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2008年1月13日 - 2008年1月19日

2008年1月19日 (土)

大失敗

朝から原作本を読んでプロット書き。本当はPVの編集だったんだけど、今日が堀北真希の「東京少年」の試写の最終日だったので、編集の方は月曜に段取りして貰って松竹へ向かう。が、なんと着いたら試写室は真っ暗。試写状をみると昨日が最終ではないか!!!ああ。もう。日にちを間違えたのではなく、完全に「金曜日が編集と試写が重なってしまった」と思いこんでスケジュール表に書き記す段階のミスだったのだ。うーん。他に映画を観る気力もなくスゴスゴと引き揚げることに。「東京少年」は新宿の封切観に行かなくては・・・。
 帰ってからは、また本を読んだり来週の打ち合わせの段取りをしたり、来月のベイスターズキャンプ帯同の段取りをしたり。帰ってから結構やることがあったので、これは段取りの日にせよ。と言うことだったんだなと自分に言い聞かせる。
 
 ところで今日は市川崑監督の2本の映画をスカパーで観ましたが、「あなたと私の合言葉 さようなら今日わ」と言うのは実に妙な映画でした。どんなに妙かと言うと、全編があの市川流マシンガントークの演出、編集で出来上がっていると言うか、それでいて内容は小津安二郎のパロディをやっていると言う変な映画。若尾文子、京マチコ、野添ひとみ、船越英二、川口浩、菅原謙治、佐分利信とオールスター映画でもありましたが、中身はなんにもなくて、小津口調で無理やり芝居させて、それでいて猛烈な早口と編集で、かなり実験的な映画だったと思います。夜に観た「私は二歳」がまたまったく違う手法で撮っていて、物語をある感情で引っ張っていくような映画ではなく、とことん技術の人だったんだなあと思いました。市川監督の「満員電車」とか相当に変な映画ですが、50年代の市川映画はかなり面白いと思いますよ。

 あと「あなたと私の合言葉 さようなら今日わ」には増村映画の常連が殆ど顔を出しているんですが、まるで無感情でアニメ映画のキャラのように動かされているこの映画と、増村映画の過剰な感情の芝居の差があまりに激しくてどうしても比較してしまうので、それはそれで楽しかった。

 ただ、増村の映画でもこの映画でもただ一人、まったく芝居が変わらなかった役者がいる。船越英二だ。この人は凄い。何と言うか、ある意味化け物みたいな役者ですね。大映映画のスターで「時間ですよ」の父さん、「熱中時代」の校長、いまは船越栄一郎さんのお父様だったしていたわけでありますが、もっと評価を高めてあげたい俳優ですね。日本の戦後の映画史に名を残している役者の1人だと思いますよ。

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2008年1月17日 (木)

サッドヴァケイション 映画芸術師1位選出

 昨日は終日原作本読みと茶道の勉強をまずはネットで資料だし。普段は助監督にはネット検索の調べ物だけじゃだめだ。とかいいながら裏千家にホームページがあったり、自分が欲しい情報を取り出せるのはやはり便利だ。とりあえず、安くて確り教えてくれる裏千家直系の先生を探しだした。ここは映画の舞台になる鎌倉でもあるのでそれも選んだ理由の一つ。できればこれは映画が終わってもきっちり続けたいなと思うくらいに、茶道に目覚めつつあります。

 帰ったら青山の「サッドヴァケイション」が映画芸術のベストワンに選ばれたようで、素直にこれは喜ばしい。やはり正当に出来がいいものは出来がいいと評価されるべきで、青山には返す刀ですぐに新作を撮ってほしいのだが・・・。

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2008年1月14日 (月)

映画を語る日々

 昨日は角川映画のIさんと渋谷でホットバタードラムを呑みながら映画界に起こっている様々な問題を語ったり、映画について語ったり、新しい企画を熱っぽく語ったりした。業界にもまだ味方がいることが嬉しい。今日は、その企画に関して調べてメモ。今現在は、ホラーサスペンスの企画を進行させているが、こっちもある意味心理劇のサスペンスになるかどうか・・・。とりあえず「茶道」はもっと勉強しなくてはならないだろう。

