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2008年6月29日 - 2008年7月5日

2008年7月 5日 (土)

箱根で温泉に浸かる

Sn340204_2 Bsi脚本家合宿で箱根集合の大号令がかかり、川崎から東海道線で小田原へ向かい、小田原で箱根登山鉄道に乗り換え、さらに箱根湯元で写真のような風情のあるケーブルカーで温泉郷へと向かった。この箱根登山鉄道は途中からひと駅ごとにスイッチバックしてゆっくり箱根の山を登って行くのだが、この風情ある車両と大きく開かれた車窓から入ってくるオゾン溢れる山間空気ですっかり異空間へ誘われたような気になっていくのが素晴らしい。この古い車両はまだ結構走っているようで、大事にメンテナンスしてまだまだ活躍してほしいところだ。

 まあ、合宿と言っても実際は温泉に浸かって美味しいものを食べて酒を呑みながら語り合っただけなんですが、丹羽さんの娘さんのななみちゃんも参加して楽しい小旅行でありました。

 Sn340206_edited

二日目は朝から露天風呂へ入り、豪華な朝食を食べて、チェックアウト後は近くのアミューズメント施設で様々な風呂に浸かって温泉を満喫。ドクターフィッシュと呼ばれるコイ科の魚が足湯の中で角質化された皮膚を食べてくれるのがおかしかった。丹羽さんたちは親子で午後からさらに箱根を満喫しようと言う計画だったようだが、僕はロッカーでメールをチェックすると「トリコン!!!リターンズ」の音楽がPCのメールサーバーに届いていてすぐにチェックしなくてはいけないことを知る。と言うわけで、本当はもう一カ所ある温泉施設にも行きたかったのだがそそくさと帰路につくことに。

 夕方前に家に着くと早速音楽をダウンロード。クイックタイムで映像に音楽をあてた素材を35曲ほどチェック。今回もなかなか素晴らしい。サーフミュージックと70年代東映劇伴風の融合が面白い。いくつか修正点を書いて添付ファイルで送りほっとする。

 夜は妻と共に鹿島田商店街のお祭りへ出かけ、焼きそばや焼き鳥、岩魚の塩焼きなどを買って帰宅。二人でホッピーを呑みながら食べる。ささやかな夕餉だったがやはりうちはいい。昨日のホテルのビュッフェの食事も非常に美味しかったけど、やはり家で二人で食べる食事が一番おいしいです。

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2008年7月 4日 (金)

デジタルの弊害

 昨夜「トリコンリターンズ!!!」の方の仕上げでちょっとしたトラブルがあって、深夜まで確認作業をすることに。映像がデジタルで送受信出来るようになって、在宅のまま受注確認できるようになったのはいいんだけど、会話の行き違いと言ったアナログなミスはやはり回避出来ない。今回はスタッフ間のほんのちょっとした「言葉」「単語」の行き違いが結果的には画像クオリティにまで及ぶことになった。撮影現場の作業と言うのは、役者さんがお芝居をしてそれをカメラが撮ると言うあくまで人間と人間のアナログな作業で、こればかりはカメラのメディアが進化しようとも変わることはないだろうが、仕上げの方は日々デジタル化が進んで、例えば僕もBsiのドラマは全て自宅に映像を送って貰ってラッシュを確認するようになってきている。

 仕上げに至るとスタッフ同士が一度も顔を合わすことなく、Webメールでのやりとりとデータ化された映像、音声のやりとりだけで仕事がどんどん進んで行ってしまうことも多くなってきた。そう言ったときでも、やはり面倒でも一度は当人同士が顔を合わせて確認することは必要ではないかと思う。人間同士なので「言葉の行き違い」と言ったことが出てしまうのはしょうがないことだ。同じデジタル単語でもそれが何を指しているのか全く意味が違っていることもある。そういったことは直接顔を合わせて話していれば見えて来ることでもメールでの即物的なやりとりでは認識されないまま進んでしまうこともある。だから、やはり雑談も含めてお互いを知って仕事を進めることは必要だろう。

 僕も家のパソコンのスペックをどんどん上げて在宅でデータのやりとりで仕事をすることが多くなってきたが、利便性が生かされれば生かされるほどに単に時間短縮に走って多くの仕事をこなすことだけを考えるのではなく、一つの仕事を丁寧に創りあげていくことが必要になってくるのではないかと思う。

 今から10数年前に「ナチュラルウーマン」と言う映画をデビュー作として撮った時に試験的に「AVID社」と連携してノンリニア編集で仕上げがなされた。確か劇映画では岩井監督の映画に次いで2本目か3本目のノンリニア編集だったと思う。その時、編集作業は簡略化されても仕上げスケジュールは安易に短縮しないで利便性を生かしてクオリティを上げていくことが望ましい。と随分スタッフ間、監督間で話した気がするが、あれから10数年たってノンリニア編集が当たり前になったいま、デジタル化された仕事は本当に映画やドラマのクオリティを上げているのか常に検証しながら仕事に臨まなくてはいけないのではないかと思う。

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2008年7月 2日 (水)

