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2008年6月22日 - 2008年6月28日

2008年6月27日 (金)

東京少女 岡本杏理編クランクイン

 根津のロケセットからクランクイン。午前中はスピードアップで約1時間ほど予定を早めて終了。午後からは荒川の土手~水門に移動して撮影。この荒川土手のシーンはこの作品のテーマそのものを撮る部分でもあり、昨日も書いたように「光」の力が必要になってくる部分でもあったので、午前中に巻いた(予定より早く進んだ)分、時間をかけてじっくりと粘らせて貰う。予算が潤沢であれ、そうではないものであれ、撮影そのものにもメリハリを持って撮っていくことが僕は重要だと思う。スタッフワークは人間の力と自然の力の両方が混ざり合って初めて力を発揮するものであり、そのスタッフの持つ力を最大限に引き出していくためには、集中力を一気に吐き出させるような工夫が必要となってくるからだ。全てのシーンがうまくいくことは中々難しい。でも、このシーンだけは絶対にうまくいかせたい。と言う部分を脚本から読み取ることは監督の仕事においては最初にやるべき仕事の一つだと思う。

 と言うわけで、今日の午後の撮影はじっくり雲待ちをして、一度撮ってもさらにいい光が来たらそのカットはリテイクまですると言う念の入れようで、それぞれのスタッフが拘りを存分に満足させる仕事が出来て、僕自身も思い通りのカットを撮ることが出来た。荒川のキラメキのシーンはたぶん編集してもいいシーンとして残るだろう。主役の岡本杏理も見事にそれに答えてくれた。

 

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2008年6月26日 (木)

明日からクランクイン

 明日から「東京少女 岡本杏理編」のクランクイン。今日は妻と共に共演者の新人の個人レッスンで某所へ。数日前に顔合わせした時より、心を開いてくれてなんとかなりそう。こう言う時は妻がいてくれるので一安心。後は天気かなあ。明日撮るシーンは綺麗な太陽の光がほんの少しでも射してほしいんだよなあ。すくなくても明日の午後だけでも光が欲しいです。

 この2ヵ月で「東京少女 桜庭ななみ編」→映画「トリコン!!!リターンズ」→「東京少女 岡本杏理編」と3本クランクインを迎えているので、イン前日の緊張感のようなものはさすがにないけど、3本ともにチーフ助監督とカメラマンが違うってのはやはりそれぞれ違った緊張はありますね。なあなあではやれないので、僕はスタッフがこうやって変わっていく中で撮るのも全然大丈夫です。ただ、カメラマンは初めての人なのでどこまで自分の生理と合うかどうかはちょっと怖いですけどね。こればかりは人間が動く仕事なので、マニュアル通りにはいかないです。ここ最近では一番細かな狙いを書いた割本を創ったのもそのせいです。あとは、天候が良くって撮影が順調に行くことを望むだけです。

 帰宅後は清水宏の「何故彼女等はそうなったか」をHDD鑑賞。冒頭のロングショットの情景と見せて、ゆっくりカメラが動いて行くとどこまでも動いて行って遂には学校の廊下までドリーしていく長回しに仰天。以下、戦前からも導入部には必ず使っていた横移動のショットが効果的に物語に観客を引きずりこむ。それにしても、香川京子は可愛い。80分ちょっとの映画なので一気に観てしまう。「東京少女」には全く関係ないけど、清水宏の才を改めて感服させられる。いま「按摩と女」のリメイクが公開中で黒川さんも出ているから観なくちゃいかんなあと思いつつ、あの予告篇を観ると躊躇してしまって未だに未見だが、あの映画の公開で清水宏と言う作家にもう少しスポットが当たっても良かったかなあと思いつつも、1年前に既にシネマヴェーラ渋谷で特集上映があったばかりなので、これくらいの盛り上がりでもいいのかもしれない。

 とにかく明日の天気が一番心配。特に今回の作品は。

 

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2008年6月25日 (水)

