« 2007年12月23日 - 2007年12月29日 | トップページ | 2008年1月6日 - 2008年1月12日 »

2007年12月30日 - 2008年1月5日

2008年1月 5日 (土)

ボラット

明日から仕事はじめ。実は明日は実に緊張感ある人たちの取材なので、今から胸が高鳴っております。ドラマと違って、段取り通りに事は運ばないのでまあ、明日の更新をお楽しみに。

と言うわけでお正月DVD三昧の最後は「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」

フェイクドキュメンタリーと言う触れ込みだったが、むしろTVのリアルショーに近いお下品コメディだ。もっともっと生生しいドキュメンタルなものを期待していたが、以外に作為的な演出で、むしろ「ジャッカス」なんかに近いかもしれない。そう言った意味では結構笑ったりする場面もあるが、「ジャッカス」ほどに破壊的と言うわけでもなく、中盤以降は完全にストーリー重視の構成となっており、エンディングへ至るエピソードは70年代のアメリカンニューシネマ時代のロードムービーを彷彿とさせるジャンル映画の一定型を見せている。つまりこれは劇映画にかなり近い。いや、ドキュメンタリーだって作家の作為があって成立しているものだから作為的なものを感じるのは別にいけど、なぜかこの映画は感傷的な演出に陥っている部分があったと思う。それでも、ロケ先などほうぼうから訴えられたりしているように中身は「それなりに」過激な部分もあるのだが、なんとなく物語の優位性を観るにおいて「リアルショー THE MOVIE」的なものを感じてしまったのだ。

このDVDはAMZONで売りに出していますので、もしよればどうぞ。

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(完全ノーカット版)髭&MANKINI水着付なりきりBOX (Amazon.co.jp仕様) DVD ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習(完全ノーカット版)髭&MANKINI水着付なりきりBOX (Amazon.co.jp仕様)

販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2007/12/21
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0)

「放浪記」とかポン寄りとか 文學の唄とか

 昨日書いた「恋する日曜日文學の唄」はDVD化されていましたね。僕は結構この「文學の唄」の「彼女の告白」が気に入っているんですよ。
 と言うわけで観ていなかったDVD第3弾は成瀬巳喜男「放浪記」。20年前に三百人劇場で観て以来です。
 この林芙美子の原作は、成瀬の映画と言うより、最近は森光子さんの「でんぐり返し」の舞台で有名ですね。
 これも成瀬の後期の作品群の中ではあまり評価が高くなかった映画。でも再見するとそのとんでもない演出力とクオリティにやはり舌を巻いてしまう。映画全体の陰鬱ぶりは、原作がそうであるからなのだろうけれど、それだけではなく、白黒映画の黒の部分が濃い画面作りにおいても顕著で、昨日観た「飢える魂」がやはり白黒で、これと比べても白黒の濃淡の深さは単に東宝と日活のDVDオーサリングのせいだけではないだろう。室内におけるこの黒の表現がこの映画の独特の「暗さ」を引き立たせる。例えば、田中絹代と高峰秀子が貧しさを憂うシーンで、徐々に照明が落ちて、画面の中に黒い部分が増えていく演出、後半久々に訪ねて来た加藤大介が暗闇に半分だけ身を置いた陰鬱な宝田明を見るカットは素晴らしい。
ところで、この「放浪記」においても、川島雄三の「飢える魂」においても、実に効果的に引き画から同方向への寄りと引き、つまり「ポン寄り」「ポン引き」を効果的に使っているが、この撮影時における「ポン寄り」を技術者は嫌う傾向がある。「画の繋がりが悪い」ので常に逆方向へのカット割を要求されることが多いが、これはなぜなのか、いつの頃から「ポン寄り」=「つながり悪い」と言うセオリーになったのか、詳しい議論をしても「繋がりが悪いから」と言う答えしか返ってこない。僕が一緒に組んでいるカメラマンでポン寄りを否定するカメラマンはいないが、かつてはマキノ雅弘やもっと古くは山中貞雄なんかも実にこのポン寄りの使い方がうまくって決して繋がり悪い表現とは言えないが、初心者向けのカメラ撮影の本を読むと子の確かに「ポン寄り」は映画技術者が嫌う手法とか書いてあったりするが、映画学校とかではそう教えているのかな?それが名作映画では普通に使われているのはなぜなのだろう?カット割りには、セオリーとか勿論あるけど、一番大事なのは観ている人の気持ちを切らない繋ぎであって、絵そのものの繋ぎなんかは二の次でいいのではないかと思う次第です。そういった、カット割りをまさにカット割りと感じさせない完全映画と言うべき表現が内包されているのが成瀬の映画で、「放浪記」自身も物語はそんなには面白いお話ではないが、芝居と画作りの妙で最後まで画面に釘付けになってしまう傑作だ。
 「文學の唄シリーズ」での林芙美子原作は古厩君が成瀬も映像化した「晩菊」をリメイクしています。