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 今日の午後はFM川崎の「岡村洋一のシネマストリート」の1000回記念に駆け付けつつ、スポンサーがワーナー系なので最近発売された「スタンリーキューブリック BOX」について語ったり、自分の新作の「トリコン!!!」について語ったり。しかし、この「キューブリック」について語ると言うのがなかなか厄介なことで、実際問題この監督の映画を的確に語るのは難しい。「フルメタルジャケット」公開の折に、ダゲレオ出版から発売されていた研究本のインタビューを読んでもその言説には物語を重視していると言ってみたり、いや、物語より映像なのだと言ってみたり、役者に興味がないと言いつつ、実は芝居が大事なのだと言ってみたり、本当は実は編集が一番好きだと言ってみたりと、一貫性がないし(実は監督の言説なんてそんなものかもしれないが)、出来上がっていく映画でも「シントメトリー」だの美術的な要素を語れても、映画総体としては、何か強烈な映画体験をさせてくれたことは実はない。高校生の時に「2001年宇宙の旅」を70ミリ上映でリバイバルした時に初めて観た時は映像と飛躍するイメージに圧倒されたが、「時計じかけのオレンジ」はそれほどの衝撃はなかった。僕は「時計じかけのオレンジ」のマルカム・マクダウエルを観ると「ダーティ・ハリー」のさそりことアンディ・ロビンソンをつい思い出してしまうのだが、暴力性と言うことではドン・シーゲルには及んでいないし、まあケン・ラッセル程度には面白いかなと言う。しかし、どれも20年近く再見していないので、また観たくなってしまったのは確かだ。映画が例えば、マキノ雅弘映画のように物語をより経済的なカット割りと芝居と編集で効率よく語りながら観客の感情を動かす装置だとして、その技術がより優れているのがいい映画だとするなら、キューブリックの映画は殆どそれには当てはまらない。「現金に体を張れ」と言う映画が一番これに近いかもしれないが、イギリスに渡って以降は上記の意味では決して優れた映画とは言えないかもしれない。ただ、映画の力や面白さは物語(この言葉もいろんな解釈があって難しいが)が円滑に進むことだけではない。キューブリックは前出の研究本で演劇を映画に一番近いと結びつけ、自分のオールタイムベストテンの2位にベルイマンを入れたりしているが、このあたりが僕には一番しっくりこないところなのかもしれない。ただ「2001年宇宙の旅」がブルーレイで発売されたら僕は真っ先に買うと思います。

 

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2008年1月13日 (日)

感染爆発~パンデミック・フルー

 NHKで昨夜やっていたドラマ。今日のドキュメンタリーも含めて2回構成になっている。しかし、脚本といいキャスティングといいクオリティが高い。このドラマが最近の日本映画より骨太で面白いのは映画人としては反省しなくてはいけないだろう。佐藤慶さんが80歳でご出演なさっていたがまだまだ声も芝居も確りしていて、こう言う人がキャストに1人いるだけでドラマは重さが違う。ちなみに佐藤慶さんは僕が撮ったある映画にキャスティングの可能性があった。僕の目の前で某プロデューサーが本人と直接電話交渉したけどいろいろ事情があって成立しなかったが、できれば是非一緒に仕事をしたい尊敬する俳優の一人だ。

 このドラマの脚本は林宏司さん。去年やはりNHKで放送された「ハゲタカ」も高い評価を受けた方だが、専門分野の情報を手を抜くことなく脚本に盛り込み、それでいてスピーディで場面展開が巧く、サスペンスフルな物語を紡いでいく力量はやはり凄い。いわゆポリティカルフィクションを書かせたら日本一なのではないだろうか?昨日のドラマは後半部分が強引にまとめていかざるを得ないことがあったので、ちょっと勿体ない気がしたが、前半の村でのパニックとそれに対応する中央の情報戦は臨場感があって本当に素晴らしかった。この人の脚本で長尺のポリティカルフィクションを「24」のようなスピーディな演出で描いてみると面白いドラマや映画ができるかもしれない。まあ、その場合にはかなりの予算は必要になるだろうが・・・・・。

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