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2009年4月5日 - 2009年4月11日

2009年4月11日 (土)

グラントリノ 試写

02 これは完全なるイーストウッド映画だと思った。そしてラストは俳優クリント・イーストウッドが観客に本当の「さようなら」を告げた鎮魂歌だった。あの瞬間、僕には「荒野の用心棒」以来不死身だったイーストウッドの様々なヒーローの姿が脳内を流れた。銃弾を受けても立ち上がってくるイーストウッド。変質者と激しい銃撃戦を繰り広げるイーストウッド、雨あられと降り注ぐ銃弾の祝福を受ける中ソンドラ・ロックと共にバスで特攻したイーストウッド。そのイーストウッドにまさにお別れを告げられてしまった。「センチメンタルアドベンチャー」の死とは違う。これが50年間スターとして燦然として輝いて来た俳優の真の「男の花道」の俳優引退映画。その瞬間から僕は涙を止めることは出来なかった。映画を見てこんなに泣いたのは久々だ。そして、その最後を現代西部劇の「ガンマン」映画として締めくくったところに優秀な監督であり尚且つ素晴らしい「スター」だったイーストウッドの栄光を感じる。

「荒野の用心棒」をテレビで見てマカロニウエスタン中毒となり、「ダーティハリー」以降は常に同時代者としてイーストウッドの映画を見続けてきた僕にとって、「グラントリノ」はあまりにもすばらしいがあまりにも寂しい気持ちにさせてくれる映画だった。

 ありがとうございます。少年時代にあなたの映画に触れたおかげで僕は映画を愛することを知りました。そして今日、映画の中であなたとの別れを告げられ非常に寂しい気持ちになりました。でもあなたが教えてくれた映画の素晴らしさを少しでも受け継いで、残りの人生の中で自分も輝いていけるように頑張りたいと思います。本当にお疲れ様でした。

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2009年4月10日 (金)

口裂け男

 歯を抜いたあとの腫れは治まってきたものの、今朝になって抜いた方とは反対側の唇が裂けて痛い。以前もあったんだけど奥歯の虫歯治療すると口が大きくないので、治療の際に口を大きく開けたままでいると唇の端がいつも裂けて口裂け男になってしまうのだ。

 ところで今朝から古い東芝HDレコに入れたままにしてあったデータをDVDRAMに焼いて移行させているんだけど、新しいブルーレイレコに比べて随分と不便なことがわかる。5年くらいで随分と変わるもんだなと思うが、ブルーレイメディアもいつまで持つものなんだろう。ただ、こうしてメディアチェンジしても残していくのは成瀬とか中川信夫のソフト化されていないものばかりなので白黒のフィルム状態もそんなによくない古い映画ばかり・・・。結局画質は正直拘らないものばかりになっていく。ハイビジョンで今後何十年も残るものを創ることは出来るのだろうか・・・。

 いまはライターの脚本上がり待ちと先週撮ったドラマの編集待ちなのでこういうときに整理できることは整理しておかなくては。整理が終われば東芝の当事のフラッグシップモデルもいよいよお疲れ。5年間お疲れ様でした。

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2009年4月 9日 (木)

虫歯抜いてきたあ

 年末から腫れて3ヶ月治療を続けてきた歯が結局直らないので抜くことになりいま抜いてきました!麻酔覚めたらいてえええ!

 今日はとりあえずお休みします。

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成城の桜吹雪の中で考える

Photo  昨日も成城で某俳優さんの御息女の個人レッスンを妻と共に。先月まではシェイクスピアだったんだけど、今月からは岸田国士の「葉桜」と言う戯曲をテキストに使い始める。やはり一人に対して2人でマンツーマンで芝居のレッスンをやっていくと格段に芝居が上達していく。半年近くやっているけど、やはり基礎を徹底的にやっていくのが良い。芸術家であるうちの父親もフルートのレッスンを長く続けて来て、工藤重典さんと言う世界的なフルート奏者を生み出すことが出来たわけだが、父に聞いた話では「面白くなって来た時に急いで先には進まず、とにかく基礎を1年でも2年もやり続けることが芸術にとっては最も早道」なんだと言う。僕は芝居も同じではないかと思う。発声、カツゼツなどの基礎がきちんと出来てこそ、初めて独自の表現能力が活かせると思うのだ。だからちょっと芝居をかじって慣れて来た人たちの小劇場の舞台がつまらない時があるのはこうした基礎を大事にしてないことが往々にしてあるからだと思う。野球の投手の練習と一緒だ。走りこみといった基礎を大事にせず、フォークボールだカットボールだと言う小手先の変化球の取得を覚えようとするどこかの球団の選手の惨状を見ても、基礎が重要であると言うことが嫌と言うほどわかる。

 ただ基礎を積み上げていくのは退屈な作業でもある。必ずしも楽しい作業ではない。父が工藤氏を生み出したあと、中々芸術家の育成がうまくいかなかったのは、習いに来る人たちがやはりどこかで「楽しくフルートを習える」ことを求めたからだと思う。昔、父が依頼を受けて帯広に市民交響楽団を創りに行って挫折した時は楽団員から「我々はそこまで上のレベルを求めるのではなく、楽しく演奏したいんです」と言われたことがあるそうだが、全ての人が芸術を極めようと音楽に接しているのではないと言うことがよくわかる。これはこれでアマチュアリズムの中では成立してて、父の空回りだった部分もあるのかもしれないが、僕らの仕事でも楽しく物を創る事と本当の一流になるために試練を乗り越えていくことはどこかで相容れなくなる時もあるのは確かだと思う。

