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2008年11月9日 - 2008年11月15日

2008年11月14日 (金)

箱根

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昨日は妻と箱根へ行ってきました。ちょっと奮発して露天風呂付客室を選んだのだけど、好きな時間にすぐに露天風呂に入れるのとか、部屋だしの食事とかやはりいいですね。箱根は仲間と呑みに行くところみたいな感じでのんびり風呂に入りに行ったことはなかったけど、選ぶ宿次第では中々いい保養になると思いました。夏の撮影ラッシュと母の死で心身共にボロボロになっていたので丁度いいリニューアルになったかもしれません。
 帰ってきて「女子大生会計士の事件簿6話」を見ましたが、そもそもの脚本のページ数を大幅に上回る内容を撮影直前に三宅君に切ってもらって、それでも尚且つ尺オーバーしてしまい、強引に編集した前半部分がちょっと物語を進めていく上で急ぎすぎでストーリーが走りすぎている感がありました。現場では基本1シーン1カットで長回しだったので、カット構成による尺調整が出来ずに、「仁義なき戦い」風の結構強引な編集をやってしまいました。[「声だけ残るけど絵はストップして人物紹介のテロップ、次は急に動いている場面から始まる」と言う例のあれです。実録風で、演出に躍動感を出すためにはいいんだけど、前半の説明部分で結構この方法を駆使してしまったので、なんか落ち着かない印象になってしまったと反省していますが、主役の小出さんはじめ俳優部の熱演でなんとか体面を保てたかなと言う回になりました。
 テーマ的にも社会性にちょっと拘ったものにしたいとライターの三宅君と打ち合わせを進めてやった回だったのですが、実際30分番組に詰め込むにはちょっとVOLがありすぎたかもしれません。現場にタイムキーパーさんがいないから尺がわからなかったとかは理由にならないので深く反省しています。これだけ多く撮らせてもらっていて、こう言う初期段階での判断ミスは職人としてはいただけません。

 『30分には30分の物語の経済学あり、90分には90分の物語の経済学がある。だから2時間以上の「ジョーズ」とTVMで90分の「激突」では違う経済学が働いているんだ』これは助監督時代「危ない話」と言う中篇を撮る時に黒沢清監督がから直接聞いた言葉です。ここで言う物語の経済学と言うのは予算的な経済ではなく、時間と物語の昇華具合の経済学と言う言葉ですね。時間の制約がある場合にどういうテーマを決めて脚本、演出に臨んで行くか。30分の作品には30分の作品に相応しい経済を駆使しないといけないと言うことだと思います。

 さて、来週はいよいよハチャメチャな7話ですが、こっちは久々にナンセンスコメディをやれたので、「血を吸う宇宙」や「刑事まつり」のナンセンスな部分を好きな人にはお勧めな回です。尺も撮影の日が飛んでいたせいで途中で編集されたものを一回見てからラストシーンの撮影などを出来たので問題ないかと思われます。現場の楽しさが内容にも反映したものになっているはずです。「刑事まつり」の中原昌也を彷彿させる三原監督の名演には感謝です。 「しあわせのかおり」に感動したお客さんにも是非見ていただきたいと。いやそれはやめておいたほうがいいかな・・・。

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2008年11月11日 (火)

私的トラック野郎論 続き

 何の脈絡もなく「ドカベン」と「トラック野郎 御意見無用」をDVDで再見した。いや鈴木則文作品と言うことでは脈絡あり過ぎるのだけど、この30年間ソクブンを時々見ないといけない症候群にかかっているのでしょうがない。今から30年前、ソクブンは最も頼れるムービーメーカーであり、職人であった。高校野球で言うならエースで4番。お正月映画とお盆映画は「トラック野朗」があり、ゴールデンウイークは「華麗なる追跡」や「ドカベン」や「多羅尾伴内」がある。つまり、1年間で興行が最も重視される観客書き入れ時には常にソクブンが登板することになっていた。いまでこそシネマヴェーラで特集される作家性の監督として評価されるようになったが、最も東映映画的には大衆に求められていた映画を監督する人だった。そこが、山口和彦や内藤誠と一線を画する。当時から異端扱いを受けていた石井輝夫や工藤栄一とも違った。一方で、作家性という事では深作や中島貞夫、工藤栄一は批評家受けがよかったが、リアルタイムでソクブンを批評できる評論家も山根さんとハスミ以外はいなかった。つまり、批評性なんか必要とせずとも常に輝いていたのがソクブンだったのだ。

