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2010年3月14日 - 2010年3月20日

2010年3月17日 (水)

招かれた客

 昨日は、風間杜夫さん主演の舞台「招かれた客」を妻と共に日本橋三越劇場まで観に行ってきました。三越劇場は初めて入りましたが、日本橋三越そのものが昔の建築様式をそのまま残してあって中々興味深かったです。お芝居の方はフランスのちょっと苦い話を翻訳した1シュチュエーションコメディ。フランス独特の苦い味のするコメディを、風間杜夫、久野綾希子、綾田俊樹、川端槇二と言う出自が全く違う芸達者な役者が演じるエンターテイメント。どの俳優さんの芝居も堪能出来ました。

 その後築地で風間さんと合流して呑みました。芝居の感想も語ったけど、やはり面白いのは昔の東映時代の話。「真田風雲録」で、萬屋錦之介と渡部美佐子の少年少女時代の淡い恋のエピソードを当時子役だった風間さんが演じたが、午前中1カットも回らず、これは当時の東映京都では異例のことだったろうと言う話とか、「大江戸の侠児」で風間さんが死んでしまうシーンで風間さんを抱いたまま大川橋蔵が走り出すカットは、京都の東本願寺の境内に、いまでは考えられないほどの数のレールを敷いて、橋蔵が全力で走るカットを撮った。その後もあれほど長いレール撮影は見た事がない。とか。風間さんは黄金期の東映京都撮影所で少年期を過ごされ、しかも加藤泰監督の現場がいかにプログラムピクチュア全盛期の時代にも凄いことをやっていたか、そういう生きた映画の現場の話を聞くと、非常に羨ましくもあり、撮影所崩壊後の映画の現場についてまた考えさせられるのであった。

 散々呑んで、締めはやはり築地場外にある「虎杖」で、小海老天カレーうどんで締める。ここのカレーうどんは日本一うまいと思う。生クリームがスパイスの効いたカレーにかかっていて、想像するカレーうどんより相当にクリーミー。

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2010年3月16日 (火)

矢崎さんのはなし

ついでに矢崎さんのことを書いておこう。矢崎さんは長崎俊一監督と日大芸術学部映画学科の同級生だったが歳はひとつ上。万田さんと黒沢さんみたいな関係かな。同級生なんだけど、片方が呼び捨てにして片方がさん付けになる。この場合は「長崎」「矢崎さん」で「万田」「黒沢さん」だったりしたわけですね。
 この矢崎さんが「風たちの午後」と言う映画を撮って日本中を上映して廻っている時に僕は北海道で矢崎さんに出会った。矢崎さんは繊細な方で、自分で毎回映写機のそばにきては音を自分で調整したがった。まあ、そうすると殆ど聞こえなくなるんですが、その音量設定で上映するのが矢崎さんだった。矢崎さんは、地方に上映に行くと、必ずそこにいついてしまった。何も用事がないと延々その地方に居候を決め込むのだ。そして、そこで彼女を作る。矢崎さんはああいう顔なんだけど、非常に女性にもてた。いまはわからないけど80年代前半は、映画監督がもてた時代でもあったのだ。そして男にももてた。この場合、もてると言うのとは違うが、地方で映画作家少年を見つけると必ず声をかけて東京に招き寄せるのだ。そうして集まってきた人達が高円寺の寿荘に住み着いた。僕もその一人だろう。
 当時は、矢崎さんが声をかけて矢崎さんを慕って出てきた男女が本当にたくさん寿荘の周りに住んだ。もちろん色恋沙汰も耐えなくて面白かった。自主映画青年、役者、詩人、絵かき。どうしてこんなに他ジャンルの人達まで見つけてくるのかわからないけど、矢崎さんは地方から様々な人を招いた。ある意味治外法権の原始共産制みたいなところがあって、誰かが稼いで冷蔵庫に入れておいたものは勝手に食べていいことになっていた。
 でも矢崎さんはこう言う女性たちの中から女優志願の可愛い彼女を見つけるとあっという間に結婚してして、寿荘を出て行ってしまった。
 そしてそれが「三月のライオン」を生み出すことになるのだが、一方で多くの人を巻き込んだ事件にも発展するのだが、そのはなしはまたの機会に。

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最近

 ツイッターで呟いてばかりでこっちにはあんまり書いていません。もうひとつの理由は、ココログのアカウントとニフティメールのアカウントが違うのでメールチェックのたびにアカウントを切り替えなければならず、それでちょっとメーラーに不具合が起って送信しても送信済みフォルダに履歴が残らない表示されることが多くなり、なんとなく足が遠のいたってのもありますね。とりあえず昨日は確定申告最後の日に滑り込み申告してきました。今日はこれから風間杜夫さんの舞台を観に行きます。あ、ツイッターでマジックのナポレオンズの人と知り合いになったのが嬉しいです。

そういえば中谷美紀さんが、「スイートリトルライズ」の舞台挨拶で矢崎仁司監督が打ち上げ中、寝てしまったので、まぶたに目を書いてしまった。とか言うことが記事になっていたけど、20ほど前に僕も全く同じ悪戯を矢崎さんにしてしまったことがある。つまり呑み会に行くとすぐに寝てしまうからなんだろうね。この時は中谷さんより僕らは悪質で、誰かの部屋で雑魚寝していたんだけど、朝起きて矢崎さんの顔中に落書きがしてあったままでも、誰も何も言わずにコンビニに買い物とかに行ってしまった。結局、矢崎さんは落書きだらけの顔で電車に乗って帰っていった。同じ悪戯を、確か宇野イサムにもしたことがあったが、その時は宇野は本当に怒り出し、それを怒った矢崎さんが「おまんは修行が足りん!」とか宇野と真面目に喧嘩になったりしていた。矢崎さんは酔っ払うと、相手をおまんと言ったり、「仁義なき戦い」の広島弁になったり、メチャクチャな言語になる人だった。
 『スイートリトルライズ』は黒川芽以も出ているから観に行く予定です。

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