 そういった意味では、現場は楽しく自分には厳しくが重要なんでしょうね。

 写真は成城の桜並木の下で。あまりに桜吹雪が見事で、かつては世田谷に住んでいたのに桜吹雪の中を歩くのは初体験。リアル鈴木清順の世界でした。携帯の写真ではあんまりわかりませんな。

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2009年4月 7日 (火)

エクソシスト3と杏っ子

何も共通するものはありません。ただ新しく買ったブルーレイレコーダーに最初に入れた映画だったので、昨日2本続けて再鑑賞。敢えて共通するとすれば「立派な老人が理不尽な暴力に立ち向かう映画」か・・・「エクソシスト3」のジョージ・C・スコットはこれでラジー賞貰ってしまったそうだが、僕は晩年の大傑作だったと思います・・・。「杏っ子」の山村聡は、自分の娘に降りかかる日常的な暴力に対しどこか優しすぎるのだが、それがゆえに悲劇が深まっていくことを意識できないインテリの駄目な部分も垣間見えて面白かった。「山の音」の舅といい「杏っ子」の一見物分りの良すぎる父親といい、ちょっと娘との間に異常な空気を「爽やかな演技」であるがゆえに生み出してしまう演出は凄い。それにしても山村総さんは芝居が本当に巧い。子供の頃はホームドラマ、時代劇、刑事アクションとあらゆるジャンルのテレビドラマに出演していたので、そんなには感じなかったけど、成瀬の「杏っ子」や「山の音」の山村総を見ていると、地に足の着いた確りとした芝居でそれでいて自然な表現が出来ていて、まさに成瀬の世界観を代表する役者だったんじゃないかと思う。

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2009年4月 5日 (日)

開幕2連敗と中日投手陣

 ナゴヤドームで2連敗して、選手のブログなんか読んでいると既に暗黒ムードを漂わせていて去年の大敗したシーズンを思い出させる展開になりつつあるベイスターズ。そりゃ、監督も変わらずたいした補強もしていなければそんなに強くはならないが、もうチーム強化を根本的に考えなくてはいけない時期に来ているのではないかと思います。と、言うのも中日の投手陣浅尾と吉見の好投の裏にはやはりキャンプにおける練習のクオリティの違いと言うものがあると思えるからです。

 Photo Photo_2 Photo_3 Photo_5

これは北谷の中日キャンプで走り込みを行う山本昌投手と、投手陣全員が強化トレーニングに使用としてる陸上競技場です。

 僕はベイスターズのキャンプを見学に行っていた時に隣町の北谷でもキャンプを行っているドラゴンズキャンプを見に行っていたんですが、ベイスターズキャンプとの一番の違いはこの「走りこみ」の量でした。ベテランの山本昌こそ自主性に任せて走らせていましたが、それ以外の若手~中堅の投手たちは全体練習終了後に必ずこの陸上競技場に集められ、一定程度のタイムをクリアするまで何度でも何度でもそれこそ血反吐を吐くまでくらいに走り込みをやらせれていました。今回好投した浅尾投手、吉見投手も若手に混じって苦しい表情を浮かべながら走り込みを行っていました。

 一方のベイスターズにも、これほど立派な陸上競技場ではないにしろ、隣接する運動公園の多目的広場に走りこみをする場所がしつらえてあったのですが、強化トレーニングとしての走りこみはコーチは付き合わず選手の自主性に任せてあるのみ。そして一週間の滞在中にここで走りこみを行っていた選手は横山と吉見、工藤の3人のみでした。少なくてもドラゴンズのようにトレーニングコーチが檄を飛ばして走り込みをさせている光景はまったくなかった。

 ベイスターズとドラゴンズの投手陣の差は、こうした「走りこみ」の差にも現れているのかもしれません。かつて森監督の時代には現在のキャンプ地位外に別途陸上競技場を借りてそこで強化トレーニングを行っていたようですが、山下監督以降は全て選手の自主性に任せた方針がとられているようで、こうしたトレーニングに対する両チームの意識の違いが勝敗にそのまま現れているような気がしてなりません。

 もう何年もバケイションを兼ねてベイスターズキャンプ見学に行ってる僕ですが、やはり低迷以降のベイスターズキャンプはあまりに選手の自主性を優先しすぎる「ゆとりキャンプ」過ぎると思います。見ている方は選手も楽しそうでいいのですが、やはりコーチも選手も目の色を変えて練習する迫力には欠けていて、勿論、ドラフトの大失敗、外国人補強の失敗など編成にも問題ありますが、チーム強化、育成方針そのものに問題があるような気がしてなりません。村田、内川など自主性に任せていても強化されていく選手もいますがチーム全体としての底上げは編成の問題だけではなく、こうした育成方針にもあるような気がしてなりません。

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