| | コメント (0)

2008年1月 4日 (金)

川島雄三監督 丹羽文雄原作「飢える魂 完全版」

飢える魂 完全版 DVD 飢える魂 完全版

販売元:日活
発売日:2006/05/12
Amazon.co.jpで詳細を確認する

香港映画の「空飛ぶギロチン2」に続いて観たのが川島雄三「飢える魂」「続 飢える魂」の連作。プログラムピクチュア連作していた日活時代のこの映画を購入したのは、一つには2年前に丹羽多聞アンドリウ氏のお爺さまである丹羽文雄氏の原作で「小説 舟橋聖一」の一編を「恋する日曜日 文学の唄 彼女の告白」として映像化した時に、丹羽文学に興味を抱いたからであった。大衆文学と純文学の間で読ませてくれる微妙な日本独特の文芸表現は、そのまま50年代の日本映画の大衆娯楽映画と文芸映画が「娯楽」と「芸術」といった具合に背反せずに存在していた作品群に共通するものであり、今日本映画に最も欠けているこうした「中間」の表現を考えるにいい機会だと思ったからだ。もうひとつの理由は、この映画が当時の新聞に相当に酷評され、尚且つ、撮影前の段階でも助監督で川島シンパの今村昌平、浦山桐郎らに脚本を前にして「どうしてこんなものを撮るのだと」糾弾された作品だったからだ。当然のごとくに川島雄三は「セイカツのタメデス」とさらりと流して撮ったらしい。しかも、準備期間と撮影期間がきわめて短く、「ロケハンもせずに」撮った。と聞いては見ておかずにはいられなくなったのだった。

で、その本編の方であるが、これが中々面白い。勿論大傑作と言う映画ではないが、メロドラマと呼ぶには余りに異形で個性的な登場人物の(芝居)によるキャラ付けが魅力的なのだ。例えば、主人公の1人である轟夕紀子の肉感性。冒頭のシーンで、小林旭演じる息子(なんとデビュー作!)がふと見ると、母親轟夕紀子の着替え姿が目に入るのであるが、この見た目のワンカットに映る太った母親のシミーズ姿がその後に起こる展開を全て予感させてしまう演出とか、その母親が結ばれるなんとも矮小な初老の大坂志郎との京都の宿での「腕だけ」で見せるベッドシーンとか、太った中年女の欲望と言うか、「女」そのものの表現が生々しくリアルで素晴らしい。メロドラマを単に恋愛を美化して描くのではなく、欲望と言うものの発露を「映像による立体的な芝居を通して」丁寧に描いて見せるのだ。勿論、会社の要求で撮ったと思える日本全国の名所の観光映画的なシーンのワンカット足りとて手抜きなく素晴らしい。

