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2008年8月10日 - 2008年8月16日

2008年8月16日 (土)

ハプニング

 午前中からチネチッタでシャマラン「ハプニング」鑑賞。次々と人が降ってくるイメージは「回路」の一人の落下に及ばず、1カットで撮りきってほしかったなあなどと思いながらも、結構楽しんで観てしまう。後半出てくる偏屈な老女は形を変えた「西の魔女が死んだ」の老女にも重なる。あの「西の魔女」だって、本当なこういう婆さまだったに違いない。

 最近のシャマランって「志」だけで撮っている感じです。今回も解り易い、ある意味幼稚なエコメッセージみたいなものを読み取るのも簡単なのだけど、それが「レディ・イン・ザ・ウオーター」の時にも思ったけど余りに単純なので「それでいいのか?」と逆に思ってしまう。ただまあ、そんなことは映画にとってはどうでもよくって(僕にとっては)、シャマランの「志」はもっと映画の根幹に結びついてしまう「決定的な何かをどう撮るのか」をきちっと選択している点にある。ただ、そこの思い切りが黒沢さんほどには徹底していないのだ。例えば先に書いた人が降ってくるカットを見た目主観で描きながら、落ちた瞬間客観に変わることで実は「そこに起こったことがフィクション化されしまう」ことに気が付いているのかどうか・・・。それでいながらジョン・レグイザモが乗った車が街路樹に激突して、死体がフロントガラスを飛び出し、さらにのっそりレグイザモが車から出てきて自殺してしまうカットを、フロントガラス破りの死体をCG処理するというリスクを冒しながらも1カット撮ってしまう潔さを持ち合わせていたり・・・。こうしたちぐはぐさを内包しつつそれぞれの人物の配置、距離はなかなか絶妙で、きっとあと10年後には大傑作を撮ってくれるのではないかという期待感を抱かせて映画館を出た。まあそのぶん不満な点も多かったんだけど・・・。

 帰ってから届いた脚本の勉強をはじめるが殺人的な暑さに耐えられず、妻とともに「慶応高校対浦添商業」戦の熱い戦いを見たり、五輪柔道を見たりして夜は家族で対岸の大田区花火大会を多摩川土手まで歩いて見に行く。

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2008年8月14日 (木)

上野まで

 今日も上野へ出て新ドラマの現場訪問。自分の回の脚本を貰って、現場で主役たちと雑談してコミュニケーションを図る。ストリートビューで確認して分かったんだけど、このロケ場所は銭形零で使ったビルだった。懐かしい。山下さんが縄梯子から落ちてしまうカットをスタントもアクションチームもなしで撮らなくちゃいけなくて苦心したのを思い出す。あの頃は冬で寒かったが、今日はまた地獄のような暑さ。稲荷町から徒歩で現場へ向かう間に背中が焼けるように熱くなる。

 現場で初めて一緒にやる主役の一人と雑談したり前の監督の演出を見ていろいろお勉強。その間に美術スタッフや制作部とも簡単に話をする。お昼は食事中の監督、カメラマンと一緒に歓談。

 帰りには自宅近くのジムで2時間ほど汗を流す。体を動かして、サウナに入った方が夏の暑さの疲れは少しとれますね。代謝がよくなるからだろうか・・・。帰ってからは「マルサの女」をDVD参考試写。久々にみると面白い。が、映画の黄金期を支えていた人たちがぎりぎり存命している時代の作品だったんだなあと実感。

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2008年8月12日 (火)

暑い中 東京の東へ

 午前中から横須賀線で錦糸町へ出て、そこから半蔵門線で清澄白河の駅へ。さらに徒歩で数分。新ドラマのロケ現場を表敬訪問。しかし、グーグルのストリートマップはロケ現場へ直行するときは非常に便利だ。と言うかロケハン写真の一部が省けるんじゃないか、これ?まるで「エンドオブバイオレンス」みたいな感じだけどね・・・。

 現場は順調そうでよかった。三原監督がすごく頑張って撮っているので僕も頑張らなくては。とりあえず主人公たちの在り方を見させて貰って、ロケ担当のスタッフにロケハンの方向性を話す。

 しかし、今日も暑かった。帰りしなに歩きながら食べたアイスが非常に美味しかった。東京の東側ってなんとなく古い街並みが残っていてほっとしますね。「東京少女 岡本杏理 1話」のロケハンの時も思ったけど、本来の「東京」らしい雰囲気がまだ残っている。特に夏祭りの準備なんかが始まると特にそうだ。昔なら、ちょっと路地へはいって昼間から「蕎麦屋」で板わさつまみに冷たいビールを飲んでいたな。きっと。今は、昼から飲むことはほとんどありません。

 

 

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2008年8月11日 (月)

レイダース4

亡くなった母の葬儀からもう1週間。なんだかんだとめまぐるしく動いてようやくひと休み。「インディジョーンズ クリスタルスカルの王国」をチネチッタに観にいく。思えば、母はこのシリーズのファンだった。1作目、2作目は元気な時に見たし3作目はもう病気になっていたが、それでも観たいということで、帰省した折に札幌の東宝日劇というこれまた今は亡き札幌の戦艦級の劇場で観た。そういった意味で映画の出来とは関係なく、ラストでインディのテーマ曲が流れて来ると一つの時代が終わっていくのだなと言うことを実感する。Times They Are A-Changin'

 で、映画のほうですが、前作からおよそ20年ぶりの新作ということなのだが、ここまでかつてのこのシリーズを反芻する意味がどこにあるのかと?いや、「ケータイ刑事 THE MOVIE」のようにこれまでシリーズを育ててくださったファンへの感謝の意も込めて創られる映画ならともかく、今更1作目のカレン・アレンがヒロインとして復帰したりだの、シリーズの小ネタ拾いには辟易とさせられる。あんなオバチャンがヒロインで冒険活劇に胸は躍らんし、大体27年前の「レイダース 失われた聖櫃」においてもカレン・アレンの存在は決して歓迎されていたわけではなかったのに・・・。

それだけではない、スピルバーグの演出にも大いに不満が残る。アクションは確り撮れているのに何か決定的なカットがない。たとえば、冒頭でソビエト軍がアメリカ兵に扮装して乗り込んで来る時のカット。襲撃の瞬間、人があっという間に倒れていくあの瞬殺のカットがない。冒頭のアクション~ジョーンズの教授エピソード~ジュニアの登場のくだりも、余計なシリーズの後付け説明を蒐集していくので映画が停滞することこの上ない。どうしてこうなってしまったのか?ルーカスは悪いのだ。と決めつけるのは簡単だが、演出が下手糞に見えるのはスピルバーグの責任以外の何物でもない。ジョン・ハートとかケイト・ブランシェット(最近出まくりだな)とかキャスティングセンスは絶妙なのに勿体ない。この活劇映画の代表のようなタイトルを冠した映画がなぜ失敗するのか?アクションシーンがうまく撮れていても活劇はなぜうまくいかないのか?深く考えながら映画館を出た。

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