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2009年6月14日 - 2009年6月20日

2009年6月20日 (土)

武侠怪盗英雄剣 ネタバレしまくり

武侠怪盗英雄剣 [DVD] DVD 武侠怪盗英雄剣 [DVD]

販売元:キングレコード
発売日:2008/12/10
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昨日は、いろいろな案件の返事待ちがあって自宅待機。「家にいていただけますね!」と念押しされることが二件もあると流石に出られない。それでもお昼過ぎには、ラゾーナ川崎まで妻と出かけて買い物にだけは行ってきた。

帰ってから、「武侠怪盗英雄剣」と言う香港映画をDVDで観ながら連絡を待つ。この70年代後半に創られた武侠映画は有名な武侠小説の映画化らしいけど、内容はとんでもないへんちくりんな、それでいて魅力的な映画だった。主人公は,狄龍ティ・ロン。「男たちの挽歌」の渋い禿の兄貴からは創造しにくい美丈夫なキャラ。モテモテで女の子3人の子分を連れて「殺しはやらない」ことを信条に悪事を働く、「ルパン3世」みたいな盗賊。このティ・ロンが、自分に着せられた濡れ衣を晴らすために、ロールプレイングゲームのように様々な敵と戦いながら謎を解いていくミステリー仕立ての話なんだけど、後半映画の世界観が一変。レズの女ボス貝蒂さんが出てくると、いきなりエロ仕立てになる。絢爛豪華なセットの中で、ノラ・ミャオとレズシーンなんかがあったりする。しかも、どんでん返しが凄い。ティ・ロンをはめた真犯人は、実は前半から登場している善玉風の僧侶(これはカンフー映画によくあるパターンですね)なんだけど、こいつが実はもと女性の両性具有者で、女ボスの貝蒂さんのかつての恋人だったりする。しかも現在は貝蒂さんの愛人のノラ・ミャオと出来ていたりする。この両性具有のキャラ演じる岳華(ンゴッ・ワー)、すごくごついオッサンなんだけど目だけはなんとなく女性ぽく見えなくもなく、しかも物凄く悪い役でティ・ロン以外の人物全員を皆殺しにしてしまう凶悪なキャラ。

 脚本の作劇があんまりうまくないので、途中でブックレットのストーリを目で追ったりしないと人間関係がよくわからなくなるのが難点。これは馴染みない名前が頻繁に出てきて、しかも台詞だけで説明される部分が多いのが原因。これじゃ字幕なしの香港映画を観る時と一緒だ。でも、後半貝蒂さんが出てくる後半は、セットの素晴らしさもあってエロ演出とアクション演出が冴える。セットのど真ん中に巨大な噴水池があって、貝蒂さんが愛人と戯れるために使った大きなブランコが後半のアクションに効いて来て、ラス殺陣のきめでティ・ロンに打たれた岳華が血まみれでこのブランコにぶら下がって、ユーラユーラ揺れた後に噴水池の中に落下。主人公の前を、誰も乗っていないブランコがユーラユーラ揺れている画面にクレジットが浮かぶと言うエンディングは格好よかった。

 この映画。パッケージを見るとノラ・ミャオとティ・ロンがヒーロー・ヒロインで登場する映画だと勘違いしてしまいそうなデザインなんだけど、映画の中で一番魅力的だったのは年増美人のレズ親分貝蒂さんと両性具有者を演じた岳華の2人。監督のチュー・ユアンはショウ・ブラザースデビューの時も貝蒂さんをやはりレズの役で使って「エロティックハウス」なるエロティック武侠映画を撮っているらしいので観てみよう。

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2009年6月19日 (金)

編集とか打ち合わせとか

朝から緑山スタジオで「銭形命」本編集。粛々と順調に終了。零の頃は画面構成に凝って合成を多用した演出をしていたが、あまりトリッキーな撮り方に興味が薄れてきたのか、自分なりにシンプルなカット構成で繋いでいく。ウエルメイドを目指すというより、端正な作りを目指すというべきか。どんな映画を観ていても技法なんか感じさせない演出じゃないと本来は駄目なのだとつくづく最近は思うのです。そういった意味では、ちょっと地味かもしれないど今回は極めてオーソドックスな「ケータイ刑事」スタイルに拘りました。

夕方から乃木坂の事務所に移動して、来週撮影する音楽PVの打ち合わせ。音楽PVと言っても、俳優による完全ドラマ仕立ての物語なので、ショートフィルム作るように美打ちがあったり、CGの打ち合わせがあったり、結構長時間の打ち合わせ。

終了後は、夜から渋谷に移動。脚本家二人とずっと準備している映画の脚本について中華レストランの個室で打ち合わせしつつ会食。鴨肉の燻製のてんぷらが非常に美味しかった。さすがに編集→準備→打ち合わせのコンボは頭が疲れてしまうが、ストレスがそんなにないのは、どれも気のあった仲間たちとの仕事だからだろう。

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2009年6月17日 (水)

雨月物語 と編集

 税金のことはともかく、朝から「ケータイ刑事 銭形命」の編集を自分の部屋で研究しながら緑山の編集室とウェブでやりとり。クイックタイムのやりとりで尺調はあと8秒ほどまでの誤差に縮まる。

