« 歯の治療と編集 | トップページ | 打ち合わせとか相棒とか »

2009年1月12日 (月)

他人を思いやる想像力

昨日はKJから映画のプロット試案が上がってきて、午後から打ち合わせとなったので、それまでの間ジムで汗を流した。年末年始風邪やら、上顎道炎で苦しんでいたので約2週間ぶりのトレーニングとなった。しかし、身体の方は2週間のギャップを感じさせずに、30分のマシントレーニング、30分のウオーキング、ランニング、30分のプールでの水中トレーニングとノルマを確りとこなせた。自分の身体がスポーツすることに対応できる身体になってきていることが嬉しい。体重も年末年始あまり食べられなかったせいか、正月明けにしては減っていた。それも嬉しい。

KJとはBSi以外の作品で組むのは初めて。前回組んだのが「銭形海 セカンドシリーズ」以来だから1年半ぶり。で、お互い「東京少女 真野恵里菜」もやっている最中なのでいろいろ話も盛り上がる。真野恵里菜はいろいろ出来るから芝居はKJの好きに書いても全然大丈夫ではないかとか、一応1話目を撮った責任として次を書くライターにいろいろと報告件アドバイスをする。新人女優の場合は毎月頭を撮る監督は、いろいろ伝えていく責任があるんじゃないかと思う。

 夜は妻の家族と食事会。2番目の甥の成人祝いと、妻の母親の誕生日。「角鹿飯店」と言う地元の中華レストランで。この店はこの界隈では中々有名な店で、川崎に近い横浜に住む鈴木浩介一家もここで家族の食事会をやったりしたことがあって、随分と好評だった。昔は、単なる商店街の町の中華屋さんだったんだけど、駅前にショッピングモールが出来てそこのテナントになってから改装して立派なレストランになった。でも、味がいいのがやはり他の街からもわざわざやってくる人がいて繁盛している所以だろう。昨日は酢豚とマーボー豆腐が美味しかった。妻の父親は段々、耳が遠くなっていて、以前に比べて口数少なくなってきているけど、だからこそ大事にいたわらないといけないんじゃないかなあと思う。自分も中年に差し掛かって、若い時とは違う身体になっているところは感じるので、個人差はあれ、いつかは衰えて行く自分を想像してしまう。先日、NHKニュースの特集に大江健三郎氏が出てきて、これからの日本人の生き方について話をしていたが、これから特に若い人たちにとって必要なのは「他人を思いやる想像力」だと言っていた。「他人に迷惑さえかからなければ何をしてもいい」と言う風潮の中で、自分のことと同じくらいに他人のことを考え、思いやりながら生きていくのは、「弱肉強食」を強要され「競争力」を常に求められてきた現代社会の中では中々難しいことかもしれないが、「競争」だけが生んだ結果が今のこの閉塞感に満ちた状況でもあると言えるので、やはり「他人を思いやる想像力」は少なくても僕らの世代は頑張って意識して次の世代へ繋いでいかないといけないのかもしれない。

|

« 歯の治療と編集 | トップページ | 打ち合わせとか相棒とか »

コメント

同感です。
少しの想像力さえあれば到底起こり得ないような事件が多いと思います。
他人を思いやる想像力
自分一人だけでは手に入れられない


自分には何の力もありませんが
せめて自分の近く人に対しては大切にしたい気持ちです
ありがとうございました

投稿: ごまだんご | 2009年1月13日 (火) 00時58分

実力主義社会を望んでいたはずなのに、蓋を開けてみると、なくしたものも大きいような気がしますが、そうじゃない何か、そこではない何処か♪を追い求めるのが人間の永遠のテーマなのかもですね。o(^-^)o

投稿: mimi | 2009年1月16日 (金) 20時40分

この記事へのコメントは終了しました。

« 歯の治療と編集 | トップページ | 打ち合わせとか相棒とか »