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2009年12月20日 - 2009年12月26日

2009年12月26日 (土)

クリスマス

 今年は年末に打ち合わせが重なるかなと予想して大掃除をイブから始めることに。実は23日から少しづつ。しかし、巷はイブだというのにもうお正月飾りが並ぶようになっている。昔はクリスマスが終わるまではクリスマス一色だったろうに。今年のイブは、シャンパンではなく「ヴィラ・デステ・スペシャル・リザーヴ・ブリュット 2005」と言うイタリアのスパーリングを買ったが、これが大成功。非常に濃い味ですが、喉越しが柔らかい。どういうスパークリングかは以下の説明通り。美味しいものは自分で探すと、値段以上の贅沢を味わうことが出来ると言うことを実感したクリスマスだった。

 http://endlessblue.jp/blog/m/e/2004_villa_deste.php

 

このスパークリングと、油で揚げないチキンのマスタードカツレツとハニーハムを使ったクロワッサンサンド、を妻と一緒に頂きました。全て手造り。チキンのマスタードカツは唐揚げくらいの大きさにぶつ切りにしたワインに漬け込んだチキンを、にんにくと共に蒸し焼きにして、マスタードとマヨネーズと白ワインのソースに浸し、そこに、フライパンでカリカリに焼いたパン粉をまぶして食べるもので、油を全く使わないのにサクサクと下食感なのに噛むとジューシーな美味さが広がります。本当は写真を上げたいんですが、写真を撮る間に少しでも冷えるとサクサク感が減ってしまうので、写真を撮れない逸品です。これに妻が緑の野菜とラディッシュを添えてくれてクリスマスらしい盛り付け。と言うのが我家の定番でした。ハニーハムのクロワッサンサンドは鎌倉ハムさんのハニーハムをくじで当てたので急遽作ることにしたけど案外美味しかった。

 イブの夜は結構酔って、年明け公開されるノルウエー製ホラー映画の宣伝用のキャッチコピーを考えるために送られてきたDVDを観る。「処刑山 デス卍スノウ」と言うナチスゾンビ映画なのですが、これに関してはまたレビューします。

 と言うわけで、25日に脚本の到着を待っていたら、夜になってライターが高熱で倒れたと言う連絡が来て拍子抜け。締め切りが迫ると徹夜が続いて、乾燥して寒いこの季節は風邪やインフルエンザになるライターが多い。ような気がする。

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2009年12月20日 (日)

虚構を信じる力 「大忍術映画ワタリ」を観て

昨日は珍しく妻が風邪を引いて発熱し寝込んでしまったので、観に行こうと思った映画を断念しおかゆを作ったり、メールでやりとりで打ち合わせをしたり。「映画秘宝」の今年のベストテンを書いてメールで送ったり、それでも夜は家族の忘年会で、その頃には少しは元気になって近くの焼肉屋へ。昼間おかゆだった妻は気の毒だったが、酒は飲まず、そのぶん高額な柔らかい肉を注文。僕は飲みました。高校生と大学生の男の子がいるから、最近はこの近所の焼肉屋のパターンが多くなりましたね。

 さて、その間にDVDで「大忍術映画ワタリ」と「黄金バット」の2本をDVDで観る。この間、同じ原作者の時代劇を観てどうにも面白くなかったので昔の活劇をもう一度見直してみようと思ったのだ。「ワタリ」は実に43年ぶりの鑑賞。僕が生まれて初めてスクリーンで観た邦画だったことを思い出す。調べたら「サイボーグ009」の2本立て興業で、きっとこっちを観に行ったんだろうな。まだ東映まんがまつりが始まる前だった。さて「大忍術映画ワタリ」だが、これが原作の「ワタリ」とは似ても似つかない、荒唐無稽なジュブナイルに見事に換骨堕胎しての映画化で、リアリズム重視の白土三平は激怒したそうだが、改めて見ると結構面白い。忍者の造形は白土三平と言うよりは山田風太郎。敵方の忍者たちは異形で、全身真赤や真っ青に染め上げ奇怪な忍法を駆使して完全に妖怪として描かれ出す。この奇怪な忍法に当時の東映アニメの優秀な人材が駆使されていたり、ミニチュアが確りしていたりと、当時の東映が特撮映画に並々ならぬ意欲を持っていたことがわかる。同時に登場人物たちの、漫画そのものメイク。この役者を無理矢理に漫画の世界のキャラクターにメイクさせてしまうのは、その後も東映『ドカベン』の岩鬼~日活の「野球狂の詩」の小池朝雄の岩田鉄五郎、或いはテレビの加山雄三の「ブラックジャック」まで続いた伝統だったが、最近はさすがにやらなくなってしまいましたね。それは決してパロディではなく、内田朝雄、瑳川哲朗、大友柳太朗と言った重厚な役者が演じていたのが良かった。決してスターかくし芸大会のパロディ劇とは一線を画すものだった。「ワタリ」に話を戻すと、脚本が雑なので悪役たちの目的がよくわからないのが難点だが、とにかく次から次へと活劇的な見せ場を用意するTV出身の船床定男の演出がテンポ良かった。先に述べた最近の白土三平映画との差は、「虚構を信じる力」が足りないと言う点に尽きるのではないか?映画にする時のテーマも違ったんだろうが、活劇にとって必要なのはこの「信じる力」だと思う。予算規模は、撮影所が機能しなくなったいま比較は出来ないが、「ワタリ」もその映画もあまり変わらない規模ではないかと思う。しかし、「ワタリ」のような映画を今作るのは難しいのもわかる。僕も虚構に挑戦し何度も失敗した。「信じる力」を生かすためには、予算がB級では出来ないのだ。撮影所の見事なセットが駆使出来、脇役にいたるまで手抜きのない役者を揃えてこそ虚構性が強い活劇映画は成立する。そういった意味で先の映画は勿体無いことをしたと思う。

 ところで、「ワタリ」の中で汐路章が鎖の先についた輪っかを飛ばして相手の首にかけ、鎖をひくとその輪が締まって、相手の首に食い込む。と言う武器を使っていたが、「空飛ぶギロチン」そっくりの使い方で、しかも「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」のように、この武器が飛ぶ瞬間「バキューン!」と銃声の効果音が使われていたけど、ひょっとして香港映画にも影響したかもしれない。後半、城の中にワタリが忍び込み、階を上がっていくごとに新しい忍者が待ち受けていると言う設定も「死亡遊戯」のパターンに似ていたし。

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