 と言うわけで久々に2本を見て思ったのは、とにかく1本の映画にこれでもかっと言うくらいに何本もの娯楽映画の要素がオモチャ箱をひっくり返したかのように入ってることだ。一番顕著なのは「トッラク野朗」なのだけど、アクション、ギャグ、エロ、人情劇、それに左翼性と、当時の観客が共感するものが、それも東映映画の観客の中心であったブルーカラーの観客が本当に喜ぶ要素が全て詰まっていた。昔の東映映画の映画館と言うのは、丸の内東映、新宿東映を中心とした東映本線のチェーンと、各地名を被せられたマイナーな東映チェーン(恐らく第2東映が出来たときに編成されたチェーンだろう)の両方があって、つい最近まで○○東映と冠されながらピンク映画や洋ピンを流していた小さな映画館が結構あったが、こう行った劇場も常に東映映画を3本立てを中心に興行がされていて、劇場に入ると煙草の煙が蔓延し、ところによっては立ち食いそば屋まで併設されていて場内にそばを持ち込める劇場もあって、そばをすする音や煙草の煙の中で鑑賞(?)するのが東映映画であった。1本の映画にいくつもの映画の要素が入ってくるのはよしとされない批評は多い。だが、ソクブン映画はそれを堂々とやってのける。そして、やってのけられるだけの実力と言うか、映画的教養に裏づけされた技術が達成されていた。

 数年前に高橋洋さんと本気で「不良番長」をVシネリメイクしようと東映ビデオで企画したことがあった。老人になった梅宮辰夫や山城新伍が北朝鮮に拉致された鈴木ヤスシの娘を奪還しに海を渡るが、「喜び組」に篭絡されて戦意喪失、エロに走るが・・・と言うような内容だと思ったが、もう1度1作目から「不良番長」シリーズを見返して、その映画的クオリティの低さに企画を書き上げるモチベーションが上がらず辞めてしまったことがあった。でも30年前は内藤誠の「不良番長」の方が「トラック野郎」より、一部では評価されていた時代もあったのだ。それはどこかでメジャーを堕して、マイナーを持ちげれば批評の特性が出ると勘違いした人がいたからのではないかと邪推するが、ソクブン再評価のなかで間違ってはいけないのは、鈴木則文は決して異端な作家ではなく、加藤泰に繋がる立派な娯楽映画の監督であり、作家性と興行性の両方を勝ち取ることが出来た稀有な監督の一人だったと評価すべきなのだ。

 この項続く

 

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2008年11月 9日 (日)

祝 西武日本一

 昼間はM君と今日も脚本打ち合わせ。我ながら快調だったな。今日は湧き水の如くアイディアが閃く、と言うほどでもないけど次から次へとくだらないことを思いつく。夕方、帰ってからPCゲームのMVP2005と言うMLBのゲームをようやく2008年版へUPDATE。このMVP2005は、2005年に発売されて以来毎年有志で新たにアップデートをしてくれていて、無料で最新版をダウンロード出来るようになっているけど、アメリカ発売の所謂洋ゲーなので全て英語でやらなくてはいけないし、ファイルの書き換え時にデータークラッシュ起こし易く、またその原因をまず特定できないので何日もかかってしまった。まあ、終日ゲームに費やすわけにもいかないからね。このアップデートが本当に素晴らしいのは、メーカーのEAがMLBゲームを造る権利を手放してしまって、2006年以降は新しいMVPシリーズがだせないので、開発メンバーがそのまんま自主制作でアップデートを続けている点にある。

 でも、アップデート具合は最高。単に選手が変わってるだけではなく、画質も上がって、視点も増えているし、動きも数段スムーズになっている。このPCのMLBゲームは恐らく最強のMLBゲームだろう。PS3での再現を望むが、EAと言う本来の会社がMLBゲームを作る権利を手放しているからまだ無理だろうな。

 夜は、日本シリーズを観る。西武が二日間で5人の先発ローテーション投手を使いまくって巨人打線を抑え優勝。2勝3敗になって、敵地に乗り込んで来たチームがまさに背水の陣で強力巨人打線を抑えた結果が優勝に繋がった。セリーグの各チームは巨人攻略法が勉強になったのではないか?来季5番に誰が座るかが課題だろうが、ラミレスさえ抑えるなり逃げておけば巨人打線もそう怖くないと言うことがわかった。なりふりかまわず、先発ローテを繰り出した西武と、ペナントの中継ぎ~抑えの形に拘った巨人。短期決戦とペナントの戦いの違いをまざまざと見せ付けられた。巨人と西武の戦力差は歴然としており、打線の違いは勿論で、中継ぎ投手が西武の弱点であったわけだが、ナベQ監督は見事にその弱点を残り2試合で先発投手を全員使うという野球で克服し、優勝に導いた。その戦略も功を奏したが、それにしてもスクランブルで中継ぎで中2日と言う慣れない登板環境の中で無失点に抑えた西武先発投手陣は素晴らしかった。

 ベイスターズファンとしては素直に羨ましい夜でした。

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