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2008年3月9日 - 2008年3月15日

2008年3月13日 (木)

根岸明美さん 訃報

http://www.asahi.com/obituaries/update/0312/TKY200803120397.html?ref=rss

 女優の根岸明美さんが亡くなられました。報道では黒沢明映画の女優として語られていますが、僕が子供の頃はテレビの刑事ドラマや時代劇でも活躍し、いわゆるヴァンプ女優として悪女役をやらせると天下一品の演技と存在感だったと思います。どこか、子供には暑苦しい色気がちょっと怖かった。僕の中での根岸明美さんと言うのは、ネグリジェ着て頭にネットを被って海苔巻きのようなカーラを着けて昼間っからウイスキーを呑んでいる大人の女って言うイメージがなぜか残りますね。「ウルトラマンタロウ」とかにも出ていたようですが、これは記憶にないですね。

 最近見直した映画では、増村の大映最後の作品「遊び」で、アル中で屋台のおでん屋を引く大門正明の母親役が印象的でした。蛸のおでんを手に息子に色気を振りまきながら絡む不快感満点の演技は最高だったと思います。若いころは成瀬巳喜男の「驟雨」で原節子、佐野周二夫妻の隣に住む色気ある女性も印象的でした。

 彼女のようなバイプレーヤーが活躍するようなドラマや映画は少なくなりましたね。演技が過剰でも、決して自己満足の演技ではなく、物語の波の中に確りと納まって観客に不安感を与える独特の芝居。昭和の女優がまた一人お亡くなりになったことはとても寂しいですが、我々はこう言う記事を目の当たりにした時にセンチメンタルな懐古主義に陥るのではなく、我々の時代のリアルを創りあげていかなければならないのだなあと思います。

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2008年3月11日 (火)

横浜スタジアム 開き

横浜スタジアムで今年最初の試合を観戦。やはり青空の下での野球観戦は最高の御馳走ですね。しかも気候も宜しく野球観戦日和。
 試合の方はオープン戦なので、真剣勝負と言うよりは個々の選手がどれくらい調整が進んでいるかを楽しむものになります。今日は、キャンプでも一番首脳陣から期待されているのがわかった高崎健太郎が先発。相手は楽天のエースになるはずだった一場。高崎は、真っすぐがキャンプ中よりキレキレで一か月前よりも相当に調整してきている。こう言う選手の成長を、キャンプ→オープン戦→シーズンと追って見ていくのは本当に醍醐味があります。やはりそれぞれの選手に思い込みが出来てしまいます。今年の高崎は頑張ってほしいなあ。
 それと、クルーンなきあとの抑え候補ヒューズが良かった。キャンプ中の韓国のチームとの練習試合で見た時から期待を抱かせる内容だったけど、今日はストレートの球速も148キロまで伸びて制球も悪くない。セットポジションで投球動作を止めないのでボークを一つ取られていたが、それほどの混乱はなかったようなので外国人選手としては日本野球に対応できそうだった。このヒューズ選手。遠目が大魔神佐々木によく似ているんですよね。佐々木を一回り大きくしたような感じです。投球モーションがダイナミックで威圧感あるので、抑えとしてはかなりの数字を残すのではないでしょうか?あとは、セットの時のボーク対策と、今日も一つ走られてしまいましたが、やはりセットポジションの時にクイックがどこまで出来るかでしょう。まあ、僕は抑えなんてのは1塁に走者が一人出て走られても三振とポップフライに打ち取れるくらいの球威がなくちゃいけないと思いますから、セットポジションでも堂々とワインドアップで投げてもいいんじゃないかと思いますので、それくらいに相手を見下ろしてあまり神経質にならなければ問題ないと思われます。

 と言うわけで、野村監督をして「草野球や」と言われてしまった今日の試合内容でしたが(理由は両軍ともに二桁安打打ちながらそれぞれ、3得点、4得点と言う拙攻の末に拙い守備で楽天が負けたため)ファンとしては、成長が見られた若手投手1人と新外国人投手の抑えがいい球を見せてくれたので満足の試合でした。

