« 2012年12月 | トップページ | 2014年3月 »

2013年2月

2013年2月13日 (水)

人魚伝説 NYでの上映

先日、このブロクを通じて一通のメールをいただきました。そのメールを読んで、僕はとても感動したので、このブログへの転載許可をいただき、掲載すること致しました。これが池田さんへのせめてもの手向けになればと思います。

以下はそのメールの転載です。
「突然のメールをおゆるしください。
 
私はニューヨークのマンハッタンに住んでいる者です。
 
昨日、近代美術館の地下にあるこじんまりした居心地の良い、正確な数はわかりませんが300人くらい入る映画館で、人魚伝説を観ました。
 
主人と私はMOMA(近代美術館)の会員なので、そこの映画館で上映される映画は時々行きます。
 
私は17年前にニューヨークに結婚で日本から移住して来たのですが、
若い頃殆ど日本映画を観ていなかったので、MOMAで時々上映される日本映画はどんな古い映画でも新鮮でとても楽しませています。
 
それにMOMAには申し訳ないのですが、
正直、基本的に観客が少なくて、みんな気ままに質の良い世界から来る映画を楽しむことが出来る空間で、とても居心地がよいのです。
 
観客は日本映画では大島渚など有名な監督だと正直7~8割時々9割近い感じです。
あまり知らないと4割りからよくて5~6割程度です。
なにしろ、こちらは内容よりも”監督”でお客の足が決まりますから....
 
私も映画好きのアメリカ人の主人も池田さんという監督の存在はわかりませんでしたし、多分、来ていた方もほとんどが解らなかった様な気がします。
 
丁度日曜日の5時からということもあったのも幸いしてか、お客さんは8割以上入っていて、いつものより日本人は少なく、ホンの私を含めて3人か4人という感じで、主人は今日は特に日本人が少ないなって、ポツリと言うくらいでした。
 
 
昨日の映画は久し振りに本当に本当に、本当に感動した日本作品でした...
本当に私の心にこれから一生、深く残る素晴らしい作品でした。
 
私は池田さんのことが知りたくなってGoole Japan で調べてみて、佐々木さんのページに出会え、そして、亡くなっていたことを知ったのです。
 
私は池田さんより2歳下ということもあり、大きなショックを受けました。
 
そして
どうしても佐々木さんに昨日の池田監督の映画が本当に素晴らしかったと言う事、
それに普段ならどんなにいい映画でも殆ど起きない拍手、それも心からの拍手という音が劇場に響きました。
それをどうしても伝えたくなったのです。
 
すみません、
驚かせたと思いますが、突然のメールをどうかお許しください」
池田さんが亡くなり、既に2年が経ちます。ただ映画は残り、見知らぬ土地でこうして感動を与えることが出来る。まっさきにこのことを池田さんにお知らせしてあげたい。そういう想いで、転載させていただきました。
 

| | コメント (0)

« 2012年12月 | トップページ | 2014年3月 »