« 2008年10月26日 - 2008年11月1日 | トップページ | 2008年11月9日 - 2008年11月15日 »

2008年11月2日 - 2008年11月8日

2008年11月 8日 (土)

裏ホラーイベントとか

http://www.urahorror.com/

 昨日はこの「裏ホラー」イベントにご招待いただき、シアターTSUTATAまで行ってきたのですが、丁度1週間前に「トリコン」イベントで舞台挨拶に立ったのもこの劇場でした。ユーロスペース、シネマヴァーラ渋谷、そしてこのシアターTSUTAYAと、「ゾンビ極道」の上映から始まって「トリコンリターンズ!!!」「プラス1」、それに「裏ホラー」とこの秋はQーAXのシネコンには余程縁があります。

 と言うわけで、イベントが始まるぎりぎりまで劇場近くのカフェでライターのM君と打ち合わせ。相当にM君は参ってきているようだが、ここが頑張り時。僕のほうも年内は撮影を控えめにして、来年以降と言うかこれからの自分を飛躍させていく為にもここは粘って勝負をかけなくてはいけないので、しつこく打ち合わせを重ねている。打ち合わせ後はM君と「裏ホラー」イベントへ。「裏ホラー」の1本1本は既に一瀬さんにOZで見せて貰っていたのですが、改めて一瀬さん自身が構成を組んだこのイベントは大正解。もともとが「フェイクドキュメンタリー」なのですが「ノロイ」のような、いわゆる実話心霊テイストではなく(もちろんその要素もあるが)、もっと超フィクションの方向へギャグも含めて針の振れ幅大きく飛ばした感じです。「発狂する唇」の世界観をフェイクドキュメントで展開していこうとしているような、そういった感もある極めて野心的で実験的な企画と言えましょう。

 でも、このイベントで一番面白かったのは一瀬さん本人が登壇してのストリーテラーぶり。実にとぼけた味で、最後まで「これは真実なのです」と嘘を突き通す。物凄く生真面目な美人MCとのバランスもおかしくてかなり笑えました。実はもっと招待のお客さんが多いのかなと思ったら、一般客で劇場は超満員。もともとウエブ用のショートムービーで、僕も携帯でチェックしたらDOCOMOの動画配信アクセス1位だったりしていて、密かな人気を呼んでいることを実感。メディア戦略としては、選んでいる素材、方法論含めて大成功を収めようとしているのではないでしょうか。

 映画はいろいろな形でまた変容していかざるを得ない状況の中で、ドラマとか映画とか携帯の動画とか、メディア、形式に囚われない創作活動が求められ、そういった新しい表現形式への挑戦と映画の古典からの学習とその両方を我々は常に実行していかなくてはいけないのだと確信しました。

| | コメント (0)

2008年11月 6日 (木)

怒ったり嘆いたり

 今日は昼から仕事のことで怒ってしまって大変不快な気分になる。怒ることでストレスを発散させているような監督も僕らの一世代前の監督までは多かったけど、僕は怒ると気分が滅入ってしまうほうなので、出来るだけ怒らせないで欲しいなあと願うのだけど、僕が怒らないと収まらないこともあるのでたまに怒りますが、出来れば怒りたくないなあ。だからと言うわけではないが、僕はメインスタッフが代わりに怒ってくれるようにどちらかと言うと強面のスタッフを配することが多いです。現場で僕が怒る前に怒ってくれるスタッフが必要な時もあるんです。

 帰ってパソコンを開いてニュースを読んでいたら、自分の映画の初プロデュースをやってくれた人の会社が20億もの負債を抱えて倒産したと言う記事が飛び込んできてまた欝になる。この人が最近借金を抱えて逃げていると言う噂は聞いていたけど、現実的な数字を見るとこれは相当にやばかったんだなあと推測します。この間も書いたけど「実るほど頭(たれる)を垂れる稲穂かな」ですね。ただ、この人がいなければ多くの映画監督がデビューできなかったのも確かで、90年代以降の日本映画の中心に一度はいたことがある立派な実績を残したプロデューサーであることは確かなので、いつか必ず映画界に復帰して素晴らしい日本映画をプロデュースしていただきたいものだと心から願います。

 しかし、このプロデューサーと先日話題になった音楽プロデューサーの小室氏が活躍していた時代と言うのはもろ被りで90年代と言うものが遠くになりつつあるのは確かですね。

 

| | コメント (0)