東京少女 衣装合わせ 脚本読み

 夕方から「東京少女」の衣装合わせと脚本読み顔合わせ。8月主役の岡本杏理ちゃんは清潔感があって、品が良く、可愛いですね。今回は脇役もこの枠初登場の芸達者なそれでいて個性的な人たちで固めて貰っているので、芝居の方は中々楽しめそう。前回の僕が撮った「東京少女」は「東京」の部分がちょっと乏しかったので、そこに今回は拘ってみたいなと、それも大都会のイメージの東京ではなく、どこか懐かしい、時代に取り残された下町文化の中の市井の人々の人情や機微を描くことで昭和的な「東京」と言うものを表現できないかなと考えています。だから、現代なのだけど現代ではないかもしれないそんな風景にこだわったロケ場所になっています。しかし、この拘って選んできたロケ場所も「太陽」の力がないと途端に殆ど意味のないことになってしまうので、なんとか晴れてほしいものです。光と言うものが実に偉大なものであると言うのは、自分で撮影照明やって感じたことですが、この光を味方につけるかどうかで映画、ドラマの画の力、魅力と言うものが半減したり倍増したりするものだと、役者さんもどれだけ光を味方に付けられるかこれが大事だと思いますね。僕は「お芝居」と同程度か、それ以上に画面における光の優位性と言うことを感じたりします。特に、今回のように風景に拘って演出をしようと思う時は特にですね。じゃあ梅雨時に撮影なんかするなよ。と、突っ込まれてしまいそうですが、なかなかこの1本の為にスケジュールを動かすなんてことが出来るはずもなく、後は運を天に任せるのみ。ゲーテ曰く「もっと光を!」ではないですが、「東京少女」がより魅力的に映る為にも光(フォース)の力を私にと望みます。

 

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2008年6月23日 (月)

雨中のロケハン

 去年の今頃もこう言う表題でブログを書いた気がしますが、梅雨時の撮影は恒例となっていますね。一番困ったのは、クランクインの日に梅雨入りを迎えた「銭形泪」のミュージカル編。何せ「雨が降らない村で雨乞いをやる」と言う物語ですからね。この時ばかりは雨が降りそうな日は撮影を避けて、ケータイ刑事シリーズでも異例の長いロケーションだった気がします。昨日は、根津界隈を歩きながらロケハンし荒川方面へも行きましたが、雨が降って雲が低かったのでひたすら情景が暗くてなんだかうんざりする行程でした。まあ「トリコンリターンズ!!!」の時のように、ロケハン時は快晴で心地よく、ロケ当日雨降り。と言うのよりは遙かにましではありますが・・・。この間監督ロケハンで選んできた日は快晴だったのに、メインロケハン当日雨が降ると光が悪くって技術スタッフのモチベーションも下がる一方なので出来ればロケハン時も撮影時も晴れているのが理想ではありますね。

 今回は東京の中でも時代に忘れられてしまったような、古い東京の下町でロケーションもロケセットも統一して、ゆったりとした時間の流れの中で消えていく市井の人々を描いていけたらなあと思っています。根津界隈は数年前に撮った「穴」のロケ以来ですが、5年前と全く変わらない街並みで時間を忘れさせてくれる街です。是非、一度お散歩することをお勧めしますよ。美味しい店もたくさんあるし。

 夜は参考に家にある映画を調べていくと、成瀬巳喜男の「秋立ちぬ」と言う今年かなり気に入った映画に今回の物語の構造が似ている気がして、「秋立ちぬ」を勉強することに。別にこれをこのままどうこうしようとかは思わないけど自分の脳内モチベーションを上げる為に観るのです。にしても傑作過ぎるな・・・「秋立ちぬ」は。

 

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2008年6月22日 (日)

仕上げとか準備とか

 今週はロケハンとか編集とか重なりつつ、今日の音楽打ち合わせの為に参考音楽曲をラッシュに貼り付ける為にCDをアマゾンで買ったり慌ただしい1週間でした。とりあえず、本日で「トリコン!!!リターンズ」の編集は終わり。編集の方向性がはっきりしてからはストレスなくオールラッシュにまで持ち込めたかなと思います。音楽は「キイハンター」やら「女必殺拳」「やさぐれ姐御伝 総括リンチ」など東映アクション映画のサントラを参考にしましたが、これが今回は絶妙にあいましたね。もともと「トリコン!!!」の時も、生楽器中心の大衆的な青春アクション映画の雰囲気を蘇らせたかったのですが、今回はそれに加えてサスペンスアクション系とちょっとホラーな感じも出したかったので東映アクション音楽は前作からの発展系として違和感なくいけているのではないかと思われます。

 と言うわけで「トリコン!!!リターンズ」は、今日でひと段落。来月まで仕上げ作業も僕の手から離れます。明日からは「東京少女」のメインロケハン。これも脚本が中々いいので、演出の狙いもはっきりして楽しい仕事になりそうです。

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