ライナーノーツによれば、鬼のような今村昌平チーフ助監督のスケジュールはその作品以上に凄まじく、前述の観光シーンを全て撮り切るために、26日と言う車中泊で乗り切った。ロケ隊はこの間俳優陣も含めて旅館に泊まることなくロケし通しだったらしい。

こう言うエピソードを読むと、まだまだ甘いですね我々は。僕は長崎俊一監督の「夜のストレンジャー」と言う東映Ⅴシネマの助監督時代に無泊3日と言うロケ出発して一度も帰らず3日間撮影しまくって、しかもカーアクションばかり撮ったと言うのが鬼畜撮影体験の最大のものでありました。

| | コメント (0)

2008年1月 2日 (水)

空飛ぶギロチン2

 別にこの映画を最初に観ようと思ったわけではないが、年末の棚の整理で未見だったDVDを片っ端からこのお正月は観ようと思い立ち、「清宮大刺殺」と言うこのショウブラザース映画を観る。数年前にファンタスティック映画祭でちょっとだけ話題になった「片腕カンフーVS空飛ぶギロチン」。そのタイトルにもなった、空飛ぶギロチンは「血滴子」と言う武器で、鎖の先に鋭利な刃物が内側に付いた帽子のようなものを飛ばして相手の頭に投げつけ、かぶせて、刃が首の根に食い込んだ瞬間鎖を引くと、文字通りのクビチョンパになると言う恐ろしい武器です。この「血滴子」が誕生するまでを描いたのが「血滴子」と言う映画で、「清宮大刺殺」はその2作目にあたります。

 映画の方は、この「血滴子」部隊を組織した清朝皇帝「雍正帝」とそれを破る武器を持った、レジスタンスたちの戦いを描いたものなのですが、この「雍正帝」と言う皇帝は実在した、本当に残忍な人で、「血滴子」と言うのはギロチン武器の名前ではなく、抵抗勢力を暗殺するために作られた殺人スパイ組織の名前だったようですが、ショウブラのこの映画以降「血滴子」と言えば空飛ぶギロチンになってしまったようです。さて、いつものように物語はこの両者の対決と言う以外はなんの工夫もない話なんですが、面白いのは山田風太郎のように、お互いの必殺技をいかに破り倒すかと言うことが実に論理的?に展開していく点です。相手の最も得意とする技を発揮知るときこそ弱点が見える。そこをいかにつくか?と言う武芸ものの楽しみですね。他にも、体内に入ると黒色化する毒薬を巻物に隠して暗殺を企てようとする場面とか、小道具や武器の使い方が大変凝っていておもしろかった。

 久々にショウブラザースの古装片を観たんですが、ショウブラの映画ってセットがやたらに立派で絢爛豪華、照明もかなりの大きなライトでドカーンとあてていて、なんとなく昔の東映京都の時代劇を彷彿とさせます。ジャッキー・チェンの初期の映画や、ゴールデンハーベストの映画に比べるとロケが少なくって、特にジミーさんの台湾映画と比べるとその予算の違いを感じますね。流石はこの時代もっとも香港でメジャーだった会社と言う感じです。ロケが中心の独立プロの映画も、日本では絶対に見られない風景の中で撮っていたりして魅力的なんですが、このショウブラの絢爛豪華なセットの中で、残酷なアクションが繰り広げられると言うものもなかなか素晴らしいです。

 でもこの映画を90分持たせていたのはアクション以外に、全編にわたって流れている伊福部昭の「大魔神」の曲のせいでしょう。この時代の香港、台湾映画は日本映画やマカロニウエスタンのテーマ曲がやたらに流用されていましたが、これはいまばれると相当にまずいんじゃないかと思います。でも、実にこの映画でも効果的に「大魔神」の曲を使っていましたね。暴虐な皇帝と圧政の中で抵抗する弱者と言う構図は共通しているから、劇伴として絶妙だったのでしょう。

付いた帽子状のものを相

| | コメント (0)

2008年1月 1日 (火)

