品が審査員特別賞を受賞していたのでとても嬉しかった。審査員を引き受けた甲斐があったと言うものです。正直ですね、他の会社で読むセミプロ脚本より遙かにクオリティの高い脚本が多かったようにも思えます。勿論、殆どが読んでいてプロレベルに達していない作品も多いし、一方で僕よりキャリアある方の作品もあったかもしれないんですが、今回受賞した方々の脚本は本当にレベルが高かったと思います。まずは自分で好きなことを書いたもので受賞できるのは素晴らしいことですが、次にはプロデューサーや監督の意向に沿った受注脚本をいかにきちんと仕上げられるか?それが本当のプロの仕事だと思うので、辛いことがあっても投げださずに最後まで頑張ってほしいものだと思います。授賞式後は近くで打ち上げで久々に会った脚本家の人たちとひとしきり呑む。

 しかし帰りにまた罠が待っていました。またしても、自転車で雨の中を走っていて転んでしまったんですね。一週間に2度も転んで、今度はズボンのひざ部分が大きく裂けて、傷も大きく帰っても貧血になるくらいの打撲の痛み。これは何か「ファイナルディスティネーション」のような、運命が僕を襲っているのかなと一瞬恐怖しましたが、原因がわかりました。実は、「トリコンリターンズ」撮影前に、自転車のサドルを10センチほど高くして、脚のストライドを大きくしてスピードが出る代わりに、足が地面につかなくなってバランスの悪い改良をしていたんですね。だから少しでもバランスを崩すと、身体こと自転車から倒れてしまうことになっていた。もう、反省して多少遅くても安全な対応をすることにしました。

 それにしても痛いなあ

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2008年6月 5日 (木)

節々が痛いわけ

 撮影が終わって昨日は終日休んだわけですが、体中がなんか痛い。自転車に乗ると自転車にも不具合がある。と言うことで思い出したが、先週の土曜、雨の中自転車で駅へ向かっていると、駅のそばの道で傘をさしたまま両脇を見ずに一直線に横断しようとした女子学生と激突。いや、激突しそうになったのを回避しようとして滑って結局激突。少女の方は足にタイヤを掠めただけだったが、僕は止まった反動で自転車から宙に投げ出され背中から腰にかけてを地面に叩きつけ、肘を大きくすりむいてしまった。幸い、少女に怪我はなく、僕の方もリュックがクッションになって大けがにはならなかった。撮影中はそんなことも忘れていたが、いざ休みになると一気に打ち身の痛みが襲ってきて、ジムへ行っても満足に身体を動かせる状態ではなかった。

 雨の日の駅近くの道は気をつけないといけないですね。特に踏切で遮断機が下りて警報が鳴っていると、どうしても入線してくる電車にとび乗ろうと一直線に走ってくる歩行者が多い。僕が自転車だからまだ事件にはならなかったけど、バイクや車だと僕は少女を轢いてしまっていたかもしれない。そうなると自分の人生も相手の人生にも大きく影響してしまうわけで、打ち身なんかじゃすまなかった。僕も駅近くになって、踏切が鳴っているとダッシュかけてしまう傾向にあるから、歩行者も運転者も雨の日は特に気をつけなくてはいけないですね。

 これから一番嫌いな梅雨の季節がやってきますわあ

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2008年6月 3日 (火)

「トリコンリターンズ(仮題)」クランクアップ

 「トリコンリターンズ」あっと言う間のクランクアップ。昨日は雨を回避したり、雨の中で撮ったりの1日だったけど、今日は横須賀の古い倉庫でラスタチ(ラストのアクション、ラスト殺陣まわりの略)。今回は本当に全編雨、雨、雨の撮影でまるでデビッド・フィンチャーの「セブン」みたいなロケーションだった。しかし、前回より今回の「リターンズ」の方が格段に自分好みではあります。事件に次ぐ事件で、ハードな展開の中に主人公の温いギャグが微妙な匙加減で入っていて心地よいと思います。少なくても映像的には前作より迫力あるシーンをたくさん撮れたんじゃないかと思います。主人公3人とも仕事をするのが2本目なので、こちらが1を言うと3倍くらいに増幅して演じてくれるので実に息があった呼吸で現場をやれたんじゃないかと思います。こういう呼吸と言うのは映画の現場にとってはとても必要なことなのではないかと思います。ヒロインの飛鳥凛ちゃんも、最初は控えめでしたが、撮影後半からがんがんキャラクターをいじりまくって新たな魅力を引き出せたんじゃないかなと思います。芯が確りしているので彼女はこれからも頑張ってほしいものです。

 さて、クランクアップして休む間もなく次の仕事の連絡が入って、今月末にはもう1本ドラマの撮影に入ることに。とりあえず明日は休日にしようっと。なんとなく最近は「撮っていないと死んでしまう病」にかかっているようです。

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2008年6月 2日 (月)

三輪ひとみ登場

Sn340197  遂に三輪ひとみ登場。「発狂する唇」から9年経ったわけですが、今回は匂い立つ大人の悪女を演じきって貰いました。彼女の登場と悪天候の影響で「トリコンリターンズ」はよりフィルムノワールな方向へ突き進んでおります。背中に刺さったナイフはご愛敬。本編ではもっと深く刺さっております。

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2008年6月 1日 (日)

雨の中でのロケ

 この三日間は雨の中でロケ。前作は殆ど晴れの天気でのロケで脳天気な感じの画面が結構あったけど、今回は霧や雨を生かしたロケとなりどんどん画面がハードボイルドな方向へ。今日は倉庫内でのアクションシーンを撮ったけどこれは結構笑えるものになったかな。前回は探偵事務所でユルーイ話がゆっくり進んでいく展開だったけど、今回は横浜の夜の街、横須賀の海などを、走る、走る映画です。アクション、犯罪、アクションがジェットコースタームービーのように止まらずに展開しています。

 帰ってから今月上旬に撮っていた「東京少女 桜庭ななみ編」の予告を観る。家の大画面テレビで観てもななみちゃんは可愛いね。来週土曜は「東京少女 桜庭ななみ編」のオンエアです。ななみちゃんは初々しくて可愛いし、篠崎絵里子さんの脚本が素晴らしいので中々素敵なドラマになったと思います。お時間あればぜひ観てやってください。

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