PV撮影と現場論の1
音楽と映像の融合と言うのはミュージカルが好きでいろいろやらせていただいていたけど、この2日間は結構贅沢な撮り方をさせていただき楽しい撮影だった。スタッフが少なくても優秀なベテランの人材を適所に配置した方が、仕事が出来ない若手スタッフを多数起用するより現場の撮影効率はよくなる。と言うことを実践できたのが嬉しかった。この現場では「無理です」「それは出来ないでしょう」と言う泣き言を吐くスタッフが一人もいなかった。これは先日撮った「ケータイ刑事」の現場でも同様のことが言えた。今現在「ケータイ刑事」のスタッフはベテラン中心の編成になっているが、誰一人「それは出来ません」と言うスタッフがいなかった。
仕事をしているとわかるが、若いスタッフの欠点は、「できません」「それは無理です」が二言目に来ることだ。経験値が足りなくて「知らない」だけで、「出来ない」こととは違うのだが、「知らない」ことを恥ずかしいこととして認めようとはせず「出来ない」と返してしまう。
例えば、「ケータイ刑事」の現場にはミニジブと言う撮影用のミニクレーンが常備されているが、若いスタッフが来ると「これは古くて使いにくいクレーンだからやめましょう」となって、中々使ってくれないことがあった。それをこの間のベテランカメラマンは意図も簡単に使いこなし、中々素晴らしいカメラワークをしてくれた。そんな話を今回のPVのカメラマンに話をすると、ミニジブと言うのは実は使いこなすのが難しく、2,3年目のカメラマンには無理かもしれない、それは自分の腕がまだ足りていないからで、機械のせいにするのは経験値が少ないからなのだろうと言う事だった。
若い気心しれたスタッフと仕事をするのも楽しいかも知れないが、やはり扱いにくくてもベテランの職人と仕事をする方が絶対に作品のクオリティは上がるし、時間の短縮にもなる。但し、ベテランにはベテランのプライドもあるから中々ギャラの面で折り合わないこともある。そう言うときにこそ、プロデューサーのコストパフォーマンスを発揮して、使うべきところと使わなくてもいいところのメリハリを考えるべきだと思う。今回のドラマPV撮影はそういった意味でコストパフォーマンスの素晴らしい仕事になったのではないかと思う。
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