謹賀新年 川崎七福神めぐり

 あけましておめでとうございます。

 今日は例年通りの川崎七福神巡りで等々力競技場を中心に点在する七福神をそれぞれ祀ったお寺を一軒一軒廻って歩く。とは言っても妻が運転なので彼女の方が大変。もともと僕は神社仏閣巡りが大好きなので、結婚前に妻が「うちの近くにこんなのがあるんだけど」と、地方版の新聞を持って来てくれたのが始まり。最初は妻の家から遠くないところを三元ほど回っていたのであるが、結婚以来は七か所全部まわってみようと言う僕の我儘に妻を付き合わせてしまっている。

 Cimg0672_edited

Cimg0673_edited

Cimg0675_edited_2 Cimg0676_edited

Cimg0674_edited

 

Cimg0665_edited_2 Cimg0668_edited_2

 代表的な場所の写真を載せましたが、どうかこれを見ていい初夢を見てください。僕らは大黒様の西明寺で二人ともにおみくじで「大吉」をひいて今年の縁起の良さを喜びました。二人ともに「大吉」だったのは初めてです。「縁起がいい」は「演技がいい」に繋がりますからね!

 さあ、今年は僕にも僕の周りの人すべてにもいいことありますように!

| | コメント (1)

2007年12月31日 (月)

年の瀬や

 今日はもう7時起きして、おせち料理づくり。煮物とか栗きんとんとかいろいろ。今回の栗きんとんは洋風に挑戦と言うことで、オレンジリキュールやシナモンを入れてみたけどこれが大成功でうまい。

 1人暮しの頃は作らなかったけど、結婚してから大きな台所になって、嬉しくなって毎年31日は必ずおせち作りです。これは嗜好ではなくもう完全に個人的な趣味、自己満足ですね。妻の家族にもお裾分けするくらい作りました。でもこの儀式を経ないとなんか正月が迎えられん気がするんです。

 年越しそばは妻の兄嫁さんの京都から送ってきた鰊蕎麦を食べながらお節料理をフライング。

 と言うわけで、これで新年迎える準備オッケー!

 グッバイ2007!

Sn340060  Nec_0024

Sn340062 Sn340087

2007_5_18_010 2007_5_18_020 Cimg0566 Cimg0553_edited

Cimg0594_edited Sn340109

Cimg0607 Sn340140

Sn340160_edited Cimg0663 Sn340134

| | コメント (2)

2007年12月30日 (日)

大掃除~年末買出し

 今日は朝から大掃除。妻が主に床掃除をやって、僕は窓ふき&ベランダ掃除。妻の方が細かい仕事で僕の方が大雑把な内容を担当。ここ数日天候がはっきりしなかったり、僕に打ち合わせがあったり、妻にオーディションがあったりでようやく今日大掃除本番。短い時間に遂行しないといけないのでお昼過ぎに粗方片付いた頃には、もうくたくた。

 で、お昼からお正月料理の為の食材を求めて隣の駅の市場まで買い物。ここは生鮮品の材料がいいので、わざわざ大型スーパーをスル―してでも買いに来るのです。今年も美味しそうな数の子をゲット。

 帰って来てからお茶を飲んで2人でスポーツジムへ行き、軽くプールで運動してジャグジー風呂で足を延ばす。掃除と買い物でくたびれまくった後であったが逆にプールで体を動かしたこととジャグジーで体を休めたおかげで疲れが一発で取れる。これはマイナスイオン効果もあるんでしょうかね?体重また減少。今日はマシントレやっていないのに体重減とは余程掃除がハードワークだったことがわかる。

 071229_133801 と言うわけで、

1年間パソコンの前にあった銭形雷の卓上カレンダーも1日早くお役御免。1年間このデスク周りを見守っていてくれてありがとうざいました。お疲れさん、ほな!

| | コメント (0)

« 2007年12月23日 - 2007年12月29日 | トップページ | 2008年1月6日 - 2008年1月12日 »