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2009年12月13日 - 2009年12月19日

2009年12月19日 (土)

接吻

接吻 デラックス版 [DVD] DVD 接吻 デラックス版 [DVD]

販売元:ジェネオン エンタテインメント
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一昨日は成城でレッスン。今回は結構厳しくなってしまった。目標が出来たから具体的なことを確り進めなくてはいけないですからね。野球で言うと、自主トレから春のキャンプに入った感じです。でも人に厳しくすると全部自分に跳ね返ってきますね。溝口じゃないが「反射」しています。このレッスンはそういった意味で非常に充実したものになっています。

 ところで先日観た万田邦敏監督の『接吻』改めて観ると本当に傑作です。小池栄子の芝居が素晴らしい。それと万田さんの映画に出てくる仲村トオルもいつもいいです。セリフが硬質なので、テレビドラマで見るとちょっと辛いなあと思うときもあるけど万田作品ではその硬質な部分が逆に活かされていて素晴らしい。カットバックと言うのは、安易に向き合っている同士が会話しているだけなものをカッティングのリズムだけで繋げると単調でつまらないものにしかならないんだけど、『接吻』の場合、ちょっとした身体の位置とか視線の動きで、感情の流れが左右されそこにサスペンスがうまれると言う、まさに「情動」「エモーショナル」な瞬間が生まれるように芝居もカメラの位置も計算してあって、だからこそカットバックでなくてはいけないのだと言う演出になっているところが凄いのです。その演出を堪能するだけでも楽しいのに、小池栄子がまた魅力的だから映画としてはパーフェクトです。

 万田さんの現場は1度だけスタッフとしてついたことがあります。「胎児教育」と言う関西のドラマダスの1本でした。このときは僕は監督デビューした後だったので、制作担当として変名でスタッフにかかわり、助監督1年目の青山真治を強引にチーフ助監督に仕立てて現場を進めた記憶があります。この頃はなんかディレカン末期でスタッフの陣容も滅茶苦茶になって、学生映画なのかプロの現場なのかようわからん状態でやっていました。制作担当だったので現場にベタで付き合ったわけではなかったのですが、黒沢さんとは違って芝居の演出に凝る監督だとその時は思いました。この頃撮った万田さんの2本「極楽ゾンビ」と「胎児教育」は、正直、才あり過ぎて観るものとの距離感、隔たりが大きくちょっと苦手でしたが、本当の意味でのプロデビュー以降の万田さんの映画は本当に素晴らしいと思います。青山の話では万田さんが一番やりたいのは「合衆国最後の日」のようなポリティカルフィクションだ、と聞いたことがありますが、「亡国のイージス」のような映画は本当は万田さんに撮って欲しかったし、これからも機会があれば是非観てみたいです。

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2009年12月16日 (水)

銀座で辰巳さんイベントに参加

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昨日は銀座で辰巳琢郎さん親娘のトーク&ミニコンサートに妻と一緒に行ってきました。銀座の十字屋ホールでのイベントと言うことで、セレブな奥様が殆どを占めると言う客席に座る僕はちょっと違和感があったかもしれません。でも真理恵ちゃんの歌声は素晴らしかった。クラシックの歌声を聞いていると、頭にいろいろ刺激がありますね。音楽は映画的頭脳を刺激します。歌っている時の表現力は本当に素晴らしいものがあるので、彼女には是非役者としても大成して欲しいと思いました。微力ながら我々夫婦もお手伝いしていきます。コンサート終了後は隣室のパーティスペースで、辰巳さんと三国ワイナリーが選んだスパークリングワインを飲み、クリスマスケーキを食べました。そういえばコンサートの最後にみんなで「きよしこの夜」を客席でも一緒に歌ったのですが、本当に何年ぶりかでしょう「きよしこの夜」を歌ったのは。たまにはこういうのもいいですね。

と、つかの間のセレブな時間を楽しんでいる間もなく、コンサート中に切った携帯のスイッチを入れたら、仕事関係の業務連絡が何件か重なって入っていて早々にお暇をすることに。辰巳さんにはその日の打上に誘われたのだけど、丁寧にお断りをして、帰って脚本の検討に入ることに。辰巳さんが選ぶイタリアンの店には大いに惹かれるものがあったが、もう一軒別件の連絡も他のライターと取り合うことになっていたので後ろ髪を思い切り引かれながら帰ることに。「奥さん一人でもどうですか?」と誘われたが妻も僕に付き合って帰ることになった。

