実録外伝 ゾンビ極道 シネマヴェーラで上映
シネマヴェーラ渋谷で現在特集中の「妄想・異形の人々Ⅲ」の中で、拙作の「実録外伝 ゾンビ極道」が上映されることになりました。8月30日(土)と9月4日(木)で、30日が「ガス人間第1号」(本田猪四郎)、4日が「闇の中の魑魅魍魎」(中平康)と2本立てです。この作品はもともとオリジナルビデオとして製作され、劇場での上映は6年前に遡ってテアトル新宿での映画秘宝イベント以来なのではないかと思います。
僕にとってはいままでのフィルモグラフィの中では唯一のヤクザものでありますが、深作欣二監督が打ち立てた「実録」と言う手法を自分たちで再構築したらどうなるか?と言うことを主眼に置いて創った記憶があります。このときは編集の大永氏が「仁義なき戦い」シリーズを徹底的に研究し、ストップモーションのコマ数だとか、ストップしてからテロップが浮かぶまでのコマ数とかまで計算して編集した覚えがあります。まあそうした手法もさることながら、小沢仁志さんの凄まじいゾンビ演技を楽しんでいただけたらなあと。小沢さんにはジョン・カーペンターの「スターマン」を見ていただいて、宇宙人が人間の肉体を得てまだ間もない頃のぎこちない動きを参考にしてもらえるようにお願いしたのですが、それを小沢さんが自己流にアレンジしていまのオリジナルなゾンビになったと思います。当初の脚本では、殺した人の肉を食わないと死んでしまうと言うジレンマに陥るキャラクターだったのですが、「それでは観客の感情移入ができない」と言うプロデューサー命令でいまの形になりました。僕としては、それくらいな強烈なキャラクターの方がより悲哀が出ると今でも思うのですがいかがなものでしょう?と言うのも「実録やくざ」映画と言うジャンルそのものが感情移入できるキャラクターなんか出てこなかったし、もっと言えば「やくざ」と言う反社会的な存在そのものが感情移入できる存在ではないと思うのですが・・・。
もうヤクザVシネと言うジャンルそのものが死滅していくので、こうしたチャレンジはもう出来ないかもしれませんが、映画のジャンル性と言うものを考えるときに是非見ていただきたいなと思います。
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コメント
ゾンビ極道は名作です。
極道より怖い存在を探しているうちに、見つけたキャラクターがゾンビだったのです。
ゾンビ極道2では、涙ながらに人肉を食う主人公が観たいと思います。
投稿: かわちん | 2008年8月31日 (日) 23時18分