 その間、気分転換には重すぎるがハイビジョン放送と言うことでブルーレイレコーダーに撮ってあった溝口健二の「雨月物語」を20年ぶりくらいに観る。ハイビジョン放送とは言え、プリントの状態があまりよくなかったけどそれゆえに名画座で観ているような気分になる。この名作に対する評はもう僕なんかがするまでもないが、久々に見ていて思ったのは、この後の大映京都時代劇のスタッフたちのスタンダードが溝口健二のレベルであったろうと言う事。具体的に言えば宮川一夫と溝口健二が創り上げた画面構成、立ち込める霧とリアリティある日本画のような美術、ダイナミックな撮影、構図、照明。勿論、その後の娯楽時代劇には溝口の映画のような予算や時間もなかったからここまでのクオリティはなかったかもしれないが、そのDNAは明らかに引き継がれていた。特に三隅研次の諸作品における画面の構築力は溝口DNAがかなり引き継がれていると思える。ただ、残念ながら撮影所の崩壊と共にこの系譜は見事に絶たれている。勝新太郎の死が止めだったと思うが、もう再現できる道はないだろう。重厚な美術と撮影に裏打ちされたあくまで品があった大映娯楽時代劇。その原点は紛れもなく永田雅一ではなく、溝口と宮川コンビだった。

 で、「雨月物語」が「ケータイ刑事」の編集に何か影響を与えたかって・・・それはまあ、今回も長回しは間違っていなかったなくらいは確認できたかな・・・・。明日は本編集。頑張ります。

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うわあたけえ

 今年度ぶんの税金と国民健康保険の請求書が来たわけですが、さすがに去年の印税とか大きかったから覚悟はしていたがたけえええええ。特に国民健康保険料金高すぎ。限度額いっぱいに近いじゃないか・・・。もっと資産のあるところからがっぽりとってくださいな。僕も高額納税者になったら思い切り支払いますから・・・。

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2009年6月16日 (火)

松崎さん

その後の仁義なき戦い [DVD] DVD その後の仁義なき戦い [DVD]

販売元:東映ビデオ
発売日:2005/07/21
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 松崎さんとは、僕が大好きな「その後の仁義なき戦い」の話で盛り上がりました。松崎さんの本格初主演映画です。特に工藤栄一監督の演出方についてはいろいろと勉強になることも多く、こういう現場での何気ない会話から学ぶことはたくさんあります。興味ある方は是非観て欲しい映画です。ちなみに「トミー&マツ」のプロデューサーはこの「その後の仁義なき戦い」の松崎さんを見てキャスティングを決めたとのことでした。

 「その後の仁義なき戦い」は深作欣二のシリーズとは何の関係もない独立した映画ですが、やくざ映画と言うより青春群像劇としてとてもよく出来た映画なのでぜひぜひお勧めです。

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久々に倒れました

 土曜、日曜は「ケータイ刑事 銭形命」の撮影、短い撮影期間だったけどなんとか乗り切る。松崎さんも岡本さんも勘が凄くいいので、こちらが要求する割と難しい動きに対応してくれるので長回しと細かいカット構成のバランスが割りとうまく行ったように思える。僕としては、1話目にチーフ監督の個性がでてくると思うのでその路線を大事にしつつ、ケータイ刑事のオーソドックスな形に拘って演出してみたつもりです。僕が最初に関わったのは銭形泪からなのですが、泪を最初に撮った時のような気持ちに立ち返って撮りました。

 ただし、短い時間でのハードワークだったのでさすがにオーバーワークになってしまい、翌日月曜早朝から次の仕事のロケハンだったのですが、このロケハン中に39,4度の高熱を発して倒れてしまい、千葉県の犬吠崎からロケハンも早々に切り上げて帰ってくる羽目になりました。いきなりの高熱とあって当然インフルエンザを心配し、妻にかかりつけの病院に連絡をとってもらい、診察してもらえるかどうか聞いたところ、高熱と嘔吐感と下痢だけで風邪の症状が出ていないので診察してもらえるとのこと。とにかく39度の熱なので、家へ帰る記憶も定かでないくらい朦朧とした中で帰ってきたのですが、病院へ行って、検査をすると「ウイルス性胃腸炎」と言うことが判明しました。「食あたり」の可能性もあるとのこと。いずれにしろ、過労から体の抵抗力が失ったところで胃腸になんらかの病原菌が入り込み、活発に活動し始めた結果とのこと。翌日になれば治るとのことでした。

 と言うわけで、今朝はまだ腹痛は残ったものの熱は下がったので、三浦半島のロケハン。懐かしい三崎高校へ行ってきました。一日ですっかり回復したからやはり風邪とかインフルエンザではなかったんでしょうね。明日は出かけずに、もう上がってきた「ケータイ刑事」の自宅編集作業です。一見すると前の日に観た成瀬の「ひき逃げ」の影響が少し出ている感じがしなくもない。

 しかし銚子で高熱に襲われた時は焦りました。このまま命の危機も感じましたよ。突然の40度近い熱は。みなさんもこの季節は胃腸に気をつけましょう。

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