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2009年10月 3日 (土)

ストロングスタイルのホラー映画 サム・ライミ「スペル」

 六本木のGAGA試写室でサム・ライミの新作「スペル」を観る。これが、正真正銘のストロングスタイルのホラー、しかも演出が「死霊のはらわたシリーズ」や「XYZマーダーズ」の頃への原点回帰と言うか、ちっともあの頃の演出が錆びていないところが凄い。理不尽で凶暴な悪霊に対して、最初は怖がっているのが堂々と闘いを挑み、時には悪霊よりも下品な笑顔を浮かべていたブルース・キャンベルがまるでヒロインのアリソン・ローマンに乗り移ったかのごとく、芝居が悉くブルース・キャンベルテイストなのが笑える。ネタバレになるからかけないがラスト、墓地で不適に笑って見せるその顔は「死霊のはらわた2」のブルース・キャンベルそのものだった。

 それでいて昔と違うのは脚本が丁寧になった点であろうか?かつて主人公はとことんバカキャラだったが、今回のアリソン・ローマンは現代のアメリカに社会で必死に生き抜く等身大のヒロイン設定が与えられている。あのまま銀行で働く女の子のオフィス映画としても充分成立するディティールが描かれている。でもそこにも鼻血ブー!だからなあ、いや本当に谷岡ヤスジの鼻血ブーがオフィスの上司に向かって放たれてしまうのだからなあ。ホラー表現もギャグ表現もとことん本気度、純度の高いアメリカンホラームービーだった。これだと、続編も簡単に出来そうですね。地獄界に落とされたヒロインが向こうの世界で失った片腕で悪霊軍団と戦うとかって?あ、いやでもそのまんまいけちゃう世界観なんですよ。

 そういえば、ユニバーサルのオープニングマークが70年代の「ジョーズ」の頃のままで、ロールタイトルが終わると出てくる「ユニバーサルスタジオへおいでよ」みたいな一枚絵の広告も70年代の頃のユニバーサルの映画には必ずくっついていたけど、それが再現されていました。ユニバーサル映画にサム・ライミは余程思い入れがあるのかな?

 11月6日から東宝洋画系で公開予定のようです。怖くて笑えて、観たあとは一緒に行った人と映画のネタで相当に盛り上がると思うので、是非恋人や友人と観に行った方がいい映画ですね。とにかく大勢で観た方がより楽しめると思います。

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