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2008年10月20日 (月)

キム・ギヨン3連発

 朝から夜まで東京国際映画祭で上映されるキム・ギヨン監督特集を観に六本木へ。映画は「下女」と「水女」と「火女82」の3本。「下女」は今から12年ほど前に高橋洋さんに誘われて観て以来。「発狂する唇」を撮るきっかけにもなった映画です。「下女」は12年前からさらに修復されていると言うことだったが、さすがに長い年月観ていなかったのでどこが修復されているのかはわからなかったが、再見して、もう鳥肌立つ迫力ある演出に脳内ノックアウト。続く「水女」は児童国際なんたら用の映画のようだが、途中までの醜悪なメロドラマと突如始まる児童憲章の大合唱でなぜか映画的感動を誘う奇跡の演出。この「水女」の何とも言えない貧乏臭いセンチメンタリズムこそアジアンドメスティック映画の醍醐味。ローカル映画でないと味わえない、アジアの田舎の食堂で味の濃い料理を食べさせられている感じ。「火女82」は「下女」の2回目のリメイク。「下女」がどこかアメリカ映画50年代の格調ある演出を感じさせるのに対して「火女」の方は、ほぼ同じ脚本ながらどこか70年代日本映画の青春映画の趣があって、つまり何と言うかロマンポルノのような緩い雰囲気があるのが面白かった。どれここれも傑作揃いで、キム・ギヨン特集は今週いっぱい続くので興味ある方は是非参加すべし。

 実は3本の上映のそれぞれの間が2時間づつあって、持て余す時間をどう過ごそうかと考えていたら、会場に柳下毅一郎さんと篠崎誠君がいて、3人で食事をしたりコーヒーを飲んだりしながら上映時間ぎりぎりまで延々と映画談議に花を咲かせたので、映画も含めて実に有意義な1日となった。帰り際には青山真治にも会ったけど、彼に残した言葉は、今日1日キム・ギヨンを見ての僕の心の底からの真実の言葉だった。

http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=127

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