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行動の春

 昨日は打ち合わせで赤坂のBsiへ。TBSの新しいビルが出来ていて驚く。しかし、かつて旧社屋があった頃の赤坂とは地形が変わりましたね。六本木もそうだけど、坂や丘を完全に切り崩して新しいエリアが誕生している。僕は、東京の古い町並みを観て歩いたりするのも好きだけどこうやって都市が変貌していく様を観るのも楽しい。Bsには若手のドキュメンタリー作家なんかも出入りしていたから誰かここ4,5年のこの変貌をカメラに収めてたりはしないんだろうか・・・「彼女について私が知っている2,3の事柄」みたいに・・・。
 打ち合わせは実にスムーズ。僕は初めてやらせていただくシナリオライターの方ですが、脚本のクオリティが高いのですごく楽しみです。
 しかし、今打ち合わせしている物件が相次いでクランクインすることになりそうなので、また撮影夕方終わって赤坂移動して打ち合わせだとか、仕上げだとか重なる予感がしています。いまのうちにやるべきことはきちんとやっておこう。観るべき映画もきちんと観ておこう。

 今日からは横浜スタジアムの野球観戦も始まり、行動の春がやってきました

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2008年3月 9日 (日)

広川太一郎訃報に思う

 中学生の頃に「ダンディ2」と言う、ロジャー・ムーアとトニー・カーチス主演の探偵ドラマがありまして、この時にロジャー・ムーアではなく、トニー・カーチスの吹き替えをやっていたのが広川さん。すでに、口に合っていないアドリブと言う吹き替えはこの時に初めて知りました。「空飛ぶモンティパイソン」のエリック・アイドルより、こっちの方が僕には懐かしいかもしれない。
 加藤賢宗が声の仕事で実際にあったら、非常にまじめで神経質な人でとてもじゃないが「とかなんかいっちゃりして~」とか言ってくれそうにない雰囲気だったとか。

 いや、そのうちまとめて書きたいけど、僕ら洋画劇場世代にとっては吹き替えの存在と言うのは非常に大きかった。クリント・イーストウッド、ピーター・フォンダの山田康男、チャールトン・ヘストンの納谷吾朗、チャールズ・ブロンソンの大塚周夫、ヘンリー・フォンダの小山田宗徳等。小山田宗徳版の「荒野の決闘」は、ジョン・フォードの演出と小山田さんの吹き替えが絶妙で、実際の本編とはまた別の傑作が吹き替え版にはあったと確信します。だから、吹き替えの人がたまたま変わったりするとかなり違和感があって観ていられなかった。実は「真昼の死闘」は山田康男版がなかったのだが、これなんか随分不満だった。それと「ジョーズ」の最初の放映時の、ロバート・ショーの北村和夫、ロイ・シャイダーの滝田祐介と言う新劇名優たちの吹き替えが素晴らしかったんだけど、数年後キャスト変更されたバージョンには不満が残りました。
 
 僕は、デビッド・ニーブンの声や「奥さまは魔女」のナレーションの中村正さん、それにクリストファー・リーや「サスペリア」のCMの千葉耕市さんと仕事をしたことがあるけど、みんな、若い声優ファンは声優を目指すけど、そうじゃなくてまず新劇のお芝居を勉強してほしい。声優の学校に通うとみんな同じ声で個性がなくなってしまうと嘆いておりました。
 ちなみに、黒沢清監督はクリストファー・リーは千葉さんじゃなくて、家弓家正と言う宮崎駿の初期のアニメで結構活躍していた声優の吹き替えの方が絶品。と言うことで、自分が撮った資生堂のVPのナレーションに家弓さんを起用して、「クリストファー・リー風でお願いします。と言ったらやってくれたんだよ佐々木!」と、自慢してくれたのを想い出します。 そういえばアルトマンの「ロンググッドバイ」も吹き替えが絶妙で、これの冒頭のセリフを黒沢さんが良く真似してくれて、とても上手だったのを想い出しました。アルトマンのたゆっとした演出と森川公也さんが、誰に言うとでもなく呟くような独り言の台詞が実にマッチしていました。

 ちょっと余談になってしまいましたが、広川さんも含めて、映画と共に日本のこの吹き替え文化と言うものは語り継がれていって欲しいものだと思います。

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