携帯電話が全く鳴らない日もあるのに、なぜか映画を観ている時とかイベントに参加している時とか、そういう時に限って仕事の電話はかかってくることが多い気がしますが、本当は映画作りが一番楽しいはずですからね。人から連絡があるうちが華ですよ。

その後、川崎ラゾーナでキッシュやローストビーフを買って帰宅するとほっとしました。最近、多摩川を渡って帰ってくるとほっとするようになってきたのです。自分ももうすっかり神奈川の住民ですね。銀座の時間も楽しかったけど、川崎も好きです。

好きです川崎愛の街。

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2009年12月14日 (月)

映画が見たかったのに・・・

 昨日も電話で昼夜に渡り3時間ほど打ち合わせ。今朝早く起きて、参考DVDを借りに多摩川を渡って東京へ。時間が合うので先日観たテレビシリーズアニメの劇場版を観てしまう。TV版は先日観て結構面白かったがこれは「劇場」で上映しているから「劇場版」であっても映画ではなかった。TV版から、第2部へと繋ぐエピソードであるが、それにしても商品として興行するならもっと一本の映画としてきちんと作らなくてはいけないと思う。3部作の「繋ぎ」にあたる映画と言うのは、これが初めてではない。「スターウオーズ帝国の逆襲」もそうだったし、「バックトウザフィーチャー2」もそうだった。それでも、それらの映画には「繋ぎ」のエピソードでありながら、確りと見せ場もあり物語の畝りもあって、エンタティメントとして観客に入場料金を払わせておかしくない作品にはなっていた。しかし、これは違う。あくまでTVシリーズを全て見て、第2部を見ることを前提に作られた「特典映像」でしかない。だから当初は連続公開される1月公開となっていたのだろうが、3月に興業が伸びた段階でプロデューサーの管理能力を疑われても仕方がないのではないかと思う。TVシリーズが11話、映画版が2部作。と当初から考えていたのであれば、この1部はもっと映画として確り作りこまなくてはいけなかったと思う。例えば、作家の側に立って考えるなら、連続ドラマ形式のTVシリーズでは、1話20分強の中に毎回見せ場を作って、ラストでは必ず次に繋がっていく展開にしなくてはいけないので、映画版はもっとゆったりとした時間軸で物語を動かしたかったのではないか?と考えるが、それなら80分と言う時間が短すぎる。これはB級アクション映画のランタイムだ。語る内容と映画の総尺が合わないから、物語の経済学が破綻してしまっている。これは興業として送り出したプロデューサーにも大きな責任があるとおもう。製作会社も配給会社もこの脚本で映画化にGOサインを出してはいけない。もっと脚本段階でつめてよりよい作品を生み出す選択肢はあったはずだ。

 TV版を楽しんだばかりだったので、非常に残念だった。それでも第2部には期待しますがね。映画秘宝のベストテンアンケートを書いていて、トホホ映画と言うのは最近投票しないことにことにしていたのだけど・・・。

 帰ってから、口直しに万田邦敏監督の「接吻」を妻と共に観る。大傑作。昼間のことは全て忘れよう。

 

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2009年12月13日 (日)

東のエデン

今日、ある人と日暮里くんだりまで出掛けて打ち合わせ。そこで勧められた「東のエデン」と言うアニメの劇場版を見るために、川崎TUTAYADVDを全作借りてきて観る。CMとタイトル飛ばすと一本20分強だからあっという間に11本。面白かった。こういう形で現在を描ける実写作品がないのはどうしてなのか?フジテレビの枠もちょっと特殊だから出来た物語だろう。辻褄の合わないところがないわけではないし、無駄な描写も結構あると思うが、勢いで見せて行く力を持つ。最終話の60発のミサイル迎撃シーンは実写では表現できない、ちょっとした感動をさえあった。だが、このシリーズが本当に志の高い物語になるかどうかは、今後次第なのだろう。劇場版が相次いで公開される予定だったようだが、1月に公開される予定のものが延期になったのは脚本が遅れているからではないかと想像する。

劇場では記録的なヒットとなったようだが、願わくば確り完結させて欲しい。更なる鉱脈を求めて、続編を繰り返すようなことにだけはなってほしくない。

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