トリコン!!!リターンズは大詰め

 午前中は柴崎の東映ラボテックに出向いてカメラマンの今泉さんと「トリコンリターンズ!!!」のカラコレの打ち合わせ。カラコレと言うのはカメラマンが色彩設計に従って、画の繋ぎが終わった段階で、全てのカットの色調と明るさを調整していく作業で、フィルムの場合は「カラータイミング」と呼ばれます。本当は全カット立ち会いたかったけど、午後から別件の打ち合わせが入っていたので、今泉さんと最初から一緒に観ながら、僕なりに気になったことを話して打ち合わせ。色調と言うより主に明るさの件が多かったかな。今回は2日間のストーリーのなので、撮った日の天候によって明るさが全然違うのでそこを主に調整してもらうことに。色に関してはカメラマンを信じて、僕はお昼から赤坂へ。

 午後からは赤坂で新企画の監督が集まってキャラ設定の打ち合わせ。脚本を読んだ方向とは結構違う話にもなってきて、僕らとしてもちょっと混乱があったので、今日のところは課題を持ち帰ることにさせていただく。打ち合わせ終了後、そのまま赤坂の別の会社へ移動して「トリコン!!!リターンズ」の効果打ち合わせ。本日2度目の「トリコンリターンズ!!!」ラッシュを観ながらの打ち合わせ。「トリコン!!!リターンズ」は来週いよいよ完成ですね。助監督の宮崎がオールラッシュを観て「すげえ面白いですね」と言ってくれたので元気が出る。まあこう言う一言は大事です。

 助監督たちには出来るだけMA(最終音入れ)には顔を出すように言う。助監督って殆ど仕上げに来ないけど、僕が黒沢清監督や長崎俊一監督の助監督をやっていた頃は、ギャラの拘束が解けても仕上げには顔を出していた。仕上げと言うもののシステム知らずに監督の仕事の勉強が出来るとは思えなかったからだ。おかげで、まだ独立したての効果マン柴崎憲治さんと出会えたり、音楽の入れ方やミキシング段取りを学べたと思う。何より最後に映画が出来上がっていく瞬間を観るのが楽しかった。助監督さんもなかなか忙しくて、現場から現場へ渡り鳥になってしまうことが多いが、出来れば1本の作品を準備から仕上げまで見ないと本当の映画構造を知ることはできないのになあと思う。まあ、職業助監督として一生生きていくなら仕上げはラインプロデューサーに任せておけばいいものなのだろうけど・・・。

 

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PFF ダグラス・サーク特集 

 http://www.pia.co.jp/pff/festival/30th/lineup/index.html

 去年のロバート・アルトマン特集に続いてのPFFの快挙。20数年前にはトリフォー特集、ブニュエル特集、マキノ特集と市場に出回るビデオがなかった時代に大変貴重な映画を何本も上映していたPFFですが、正直ここ10数年は敢えて行きたいと思う作品が少なかった。それが去年のアルトマン特集から何と今年はダグラス・サークだ。まるでアテネ・フランスみたいな番組ではないか・・・。この調子で、ドン・シーゲル特集だの、ジョセフ・H・リュイス特集だのやってほしいなあ。10数年前にパルコで「サミュエル・フラー特集」やって以来、いわゆる「作家主義」による映画祭は少なくなった気がします。サミュエル・フラーも去年キングレコードがドンシーゲルBOXに並ぶ快挙を遂げたばかりではありますが、やはりスクリーンで見なければね。出来れば全作通いづめたいと考えフリーパスチケットを購入しようと思いましたがあっという間に売り切れていましたね。でも、頑張って行きますよ。

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2008年6月30日 (月)

東京少女 無事にクランクアップ

Sn340203  「東京少女 岡本杏理編」無事にクランクアップ。岡本杏理さんは「さん」と呼ぶにふさわしくとても落ち着いて明るい13歳でした。岡本さんは立っているだけで華がある。画になる人だと思います。これは映画にとってはとても重要なことですね。ロングの引きの画のなかにおいても風景に埋没せずに魅力を放てる存在だと思います。今回はワンカットワンカットロケーション場所に拘って、一つもおざなりのロケーションがない中で撮ったのですが、どのロケ場所でも彼女は映えていたと思います。僕の中では「東京少女」と言うタイトルに相応しい作品が撮れたのではないかと考えています。岡本さんはもう少しで14歳ですけど、14歳と言えば僕が本格的に映画を1人で観に行きはじめた頃でもあります。精神的な意味でも大人の仲間入りをしていく丁度その入口に立つ年ごろではないかと思いますが、そう言った大人と子供の間にある、この時代だけにある魅力を最終的には画面に焼き付けることが出来れば今回の仕事は成功なのではないかと思いますので、今後の仕上げも気を抜かずに頑張ります!

 と言うわけで、今日は一日休んで、明日からまた「トリコンリターンズ!!!」の仕上げに戻って、7月の完成を目指します。これってもう「メイキングDVD」の発売告知がされているんですね。映画の方はこれからが勝負の仕上げですが・・・。

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