レッスンで思う

 午後から夕方まで成城の某所で個人レッスン。今回は舞台での本格的ミュージカル芝居を目指してる子へのレッスンなので、東宝のミュージカルに出演していた奥さんの力が役に立つ。今日は、その奥さんが昔出演していた宮本亜門演出「サウンドオブミュージック」の台本の一部をテキストに使って最初のレッスンだった。やはり脚本が素晴らしいので、何を演じて表現すればいいか端的にわかるシーンでテキストとしては最高だったと思う。

 で、今日思ったことは、やはり若い女優さんも俳優さんも、脇役でいいから、できるだけ早い時期にこういった大きなメジャーな舞台を踏むことが大事なんじゃないかと思うんです。と言うのも、台詞やシーン構成が確りした古典をもとに演じていくってことが一番芝居が「巧く」なるのは間違いない。ニュアンスだとか雰囲気とかそういったものに逃げないで芝居を巧く演じると言うことを確りやれるようになる為には、シェークスピアとか菊池寛とかそう言った演劇を経験していくことが重要なんじゃないかと思います。一度構築してから崩していく。これは映画でもなんでもそうですが、最初から崩れたままのものを目指すんじゃなくて、本当はまず王道を進んでその王道を極めてから芝居を崩していけばいいのかなと。

 先日亡くなった峰岸徹さんと呑んだ時にもこういう話になって、峰岸さんも一度は東宝映画でアイドル男優のようにデビューして二枚目路線を行こうとしたのだけど、芝居がどうにも下手で一度東宝を辞めて新劇の養成所に通って数年後再び大映で再デビューした時のことを語ってくれましたが、「そうしないと自分は生き残れないと思った」と言う言葉が重かったです。時間的な余裕が現代にはないから、そう言う遠回りをしていくことが中々出来ない時代になっていると思いますが、可能ならば若手の女優さん俳優さんたちもどこかでもう一度新劇の養成所に通ったりすることがもっとあってもいいんじゃないかと思います。

 そう言えば、宇津井健さんも中年になって「新幹線大爆破」と言う映画で久々に主演をやることになった時、自分の芝居を磨く為にもう一度新劇の養成所に通いなおしてから撮影に臨んだそうです。そう言う志を持った人はいまでもちゃんと活躍しています。

 役者だけじゃなくて、僕ら監督も常に基本は古典に学んで、そこから崩していくことを忘れてはいけないかと思いました。だから少しでも時間があるときは映画を観なくちゃいけないんです。 

| | コメント (0)

2008年11月 5日 (水)

PC格闘

 新しいPCにデーターを一気に引っ越せたのはいいけど、必要のないデーターも一緒についてきてしまってそれが新しいソフトに影響したりして厄介なことに。さらに一昨日の夜に入れたMLBゲームの最新データを更新していたら勝手にゲームのデータが既存のドキュメントファイルを置き換えてしまい、全てのファイル名が「MVP2008」と変わってしまい、中身は企画書だったりするんだけどファイル名が同じなので見分けがつかなくなる。一旦、全てのファイルをドキュメントから削除して、マイコンピューターの全データーからひとつひとつ拾うことに。そこには一旦削除してあった2000以上のファイルがあるので書きかけの脚本とか、そういったものを見直していたら深夜になってしまった。大掃除のときの本棚の整理みたいなものかな・・・。

 ところでアメリカ大統領選挙だってのにテレビは小室氏逮捕のニュースばかり。マスコミは小室氏を随分悪者扱いしていて、報道を鵜呑みにすればやっていることも極めて幼稚手口に見えるのだけれど、その背後に小室氏を利用したり裏切った人もいるんだろうなと予測はする。この業界持ちつ持たれつなんてのは本当に少ないから、人が調子悪くなると一気に「手のひら返し」です。金の切れ目が縁の切れ目なんてのは多分本当にそうなんだろうなあと思います。一方で人間って自分が栄光を掴んだことを時代が変わっても中々捨てられないものなんでしょう。だからいつでも曲を作れば取り返せるって自分を信じて借金が膨らんだんじゃないかと思います。人間は他人が自分に下している評価と、自分自身の評価の落差には中々気がつかないものなのかもしれません。プロ野球選手でも、球団からは引退を宣告されながらも「自分はまだやれる」って退団して現役続行を望む人がたまにますが、そう言う人は大概引退試合もさせて貰えず、どの球団からも声もかからず結局キャンプイン前にひっそり引退してしまうことが多いと思います。自分で自分を信じることと、現実にいる自分をどう折り合いつけていくのか?これは大変に難しいことだと思います。

 だからまあ、「鉄腕稲尾物語」の志村喬の台詞ではないけど、「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」と、調子のいい時にこそ謙虚にならないといかんのでしょうが実際は中々そうもいかんのでしょうね。

| | コメント (0)

2008年11月 3日 (月)

私は篠崎誠の「殺しのはらわた」を支持する

 篠崎誠監督による「殺しのはらわた」は、鈴木清順の「殺しの烙印」や大和屋竺の「毛の生えた拳銃」に匹敵する痛快な不条理アクション映画だ。冒頭の黒沢清の殺し屋が右翼だかやくざの大物を襲撃するシーンはエリック・レッドの「ジャッカー」のオープニングを思い起こさせる殺伐さと痛快さが並立しているすばらしいオープニングアクションだ。映画というものが「被写体が動くことによって観客の心を煽動させることが最大の目的」であるとするなら「殺しのはらわた」は純粋な映画そのものであり、映画以外の何者でもない。30分という短い上映時間だが、あまりに濃厚な30分は充分な映画体験と言える。

 と、ここまでは真面目に書いてきましたが、いや本当に面白いです「殺しのはらわた」。篠崎君とは会うたびに本当に楽しい映画語が飛び交う友達なのですが、その普段話していることをすべて映画にしてみましたと言う無邪気な姿勢が素晴らしい。黒沢さんの「LOFT」を観たときにも同じものを感じたのですが、まさに志の映画なんです。僕はこう言う映画に出会えたとき堪らなく幸福感を感じるのです。

 と言うわけで、12月6日~19日までの2週間限定で「殺しのはらわた」は吉祥寺のバウスシアターでレイト公開することになったのですが、12月の10日(水)に篠崎誠監督、「黄泉がえり」「どろろ」の塩田明彦監督らとアクション映画について語ります。この日は、自分がインスパイヤされた古今東西のアクション映画の1シーンをDVDで上映しながら「至高のアクションシーンとはどう言うものか?」について1時間も語ります。アイドルのおまけとしての舞台挨拶ではなく映画について確り語れるトークは久しぶりなので僕個人も大変楽しみにしております。きっとかなり面白いトークになると思うので、是非皆様お誘いあわせの上お越しください。「バウスシアター」の大きなほうの劇場でやるので、人が少ないと悲しい思いをするので宜しくお願いします。

| | コメント (2)

2008年11月 2日 (日)

早慶戦

 20081101132756

 午前中いろいろDVDを観ながら勉強。早めの昼を食べて、午後から明治神宮球場に早慶戦を妻と観にいく。朝会った慶応医学部の甥の「いまどきは早慶戦もそんなに人来ないよ」と言う言葉に安心して試合開始直前に行ったら、既に殆ど満席で、横浜対ヤクルトと言う超絶閑散とした神宮球場しかしらない僕にとっては驚異的なことだった。と言うのも、我々が勉強不足だったのだがこの試合で早稲田の優勝が決定すると言う六大学リーグにとってはとても重要な試合だったのだ。僕は、30日のドラフト会議で早稲田の選手が2人も横浜ベイスターズが指名することになったので、その選手を早くこの目で見たいと言う思いでいっただけだったのですが・・・。

 そんな思いとは別に試合は中々面白かった。早稲田の先発は2年前に世間を沸かせたハンカチ王子こと斉藤。慶応の先発は今大会で防御率0点台の相澤。その数字通りに投手戦だった。斉藤は常に先頭打者を出す内容で決して調子はよくなさそうだったが、悪いなりにピンチでも臆せずしっかり押さえていける若いのに老成したかに見える成熟したピッチングだった。もう、プロの2軍レベルは超えているだろう。ベイスターズ入団候補の2人も素晴らしかった。特に細山田と言う捕手の守備とリードは巧い。キャッチングだけなら既にベイスターズの若手捕手を超えているだろう。

 でも僕の目に一番素晴らしかったのは、早稲田のストッパー大石。最速148キロのストレートとフォークボールで三振をがんがん重ねて行く。まっすぐは140キロの計測でも殆どの打者がミットにボールが吸い込まれてからバットを振るように見えるくらい伸びのあるストレートが魅力。いま、2年生でハンカチ王子と同い年だから2年後のドラフト候補だが、このまま順調に成長してベイスターズに入団してくれると嬉しいんだけどなあ。

 正直早稲田大学の野球の方が大矢横浜ベイスターズの野球より余程確りした野球をやっているように見えてしまったのはちょっと考えさせられる。プロはもっともっと頑張らないと駄目だな。

 とか言って帰宅して、先ほど「東京少女」のオンエアを見るが反省しきり。最近は自分の作品見返すと反省ばかりだ。時間がないことを理由にしちゃいけませんね。もっともっと頑張らなくては。

| | コメント (0)

« 2008年10月26日 - 2008年11月1日 | トップページ | 2008年11月9日 - 2008年11月15日 »